帝国日報 05年 2月〜


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9月4日:恐竜トモガミの成長
 「日経サイエンス」の最新号を読んだ。恐竜の成長速度の記事で、あのホーナー博士などが執筆している。

 以前もかいたとおもうが、ダイテイリュウはおよそ20年で体重6トンに達する。つまり、巨体のわりに成長速度は哺乳類なみに早い、ということだ。これは同じ体重のアフリカゾウに匹敵する成長速度、とのこと。
 ちなみに、おそらくダイテイリュウの寿命は30年ほどで、アフリカゾウの約半分とのこと。すなわち、繁殖率はダイテイリュウのほうが高かったといえそうだ。

 いくらダイテイリュウだからって、一日2キロも体重増やして成長してんじゃねーYO! と、ステロイドの副作用によって成長期というものが存在しなかった私としては、ツッコみたくなる(笑)。

 なんとなく私は、この成長速度の早さは、鳥に近い獣脚類だけの話と思っていたが、恐竜全般についても言えることだそうだ。細かい数字は忘れたが、今日読んだ記事だと、マイアサウラなどの鳥脚竜、アパトサウルス(いかん、どっちも三龍名が出てこない)などの竜脚類も、7年だとか15年だとかで、あの大きさまで成長していたようだ。 骨組織の血管密度などを調べると、こうしたことが分かるとのこと。

 最も成長が早いのは竜脚類だそうで、アパトサウルスは、成長期は、なんと1年に5.5トンも成長していた計算になる。ダイテイリュウも、700キログラム/年の成長率だが、それにしても、成長が早い……。
 現生の鳥類は、全種が、1年以内に成長するそうだが、その成長速度の早さは、恐竜譲りのものといえようか。

 これは、他の爬虫類に比べると異常といえるほどの成長速度である。すなわち、ほぼダイテイリュウと同じ体長をもつシンハダイオウワニ(ディノスクス)は、その体長に達するのに約50年を要した、という。
 もちろん、これは、ワニやカメなどと同等の代謝率だったとすると考えにくい成長速度であり、恐竜が恒温性動物だったことの証拠となるかもしれない……と、ホーナー博士は記事を結んでいる。

 ただ、博士はバッカー博士ほどは過激な恐竜恒温論者ではないためか、これはあくまで一証拠に過ぎず、確実視されるものではない、と考えているようだ。最後に、「5トンの生きた鳥が発見されれば、(そうした点が)明らかになるだろう」という趣旨の文があって、ふき出してしまった(笑)。

 さて、以上のことからすると、アラガミ師につきまとう「先にトモガミまたはゲキが老衰死したら残った方はどうするか」という問題について、ほぼ回答が出たといえる。

 すなわち、ほとんどの恐竜は、人間なみか、あるいはそれ以上の成長速度をもつのだから、そうした問題を考慮する必要はない、と解されよう。まあ、ダイテイリュウの寿命30年というのは逆に短すぎるわけだが、その場合、そのダイテイリュウの子孫をトモガミとすることが多い。としておく。遺伝形質が近似するため、ゲキが協調しやすいということが、経験的に知られているのである。

 問題は、ワニ、カメなど、恐竜・翼竜以外の爬虫類アラガミをトモガミとするアラガミ師である。
 まあ……ダイテイリュウとは逆に、アラガミ師の子孫が、そうしたトモガミに続けて騎乗することになる。としておくのが妥当だろう。

 それにしても、恐竜というものは、知れば知るほど、爬虫類でも鳥でもない、独特な生物種だ、という印象が深まっていく感がある。


8月28日
 こうしてここに切断会(オフ会)の報告を書けるのが夢のようである。なんとか、夏コミにルールブック作成が間に合ったのである。まあ、仕事や、大学院の試験と重なったりでド修羅場だったが、皆さんのご助力もあり、度うにか切り抜けた。しかも完売。萌え尽きたぜ……。←字が違う
 まあ、コミケの詳細・今後の対策は、空科傭兵団の戦闘日誌に書いたので。
 やはり冬はルルブの増刷(恐竜絵大幅追加?)+新種属サプリ+シナリオ集のオフセット本を出したいものだ。ルルブはコストがかかるため、コピーしか無理だろうが。

 切断会は、東京駅集合で、パシフィコ横浜のジュラ紀大恐竜展をサカナに行われた。昼前に集合。予定より参加者は減ったので私も入れて3人だったが、そのぶん機動性が高くて良かった(?

