酒転童子の思い出話2
時代の順は、グチャグチャ。
書いた順は、下から。
*
*うんざり
高校の修学旅行の自由時間だった。
クラスのある奴が、俺をさそった。
どこに行くのかは、おしえてくれなかった。
行った場所は、新宿の歌声喫茶だった。
初めての事だったので、たまげてしまった。
知らない者どうしが、全員で歌をうたうのである。
俺の趣味ではなかった。
ここにいるのが苦痛だった。
歌声喫茶を否定はしない。
個人の趣味の問題だからだ。
何にうんざりしたかと言うと、俺をさそった奴にだ。
クソ宗教へダマシテ入信させるようなさそい方しやがって、バッカヤロウ。
*
*納得
TVのニュース番組だった。
あるコメンテーターが言った言葉が、傑作だった。
彼は、こう言ったのである。
「おカネが好きな人はおカネでしくじるし、女性が好きな人は女性でしくじるんです」
すばらしいコメントです。
大笑いさせて頂きました。
*
*苫小牧市長
北海道の恥!!!
んな場所に、カミさんなんか連れてくんなよ、ったく・・・。
「子連れ狼」 ならカッコイイけどさ、カミさん連れじゃぁ絵にならんべ・・・。
セクハラで カミさん連れの 記者会見
川柳しちゃいたくなるぐらいの、恥さらしだもんなぁ。
ほんと、バカなんでないの、お前・・・。
*
*予測が・・・2
今度は、「M上代表を逮捕」 だと。
インサイダー容疑らしい。
俺、恥ずかしいんだけど、インサイダーって、ナンジャラホイ?なんだよね。
で、こいつは保釈されるんだべか、されないんだべか?
保釈されるとしたら、保釈金は、いったいナンボなんだべ???
俺たちが、「ウッソぉ〜?」 というような金額でも、払うんだろうけどね。
インサイダー 株で儲けて ハイ御用
この川柳、どう?
*
*予測が・・・
○○エモンが逮捕された。
俺、こいつに興味ないので、「ふぅ〜ん」 とか思っていた。
なんでも粉飾決算だったらしい。
で、
能力に 粉飾かぶせて 無一文
とかいった川柳作って遊んでたんだ。
そしたらまぁ、保釈金が3億円だと。
予測できなかったとはいえ、無一文だなんて言って、ゴメンナサイ。
*
*不正水増し
小学6年生の時だった。
算数のテストがあった。
問題は5問で、すべて応用問題(文章問題)だった。
1問20点で、全解すると100点のテストだ。
俺の進みぐあいは、5問目の計算式を組み立てている途中で、時間がきてしまった。
ま、よくある事だ。
翌日の算数の時間に、答案を返してもらった。
返し終わった途端、先生が怒ったのである。
S川 という女性キョーシだ。
5年生からの担任だった。
俺はこの女がダッキライだった。
エコヒイキをする女だった。
俺ごときに、エコヒイキが見えるようじゃ、だめだべ・・・。
もっとうまくやれよ、ヘタクソめ!!!
この女も、俺が嫌いだったはずだ。
この女が怒った理由は、テストの点数が低かったからだ。
80点が一人、60点が三、四人、残りは40点以下だった。
「5問目の途中まで計算式が合っていた酒転君に100点を上げます」 とこの女が言った。
俺は、うれしくなかった。
時間内にできなかったのに、100点もらったって何の意味もない事ぐらい、俺にもわかる。
そしてこの女も、俺に100点を付けたくはなかったハズだ。
じゃ、なぜ100点だったのか、何日か考えた。
平均点が低かっただけに、一人ぐらい全問正解した生徒がいないと、この女が困るからだ。
益々この女が嫌いになった。
俺に100点押し付けて、自分の成績水増ししやがった、クソ女め!!!
卒業する時、「この女ともう会わずにすむ・・・」 と心底思ったのを、今でもおぼえている。
*
*最後の旅立ちは・・・2
ねぇ、「童謡葬」 っていいと思わないかい?
「童謡」 と 「わらべ歌」 を何曲か流して、最後に「赤とんぼ」 を流すんだ。
♪夕やけ小やけの赤とんぼ・・・
もちろん、CDの童謡で十分さ。
ただし、いい音でやってもらいたいね。
どんなに苦しんで死んだ人でも、安らかに逝けるような気がする。
俺の勝手な思い込みだけどね。
少なくても、「お経」よりはいいと思うんだけど、どうだべ。
俺の葬式で経とか説教が聞こえたら、棺おけの蓋を、蹴っ飛ばそうと思っているんだ、ハハハ。
今まで、何十回も葬式に行ったけど、クソ坊主どもの説教で、「なるほどなぁ」 と思った事、一回もないしなぁ。
逆に、突っ込みたくなるような説教があったりして、ガッカリする事があるのは、俺だけの経験じゃないっしょぉ???
