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ゼーゼマン氏のために、汲みたての水を求めて、一人で泉まで出かけたハイジ。おじいさんのところでは、毎日、一日に必要な生活用水を汲んで来ては溜めていて、それよりも山から流れて来たばかりの水がおいしいことを知っていたためかも知れません。

ヨハンナ・スピリの父親は医師で、母は、夫を支えて献身的に働いたそうです。入院患者を家族の食卓に迎えることもあったと伝えられています。そんな両親を見ながら、ヨハンナ自身も、手伝い、患者の話し相手になったこともあったそうです。クラッセン先生や、ペーターのおばあさんの辛い声に耳を傾けるハイジは、ヨハンナではないでしょうか。

 

写真で見るヨハンナは、清楚です。想像ですが、ハイジのおじいさんように、鳥の羽のついた都会風の帽子を好まなかったのもヨハンナではないかと思います。原作のメッセージは、物質的に豊かになった日本では、ところどころ理解されないかも… と危惧しながら、実は、時代や国を選ばないことが語られているのではと、私は思っています。

おじいさんとハイジの「もてなし」には、アルプスの美しい山の空気や、燦々とふりそそぐ太陽や、素晴らしい景観も含まれていました。ヨハンナは、スイスの山村ヒルツェルに生まれ育ち、チューリッヒでホームシックにかかったことがあるそうです。故郷の自然の美しさを、きっと、とても誇りに思っていたような気がします。

アルムにやって来て、たちまち食欲が増して来たクララ。ヨハンナは、「命を吹き込むような山の空気(ドイツ語原文 belebenden Bergluft)」とも書いています。

 

主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。
主はわたしを青草の原に休ませ
憩いの水のほとりに伴い
魂を生き返らせてくださる。

詩編 23:1-3

 

素材 Night on the Planet MIDI ぶれすおーる


2007.11.17. up 2007.4.9. u
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