 最終日だったがあまり混雑していなかった。ジュラ紀の中国の恐竜、それと日本の福井県立博物館の協力による日本の恐竜が展示の中心だった。まあ、上野の恐竜博のスーのような派手な目玉展示はなく、昨年の第恐竜博に比べても小規模な印象だったが、やはり、刺激を受けてよかった。

 三龍的には、なんといっても、三龍帝国の重要水産資源であるミツリュウヨロイミーバイ、すなわちレピドテスの化石を確認できたのが良かった。
 最大1.5メートルにもなるという大きな魚なのだが、問題はその鱗。菱形で、恐ろしく分厚い。ウロコというより、ほとんどレゴブロックのようだ……。ここまでウロコが分厚いとは思わなかった((((;゜Д゜))

 まあ、現代でも、ハコフグ料理なんかがあるぐらいだから、頑張ってこの鎧のようなウロコをはいで、皆さん料理しているんだろうなあ。切り身にしたり刺身にしたり。現代で言えばマグロかサケかといった具合の、共榮圏では有名な魚、という設定である。
 無論、タッキリュウ系統やダイオウワニ系統のアラガミは、生のまま、バリバリとウロコごと食べているハズである。

 恐竜もいいが、こういう、当時の生態系を支えていた周辺の生物をきっちり確かめると、架空の生態系でも、リアリティをもってくるようで面白い。絵をかくときも、背景のことを考えると恐竜だけ描いていればいいというわけにもいかない。

 魚と水草の化石も面白かった。何か山水画のように決まりすぎていた(笑)。

 他には、初期トモガミであるコブオナガ、すなわちシュノサウルスの骨格を見れたのは良かった。
 竜脚類のくせに尾の先にコブがあり、これで外敵から身を守ったという。ちっアンキロサウルスの真似しやがって(順序が逆)。

 原始的で、竜脚類にしては小さいが、それでも10メートルを超える大きさである。

 恐竜は種によって体型がまるで違う。同じ10メートルでも、尾ばかり長い獣脚類と、四足でガッチリした竜脚類とでは、目の当たりにすると相当、印象が異なる(ルール的には、シュノサウルスは初期トモガミなのに生命28もある(笑))。
 アラガミ師プレイヤーは、恐竜の大きさを実感するために、折に触れ、実物の化石を見学することが望まれる。見た感じ、50ミリ砲ぐらいは搭載できそうだった。

 わかりやすくシュノサウルスの大きさを言うと……下の方にも交通事情の話があるが、まあ、マイクロバス程度の量感? より大型の、オメイサウルスや、マメンチサウルスの全身骨格も展示されており、大迫力だった。しかし三龍には登場しないが……登場しないけど、いないわけではない。と思う。

 なぜ竜脚類は首が長くなったのか。パンフレットをみると、体が大きいと、水を飲むのが大変だから、とある。しゃがめばいいんじゃないのか。よくわからんが、たしかにゾウも鼻が長いし、キリンも首が長い。見張りがしやすくなる利点もあるか。
 では、リオプレウロドンのような首の短い首長竜はなぜ出現したのだろうか? ワカラン。

 獣脚類では、去年同様のヤンチュアノサウルスや、スゼチュアノサウルスなどが展示されていたが、あまり興味がない。獣脚類や堅頭竜などの、二足歩行する恐竜は、データでみると全長が大きくても、いざ乗ろうとすると、体が小柄で乗れそうもない、ということがありがちだ。
 うーん、やっぱり全長5メートルクラスじゃないと、獣脚類は武装も含めて騎乗することはできそうもない。尻尾が意外と長いからね。

 鳥盤類では、剣竜類がファヤンゴサウルス、ギガントスピノサウルスが目立った。
 ファヤンゴサウルスは、去年同様? 肩のトゲが復元されてなかった。

 ギガントスピノサウルスは、なにかメチャクチャ強そうな名前だが、肩にトゲがある、5.7メートルほどの剣竜類である。
 このトゲ、肩甲骨のあたりから生えているのね。しかも真横じゃなく、むしろ脇腹を守るように後方に出ている。絵だけでは分からなかった点で、面白かった。
 骨格を見ると、後ろ足の太ももに刺さりそうなんだが……。よくこれで歩けるなあ。よほど、ヤンチュアノサウルスなどの肉食恐竜が恐ろしかったのだな。

 しかし、なぜ剣竜類は白亜紀では絶滅したのだろう。鎧竜のほうが優れていて、生態的地位を失ってしまったのかな? どうでもいいが、ジュラシック・パークって、実際は「白亜紀公園」という題名にすべきだった気がする。客ハイラネーー。

