ガルナス・メイのデザイン過程の記録である。

 設定としては、「ダガンとは違う小型の爬虫人類、かつ機械の竜にのる技術系の種属」ということでわりとすんなりまとまったのだが、絵のほうで難航した。

 とはいえ、同時期に絵掲示板で進行していた星覇の外見デザインほど難しくはなかったが。

 ダガンのほうは、ほんとに簡単に決定稿にいたったものだなあ。

メイ試案1
メイ試案1

 2005年3月23日、おえびに掲載。小柄な爬虫人類ということで、ガキのころかいていたゴジャマンダなどのパスター星人(笑)というトカゲ宇宙人の面影をのこしてまとめた絵。原案ラフは仕事場でこっそり描いた(爆)。

 マツカサトカゲを契機に、しかし異星種属なので、やや爬虫類っぽくないところも入れて異質なかんじをだそうと、リスのような尾(テクスチャーはトカゲだが)、耳などをつけてみた。

 しかし、悪の博士氏から「小柄で技術職というのはドワーフみたいでありきたりなので、そもそも不要なのではないか」といったご意見がでたし、どうもまだ、絵としても面白くないと自分でも思ったので、没。

 手足が太いと、器用なように見えないという指摘も考慮し、次に反映させたように記憶している。


メイ試案2
メイ試案2
 同6月10日。今度は設定面から演繹し、小型の獣脚類が直立二足歩行タイプに進化したらどうなるか? と模索して描いてみたもの。

 昨今はやりの羽毛つきの恐竜を、我流ディノサウロイドに進化させてみたというイメージである。どこぞの大学にあるというディノサウロイドの模型はウロコむき出しだったので。
 ただし、メイは設定としては恐竜そのものとは関係ない。

 しかし、これもいまひとつ。オフの会議でも、「ビッ●バードみたいでキモい」などと不評であった(笑)ため、没。そもそもビッグ●ードって気味悪いとおもう(笑)。


メイ試案3
メイ試案3
 同6月19日。

 正直いって、これは自信作であった。

 異星種属らしく、背骨と直線上に配置されない低めの位置にある頭部。セミクジラやロロンのように湾曲した顎。鳥に似て非なる雰囲気を醸し出す、太い脚。尾羽ではなくあえてチンチラ的要素を加味した尾。

 じつに異星種属らしく、しかもウズラ的な丸みもあり、キモ可愛い路線でイケてる!!? などと思い、おえびに掲載したのである。

 しかし、

「これはなしでしょう」「もう少し可愛くなりませんか」「手が前にとどかないぽ」などという意見をはじめ、オフでも「マジで怖い」「タッコングテラキモスww」といった趣旨の反応であった……。凹んだ。

 まあ、いまでも「あの丸くて恐ろしいヤツ」(byラリー君)などといわれる絵である(笑)。

 そういえば。最近忘れられているけど、ファーグニルの政界の黒幕にいる悪役の鳥型エイリアン「ぶよ鳥(仮)」のデザインに流用されるかもしれない。そちらのほうは羽毛ナシでいくつもりではあるが。


メイ試案4
メイ試案4
 同日の夜あげたもの。なんかもうこのへんでいいや的に描いたが、悪の博士氏からゴーサインが出された以外、倭克氏からは「ポケモンぽい」と指摘をいただき、まぁ没だなと。
 耳のかたちが悪かったのだろう。そういえば、ガメラ3かなにかでも、敵怪獣の設定画のラフで、角を二本にするとポケモンの呪縛が云々いう記述をみた記憶がある。

 羽の意匠は気に入ったので決定稿に引き継いだ。


メイ決定稿
メイ決定稿
 同6月23日。「あーーもうデザインきまらねーー」とだらだら描いていたら、ふと「神が降りてきた」かのように意匠がひらめいた一枚。メイは性別が三種あるが、これはもっとも男性的な性の絵。

 やや獣鬼兵バムソードやロロン的ではあるが、自分らしい意匠にまとまったと思ったところ、キモカワイイなどと好評だったので、決定稿となった。基本路線は「ホネ」である。ニワトリなどの鳥の骨格標本を別窓で参照しながら描いた。

 背中の紫の肉は、押すとやわらかい。装甲があってもいいかもしれない。

 爬虫人類なのに外骨格風である点は、(種属として接点はないとはいえ同じ国家に属しているので)ダガンと共通項をもたせてある。結果としてそうなったというだけだが(笑)。

 それにしてもメイは、マンガでは描き辛そうだ。線が多くて。人型である星覇にくらべると、あまりイラストの数も多くないように思う。動かしているうちに、また絵がかわるかもしれない(汗)。


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2006.9.13. 掲載 (C)MIKE SHIMIZU