あんなクッダラナイ説教なら、最初っから呼ばん方がいいと思う、ゼェッタイ!!!
*
*最後の旅立ちは・・・
1981年のその日、空は晴れわたり、旭川市にも初夏のきざしが見えていた。
「きのうは、旭川市の音楽パレードだったんだよなぁ・・・」 などと考えている俺だった。
俺たちがいる場所は、旭川市の焼き場だ。
親父を焼くために、親戚一同で来ていた。
この日は、少し混みあっていて、少し待たされた。
俺は棺おけにチョットだけ体重をあずけ、「命なくせば、ただの生ごみか」 とつぶやいた。
俺のとなりにいた親友の K友 が、笑いをカミ殺した目で俺をにらみ、首を横に数回振った。
俺にだけわかる、小さな振り方だった。
俺は思わず声を上げて笑いそうになった。
「K友、たのむからこんなところで、面白い顔するなよ・・・親父が目を覚ます・・・」
この瞬間、俺の辞世の句ができた。
人の身は 貧乏人も 金持ちも 命なくせば ただの生ごみ
そして親父の遺体が焼き上がり、箸で骨を拾っている時、俺の戒名がひらめいた。
麪喰院愚歌酒転童子
メンクウインオロカシュテンドウジ、っていうんだけどね。
ラーメンとか蕎麦が大好きで、酔っ払うとアホウな歌をうたうんだ、この酒転童子は、ハハハ・・・。
どんな歌か、ってか?
ひょっこりひょうたん島、怪傑ハリマオ、少年ジェット、まぼろし探偵、忍者部隊月光、とかだ。
俺の葬式の時、俺が歌いたいぐらいだ。
自分の死を茶化して旅立てたら、どんなにかスバラシイべなぁ・・・とつくづく思う。
*
*本2
下にも書いたが、食べ物に関する本が好きで、よく買い求める。
食べ物のエッセイ、歴史、雑学、などなどで、料理の本も当然ある。
料理の本を紹介しよう。
俺の 「ベスト3」 だ。
檀流クッキング:檀一雄 著:中公文庫
新・口八丁手包丁:金子信雄 著:角川文庫
ショージ君の「料理大好き!」:東海林さだお 著:新潮文庫
著者は上から、小説家、役者、漫画家、である。
ご存知の方も多いだろう。
記述した順番は、特に意味はない。
それぞれ、いい料理本だ。
読んでいて、楽しいのである。
楽しく読んで、料理も覚えられる、すぐれた本だと思う。
この3冊の料理を完璧におぼえたら、小料理屋ぐらい出せるんでないかい???
俺も、この3冊を参考に、料理を作る。
時々だけどね。
あ、もう絶版かぁ?
*
*本
俺は本が大好きだ。
色々なジャンルの本を読む。
江戸時代に関する本、時代小説、ハードボイルド、推理小説、SF、物理、数学、天文、科学、食べ物に関する本、等である。
一週間に少なくても4,5冊読んでいた。
ウヰスキーを呑む時の、無くてはならない肴だった。
だから週末に、まとめ買いをしていたんだ。
ところがだんだん、本を読むのが苦痛になった。
目がつらくなったんだ。
眼科に行った。
「老眼ですね」 と言われた。
ショックだった。
45歳の時だった。
それからの読書数は、月に1,2冊に激減した。
もう先が見えている。
黄泉の国へ旅立つまでに、あと何冊の本を読めるんだべ???
たくさん読みたい!!!