 独立のコーナーで、中華竜鳥などが展示されていた。やはり学問的に重視されているということか。ドクガミ師(仮)のトモガミとして、小型獣脚類は外せない。会場を出た後、コーヒー屋で大いに盛り上がって議論した論点の一つである。結果として、ドクガミ師(仮)とヌエビト(仮)は別種属とし、ヌエビトに従属的な属性を付与することになっていったが。

 日本は当時、中国大陸の一部だったので、中国の恐竜とともに福井県立博物館の恐竜を展示するのは意義深いことだろう。
 2000年に、日本で最初に命名された獣脚類・フクイラプトルの細身さが印象的だった。日本にも、こんなに美しい肉食恐竜がいたのか。
 全長4メートル弱とあるが、人はぎりぎり乗れそうである。しかし、この線の細さでは、武装までは無理そうである。やはり5メートルはほしい。

 なんだかんだで、歩いたので疲れた。喫茶店で色々とお話しする。ファンタジーRPGでは、毒物を使うと軽蔑されているようだが、生物万歳な三龍世界では、その逆をいってはどうだろう? ソードワールドのドワーフみたいに燃料電池的なキャラはどうか? などなどの提案から、ドクガミ師やヌエビトの案が色々と。
 ヌエビトにはインディアン的な悲劇性も盛り込みたいのだが、なんだか萌え属性の方が強くなりそうなのは不安である(笑)。

 後で弟がメールで書いていた、
 ●過去、専ら戦場での奴隷として使われていた。所属の違う同胞との戦いは常であり、ある戦場では、その死傷者の殆どがヌエガミ師であり、その数は数万にも達したと言う。

 という案も悪くない。大東亜戦争において、日系人の米兵が、日本兵相手に勇猛に戦ったという挿話を思い出させる。

 議論のあった対空戦闘ルールの修正だが、やはり高速飛行するなら2ターンに1回しか攻撃不可、ホバー攻撃はその限りでないが、地上から対空砲火を被弾しやすくなる、程度が妥当っぽい気がした。

 解散後、弟と秋葉原で万世のパーコー麺とアキバドッグを食したら、美味だったが重かった orz
 まあ、おかげでその後の会議も進んだが。

 かつてパラフリ時代も何回か切断会をしたが、それはセッションを兼ねてだった。たまにはこうした催し物主体の切断会も良いものだ、とおもった。ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

 中華竜鳥といえば、最新号のニュートンでは、ミクロラプトルの記事が掲載されていた。翼面積からして、滑空ていどの飛行能力だったとか。カラーリングは、黄色と青。微妙に、昔の始祖鳥の彩色を思い出させる彩色である。どうですか朱雀さん(?)


  6月8日:Be-Pal 6月号
 ナチュラリスト向けの雑誌なのだが、恐竜について記述があった。

 一般には恐竜が絶滅して鳥になった、と誤解されているようだが、実際は、鳥は恐竜そのものである。(つまり、恐竜は、今でもなお、鳥類というかたちをとって生きているといえよう。)
 特に、恐竜が生きていた時代に、すでに現代のような鳥がたくさんいたことがわかっているし、中間的な化石もうじゃうじゃ発見されており、もはや鳥と恐竜を区別することは不可能、とのこと。

 アッ。ふつう掲示板のほうで、メガニウラを食べる文化があるかも、という話がでていたが、もしかしたら、鳥肉は、普通に食用にされているのかもしれない。三龍帝国では。だいぶ料理の種類が増えるね(笑)。

 19世紀にリチャード・オーウェン卿が発表した恐竜の定義を著者流に乱暴にまとめると、「鳥に似た足腰の構造を持つ爬虫類」となり、恐竜は、発見当初から鳥との関連性に着目されていたようだ。
 ちなみに、これも誤解されがちなことだが、この定義から、海にすむクビナガリュウなどの爬虫類や、翼竜は、 恐竜ではない。ただ、翼竜は分類としては恐竜に近い。現代の爬虫類では、カメ、ワニも分類としては近い。

 ちょっと私も、一般人の誤解について付言。
 恐竜と人間が大昔、共存していたような描写のマンガなどがしばしば見かけられたようだが、実際には、恐竜が生きていた時代と、人間の祖先が出現した時代は、10倍ぐらいの年代的な開きがあるので。
 人間と恐竜が、同時代に共存していたことはありませんから。ええもう、全然。これは常識といえるだろうけど、念のため。
 逆に言うと、そこをいかにうまく共存させるか、が恐竜SFの設定の妙味であろう。

