アラビア湾の真珠 アラブ・ドバイ旅行記

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アラブ・ドバイ旅行記 ハジメさん 自由旅行(格安航空券+ホテル) アラビア湾の真珠

ドバイ・ジュメイラビーチにそびえ立つ7つ星ホテル

夜中に空港に降り立った私は、まずそのねっとりと絡みつくような熱気、香辛料の匂い、そして人並みに圧倒された。
空港ロビーを歩いているのは、男性は真っ白、女性は(顔を含め)真っ黒の衣装ばかり。

日本人にとって「キナ臭い」イメージしかなかった中東・アラブ首長国(UAE)のドバイに、私が行く気になったのは、ちょうどそのころ読んだ本に、ドバイのことが『アラビア湾の真珠』と謳われていたからだった。
是非とも、かねてから憧れていたアラビアの世界を訪れてみたかった。

空港から出ると、目つきの鋭い男たちにじーっと見つめられたが、不思議とタクシーの客引きはいないようだった。
東南アジアでの客引き攻撃を予想して身構えていた私は、ちょっと拍子抜けしてしまった。
ホテルに予め頼んでおいた迎えもすぐに見つかり、エアコンの気持ちいい大型車はスムーズにホテルへ向かった。

UAEは世界最大級の産油国だけに、国そのものが豊かなようだった。砂漠の中にまっすぐに伸びるハイウェイの先にはビルが立ち並び、街は煌々とネオンやオレンジ色の街灯が灯っている。 どのビルも端正でシャープなデザインが多く、イスラム建築の要素を取り入れたシックなものもあり、多様な現代建築の趣は興味深い。

市街中心部にはマクドナルドやKFCなど馴染みのファストフードや、欧米系のホテルチェーン、そして車のディーラーなどが多くあるが、どれも看板に書かれているのはアルファベットとアラビア文字の併記だ。
到底読めないアラビア語の綴りのそれらは、まるで砂漠を行く駱駝と砂丘のシルエットのようにも見え、魅惑的で美しかった。

古くからアラブ人が住み、イスラム教を信仰するドバイは、一方で伝統的に異教徒や異文化に対してオープンで寛容的だという。
その懐の深さは、例えば、スーク(市場)とスターバックスが近くで共存しているように見えることや、アラビア語の他に英語も広く通じること、そして飲食や服装などが比較的自由であることなどからも感じられた。

数多くあるどのショッピングモールもホテルも、ピカピカに磨き上げられており、エントランスには高級車が絶えず出入りする。
清潔感あふれるモールを歩くアラブの男たちは堂々として誇り高く、そして威厳に満ちて見えた。
また、頭からつま先まで黒い服で覆った女性の神秘的な美しさも、近代的な風景にあいまってとても優美に感じられる。

ペルシャ湾の海の蒼さ・透明度はまさに楽園そのものだった。ジュメイラビーチではマリンスポーツやスパも充実しており、ここが中東であることがにわかに信じられない。デザートサファリを予約すれば、夕方ホテルに迎えに来る4WDでベージュの砂海のドライブへ繰り出し、駱駝乗りと砂漠のキャンプでのバーベキューを楽しめる。

回教国ゆえに、市街を歩いていると日に何度かコーランを唱える声や、祈りを呼びかける声・アザーンがモスクのスピーカーから流れてくる。
夕方、日の沈むころに街角から聞こえるその声は、私たち旅人の耳にも心地よい。
昼間はあれほどむせ返るようだった熱気も鎮まり、クリーク(水路)を渡ってくる風が涼しく感じられる。

モダンとエキゾチシズムが融合する『アラビア湾の真珠』ドバイは、訪れる人を最高のもてなしで魅了してくれる。
世界中がどんどん均質になっていくこの時代に、ドバイの存在知りそして訪れることできたことが、この上なく幸福だった。

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管理人からのコメント

おおっ! なんだか機内誌とか旅行雑誌とかに載ってそうな、とってもシャープでクールな文章ですねぇ。

ドバイには行ったことがないけれど、街の情景が目に浮かぶようですよ。

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