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U  IZUTSU LAB of BIRD HABITAT 
 

NABSのブルーバード外敵防御法は、実は新しい発想ではなく、野鳥をフェザードフレンドと呼び、野鳥を愛し、野鳥と親しんだ19世紀のアメリカの愛鳥家たちの発想だった。
 大正11年(1922)、農商務省農務局は内田清之介、葛精一著「巣箱供与による鳥類保護」を出版した。 この本に参考書目として挙げられているのは米国で出版され本7冊、英国2冊合計9冊である。この中には、「巣箱供与による鳥類保護」では紹介されていないが、アメリカの外敵防御対策が掲載されている。1910年発行の「METHODS OF ATTRACTING BIRDS」の中で著者 GILBERT H. TRAFTONは、漏斗状タイプ、有刺鉄線を使ったBARBED -WIRE CAT GURDを紹介している。また、1916年米国農務省発行の「HOW TO ATTRACT BIRDS IN NORTHWESTERN UNITED STATES」の中で著者W.L.McATEEは「フィーダーの周囲には、猫から野鳥を守るために背の高いオーバーハンキングの壁を作る。また、猫がフィーダーのスタンドを攀じ登るのを防ぐため、漏斗状の防止装置を取り付ける」ことを勧めている。

     野鳥は金銭には換算できない未来に残すべき自然環境遺産である。野鳥は美しい存在である自然
    環境遺産である。野鳥は美しい存在であるばかりか、経済的にも重要な存在である。野鳥は我々
    を取り巻く自然環境の健康状態を我々に教える存在でもある。
 
    野鳥は、首にベルをつけ羊の群れを先導する雄羊のように、人間に自然、文化の健全性を教えて
    くれる貴重な存在である。彼等の存在は、きれいな空気と清潔な水を供給する自然環境の存在を
    教えてくれる。

  この40年間に、アメリカの野鳥は激減、アメリカの生態系には衰退、異変が起こっている。野鳥の
    減少を防ぐ為、土地開発には人間の叡智が必要であり、人間が野生生物を守り、自然の資源を保護
    することは、野鳥たちのためではなく人間自身に取って重要なことであると認識することが
    肝要である。野鳥は我々を取り巻く自然環境が健全であるか、否かを物語る重要な指標である。
    野鳥は合衆国市民の宝物であるばかりか世界の人たちとの共有の財産でもある。

50年前、レイチェル カーソンがSilent Spring(沈黙の春)の中で警告した愚かさを繰り返さない為に、我々日本人は野鳥たちを保護、野鳥たちから自然の大切さを学ばなければならない。野鳥を保護することは人間の義務であり、野鳥は自然の大切さを人間に伝えるコミュニケーターである。「Birds are Important Indicators of Our Nation's Environmental Health」確かに野鳥の減少は我々を取り巻く自然環境の悪化を意味する。人間こそ野鳥たちにとって最悪の環境破壊者と云えるかもかも知れない。
小鳥たちと仲良くすることは誰にでも出来る環境保護運動の第一歩であり、
物の時代から心の時代へ、経済優先の思想からの脱皮こそ21世紀の日本人に課せられたの責務なのである。(Sept. 1 ,2014)


@ 井筒屋町造商店 所沢の自然〜森の緑と街の緑〜まちの緑の意味を考える〜
    http://www.snw.co.jp/~machizou/idutsuya/idu2005/midori/midori.htm
A  Photo by Keith Kridler Sialis  NESTBOX BAFFLES  http://www.sialis.org/index.html
BC North American Bluebird Society Predator Control
    
http://www.nabluebirdsociety.org/PDF/FAQ/NABS%20factsheet%20-%20Predator%
    20Control%20-%2010Sep12.pdf
D HOW TO ATTRACT BIRDS IN NORTHWESTERN UNITED STATES
     著者:W.L.McATEE  出版社:WASHIGTON:GOVERNMENT PRINTING OFFICE  出版年度:1916

E  METHODS OF ATTRACTING BIRDS
 
   著 者 GILBERT H. TRAFTON 出版社:Riverside Press Cambridge
 出版年度:1910
F  Electric fence and snakes Garden Web
   
http://forums2.gardenweb.com/forums/load/farmlife/msg0507175615149.html?6
G  The WOOLWINE HOUSE BLUEBIRD TRAIL 
http://woolwinehousebluebirdtrail.com/
H  
Harry Krueger Snake Trap plans http://www.bluebirdconservation.com/predator-guards/
IJ  Simple Bird Predator Guard http://www.abirdshome.com/pm/polegard.htm
K   Screw Mount Birdhouse Guardian Portal Protector 1-1/4"
    http://www.duncraft.com/Portal-Protector-1-1-4
L 
  Japan Day by Day: Edward Sylvester Morse 「本その日その日」1917年(大正6年)石川欣一訳東洋文庫
    century 12 全石油ゼネラル石油労働組合、事務局長:和田 伸夫
    
