Heidi  

ハイジは、自分のことよりも、人の幸せを願うところがあると思います。ハイジの激しい自己主張も誰かを気遣ってのこと。アニメより原作のほうに、より顕著に表れているように思います。

このこと自体は美しく貴重です。ただ、現実の社会に目を移せば、周りの人が気づく気づかないにかかわらず、都合のよい子供にされてしまうってことはないでしょうか? 作品では、おじいさんやペーターのおばあさん、ペーター、クララ、クラッセン先生… 周りの心優しさがハイジの思いやりを成功させているような気がします。

1991年、原作本に出会ったとき、私は、神にゆだねるという、この作品に一貫して謳われている精神がいいなぁと思いました。これは別に特別なことではなく、ゆだね先が神でなくても、自然に自然体でいられる方は、結構いらっしゃるような気がします。アニメでは、理屈ではなく、映像全体で表現されているような気がします。ただ、自分自身を含めて、万事がハイジのような人には出会ったことはありません。

ハイジは、現実離れしているのでしょうか? 私はそうは思いません。人生のいくつかの場面なら、ハイジのような優しさに出会うことはあるでしょうし、また、誰もがハイジになりうるものなのかもと思います。その時は、たぶんここぞというときに訪れるのでしょうね。

若い夢が君のその手に育ち始めたら
そっと愛を知った人へとわたしてくれるかい
小さなともしびが一つ二つ ともり
ひとりじゃないと知ったその時
明日が笑ってる 

<引用サイト> Uta-Net (伊勢正三 作詞 「遥かなる想い」より)

私は、「ハイジ」のテーマは、「希望」だと思います。ある視点から見れば、恵まれていないとされるハイジですが、飛び切りの優しさが育まれ、人々を幸せへと導きます。


素材 be sweet on... まゆ工房 MIDI ぶれすおーる

2007.11.17. up
2006.11. 7. up