Personality ◆◆◆


「わたしは、あの子にできるだけやさしくしてやりたいと思うんです。あの子の変わっているところを悪く見てはいけない。」

ゼーゼマン氏のハイジについての、ロッテンマイアへの言葉です。変わっているところというのは、ここでは、単純に、ロッテンマイアの手に余る点を指していると思います。

人と思うように打ち解けることは、時には、ゼーゼマン氏が一言でアドバイスするほど容易ではないかも知れません。社会人である大人は、ロッテンマイアの苦労が分かると思います。それでも、ゼーゼマン氏が言いたいのは、ハイジにやさしくしてやってほしいということではないでしょうか!

<引用図書> アルプスの少女ハイジ(角川文庫)

 

「わたしを束ねないで」という詩の始めの部分です。

わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色の稲穂

わたしを止めないで
標本箱の昆虫のように
高原からきた絵葉書のように
止めないでください わたしは羽撃き
こやみなく空のひろさをかいさぐっている
目には見えないつばさの音

のびのびと、自然に生きさせてくださいという箇所です。

匿名で出版された、ヨハンナ・スピリの処女作「フローニーの墓の上の一葉」は、薄幸のうちに若くして亡くなった、スピリの幼友達フローニーのことを書いているそうです。環境や周りの言動(や、あるいは本人が教育を受けられなかったこと)が、時にはよくないことをもたらすことがあるというのは、スピリの作品のテーマの一つだそうです。作品中でハイジにも辛かった時期がありました。ハイジは、救われたフローニーなのかも? という意見が、以前、アルプスの少女ハイジ公式サイトBBSに寄せられていたことがありました。

大きくなったら、何になるの? という質問に、
「あたしは幸福になるの」と、フローニーは、言ってたそうです。


                <引用図書>
                わたしを束ねないで(童話屋/新川和江 詩)
                ヨハンナ・スピーリ(教会新報社)

 

 

素材 ivory MIDI 2007.11.17. up 2007.1.15. up