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ペーターのおばあさん
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| 希望をなくしかけていたおばあさんのもとにハイジがやって来て、目が見えるようになることはないことを知り、泣いてくれました。 |
| ハイジと過ごした楽しい時間。 |
| しかし、ハイジがフランクフルトに行ってしまいます。 再び絶望の日々。 |
| 実は、歯の悪いおばあさんに、柔らかい白パンをあげたくて、デーテの誘いに乗ってフランクフルトに行ってしまったハイジでしたが、ちゃんと白パンをもらって帰って来ました。 |
| 思いがけないおみやげに感謝するおばあさん。でも、おばあさんには、ハイジが帰って来たことが何よりうれしかったのです。 |
| フランクフルトで字を覚えたハイジは、この家にある古い賛美歌の本を読んであげることができるようになっていました。「金色の太陽は」で始まる詩は、天国への安らかな旅立ちをテーマにしたもののようです。ハイジが読む詩によって心のともし火を取り戻したおばあさん。 |
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風が吹けば壊れてしまうことを心配していた家は、おじいさんによって修理が整い、ハイジは、ゼーゼマン家からもらったお金で、おばあさんの白パンを買い続けることを申し出ます。やはりハイジの申し出で、ゼーゼマン家でハイジが使っていたベッドがおばあさんのもとに届き、ぐっすり眠れるようになりました。すっかり元気を取り戻したおばあさん。クラッセン先生のおみやげに厚手のショールがあり、冬の寒さに重宝したのでしたが、フランクフルトに帰ったおばあさまからも、冬の衣料がたくさん届きました。 |
| みんな、おばあさんにとって、うれしい贈り物だったでしょう。 |
| 元気になるために必要なものだったのでしょう。 |
| おばあさんは、ハイジが、もうどこへも行かずに、おじいさんのもとにいて、今までのようにときどき顔を見せてくれることを願っていました。クララが来た夏、おばあさんは、ゼーゼマン家の人が、元気になったハイジを連れて行くつもりではと、一人で気をもんでは、神さまがされることならと、信頼しようとしていましたが、そうではなかったと分かっただけではなく、医師のクラッセン先生が、デルフリに引っ越して来て、ハイジのもう一人の保護者になるというではありませんか。 |
| 夏の間に起こったことを、ハイジから聞いているうちに、おばあさんが言いました。 |
| 「ハイジ、賛美歌を読んでおくれな! 何だかもう、あたしには、天の神さまをほめたたえ、ありがたいお恵みのお礼を申し上げるよりほかに、何もすることがなくなっちまったみたいだよ。」 |
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(福音館文庫ハイジ下より引用)
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| この作品は、このおばあさんの言葉で閉じています。 |
| 神は、愛なり。 |
| 全身全霊、ゆだねきったおばあさん。 ------- おばあさんの幸せ。 |
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金色の太陽は よろこび さいわいにみち かがやきながら
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わたしたちにもたらす さわやかな心なごむひかりを
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うちひしがれて地にあった わたしの頭(かしら) 手足
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けれども いまは立ち上がり 面(おも)あげて
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はれやかにほがらかに 天をあおぐ
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わたしの眼はあおぎみる ほまれある神のみわざを
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み力の強さ 大きさを 告げ知らせるために
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神のなされたもうた もろもろのみわざを
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神のみわざは しめす ただしきものの行く手を
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はかないこの世をあとに いつの日か
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心やすらかに おもむくべきところを
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すべてはうつろう ただ神だけは ゆるぎなくおわします
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みことば み声 みこころは とわのいしずえにもとづく
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みすくい みめぐみは かけることなく
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たえがたい この胸の痛みをいやし
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あらゆるなやみから まもりたもう
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十字架も 苦しみも いつかはおわる
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さかまく波も あらしも すぎさって
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待ちのぞんだ太陽が照りかがやく
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あふれるよろこびと きよらかな静けさは
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天の園生(そのう)でこそ もたらされるであろう
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あこがれのその地へ 心はいそぐ
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(福音館文庫ハイジ上より引用)
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