それぞれユニークな音楽活動を続けてきた管楽器奏者3人が、
2005年頃、映画音 楽の録音をきっかけにライブ活動をスタート。
以後、ぼちぼちながら継続的に活動している。
メンバーのオリジナル楽曲を中心に、東西の古い名曲や、敬愛する友人たち、
大原裕や篠田昌己の曲なども演奏している。
PAを通さずに完全になま音で演奏するcafeや小空間でのライブでは、
このバンドの最大の持ち味、ふくよかで豊かな音色、響きが
ボディソニック的に楽しめるので、大変おすすめ。

ついに、CD発売&ライブツアー!

オドラデクのルンバ

オドラデクのルンバ/Odradek's Rumba

  1. やしのみおちたよ (中尾勘二)2:33
  2. ペンギン歩き (多田葉子)4:19→●試聴
  3. Improvisation #1 1:09
  4. 雲を歩く (関島岳郎)5:31
  5. オドラデクのルンバ (多田葉子)8:09
  6. Improvisation #2 1:29
  7. 南カルフォルニア鉄道 (関島岳郎)5:58
  8. 小さな花 (Sidney Bechet)5:22
  9. 綿と麦 (多田葉子)6:52→●試聴
  10. PLEVINE MARSI (Turkish Traditional)7:07
  11. Improvisation #3 1:01
  12. 窓 (作詞/作曲 多田葉子)5:52
  13. total time 55:28
    • オドラデクのルンバ
    •  2011年3月9日発売
    •  ¥2,000(税抜)¥2,100(税込)
    •  またたびレコード MTTB-1101
    •   プチだおん
    •  多田葉子 / アルトサックス、バスクラリネット、歌
    •  中尾勘二 / ソプラノサックス、クラリネット、トロンボーン
    •  関島岳郎 / テューバ、リコーダー
    •  
    うしがえる商店(うしがえるのみ特典おまけDVD)で予約受付中。

「オドラデクのルンバ」って?

アルバムタイトルのこと。
このCDを聴いて、疑問に思われる方へ、さきにおこたえしておきましょう。
表題曲「オドラデクのルンバ」は、聴いていただけたらすぐわかるように、 曲想はタンゴのリズム。なのに、なぜルンバ?そしてオドラデクって何?と。

じつはぎゃらここと多田葉子が、2000年代の半ば頃、猫楽団くものすカルテットとよく活動していたのは知られた話。
当時はライブ拠点として、阿佐ヶ谷にあるとても素敵なクラシック喫茶、ヴィオロンによく通っておりました。
ある日、そこでひとつの演奏会が企画されました。
古今東西の様々なテキストを片岡正二郎さんが読み演じながら、 いろいろな楽器の音色とともにひとつの物語を奏でるという、 時が止まったようなヴィオロンの空間にぴったりの演奏会。
演奏は即興だったり、野ばらのような有名曲のメロディーを挿入したり、 とシーンにあわせていろいろだったのですが、 中で片岡さんがカフカの一編を語るくだりで、わたしが作った曲が、 この「オドラデクのルンバ」でした。
テキストは、カフカの短編小説「父の気がかり」。
ここで語られるオドラデクという生き物が、なんとも不可解で、 目がはなせない、可愛らしくもないけどどこか憎めない、気になる存在。
わたしには、このちっぽけな生き物、 オドラデクが階段の陰にかくれながら、 聴こえてくる古いレコードの音楽に浮かれて踊っている様が、 目に浮かびました。
そして、その音楽は、そいつが勝手に思い込んでいるところの 「ルンバ」だ、と思いました。

「父の気がかり」に描写されているオドラデクは、こんな具合です。

「ちょっとみると平べったい星形の糸巻きのようなやつだ。 実際、糸が巻き付いているようである。
 もっとも、古い糸くずで、色も種類もちがうのを、 めったやたらにつなぎ合わせたらしい。
 いま糸巻きといったが、ただの糸巻きではなく、 星条の真中から小さな棒が突き出ている。
 これと直角に棒がもう一本ついていて、 オドラデクはこの棒と星形のとんがりの一つを二本足にして
 つっ立っている。」

(カフカ短編集「父の気がかり」より抜粋)

その奇妙な物体の仕草や様子・・・ その描写にもとても惹かれるのですが、 あまり説明してしまうのは、勿体ない。みなさん、どうぞぜひ、 手にとって読んでみてください。
池内紀さん訳の『カフカ短編集』(岩波文庫)がおすすめですよ。

そんなわけで、オドラデクのおかげで生まれてしまったこの曲は、 今ではプチだおんの定番曲として演奏しています。
そして、今回アルバムのタイトルを決めるにあたり、やっぱり、 なんでだか、このタイトルを採用してみたくなったのです。
ルンバなんて音楽ジャンルの名称をCDタイトルにしたら、 その音楽に限定した作品集のように見えるのでは?という心配もあるにはあったのですが。 でも、やっぱりこれは「オドラデクのルンバ」だ!と、 またこちらも意味不明な確信もあって、タイトル化決定。

こんな、ちょっと不可思議で気になってしまう、オドラデクの気分を、 デザインの小林哲也さんがうまく絵にしてくれました。
チェコの古本屋さんでみつけた絵本みたいな、色合いと風合いを、わたしもとても気に入っています。

できたよ。できたね。
ウラー!プチだおん『オドラデクのルンバ』完成記念Live &Tour

知るひとぞ知る?あのバンドが、ついにアルバム完成。
空間いっぱいに響く管のアンサンブルが気持ちいい「プチだおん」。
CDの発売を前に、うれしい記念ライブ&ツアー。

盛況のうちに終了しました!ありがとうございました。


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