 記事に話を戻す。
 大型恐竜は、放熱の都合や、掃除のしづらさなどから、ヒナのとき以外は羽はなかったはずだ、とのこと。私も同意する。しかし、ティラノサウルスのように積雪の或る高緯度地域にも住んでいた恐竜には、毛は生えていたかもしれないというのだが……ううむ、かっこ悪い。
 どうも哺乳類(っぽい体表)というのは、強さより親しみの感情がわいてくるので、トモガミや怪獣のデザインに適していないのだな。

 設定としては、アラガミなどの戦闘能力の源である「龍魂」は、爬虫類形態の生物でしか発動しない、ということで、哺乳類型アラガミは存在しない。ただ、伴神ではなく、覡のほうは、星覇や天魂など、かなり多様な種属に龍魂能力が認められる。
 もっともこれは、覡そのものに龍魂能力の根源があるのではなく、覡がその力を引き出して制御しているだけだから、なのだろう。

 そうだ、余談だが、人型の巨大ロボットを登場させられないよう、予防線を設定しておかねば。
 世界の雰囲気が崩れてしまうから。パラフリでは、人型巨大ロボは禁忌とされているという設定で、スペオペの世界観を保っていた。こういう点は見習いたい。

 話を戻す。
 恐竜の祖先?ラゴスクスにも羽毛が生えていたのではないか、という説もあるようだ。とすると、むしろ、小型の鳥型生物からかけ離れていったカミナリ竜などは革新的な連中であって、実は、鳥に進化した恐竜こそ、恐竜のなかでの保守本流といえる……と、記事の筆者は主張する。
 なるほど、なんとなく、ミクロラプトルなどは最近さわがれているせいもあって、新しい革新的な恐竜という印象があるが、恐竜はそもそも、最初からそういう生物だった、という見方は成立するかも。

 巻末に、松村しのぶによるメイの模型写真がある。鳥のように体を丸めて寝ていた小さな恐竜で、私も先の恐竜博2005で見学した。

 コミケに当選したはいいが、完成するかどうか実に不安。なるべく皆さんの積極的なご意見やご感想を求めたい。


5月21日:道交法とモンゴルと、鳥竜イラネな流れ
 今晩、大戸屋で触れられた話題。

 現在設定中の恐竜諸元。「騎体」値と「生命」値の観点から見た「最強の種」はどれか?

 セイスモサウルス? ブラキオサウルス?

 いやいや。アルゼンチノサウルスなのである、これが。今後多少は数値調整が入るかもしれないが。
 全長はセイスモサウルスと同等40メートルほどだが、体重は100トン。資料によっては140トンともいう。
 なんと恐ろしい。無論、ダイハオウリュウ(ギガノトサウルス)ですら、こんな竜脚類の成体を狩るのは不可能だったろう。

「ところで、100トンって、90式戦車二台分の重さだよな」

 そう、恐ろしいことに気づいてしまった。湾岸戦争時、米軍の90式相当のエイブラムスでさえ、地面にめりこんだりして難儀したというではないか。橋を渡るときも、橋を落としかねない危険性がある。
 こんな大型竜脚類は、市街地への立ち入りは、三龍帝国道路交通法によって禁止されているのではないか?

 まあ……およそ全長16メートル以上の恐竜は、人口密集地には立ち入り禁止、とか。高さ制限は15メートル程度か。
 確かに、交差点を曲がるときなど、尾の先端が角地の建物をひっかけたりして、ハリーハウゼンばりに(笑)壁面をガリガリと破壊しかねない。

 ただ、三龍帝国の市街は、そもそも恐竜が存在している中で、後からインフラとして整備されたのであるから、当然にそうした大型恐竜を想定した街づくりがなされている気もする。例えば、道路が非常に幅広であるとか。

 まあしかし、アルゼンチノサウルス級の大型恐竜は個体数も少ないはずだし、さすがにそれを想定した街づくりというのは、非経済的か。

 大型恐竜の市街地立ち入りの法規制はあるかないか? しばらく悩みそうである。ルール的には、強いけどシティ・アドベンチャーでは難儀する、という方針だとバランスがとりやすくてよい気がしないでもない。

 新聞を読んだら、モンゴルの遊牧民の環境問題が。
 最近、草原の砂漠化が進み、首都ウランバートル周辺に遊牧民が集まり、環境問題が深刻化しているそうだ。

 羊の数が増えすぎて、牧草の量が不足したせいもあるが、若手の遊牧民が、冬に備えてのエサの備蓄を怠ったり、面倒くさいから場所を変えなかったり、で草原の牧草が食い尽くされた、という理由があるらしい。

 面倒くさいって何だよそれ(笑) 遊牧民じゃないのかYO!!