*
*ヨタ話
占い師、超能力者、霊能者、クソ教祖、UFOコンタクティ、こういった奴等の話は、すべてヨタ話だ。
しかもこいつら自身が、ヨタ話だという事をよく知っていて、書いたりしゃべったりする。
そうだべ、お前ら。
別のところにも書いたけど、このヨタ話を物語りにしたら、ホラー小説とかSF小説になるのに。
文章力と知識が無いため、単なる 「ウソつき」 だもんなぁ。
親、泣いてるぞ。
あ、親もだまされているのか・・・困ったもんだぜ。
そこで川柳だ。
霊能者 恐怖をあおり うす笑い
みな期待 地獄に落ちる 占い師
まぁ、なんてスバラシイ川柳なんでしょう、自画自賛しちゃう、ハハハ・・・。
*
*パソコン音痴
俺はパソコン音痴だ。
困ったものである。
CADで遊び始めたのが、1994年からだ。
しかし、モニターに何かのメッセージが出ると、「どうしよう、どうしたらいいんだべ???」 とうろたえる。
キーボードを打つのも、おっかなびっくりなのだ。
今のパソコンで、3台目なのだが、過去の2台は、俺の間違った操作で壊してしまったのではないかと疑っている。
しかし、俺の年齢(団塊世代)がこんな時代に間に合って、なんとHPまで持てるなんて、夢のような話だ。
パソコン音痴だけど、ホント、楽しいなぁ・・・。
*
*煮込みラーメン
テレビで「煮込みラーメン」のCMを見た時、「今頃、何言ってんだか・・・」 と思った。
こういった喜ばしい食べ物は、我が家では50年以上も前から食べていたからだ。
薬味のネギしか入っていない、煮込みラーメンだったけどね。
晩飯がラーメンだった時の翌朝が、煮込みラーメンだった。
味噌汁の代わりだったんだ。
当時こんな言葉は無かったけど、ラーメンライス、って事だべな。
もちろん今でも、食べている。
そりゃぁ、旨いさ・・・。
*
*夢
俺が見る夢には、五感がある。
もちろん、全ての夢で感じる訳ではないけどね。
五感、すなわち 「視覚(色)」、「聴覚」、「触覚」、「味覚」、「臭覚」 だ。
タバコを吸っている夢を見た事がある。
タバコをやめて、何年もたってからだ。
煙の味と香り、煙が肺に染み渡る感覚を、まざまざと感じた。
「アッ、タバコ吸ってしまった!」 と目が覚めた。
色のある夢と触感のある夢は、いつも見る。
味のある夢は年に何回か見る。
音と匂いのある夢は、忘れた頃に見る。
あたりまえだが、第六感は無い。
*
*命
小学6年生だっけ?
理科の実験で、カエルを解剖する、という実に喜ばしい授業がある。
その日がきた。
理科室で授業が始まった。
泣き叫んだ女子がいた。
ケタタマシいのである。
このバカ女に言いたい事がある。
「肉も魚も、食ってないんだな」 って。
俺達は直接、牛、豚、鶏、魚の命を奪う事はしていない。
だけどこれらを、俺達の代わりに屠ってくれている人がいるから、食う事ができる。
野菜や果物だって同じ事で、生産してくれる人がいるから、食う事ができる。
俺たちは毎日、命を食っているんだ!
石ころを食っている訳じゃねぇんだ!!
一生に一度の、カエルの解剖ぐらいで、泣き叫ぶんじゃねぇ!!!
*
*血縁
俺と親父は、血縁関係だ。
親子なんだから、あったりまえだべ、ってか?
そういった事じゃないんだ。
俺が2、3歳の頃、身体が弱く病気がちで、医者がよく往診に来てくれた。
藤井先生だった。
「お父さんの血を採って、この子に入れるから」 と藤井先生が言った。
で、親父から血を採り、その場で俺の首から血を入れたんだ。
おっかなかった・・・。
一段高い部屋に仰向けに寝かされ、頭を下におろし、首に針を刺すんだ。
「お前、よくそんな事、おぼえているよね」 とお袋が言う。
あんな、おっかなかった事、忘れる訳がない。
俺が酒転童子なのは、遺伝だけでなく、親父の血の原液が直接入っているからだと思う。
親父、あの時は、ありがとう。
俺もりっぱな? 「ノンベー」 になりました・・・ハハハ。
*
*やっかみ
「やっかみ」 もあったか。
これじゃぁ、「九み」 になっちゃうなぁ・・・。
*
*ニーチェ
ソ・ソ・ソクラテスかプラトンかァ、ニ・ニ・ニーチェかサルトルかァ・・・ってコマーシャルソング、あったよね。
1975年頃だったべか?
その、ニーチェ だ。
ニーチェの本を買った。
あまりの面白さに、一気に読んでしまった。
どのぐらい面白かったかと言うと、翌日ポストイットを用意して、面白い箇所に貼り付けながら読み返したぐらい面白かった。
なんかクドイ言い方だけど、そうだったんだ。
ポストイットが、無くなるかと思ったぞ。
*
*八み
七味って知ってるよね?
蕎麦とか、うどんにかけると、味が引き締まる、あれだ。
中身、知ってるかい?
唐辛子のほかに、芥子(けし)、胡麻、陳皮(ちんぴ)、菜種、麻の実、山椒(さんしょう)、紫蘇、生姜、海苔、青海苔、
などをブレンドして作るようだ。(メーカーによって、内容が違う)
「八み」 って知ってるかい?
