■スポーツドリンクのpH

 歯はpH5.5以下になると溶け始める。スポーツドリンクの多くは、酸性度が高く、pH3.0−4.0で“お酢”と同じである。

■スポーツドリンクと糖分

商品名 カロリー(Kcal) 糖質(g/100)
  ポカリスエット 24  6.7 
  アミノサプリ 24  6.0 
  エネルゲン 24  5.5 
  アクエリアス 21  5.0 
  サプリ 18  5.0 

■スポーツドリンクと糖尿病・歯周病
  スポーツドリンクには高果糖液糖、トレハロースなど、血糖値を上昇させる成分が入っ ているため、血糖値が上がる。また、糖分が多いため歯周病の進行も進む。水やお茶は血糖値が上がる心配もなく安全である。

 高果糖液糖や果糖ブドウ糖液糖 などの表示のあるものは、このように多くの砂糖が含まれている。100ml飲めば1日の糖分摂取量になってしまう。  

★軽いスポーツや普段の生活ではスポーツドリンクは必要ありません!水またはお茶で十分です!★

■その他のpH

スポーツドリンク他の飲料水のpH

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                       ポカリスエット(3.7)    
                 アクエリアス(3.0-4.0)
                 コーラ(3.18)
        コカ・コーラ(2.4)
  レモネード(スプライト)(2.23)
            スプライト・ライト(2.98)
           ファンタ・オレンジ(2.86)
       ペプシ・コーラ(2.53)
                 7-アップ(3.2)
pH                                           

■症例1:酸食症 Acid Erosion
患者:54歳、女性。
 当クリニックで装着したインレーが島状に浮き上がっている。(周囲のエナメル質の溶解)。6ヵ月間、就寝前に酸性水(通信販売)でうがいをしていた。使用した“強酸性水”のpH3.0以下。失ったEnamel質は戻らない

■症例2:酸食症 Acid Erosion
患者:73歳、女性。
 咬合面エナメル質はすべて溶解している。数十年間毎日“酢の物”を食べ、おまけに残った小皿の“酢”まで飲んでいた。さらに研磨剤入りの歯磨剤を使用していたのが、酸食症に拍車をかけた。“酢”を止め、歯磨剤をリンスに変更し、内科的Diathermyを透射すれば、知覚過敏は即座に消退した

■症例3:酸食症 Acid Erosion
患者:75歳、女性。
 ドレッシング、オレンジ、“酢の物”さらに黒酢が好物で、毎日常用。数十年の結果、大切なEnamel質は消失し、咬合関係まで低くなってしまった


     レモン(2.1)
すだち(1.9)        りんご(2.9)  ブドウ(3.5)
                  桃(3.1)
          炭酸飲料(2.6-3.4)
                 黒酢ドリンク(3.3-4.3)
                      乳酸飲料(3.7-4.4)
            ワイン(2.8-3.2)
                    ビール・発泡酒(3.8-4.1)
                                                                     焼酎(8.0)
pH                                                                         

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Sports Drinks & Dental Erosion

酸食症
pHメーター

★黒酢、食用酢、ドレッシングなども健康食と盛んに言われているが、Enamel質溶解を考えると危険な“モノ”である★  

著書“Diathermy”の著作権侵害となるため、禁無断転載・複写。
スポーツドリンク

■症例1-3:結果はpH3.5。直ちに飲用を中止さ
せる。内科的Diathermy透射で症状は消退。以後、
再発は診られない。炭酸系飲料が増える夏場は、
特に注意を要す

予防方法

1:飲まない、食べないこと。
2:もし摂取・飲用した場合は、ただちにお茶または水でうがいを
  する。
3:
直ぐにブラッシングするのは、危険である。脱灰した軟らかな
  歯牙表面が摩耗する。
      
4:時間が経過すると唾液の緩衝能で多少pHは戻る。その後、ブ
  ラッシングすると良い。

5:摂取の仕方を考えて食べる。

■歯科医からお土産にいただいた黒酢
pH3.7。私は飲みたくない
■症例1-1:患者:53歳、男性。リカーショッ
を経営。知覚過敏症状が強く、当Clinicの
内科的Diathermy加療にかかわらず、頻繁
に再発。精査後、歯牙溶解を認めたので、
よく問診すると、新商品の試飲Sampleを頻
繁に飲用していた

■症例1-2:早速、pHを測定。検体が10
mlあれば数秒で測定可能

酸食症
酸食症

酸食症・Acid Erosin・Dental Erosin


■症例4-1:酸食症 Acid Erosion
患者:68歳、女性。
 健康食品として“ヨーグルト”を1年、毎日“酢の物”を10年間。さらに研磨剤入りの歯磨剤(通常一般使用のTube入り)が拍車をかけた。下顎前歯部が溶けてしまった。咬合高径が低くなり、前歯部で咬みきることができなくなった。甘い物好きは糖尿(HbA1c:8.3)と脂質異常症(LDL:157)を併発。かかりつけ歯科医に治療不能と言われ来院
■症例4-2:酸食症 Acid Erosion
患者:68歳、女性。 
 歯牙溶解は歯髄にまで及び、既に根尖部には骨透過像が診られる。加療はまず食事療法から始めている

■すだちpH1.9

■ポカリスエットpH3.7

■症例2:筆者は、以前から巨峰を10個ほど食べると、歯牙脱灰感を感じていたので、早速pHを測定。結果pH3.6。葡萄でも食べ方を考えないと、歯を溶かしてしまう。

スポーツドリンクと歯・歯周病・知覚過敏

 スポーツドリンク、清涼飲料水、ワイン、一部の果汁やハーブティーなどに含まれている“酸”は歯を溶かす。とくに酢や炭酸、クエン酸やアスコルビン酸の入った飲料水に注意が必要である。予防は飲まない事ですが、もし摂取した後は、水やお茶でうがいするか、軽くブラッシングをすれば良い。強くブラッシングをすると、脱灰直後では容易に歯が摩耗するので危険である。当Clinicでは20年以上も前から注意を促しているが、健康飲料として“黒酢”を飲み続け知覚過敏を発症する症例が多い。画期的な治療法に関しては著書に詳しく掲載している。最近やっとNHKでも取り上げ、問題視されるようになってきた。重度知覚過敏症の原因は歯周病に起因する症例よりも、“酸”により併発する症例が多い。“酸”の摂取を制限すると、直ちに軽減する。
 夏場、若い人は“炭酸系の飲料水”で、健康を考える高齢者は“酢”で歯牙表面を溶かす。その結果、冬場は冷たい風や水道水で知覚過敏を併発する症例が多くなる。これらが原因で発症した知覚過敏症はジアテルミーでほとんどその場で症状を抑える事ができるが、まず、原因を除去する事が基本で有る。