 首都にきても、職につける技術がないせいで、どうも大変らしい。
 定住しようとしたカワアガニが、街の暮らしになじめず、貧民街を形成する流れに似ていて、とても参考になった。ブループラネットでもこうした主題はあったとおもう。

 そもそも、米国のTRPGは、シャドウランに見られるように、現実の人種問題や環境問題をテーマにとりこんであって、骨太である。

 たとえばシャドウラン世界では、近未来、魔法の力が発現して、人類が次々とゴブリンやオークなどに「ゴブリナイゼーション」していくわけだが、米国をはじめとする各国は、わが国のハンセン病患者に対する政策を想起させるような、徹底的な差別政策と弾圧を行うのだ。
 これに対し、ネイティブ・アメリカンが精霊の力を借りた気象攻撃で米軍の大部隊を殲滅したりと、激しい闘争の末に、北米にエルフの独立国家が建国されるに至る。

 ブループラネットでも、惑星ポセイドンを開発しようとする企業群に対し、先に植民していた海底人類たちが、環境テロ活動を行うくだりがある。らしい。

 とまあ、そういうあたり、非常に好みである。
 優れた本格SFの条件のひとつに、「現実社会を相対化してみせる」というものがあるわけで。三龍でもいろいろ仕掛けをしたいところだ。

   数値設定。
 鳥竜類で個性が出せそうもなく悩む。パラサウロロフスだのランベオサウルスだのイグアノドンだの、似たような体格と形態で、ちょっとトサカの形が違ったり、子育てしていただの……

 数値面で差異が出しづらいんだよ!!

 獣脚類はやりやすかった。ラプトル系はまあ素早そうで、体力はなさそうだよな、とか、ティラノ系はやっぱり体力がありそうだよな、といった具合に、数値的に差が出しやすかったのである。

 まあ、剣竜類と鎧竜類あたりも微妙だが。

 先日かった「学研の大図鑑 恐竜の時代」を熟読。
 なぜ剣竜類は、ジュラ紀に繁栄した後、白亜紀になって急に滅亡してしまったのだろう? それが気になった。
 近縁種である鎧竜が、かれらのかわりに白亜紀に繁栄するわけであるが、その原因は、どうも明確ではないらしい。

 身体の形態からすれば、おそらく生態的地位はどちらも似たような位置のはずだ。化石からはわからない、剣竜にはなくて鎧竜にはあった、何らかの優れた形質が作用したのだろう。
 ジュラ紀末の、大規模な海退減少が、何か影響を与えたのだろうか?
 気になる。剣竜類滅亡の原因がなんなのか、ものすごく気になる。

 脱糞問題。
 竜脚類など、歩きながらけっこう脱糞するのではないか。NYのセントラルパークの臭気が思い出される(ああしたところにいる作業用の馬はサラブレッドと違って、身体がずんぐりしていて、つま先もドタドタしていたのが印象的だった)。
 恐竜レースをした場合、先頭の竜が脱糞したら、後続は大変ではないか!!


  5月7日:テリジノサウルスの新種
 新聞で読んだのだが、テリジノサウルスの近縁種の化石が発見されたらしい。明らかに草食性で、やはり、この仲間は、獣脚類が草食型へと進化したものだという。三龍戦騎RPGにおける解釈は、いちおう正しかったことになる。一安心である。

 先月号のニュートンから。
 中生代は、赤道を縦断する大陸が存在しなかったため、赤道を周回する「環赤道海流」があったという。これにより、現在より浅く、温かい海が広がっており、多様な海生生物が生まれたとのこと。
 まだアマミツヨの地図は制式掲載されていないのだが(笑)、この地形は、そのままアマミツヨ世界に応用すべきだろう。古地理学はよくわからないが、気候と生態系の点でいえば、アマミツヨにも、そうした海流があるべきである。

 ダイテイリュウ(ティラノサウルス)の祖先について。彼らの祖先(シャモティラヌスだと思う)はアジアを起源とするが、当時、陸続きだったベーリング陸橋を渡り、アメリカ大陸に達し、そこで大型化の道を辿ったようだ。
 1億年以上も過去の時代となると、大陸の形すら現代とは異なり、そして、生態系も違った様相を見せる。三龍戦騎RPG作成においてまず最初におさえておくべき点だが、勉強しなければならない分野が多くなるので、とても大変そうである。

