ハイジとの出会い
 
 
 
 
 幼くして孤児になった主人公ハイジ。5歳のとき、叔母デーテによって、スイス、マイエンフェルトの小さな集落デルフリから一人離れて山の上に住んでいるおじいさんのところに連れて行かれます。小さなハイジは、おじいさんにも、ペーターやおばあさんにも、山羊のユキにも、喜びや癒しをもたらします。幼くして心の痛みを知っていて、人の心の痛みに手が届くハイジには、自分に癒す力があるなどという想いは一切ありません。まっすぐな気持ちで付き合い、人のことを大切に考えるだけ。
 再びデーテによって、ドイツのフランクフルトのゼーゼマン家の一人娘クララの遊び相手になるべくおじいさんのもとを離れます。フランクフルトでのハイジは、ホームシックから病気になりますが、ゼーゼマン家の老婦人によって、文字の読み方の手ほどきを受け、また、信仰を身につけて、おじいさんのもとに帰ったハイジは、周りの人にもっと大きな幸せをもたらします。
 
 「アルプスの少女ハイジ」は、スイスの女性児童文学作家、ヨハンナ・スピリによって、「ハイジの修業時代と遍歴時代」が1880年に出版されると、たちまち評判になり、熱心な読者にせがまれるかたちで、「ハイジは習ったことを使うことができる」が1881年に出版され、後に一冊で出版されるようになりました。小さな姪に子どものための本をリクエストされて書き始めた、「子どもと子どもを愛する人たちのための物語」全16作品の、3作目と5作目にあたるそうです。日本語への翻訳は、大正時代からされていて、現在も訳本が何冊か出版されています。最初の訳本は、大正9年、野上彌生子訳「ハイヂ」。大正14年の山本憲美訳による「楓物語」では、ハイジは楓、クララは久良子というように、名前まで訳されています。昭和49年、高畑勲演出によるテレビアニメが放映されました。30年以上経っても色褪せることなく、日本はもちろん、世界数ヶ国で再放送され続けているということです。

 

 このホームページでは、原作「アルプスの少女ハイジ」の私の感想から、いくつかをピックアップしています。この作品は、著者のキリスト教への信仰に基づいて書かれたと言われています。作品の美しさの源の一つであるその点を中心に書かせていただきました。まだまだ魅力的な箇所はあると思います。名作児童文学の一作品として、これからも世界中で愛され続けていくことと思います。
 
June.21.2005  adelheid
 
 
 
★ このホームページ制作の際、御世話になった本・アニメ・サイト
 
ハイジ上下 矢川澄子訳 福音館文庫
少年少女世界文学館16 アルプスの少女 池田香代子訳 講談社
ハイジ上下 上田真而子訳 岩波少年文庫
アルプスの少女ハイジ 第一部 第二部 国松孝二・鈴木武樹訳 偕成社文庫
アルプスの山の娘 野上彌生子全集 第U期 第21巻 岩波書店
アルプスの少女ハイジとともに 高橋健二 彌生書房
アルプスの少女ハイジ スイス メルヘン紀行 高橋健二・矢川澄子 求龍堂
ハイジ紀行 新井満・新井紀子 白泉社
名作へのパスポート こやま峰子 金の星社
聖書 新共同訳
 
アニメ アルプスの少女ハイジ (C)ZUIYO
アルプスの少女ハイジという物語
 
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