16 March 2005

天気
weather

快晴
clear

メンバー
menber
HIirose / Roku / Andrew / Warwick / Will
Heli Team
Valdez AK
text Hirose
スキーで怖いなんて思ったことは、学生時代に出場したダウンヒルの大会くらいだろうか。それがこの2日間、緊張し続け、楽しいと感じると同時に、苦痛さえ感じるようになっていた。
緊張と肉体的な疲労から、最高の場所でスキーをしているはずなのに、それさえ面倒に思えてきた。

前回訪れた時は、天候が回復することを、祈るような思いで待ち続けたが、天にも見放され結果的には、満足がいく本数を滑ることができなかったのだが、この二日間で、既に滑走本数12本、これ以上続けて滑りたいという気持ちには、とうていなれなかった。
一日でも休息日があれば、精神的にも肉体的にも回復し、また滑りたいという気持ちになるのだが、しかし、そんな思いとは裏腹に、初日が雪でキャンセルになった以外は、今日もほぼ快晴、空は晴れても気持ちは晴れず、憂鬱な気持と重い身体のままH2Oのダッヂに乗り込み、トンプソンパスに向かった。

ヘリは、デザーテッドグレイシャーと呼ばれる大氷河を目指して、片道20分ほどの空路を飛行、窓の外に広がる景色は、壮大というよりも、自分にとっては異常な感じさえしてきた。
景色をトンプソンパスから見ると、あまりにもその規模が大き過ぎて、逆に山が小さく見えてしまうのだが、ヘリで上空までやって来ると、壮大な氷河とステイープな斜面に圧倒されて、滑ることに恐怖心さえ感じるようになる。

ヘリのランディングのポイントは、ヘリの着陸用の二本の大きなバーがなんとか収まる巾しかなく、その稜線からの両側の斜面は、やはりボトムが見えない。

スキーを装着しバックパックを背負い、ガイドの説明に、一言も聞き漏らすことの無いよう注意深く聞くのだが、英語がろくに話せる訳でもなく、これから滑ろうとする斜面の状況を把握するのに苦労する。ガイドが話したことを、他の参加者に必ずもう一度確認する。
オーストラリア人のアンドリューは、理解しやすい簡単な言葉で自分とROKUに、ガイドのピーターの説明を繰り返し伝えてくれる。

今日のメンバーは、昨日、同じヘリに搭乗したスウェーデン人が帰国したため、ROKUが復帰し、アンドリュウと昨日も同じグループだったウイルとワーウィックの合計5人、最終日までこのメンバーは固定された。

アンドリュウとワーウィックは、真夏のオーストラリアからハワイアン航空でホノルルを経由してアラスカまでやって来た。彼らはとても親切で、自分とROKUが言葉に困った時は、常に手助けをしてくれたり、バーベキューパーティーでは他の外国人達とコミニュケーションを取りやすいように、間に入り、お互いを紹介してくれたりと、彼らがいなければ、このトリップはこんなに順調にはいかなかったかもしれない。同じヘリに搭乗する5人には、連帯感が生まれていた。

また、アメリカ人のウイルとは、彼の滑走シーンを撮影してあげたことから仲良くなり、ホテルでお互いのパソコンに保存されているパウダーシーンの写真を見せ合ったりと、日本とアメリカのパウダーについての話題で盛り上がった。
彼の写真は、BCというよりもエクストリームで、60度はあるのではないかと思われるコロラド州テリュライドのシュートを滑っている自身の写真や、ユタ州のアルタの超ディ−プなシーンなどを見せてもらった。
自分が白馬のBCや羊蹄の写真を見せると、白馬はオリンピック開催で知ってはいたが、これほどまでにパウダーがあるとは思っていなかったようである。

結局、ドロップポイントに立てば、憂鬱な気分は何処かへ行き、斜面を攻めてみたいという気持ちに変わる。それは、また彼らが我々をサポートしてくれた事も大きな要素となった。

月曜から三日間続く快晴で、ドライパウダーとまではいえないが、それでも急斜面に張り付いたパウダーを気持ちよく蹴散らすことができた。一日終わってみれば、今日も気持ちよく帰路に着いていた。
















「Awesome steep」につづく
トンプソンパス(Thompson pass)/ photo Hirose
トンプソンパスを離陸(takes off from Thompson pass) / photo Hirose
ヘリからさらにハイク(hike from a helicopter more) / photo Hirose
氷河上でライダーをピックアップ(pick up a rider on glacier)/photo Hirose
クレイジーRUN(crazy run) / photo Hirose
rider Hirose / photo Roku
rider Hirose / photo Roku
ドロップポイントから氷河のボトムを望む(see a bottom of a glacier from a descent point) / photo Hirose
photo Hirose
photo Hirose
rider Will / photo Hirose

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