 スパコミへ行ってみて。
 ラミカ、恐竜アイコンなど、セッションを視覚的に補佐するものを夏コミで頒布する。キャラクターの重要性。以上二点を認識した。


3月27日:恐竜博2005〜恐竜から鳥への進化〜
 去る20日に第六話試験遊戯を無事すませ、先ごろ、第一話の議事録も完結。しかし、技能のクラスごとのまとめ作業は、かなり難航しそうだ。ややこしいんだよ……。

 突然だが、上野の国立科学博物館で催されている「恐竜博2005」に行ってきた。弟とともに出かけ、三龍戦騎RPG開発会議もかねている(笑)。
 土曜午後とあって、40分まちだというので、アメ横をぶらついたりチョコクロなどを食し、午後4時すぎ、入場。今度はすぐ入ることが出来た。

 テーマは表題のとおりで、なるほど、近年ホットなミクロラプトルの化石や、鳥のように丸まって寝ている小型獣脚類化石などの展示がかなり充実していた。実際に見ると丸まっているせいで片手におさまりそうな小ささだった。

 しかし! なんといっても個人的に興奮したのは、バリオニクスの爪の展示であるッッ!!

 まあ待て諸君、落ち着きたまえ!

 実際に見てみると、爪自体をくらべれば、バリオニクスのそれは、ティラノサウルスの爪よりも大きい印象を受けた。おそらく、手にもてば、並べた両の掌からはみだすであろう。
 また、爪の湾曲もかなり急な角度を描いており、実に美しい。さすが、バリオニクスである!

 バリオニクスが食べていたらしい魚の化石も一緒に展示されていた。また、イグアノドンも食べていたようである。魚食性とはいえ、つねにサカナだけを食べていたわけではないということか。

 バリオニクスについては、一部で、私がデータ的に優遇しているという非難があるようだが(笑)、この巨大な爪、そして恐竜も食べていたことなどから、実際にもかなりの戦闘能力があったと見ていいと考える。
 「恐竜惑星」でも、ユタラプトルと一騎打ちする場面があったように記憶している。

 マジュンガトルスの全身複製骨格も印象的だった。全身骨格は世界初の組み立て・公開とのこと。

 本種は、三龍戦騎RPGで乗騎にできる「ラジャサウルス」に近い仲間のようで、参考になった。
 全長6メートルほどで、大きさ的には、シュンカのヒメテイリュウとほぼ同じ。遊戯者は、ヒメテイリュウ(ナノティラヌス)はもう少し大きいのかと思っていたとのことだが、まあこれぐらいの大きさだろう(分類はかなり離れているが)

 パキケファロサウルスの化石などもみたが、全長4メートルぐらいの二足歩行型の恐竜では、まだ人間が乗るには心細い体格に見える。このマジュンガトルスや、ヒメテイリュウぐらいの大きさが最低限必要かもしれない……やはり、パキケファロサウルスは、大型種を創作するしかないっ。

 マジュンガトルスは、ラジャサウルス同様、頭骨の鼻先がずんぐりしていて、アタマが短い形が個性的だ。この特徴はカルノタウルスも同様である。また、カルノタウルス同様、前足が異様に短く、可愛らしかった(笑)。

 公式ガイドブックによれば、マジュンガトルスを含むアベリサウルス類の頭骨にある角は、肉食動物には珍しく、頭突きに使われた可能性があるという。また、口先はケラチンで覆われており、クチバシのような形状だった可能性があるとか。
 ううむ……とすると、近縁のラジャサウルスもそうか。微妙にかっこ悪い気がするので、クチバシ説は採用しないことにしておこう。

 マジュンガトルスは、かなりの頻度で共食いをしていたらしい。ふむ。

 そして、一般的には最大の目玉とされているのは、ダイテイリュウ(と本稿では記すべきだろう)「スー」の全身複製骨格である。さすがに、圧倒的な迫力であった。
 たしかに、聞いたとおり、肋骨に骨折とそれが治癒した形跡が見られた。(私見だが、治癒するまで自身では狩はできなかったはずだから、仲間のダイテイリュウが彼女を世話していたことになる。或る程度の社会性をもっていたのだろう。)

 公式ガイドには、ダイテイリュウの成長曲線、成長速度の詳しい情報が出ていて参考になる。ダイテイリュウの寿命がせいぜい30歳ほどというのは意外である。ウチで飼っているクサガメと同程度じゃないか。