http://oilunion.blog6.fc2.com/blog-entry-673.html

    ツバメの巣を守るカラス対策 Author:subrutin 
    
http://inkomemo.blog.fc2.com/blog-entry-25.html
M   キジバトが巣を作った Author:管理人「ちょう」
N    The state of the birds 2009 U.S. Fish & Wildlife Service: Division of Migratory Bird
      Management
  March9,2009 
    
  http://www.stateofthebirds.org/2009/pdf_files/State_of_the_Birds_2009.pdf

2009年3月19日、合衆国内務省は、ワシントン記者クラブで、ケン ラザール内務大臣臨席のもと、アメリカの野鳥白書とも言うべき The State of the Birds :The 2009 Reportを発表した。

この報告書は、内務省魚類野生生物局、米地質調査局、州政府野生生物機関等と
非政府組織のアメリカ野鳥管理委員会、魚類・野生生物協会、コーネル鳥類学研究所、クラマス野鳥観察機構、全米オーデュボン協会等14の自然研究調査機構、保護団体との協同作業で作成された

アメリカのバードハウスキットは屋根板が厚く頑丈に出来ているため、カラスは屋根を壊すことが出来ない。然し、カラスは怜悧な野鳥なので、出入り口を突き壊し、出入り口を大きく広げ、バードハウスの中の卵、雛鳥を食べる。こうした問題解決の為に出来たのが、真鍮などで作た出入り口カバーだ。

◆ カラスは、屋根だけでなく出入り口を壊し大きくして、卵、雛鳥を食べる

◆ ポールガードシステムは野鳥を守るため19世紀末頃に考案された


安全を確保しているのが実情だ。 全石油ゼネラル石油労働組合、事務局長和田伸夫さんは”夜中の雨が上がったので、ゆっくりと高尾に行った。京王線の高尾山口駅の切符を買うところのすぐ上にツバメの巣があって、まもなく子供が巣立ちするようだ。びっくりさせて悪いなと思いつつ写真を撮った”と述べている。また、キジバトも、人通りの多い街路樹、出入りの激しい個人住宅の玄関先の樹木などに巣作りをして、カラスからの襲撃を避けている。新潟県三条市の高橋さんは”我が家の窓の外手を伸ばせば届く程の距離に「キジバト」が巣を作った。ネットで調べてみましたが天敵から巣を守る為に人の近くで巣作りをする事がある様です”と述べている。ところが、最近は、青葉が茂りすぎて運転がしにくいと云って街路樹を剪定、また秋になると落ち葉が自宅の庭や道路を汚すといって丸坊主に枝葉を切り落としているのが日本の国の実情のようだ。巣作りをする場所は減る一方である。

アメリカの愛鳥家たちは、自己流の野鳥の安全装置ストッパーを作り、野鳥と共に自然を楽しんでいる。写真を見て気が付くように、バードハウスポールの周辺には樹木、杭など周辺からバードハウスに飛び移る手段となるものは一ない。7はGarden Webが紹介している「Electric fence」である。写真が不鮮明であるが背景の黒の部分の垣根には電流の流れる金網が張られ、またポールに巻きつけられた電線にも電流が流されている。このシステムは日本でも採用され農作物を荒らす猿対策に使用され効果を挙げている。8.は煙突タイプポールガード、9.Harry Krueger 考案の金網で作成した円錐形の蛇を捕える罠である。10.11. Chuck Abareが考案したプラスチックバケツを半切、作成したポールガードである。詳細については注釈に記載されている各ホームページを参照されたい。
ブルーバードバードハウスは広い野原で使用されることが多いので設置効果は抜群の様だ。



















































































”蛇が野鳥を食べるのは自然の摂理であり、蛇にも生きる権利がある。人間は関与すべきではない”と云う一部の日本の自然環境保護運動家達の提案に対して、NABSは”ブルーバードに関して、天候、・・・・・アライグマの襲撃等諸問題がある。天候に関しては如何ともしがたいが、・・・・・アライグマなど捕食動物に対する防御策は事前に準備すべきである”と述べている。