ひがみ、くやみ、つらみ、そねみ、にくみ、いやみ、うらみ、ねたみ、の事だ。
なんて人間的な感情なんだろう。
こんな感情、無い方がいいに決まっているけど、あるんだな、これが。
この感情がいい方向に向かえば、人生のスパイスって事になるんだべな。
そううまくいかないのも、人生だけどな、ハハハ。
こっちの方が多いか・・・。
*
*父の日
男女平等が、単なる絵空事である事が実感できる日。
バッカやろう、誰がこんな日決めたんだ!!!
*
*床
俺は立ち上がった。
床が動いていた。
なんだろう? と思った。
間もなく床が立ち上がり、目の前にせまった。
にぶく大きな音がした。
俺は倒れていた。
呑みすぎだった。
*
*思い
親父は酒を飲むと、よく言っていた。
「俺、死ぬ時は美人の看護婦さんに看取られて死ぬんだ」 と。
親父が倒れて、救急車で病院に運ばれた。
何日か後に、親父は黄泉の国へ旅立った。
その時懸命に看病してくれた看護婦さんは、本当に美人だった。
俺は親父が旅立った時、声こそ出さなかったが、思わず笑ってしまったのである。
お袋は俺によく言う。
「お前ったら、お父さんが死んだのに、笑ってた・・・」 って。
親父が死んだ悲しさより先に、親父の思いがかなった事に、おかしさが込み上げたのである。
親父、美人の看護婦さんで、本当によかったな・・・。
*
*パチンコ
小石を飛ばすおもちゃだ。
小学3、4年生になると、買ったもので遊んでいるとバカにされた。
で、自分で作る事になる。
まず、Y字型の木の枝を捜すのだ。
俺の遊び場所の、石狩川の堤防から川岸までは、ネコヤナギの群生地だった。
このネコヤナギは、チャンバラごっこの刀をつくるのにも適していた。
ノコギリを片手に、ネコヤナギの群生地をウロツク事になる。
なかなかY字の枝は見つからない。
ほとんどが、y字型なのだ。
3時間もウロツクと、気に入ったものが見つかった。
丁寧にノコギリを使う。
そうしないと、枝が裂けるからだ。
次はゴムだ。
自転車屋さんに行って、古いチューブを分けてもらう。
このチューブを切るのが、一苦労なのだ。
全体が曲面なので、どう切ったらいいのか悩むのである。
小石をつかむところは20mm巾、他は5mm巾にハサミを入れる。
子供の手で、裁ちバサミを使うのだ。
時間をかけて、ゆっくり切り進むしかない。
真ん中が巾広の一本のゴムが取れると、思わず笑顔になった。
枝の方のゴムを固定する場所に溝を彫り、ゴムを巻きつけ、タコ糸できつく縛る。
我ながらいい出来で、俺の宝物に違いない。
明日は、川にビンを浮かべて、それを狙って遊ぶぞ。
*
*うっそぉ???
電卓で 1÷9 を計算する。
答えは、0.111111111 と表示される。
「なるほど、じゃ 2÷9 は?」
答えは、0.222222222 だ。
「ふむふむ」
次に 3÷9 を行う。
0.333333333 だ。
次々に計算をしてみる。
4÷9=0.444444444
5÷9=0.555555555
6÷9=0.666666666
7÷9=0.777777777
8÷9=0.888888888
9÷9=1
・・・0.999999999 じゃないんだ・・・。
*
*殺気
小学5、6年生の頃、吹き矢で遊んだ。
パチンコは卒業だ。
吹き矢の筒は、電気配線で使用するパイプを1mに切って使う。
針は、Φ1mmの針金を100mmに切り、両端をグラインダーで鋭く研ぐ。
片方の先10mmのところをペンチで曲げて密着させる。
密着した部分を少し曲げ、左右のバランスをとる。
紙を円錐形にまるめ、のり付けをする。
これを土台に、同じ大きさの円錐を何本も作る。
紙は、デパートの包み紙が良い。
円錐の先を切り、針を通し、小豆粒ほどの紙粘土を詰める。
針の抜け防止だ。
筒の内径に合わせて、矢の円錐を切りそろえる。
一晩寝かせて、紙粘土を乾燥させる。
10mのところに的を置き、吹き矢で狙う。
吹き矢なんて、ちょっと練習すると、すぐ当たるようになる。
そうなると動いているものを狙いたくなるのが、人情だ。
身近にいるのは、スズメだ。
5,6mのところにスズメがいる。
何もしなければ、逃げたりはしない。
しかし、吹き矢で狙うとすぐ逃げる。
スズメは、「殺気」 を感じるらしい。
犬や猫は、殺気を感じないようだ。
だから吹き矢で狙っても、面白くもなんともない。
もっとも的がでかすぎて、狙う気にもならんけどね。
*
*ほめられて
あれはいつ頃だったろう???
