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EASY BIRDHOUSES & FEEDERS

Simple Projects to Attract &Retain the Birds You Want

バードハウス・フィーダーの本を楽しもう 42
「世界のバードハウス」紹介の2冊目の本である。1冊目は写真家のEve Sonnenmanが、1992年出版した「WHERE BIRDS LIVE」、彼女はこの本の中で北海道ウトナイ湖で撮影した北海道大学が野鳥研究用に使用していた朽ち果て、針金で壊れないように縛った巣箱を日本の巣箱として紹介している。(バードハウス論攷 Ⅳ-2 バードハウス・フィーダーの本を楽しもう 131 参照)  これに対して、ANNE SCHMAUSSは「BIRDHOUSES of the WORLD」の中で「チキンラーメン」、「カップヌードル」を発明・開発、世界の食文化に貢献した日清食品創業者 安藤百福(1910〜2007)の逝去後、安藤の”子どもたちの自然体験活動の奨励に熱心だった”思いを引き継ぎ、長野県小諸市に設立された安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター(愛称「安藤百福センター」)の敷地内に懸架された、nendo佐藤オオキ、NASCA古谷誠章、サムライ佐藤可士和などクリエーターたちがデザインした「アートツリーハウス」を「JPANESE BIRD APRTMENT」と6ページにわたり紹介している。
都会で住む場所がなく困窮している野鳥たちの為に、日比谷公園など都市の公園にもこの種のバードハウスを懸架したい。前衛的すぎる、巣箱は自然のままが良いと評するだけではなく、世界中の人たちが自然を大切にし、自然との共生を心掛けていることをこの本から学ばねばならない。著者ANNE SCHMAUSSは「Wild BIRDS Unlimited」の共同経営者であり、「Santa Fe New Mexican」のコラムニストである。(2014年4月15日)

アホウドリと大あほうどり先生

BIRDHOUSES of the WORLD
著 者:長谷川 博 / 文・写真
出版社株式会社 学習研究社
出版年度:1990
価格:1000円
ページ数:172ページ

京都大学で昆虫学を学んだ若者が絶滅寸前の鳥島のアホウドリの救済に没頭、生物学者の奮闘物語。”小学中級から”とあるが、大人必読の書だ。

これが鳥類保護の始まりとなり、1910年代には、羽毛の取引が禁止されるまでになりました。一方、鳥島でも、1887年に羽毛の採取が始まって、15年で 500万羽が捕らえられました。 鳥島以外も含めるとアホウドリは、1000万羽に近く殺されました。1930年2月には、成鳥2 ~3000羽、ヒナ200羽が いたのが、1932年には数百羽、ヒナが十数羽になってしまい、 1933年4月には数十羽となり、8月ついに鳥島は禁猟区になりました。 昔アホウドリがいた場所では今でも骨が見つかります。(長谷川 博)
 
 実は、鳥島のアホウドリ救済のキッカケとなったのは、
鳥羽飾り婦人帽の原材料の輸入貿易を禁止するために設立された英国王立鳥類保護協会(Royal Society for the Protection of BirdsRSPB)の誕生であった。。当時欧米の上流階級の女性たちの間には、鳥の羽毛で飾った帽子をかぶり、おしゃれすることが流行していた。日本は1870年~1920年頃にかけて世界の婦人帽の主要な原料供給国であった。日本の鳥島のアホウドリは、羽毛採取・食肉の目的で、1887年(明治20年)から捕獲が始まり、捕獲が禁止された1933年(昭和8年)まで推定約1,000万羽が乱獲されたが、英国王立鳥類保護協会(RSPB)の輸入貿易禁止運動のお蔭で、辛うじて数十羽が生き残った。敗戦後、長谷川博教授を初めとする関係者の努力によって、2013年6月18日に発表された、《第110回鳥島アホウドリ調査報告》によると“今繁殖期直後の鳥島集団の総個体数は、7歳以上の成鳥が推定1,318羽、1歳から6歳までの若齢個体が推定1,523羽、今シーズンに巣立った幼鳥は379羽でそれらを合計して約3,220羽になりました”とのことである。(2015年1月20日

著 者:ANNE SCHMAUSS
出版社stewart, tabori & chng
出版年度:2014/3/25
価格:U.S. $22.50
ページ数:141ページ
著 者:MICHAEL BERGER
出版社:COOL SPRINGS PRESS
出版年度:2014/5/15
価格:U.S. $17.99
ページ数:160ページ

MICHAEL BERGER一家は100年続くバードハウス一家である。愛鳥家だった大叔父母夫妻は、彼の父にバドハウス、バードフィーダー、バードバスの製作方法を伝授したが、その思想が連綿として今日に続いている。2001年に最初に発行された本にはリョウビの電気ドリルが紹介されていたが、この本では現在日本では見ることの出来ない手回しのドリルが紹介されている。またフロントページの写真に見られるように、合板の使用を出来るだけ避け、朽ち果てた無垢の木材を使用している。工芸家の作品には珍しい荒々しいバードハウスである。野鳥たちが食い散らす餌は愛鳥家の悩みの種であるが、フィーダーの下に防虫用のネットを張ったシードキャッチャーを設置している。基本的にオーソドックスな本である。(2014/9)

「バードハウスの本を楽しもう 6」で紹介した2001年発行の”The Best Birdhouses for Your Backyard ”と同じ著者MICHAEL BERGERの著書である。

著 者:Randi Minetor

写真家:Nic Minetor
出版社: Lyons Press
出版年度:First edition (May 3, 2011)
価格:U.S. $7.98
ページ数:241ページ

100年前、アホウドリは、北半球の亜熱帯以北、ほぼ全域の海に生息していました。 西部の北太平洋、日本列島の南の島々の無人島で繁殖し、繁殖期がすぎると、広い範囲に分布していました。 19世紀の後半、これらの島々で、羽毛をとるために大量殺戮が始まり、1930年ごろまでにはほとんどいなくなってしまいました。当時アホウドリ25~6羽で一貫目の羽毛がとれたといいます(1羽で約150g) 。当時の総輸出量は、毎年約300tです。 すると、アホウドリ換算で約 200万羽です。とにかくものすごく、たくさんのアホウドリやほかの鳥たちが殺されたのです。羽毛はパリやロンドン、ニューヨーク等で取引され、布団や帽子等に使われていました。 当時の上流階級の女性は、帽子の上にトリの剥製をのせるのが、おしゃれでした。しかし、この頃、イギリスやアメリカでこういったことに反対する人が出てきました。

Backyard Birding

A guide to Attracting and Identifying Birds

アメリカには401の国立公園がありますが、Mineto夫妻は既に294の国立公園を走破した自然愛好家夫婦です。著者のRandi Minetorは ニューヨーク ロチェスター産まれ、現在もロチェスターの1917年に建てられた、1890年代から1930年代後半に流行したビクトリア王朝様式や大量生産型の住宅に抵抗して職人の手作りを尊重し建てられたアメリカフォースクエアスタイルの家住む鳥類愛好家です。また夫のNic イーストマンオペラ劇場、とフィンガーレークオペラ劇場の照明デザイナーです。彼らは野鳥専門家ではありませんが、Randiのすぐれた観察力、夫の照明デザイナーNicの野鳥撮影のための技術的な種々のアドバイス等々素人愛鳥家にとって楽しい本です。(2014/12)