 ここで、アラガミ師より先に、乗騎が死亡してしまった場合、どうするか。という問題が生じる。
 老衰死の場合にまでアラガミ師が自害するのは、あまりに軍隊として効率が悪かろう。また、老衰死する前に、乗騎が子供を残していることが多いはずである。従って、その子供を乗騎とするはずである。
 或いは、第一線を退き、教導部隊に移籍するなどして、引退する。としておく。

 ダイテイリュウの歯の化石は、さすがに巨大だ。大きいものでは30cmはあるそうだ。そのままナイフや棍棒にできそうである。

 ダイテイリュウなど大型獣脚類を乗騎とするアラガミ師の家系では、祖先の乗騎の歯を、美しく加工し、儀礼的なナイフ・短剣として代々受け継いでいる、としておこう。
 それはとても大事にされ、新米アラガミ師は、常に身に付けているはずである。実際に戦闘に使うことは殆どないだろう。恐竜の歯でできた短剣、なんだかカッコイイ。

 他に、アジアのダイテイリュウというべき「タルボサウルス」の全身骨格も。これも全長9mをこえ、かなりの巨大さだった。この骨格は、腹肋骨まで復元されていた。
 以前、どこかで読んだ情報によると、恐竜の肋骨は、腹肋骨でカゴ状にがっちり固定?されているため、哺乳類のように(うちで飼っていたチンチラのセクシーポーズ)、寝そべって下半身を投げ出すことができなかったという。この標本の頑丈そうな腹肋骨をみて、それを実感した。
 すなわち、休むときは、身体を横にせず、鳥のように、そのままうずくまったのだろう。けっこう不便そうだ。

 それにしても、スーは大きかった。重心の都合上、アラガミ師はダイテイリュウの腰部に騎乗するはずだが、その場合、見た印象では、地上からおよそ3メートルの高さに位置することになりそうだった。
 落竜は致命的なので、乗馬用具とは異なり、かなり厳重にアラガミ師の身体を固定するか、落竜を防止するための安全装置をつけるはずである。
 地上に伏せた状態でも、腰の高さは1.6mぐらいはありそうで、これはラッタルが必要だな、などと弟と話す。

 容量2.4リットルもあるという、ダイテイリュウの糞化石も印象的だった。こんなシロモノを、アラガミ師は毎日掃除するのかよ……。しかも肉食だから、かなりの臭気のはずである……。

 ちなみに、恐竜博限定版ゾイドである白いレッドホーン、ジェノザウラー、レイノスが売られていた。スナイプマスターは売り切れ。どれも買わず、恐竜博公式ガイドを購入。

 この本は、昨年夏の恐竜博のソレに比べ、かなり専門的な内容であるようだ。たとえば年表ひとつとっても、「白亜紀前期」だけでも、アルビアン、アプチアン、バレミアンなど、6つの年代に区分されているほどである。
 無論、ゲームとしてこれでは成立しないので、本作では、単純に白亜紀前期としてひとまとめにしてあるが、実際には、白亜紀前期といっても、かなりの年代の開きがある。三龍戦騎RPGでは同年代の恐竜として紹介されているものでも、実際には、同年代に生息していなかった恐竜も多いはずだ。

 龍化判定のルールは、他の乗騎と統一しようかと話す。変身までに貯めねばならない協調ポイントの多寡でそれぞれのクラスの差を表現するのである。
 龍化時、判定不要で、協調ポイントを消費するだけで龍化できるとするなら、協調ポイントは最大の6点まで貯めさせる必要があろう。アラガミ師というクラスの、兵器として未完成な、不安定さを表現するためである。

 龍化時に判定をしている現ルールだと、クライマックスに龍化できない場合、興をそぐことになりそうなので、改正しようとおもう。龍化の不安定さは、他の部分で表現されているであろうから。

 また、常設展示もみた。天井から、クジラの祖先・バシロサウルスや、海生爬虫類ティロサウルス、そして巨大亀アーケロンの骨格が吊り下げられている。
 前二者の骨格は、想像以上に細長く、巨大だった。子供くらいは一口で食べられそうだ。

 やはり古代の海生爬虫類も人気がありそうなので、乗騎にすべきだろう。ただ、いくら共榮圏では水路などが整備されているとはいえ、陸上乗騎とともに冒険はできないので、やはり、サプリメント「海軍編」に期待である。