2002年か、2003年頃だったと思う。
100円ショップに行ったら、広沢虎造のCDがあった。
それは、「清水次郎長外伝」で、全5枚、演目数は12である。
全部買っても、525円の安さだ。
もちろん買った。
家に帰って、さっそく聴いた。
「何なの、これ?」 とカミさんがたずねた。
「浪花節だよ、知らないのか?」
「こんなもの私の父さんだって、聴かない」
「俺、中学の時から虎造のファンなんだ」
「変な子供!!!」
そんなにほめる事ないのに・・・。
*
*疑問
神社の本殿や寺の本堂に大袈裟な額がかかっている。
寄付金の奉納者の氏名が記載されている額だ。
その記載順は奉納額の多い順で、氏名の「あいうえお」順ではない。
これは何を意味するのか?
かんたんな事だ。
信心深い貧乏人より、ただの金持ちが 「ありがたい」 のである。
サイセン泥棒を殺しちゃった、アホ坊主がいるもんなぁ。
TVのニュースで放映された時、大笑いだった。
「ありがたいのはカネだ」 って証明したようなもんだぜ、ったく・・・。
*
*あにさん
社会人になって独身寮に入った。
川崎の下沼部にある小さな寮で、元下宿屋のような建物だった。
俺が入った時は、寮長のS伯先輩だけがいた。
S伯先輩も入って2、3日だった。
近所の「やよい寿司」に行って、二人で飲んだ。
酔いがまわり、S伯先輩のことを「あにさん」とよんでいた。
もちろん、敬意を込めてである。
独身寮に次々に新人や先輩が入ってきた。
俺がS伯先輩を「あにさん」とよぶのを聞いて、みんなも「あにさん」とよぶようになった。
これが会社にも広がった。
「あにさんなら、あそこにいるぞ」
俺が一人で「やよい寿司」に行くと、「あれ、あにさんは?」
あにさん、色々ありがとうございました。
*
*Y口先輩
第一痔手術で入院していた時、会社の先輩で、独身寮でも一緒だった Y口さんが毎日見舞いに来てくれた。
バッテラ食いに行こう事件の、食いしん坊の先輩だったけど、心優しい人だった。
病院は、独身寮の方向とはまったく逆の方角だったにもかかわらず、来てくれたのである。
Y口さん、その節は本当にありがとうございました。
当時、写真撮影だったり、釣りだったり、落語だったり、美味いものだったり、いろんな所に行きましたよね。
当時が、思い出されます。
*
*第一痔手術
俺は痔主だ。
第一痔手術は1973年???の頃だった。
病院は元住吉駅の近くにあった。
手術を受ける姿を想像すと大笑いなのだが・・・地獄の手術だった。
酒転童子のため、麻酔が効かなかったのだ。
最初のハサミを入れられた時、「ギヤウオウ!!!」 と叫んだ。
と同時に手術台から飛び上がった。
看護婦が必死で俺を押さえ付けた。
ハサミも痛いけど、その後の縫うのがさらに痛いのだ。
針を刺して糸を引く時、焼け火箸を突っ込まれたような痛さが走った。
ハサミを入れては縫い、ハサミを入れては縫いを繰り返し、合計60針縫った。
60本の焼け火箸を突っ込まれた事になる。
俺は、身も心もボロボロになった。
手術が最終段階に入った。
なんと、ゴム栓を入れたのである。
ゴム栓は、ほっておくと出てくる。
出てこないようにするには、どうするのか?
60針縫ったので、120本の糸が出ているが、それをゴム栓が出てこないように一まとめに結んだのである。
ゴム栓は出ようとするので、糸は常に張った状態になる。
麻酔がきいている状態でこの痛さである。
麻酔がきれると地獄の苦しみだった。
病室に誰かが近付く足音が糸に響き、痛さが走った。
ベッドに何かが触れようものなら、激痛が走る。
自分の声が糸に響き痛いのだから、どうしようもなかった。
あの時ぐらい無口だった事はない。
傷口がふさがると、別の地獄が待っていた。
「抜糸」である。
血で固まった糸を抜くのである。
麻酔もかけずに・・・。
糸を一本抜くたびに、七転八倒の痛さが走った。
あまりの痛さに、一日に数本しか抜けなかった。
抜糸だけで2週間ぐらいかかったべか?
書いているだけで、脂汗が出る。
(第二痔手術に続く)
*
shutendohji
CAD