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 私は県の西部秦野市の「秦野の自然と環境を守る会」
という市民団体の代表の山本と申します。このたびは、
このような立派な賞をいただき大変感激しております。

秦野市は、北側の丹沢山地と南側の渋沢丘陵の緑に
囲まれた盆地で、多様な動植物が息づく自然豊かな所
です。市街地の地下には、芦ノ湖の2倍にちかい量のお
いしい地下水が蓄えられており、あちこちに見られる
湧き水は、秦野湧水群として全国名水100選に選定され
ています。
 しかし1970年ごろから、周辺の山々では、酸性雨が
原因とみられるブナやモミの立ち枯れが目立つように
なりました。1980年代には市民自慢の地下水がテトラ
クロルエチレンなどで汚染され安心して飲めなくなっ
てしまいました。自然を変えてしまう恐れのある大型開発の計画もでてきました。
 そのような中で今から12年前、秦野の水や緑を守り後世に伝えなければ、と考える市民が集まって、私どものこの「会」が作られました。 
 会はさまざまな活動をしていますが、10年以上つづけている活動としては、大気汚染測定とオオタカ保護観察の二つがあげられます。大気汚染は環境の悪さを示すものであり、一方オオタカの生息は環境の良さを示す指標であり、二つは対をなすものと言えます。

 まず大気汚染測定についてですが、私達は大気中の二酸化窒素が大気汚染の度合いを示すものとみなして、その濃度を測定しています。毎年夏に2回冬に2回、100人を超える会員が、交通量の多い交差点、閑静な住宅街、高層マンション、山の上、道路に囲まれた住宅地、鎮守の森など、全市的、多様な場所で12年にわたって測定をつづけてきました。
 交通量の多い幹線道路のきわの測定点では、二酸化窒素濃度は国の環境基準0.04ppmを大幅に越えており、10年来、汚染が減少するきざしはありません。また、市内全体の平均値がじりじりと増加していることも見過ごせません。この傾向は自動車の増加と関連していると考えられます。

 つぎにオオタカについてです。オオタカは、みなさまご存知のように環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されており、食物連鎖の頂点にある猛禽類です。秦野ではオオタカが子育てをする巣がいくつも見られます。巣の近くの高い木の上に観察用のカメラを設置することで、連続観察が可能となり生態調査がすすみました。観察の作業は、もの音をたてない、ヤマヒルの攻撃にたいする警戒など、きびしい緊張状態のもとでおこなわれます。あとでご覧に入れるモニター画面のオオタカはその観察用カメラで撮影されたものです。

 以上、「秦野の自然と環境を守る会」の活動の一部をお話しさせていだきました。私どもはこのたびの受賞を励みにして、これからも自然と調和の取れた住みよい環境づくりのために活動を続けるつもりです。
みなさま、本日はありがとうございました。
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