◆ 野鳥の三大外敵 青大将、猫、カラスから野鳥を守る

◆ 知恵あるならず者カラスより、もつとスマートなツバメとキジバト

「知恵あるならず者」と云われるカラス以上にスマートなのが、ツバメでありキジバトである。
1877年(明治10年)来日した大森貝塚の発見者であり、東京大学・初代動物学教授だったアメリカ人エドワード シルベスター モースEdward  Sylvester  Morse18381925)は著作『Day by Day』の中で“(日本では燕が家の中に住んでいる家が多い。)燕が巣をかけ始めるや否や、その下に小さな棚をつり、巣をつくる途中で落ちやすい泥が畳を汚すのを防ぐ。この鳥が、家の中では、外よりも余程繊細な、こみ入った巣をつくるのは面白いことである。“と述べている。

ツバメは人間と一緒に生活をすることにより、これまで、カラス、ネズミなどの外敵から逃れてきた。然し、最近は、家の中はおろか、ツバメが巣を作る軒下もなくなり、駅のホーム、バス乗り場の屋根の下にまで巣作りをして

このプロテクターには他の利点もある。出入り口の穴が4p〜6pと大きくても、シジュウカラは他の条件が良ければ住まいとして使用するが、コゲラ、アカゲラ、ムクドリなど体の大きい鳥たちは、シジュウカラ専用の出入り口穴が2,8cmと小さいバードハウスでも突き壊し、住まいとして使用する。その被害を防いでくれるのは、真鍮などの出入り口カバーのついたシジュウカラ専用のバードハウスである。

◆ アメリカの愛鳥家たちの外敵防御法

b.煙突タイプポールガード  4-3図のように、更に登り難くするためにストーブ煙突等を利用し、ポールに
              揺れ動くポールガードを取り付ける。
c.ロート状ポールガード   4-4図のように亜鉛版を円形に切り取り、更に一部を取り除き円錐形、ロート状
              のガードを取り付ける方法もある。蛇や猫は隣接する樹木から飛び移るので、
              周囲には背の高い樹木や柱等が無いことが設置する前提となる。

ように、激しく攻撃するもむなしく、青大将はバードハウスの中の雛鳥を食べ終わると悠々と立ち去って行った。その間私はなす術もなく呆然と眺めるのみであった。写真は所沢の自然保護運動推進役、井筒屋町造商店のホームページから借用した写真であるが、バードハウスの中はこんな状況だったのだろう。自然保護運動家の中には”これも自然の摂理であり、蛇にも生きる権利があるのだから、人間は何もすべきではない”と言うが、当面した人間には、シジュウカラに対して何もしてやれない自分の無力に情けなさを感じさせる瞬間だ。

猫もpredator(捕食動物・肉食動物)に挙げられる。住宅地でバードハウスを懸けると最初の訪問者が猫である。住宅地の猫にとって野鳥を獲ることは、食物としてよりはある種のゲームを楽しんでるように見受けられる。猫は出入り口の穴に手をいれて野鳥を威嚇したり、出入り口付近に身をひそめ野鳥のやってくるのを待ち受け野鳥を捕獲する。襲おうとする猫をバードハウスやバードフィーダーに近づけないようにすることが肝要である。

住宅地でカラスがバードハウスを襲撃することは少ないが、その最たる被害者はツバメ、キジバトである。山荘のように人里離れた週末に利用する場所にバードハウスを懸ける場合、最も大切なのは屋根である。10ミリぐらいの屋根板をカラスはいとも簡単に突き破り、また出入り口を破壊、出入り口を広げ、首をバードハウスの中に突っ込み、中の卵雛鳥を食べてしまう。 こうした問題に対してアメリカの愛鳥家たちはどのような対策をとっているだろうか。




◆ 野鳥の最大の外敵は人間か  ?
Birds Are Important Indicators of Our Nation’s Environmental Health

a.ブルーバードハウスを設置する金属ポール
 

樹木、柱等は蛇、猫等が簡単に登れるので4-2図のように亜鉛メッキされたパイプを使用する。このパイプは常時滑らかさを保ち滑りやすく、蛇、猫等には登り難いのが特徴だ。バードハウスはこのパイプに左図のようにボルトで取り付ける。

  

◆ NABS(北米ブルーバード協会)predator(捕食動物・肉食動物)対策について

野鳥たちが外敵の襲撃を受けるのは主として産卵、雛鳥の生育のシーズンである。20数年前、富士山麓の井筒バードハウス・ハウスと友人たちから呼ばれていた山荘でみた、シジュウカラの親鳥と青大将の凄まじい闘いの光景を私は今でも忘れることが出来ない。道路わきの石垣の上の樹木に懸けられたバードハウスに、雛が生まれ親鳥はせっせと餌を運んでいた。或る日、シジュウカラの親がけたたましい叫び声をあげ、バードハウスの周囲を飛び回っている。良く見ると1,5メートルの青大将がバードハウスの出入り口から首を突っ込んでいるのである。親鳥は体をぶっける