1.Nikkan(日管)のメロフォーン(メロフォン)関連資料展示室

メロフォン(メロフォーン)との出会い
メロフォン(メロフォーン)といえば、小学校のときホルンとして扱われ、小生も勝手にホルンと思い込んでいたものでした。これが、ホルン(フレンチホルン)と異なることを知ったのは、高学年になった時、ジュニア・オーケストラに入ったときでした。小学校卒業以降、この楽器に出会ったことはありませんでした。

なぜメロフォーンか?
 最近になって、長管F管トランペットをやってみたくなったので、いろいろとサイト見ていたところ、とにかく高い。また国産好きの小生は国産のものを知りません。ゆえに、入手は断念しました。しかしながら、よく聞いていたハイドンをどうしても吹いてみたいので代用品をさがしていたところ、あるサイトの掲示板で出会った方にいろいろとご教示を得ました。

メロフォーンの入手と収集・研究の経緯
 早速、友人から懐かしのメロフォーンを譲ってもらったところ、NikkanのものでちょうどImperialeと同時期に製造されたものでした。吹く前からこの楽器自体に興味をもってしまい観察してみると、なんとImperialeと同じパーツが多用されています。そして、2ピースバルブケースが採用され、Nikkanのトランペットでいえば高級品仕様である。謎のメロフォン、侮るべからず。この高級仕様にはまってしまったので、友人がもっていた2本を譲ってもらうことにしました(MP−1(#70:67年製)とMP-201(#90:69年製))。

メロフォーンの演奏時の印象
 運良くマウスピースが付属していたので、吹いてみると中・低音はホルンサウンド、高音は鋭い音に変わる。謎の楽器。とにかく音量が凄い。付属マウスピースはコルネット的な一方、浅い。フリューゲル・ホルンのマウスピースも浅い(数mm)ながら入る。吹いてみると、ホルンサウンドぽく鳴る。トランペットの音域でいえば、ローHからハイFまで出る。でも上のDからFまでは当てにくい。それ以上は、バルブを押さなくても、音階が吹けてしまう(ピッチを無視すれば)。美しき青きドナウやベートーベンの7番、そして新世界よりのホルンパートも高音はよく当たる(勝手な耳コピですが)。でもハイドンはまだまだ遠い道のりが続くようです。

Nikkan製メロフォーンの歴史研究の出発点
 吹いていると、愛着が湧いてしまうメロフォーン、その歴史にも興味が出てきました。そうしたところ、当館の賛助者様である魔法使いの弟子様がNikkanの昭和初期のカタログをお持ちでしたので、このたびもご厚意で画像資料等をご寄贈賜りました。いつも本当にありがとうございます。以下では、ご寄贈賜った資料を紹介させていただきます。

 
魔法使いの弟子様所蔵の戦前のNikkanカタログ(表紙)
右の絵はピストン式フレンチホルンです。

魔法使いの弟子様所蔵の戦前のNikkanカタログにあるメロフォーンとアルト


メロフォーン
No.45
E♭調、朝顔 31cm.

No.46
E♭F調、ロータリー式転調

アルト
No.41
E♭調、朝顔 18.5cm.高サ 51cm.
No.48
E♭調、朝顔 18cm.高サ 51cm.

(以上カタログの記事をHyper-booが旧字体を現代漢字に変換しました)

メロフォーンの観察結果:バルブの向きが正面を向いているのが、後のメロフォーンと異なっている。また、ウォーターキーがない。譜面挟み用の固定ネジがある。

次に、説明文を抜粋してみます(カタログの記事をHyper-booが旧字体や旧仮名遣いを現代のものに変換しています)。

 「日管」アルト(Alto)及メロフォーン(Mellophone)
 アルトはバンドにおいて中間音を奏し楽曲に潤沢な色彩を加え、合奏音楽にはなくてはならない楽器です。
 日管アルトは豊富な音量、美しい音質、華麗な形態をもって、いかなるバンドの要求とも合致しております。No.18は他の日管高級品同様陸軍戸山学校軍楽隊東京音楽学校、…に採用されて好評を博しているのであります。喇叭に関する限り「日管」製品であれば安心して使用することができます。
アルトと同じ性能を持ち、形はフレンチホーンと同じ丸型のメロフォーンを新作しました。バンドは見た目も美しくあることが必要です。メロフォーンのご使用をお奨めします。


注意:
以上の部分の掲載資料は、寄贈者のご厚意によるものです。掲載されているされている全ての文章の無断転載・無断引用は固く禁止しております。全ての画像についても無許可での持ち出し・改変・利用は固く禁止しております。



Nikkan後期(1950年代後半〜1965年以前)・終末期(1966年〜1971年)のメロフォーン



Hyper-boo(前)所蔵のNo.2O(#65:1965年製)

Hyper-boo所蔵のMP-1(#70:1967年製)

Hyper-boo所蔵のMP-201(#90:1969年製)

06.01.04
Hyper-boo 所蔵の CMP-001FC Neko-pu hypertuning Mellophonium (Nikkan No.2O(#65:1965年製)

06.01.16
CMP-001FCに取り付けられている着脱式のトロンボーンのベルもいうまでもなく、ニッカン製です。TR-2・TR-3系統のベルとモチーフは同じです。


今後、当館でもNikkan製メロフォーンを収集していこうと思います。一方で、当館では関連する収蔵資料を紹介するのみに留めます。考察や詳細な観察結果は、専門サイトであるburukong様のMEROPHONISMの中で共同研究として掲載して頂いております。


2.Nikkan(日管)のユーフォニアム・小バス関連資料展示室

1942?年製の小バスを展示しました。

日本管楽器株式会社の小バス(ユーフォニアム)
06.01.04


1942?年製の小バスを入手しました。



小バスと考えた理由としては、昭和12年のカタログのベルサイズを根拠としています。
小バス:24cmφ
バリトン:22cmφ
当該楽器:24.7cmφ

漢字刻印のニッカンの金管楽器は大変、貴重であると考えられます。以下の仮説を考えているからです。



1.昭和12年以前は、「Nikkan Tokyo」や「Nippon band instrment Co.ltd.」等のアルファベット刻印が主体である。
2.太平洋戦争開始から敵性語(特にアルファベット)の使用が禁じられた可能性がある。
3.この漢字刻印ものの多くには<26XX>という数字が刻まれる。




これらのことを根拠に推論すると、皇紀2602年は西暦1942年となるので、当時の日本の情勢を勘案すると皇紀表記を積極的に導入したと思われる。
すなわち、この楽器の製造年代は1942年と考えられるのである。
*ご意見・ご教示をお願いいたします。

3.Nikkan(日管)の二つ巻き信号ラッパの展示室

年式不明 二つ巻き信号ラッパ

06.09.15


2つ巻き、G管の信号ラッパ

バタフライマークと謎の桜?星?マーク
詳細不明です。このバタフライマーク形状は1950年代後半以降のものだと思うのですが。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示お願いします。


4.Nikkan(日管)のアルトホルン関連資料展示室

1958年製のNo.2 アルトホルン

06.09.15



昭和12年のカタログにあるNo.41アルトと形状はよく似ています。現在修理中のため、修理完了後に詳細を展示いたします。

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