酔狼通信 222
12.01
2日。堺、鳳駅。小雨模様で寒い。
南海電鉄浜寺公園駅。かつては一級のリゾート地、浜寺公園の「これぞ」玄関口という構え。

浜寺公園駅
少し走って、仁徳天皇陵。宮内庁の管轄で当然立ち入ることもできないが、その大きさに唖然とする。大きな堀のおかげで手付かずのまま。絵に描いた前方後円墳の形は上空からしか確認できない。
車の多い町中を東へ。途中、分岐を間違えたことに気づく。ロスは500mほど。引き返し、道路標識の手前で細い道路に入るが、これもどうやら間違いのようや。酔狼の持つ古い地形図には新しい広い道路が出ていない。よくあるパターンや。
新しい道路に出るルートを探りつつ細い道路をゆっくり上る。右手のさらに細い道から車が左折してきたと思ったら、大きく膨らんできた。細い道路を左に逃げるが、車が自転車に接触。左足を地面に付いて立ち止まる。左足をトゥークリップに入れていなかったのが幸いした。体には接触していない。
振り返ると車は10mほど先に停車。初心者マークの新車。若いにいちゃんやったな。後部座席から父親らしき人が降りてくる。「大丈夫ですか?」「大丈夫や」次いでお母さんらしき人。運転手。
前輪を回してみるとブレーキに接触している。クイックレバーを一旦緩めてホイールをはめ直すとスムーズに回転する。接触した際に少し動いたようや。見ると、ホイール中心のシャフトに付けたライトが反転している。どうやらライトにバンパーあたりが接触したようや。体も自転車も大丈夫ななので、「気ぃつけや」で別れる。
正月早々、縁起が悪いとも思えるが、何事も無かったのでラッキーと思い自転車を進める。
太子町。聖徳太子御廟。あ、それで太子町なんや。大阪府内はほとんど走ったことが無いので、地名を聞いてもピンと来ない。

竹内街道から竹内峠を越えて奈良県葛城市。昼食。当麻寺。本尊は当麻曼荼羅。ふぅ〜ん、こんなご本尊もあるんや。30年ほど前に訪れたことがあるんやが、何も覚えていない。いつもの事ながら、自分に呆れる。

左:竹内街道 右:当麻寺本堂(国宝)
葛城山麓の県道を南下。ぶらり五條まで。駅近くの旅館に泊まる。今年もフーテンの狼さん。早い風呂。風呂上がりのビール。夕食。ビール。早々に寝る。
3日。朝食を早く済ませ、冷え込む町に出て行く。国道168号線を南下。一路十津川を目指す。寒い。
天辻峠はトンネルで抜ける。トンネルを抜けた先の道路脇の温度表示は「ー1℃」。氷点下をサイクリングするのはおそらく初めて。さ、さっむ〜。普段は嬉しい下りがこの日は試練の下り。上下カッパを着込み、一番凍えた足先にカイロ。

十津川村内の国道は昨年の水害で被害を受けた箇所がいたる所に。片側通行。迂回。道路脇に堰き止め湖監視用のカメラ。大きく崩れた山。山。山。

左:堰き止め湖 右:山崩れ

橋の崩落現場。右に仮設橋
谷瀬の吊り橋。嬉しそうに自転車で往復。昼食。寒さでこの日も昨日に続きビールは無し。

さらに1時間ほど下って温泉地温泉。泉湯。サイクリングの途中に温泉に入るのも初めてかも。時間もたっぷりあるので、ゆっくり入る。
3時前には宿のある十津川温泉にたどり着く。かなり早いが民宿へ。
「予約、聞いてませんけど」と、と、と。ま、満室ではなかったので、無事泊まれたけど、しっかりしてぇな。ちゃんと年末に電話したやん!!
ま、泊まれたから良しとしよか。さっき入ったばかりやが風呂へ。温泉。えぇ湯や。風呂上がりにビール。早い夕食。ビール、焼酎お湯割りで早々に寝る。
4日。朝風呂。気持ちいい。
早い朝食で、寒空に飛び出す。ときおり細かな雪が舞う。
熊野本宮大社。八咫烏。

少し下って川湯温泉。川に大きな仙人風呂。10人ほどの若者が入浴中やったが、皆水着を着けているので、思わず「ここは水着着用ですか?」と入浴中の人に尋ねるが、そうではないらしい。
風呂の脇で服を脱ぐが、風に吹かれて寒い。寒い〜。しばらく湯に浸り、さっと服を着て再び走り出す。

北山川と合流し、熊野川はさらに川幅を増すが、水面からはるか上の道路脇に水害の跡が見える。いったいどれだけの水が一気に流れたのか?
河口まで下って新宮市。熊野速玉大社。
新宮城。散歩で本丸まで上ってきたおばあさんと雑談。酔狼、ばあさんには人気ある。
浮島の森。泥炭層が水に浮き、その上にさらに様々な植物が生育している不思議な森。森の名のとおり、大きな木々も繁る。

熊野速玉大社

左:新宮城本丸付近から見下ろした水手口。熊野川河口から荷物の揚げ下ろしをした。
右:浮島の森
再度雪がちらつく。昼食。やけくそでビール。
神倉神社。石段。

神倉神社 ご神体は赤い拝殿の奥の巨岩、ゴトビキ岩
自然石で作られた不揃いで急な石段。2月の「火祭り」のときには松明を持って駆け下りるそうです。
雪の舞う中、那智勝浦へ。ここで泊まり熊野那智大社は明朝のつもりやったが、時間が早いので今日行っとこ。
那智川沿いも水害の傷跡が惨い。
大門坂はかつての参拝路。前回は自転車で車道を上ったので、今回は650mの石段を自転車担いで登る。我ながら物好きやなぁ。でもこういう参拝路はできれば歩いて参拝したいもの。

しかし、苦しい。シンドイ。なんでこんな事やっとんや!?
熊野那智大社。青岸渡寺。那智の滝。

左:熊野那智大社 右:青岸渡寺 絵に描いたような神仏習合

那智の滝
下りはやはり寒い。さっむ〜。
民宿。早い風呂。風呂上がりのビール。夕食。勝浦はマグロの町。心臓の焼き物。胃袋の酢味噌和え。おいしいかって?珍味。ビール、焼酎お湯割りで早々に寝る。毎日おんなじ事の繰り返し。
5日。この日も寒い。風も強い。
魚市場ではマグロの競りの真っ最中。入口に「長靴以外の人の立入禁止」
海岸線を本州最南端の町串本へ。橋杭岩。

風がキツく、四日目で余力は無いが西海岸を走る。小さなアップダウンがあり、へろへろで上る。いやぁ、さほどの勾配やないんやけどなぁ。
周参見駅でギブアップ。あとは列車で播州赤穂まで。ビールで乾杯。
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