 古代哺乳類、ことにグリプトドン類! やスミロドンの化石なども興味深かった。まあ、本作には登場させないつもりだが。

 工業展示フロアでは、零戦21型の複座型が目を引いた。エンジンカウルは外されており、エンジンをよく観察できる。
 やはり零戦は美しい。靖国神社には52型が展示されており、その相違を比較するのも意義深いだろう。

 総じて、非常に勉強になった。三龍戦騎RPGを遊んでみたいと思っている方は、この恐竜博を見学することをオススメする。

  3月1日:映画アレキサンダー、水陸両用車輛
 公約どおり、竜撃甲の基本データを掲載。
 先週は再度カゼで発熱しつつも法科大学院で一生懸命、古生物学の勉強をし(えッ)、だいぶ獣脚類や竜脚類を、進化という観点から系統立てて整理することができた。

 単に、似たような姿の肉食恐竜ってけっこういるなぁという程度ではなく、その進化経路、年代などがアタマに入ってきたため、立体的に恐竜を理解することができてきたようだ。これは……とても面白い!
 そのせいで竜撃甲などのアラガミ以外のクラスに情熱を失いつつあるが、掲示板で励まされたので、なんとか公約どおりに竜撃甲をまとめた次第。ご意見ご感想よろしく。

 先週の土曜、ようやく「アレキサンダー」を見れた。前売り券は買っていたが、3時間と長丁場の上映なので、体調不良だったり色々と都合がつかなかったので3週間くらい見るのを延期していた(笑)。

 プラトーンで有名なオリバー・ストーン監督が撮ったとのことで、文句のない大作である。三龍戦騎RPG的には、「帝国」というものの成長過程、王位簒奪劇、そして騎兵戦闘が参考になったので、ここに記す。

 アレキサンダー大王は、単に周辺諸国を侵略しまくっていたのかと思っていたが、この映画では、本気で「異なる人種の調和」を願っていた人物として描かれていて、それでこそ、複数種の人種や宗教などを内包するという「帝国」の定義に当てはまるな、と感心。この点は、三龍帝国にも共通する。
 ただ、評論家は、アレキサンダーがそう言っているのは口だけで、実際は侵略と略奪をしていたのだ、あれは最近の米国を風刺しているのだ、という味方をしているようだが……。三龍帝国は、防御戦闘に力を注いでいるので、そうした批判は受けないだろう。

 面白いのは、アレキサンダー本人はそのように異民族の文化を尊重し、アジア山岳民族の王女(新婚初夜、全裸でアレキサンダーを殺そうとする場面が色っぽく、星覇っぽい!)と結婚するに至るのだが、周囲の将軍たちがそれに反感をもつという点である。

 すなわち、「我々崇高なギリシアの人間を、アジアの野蛮人などと同列に扱うとは!」というぐあいに、次第に反感や不満がつのっていき、暗殺が多発し、ついにはアレキサンダー自身も危険にさらされるのである。

 たとえ、異民族の調和という目標があったとしても、側近に差別感情があってはその理念は達成されないようだ。ううむ難しい……。人心掌握の困難さや、英雄の孤独感をかなり強調した筋立てで、見ごたえがあった。

 戦闘シーンの迫力はさすが。数十万の軍勢が激突するガウガメラの合戦や、インド遠征での象の戦車との騎兵戦闘が見事であった。
 騎兵が、砂漠を疾走する場面の、速度感が心地よい。走りながら閃光につつまれ、そのまま龍化! 連合軍の戦車大隊に突入して、熱線を乱射! などというアクションが可能なルール整備を急がねばなるまい。
 インド軍の象戦車の圧倒的な破壊力も印象的だった。上半身をもたげて踏み潰しにかかってくる場面、鼻で騎兵を吹き飛ばすその威力。そして、インド風の豪華な装飾がされているのも印象的だった。竜脚類のアラガミはこういったイメージだろうか?

 バビロンの空中庭園や、王宮、都市の光景も、美しく見ごたえがあった。砂漠の中に、高層建築が築かれ、水が引かれて緑の庭園が広がっているのである。古代の技術でこれほどのことが可能だったとは。驚きを禁じえない。
 おそらくその感情は、イナカの出身のアラガミ師が、はじめて三龍帝国の帝都を訪れたときのものに近いのではないか。あるいは、着陸船周辺都市の繁栄を目の当たりにしたときの。

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 上映前、時間が余っていたので模型を物色、おじゃ魔女のヴィネットや、ドラゴンアーマー72分の1シリーズの金属模型を買った。
 1500円余りで、ディスプレイケースもついている優れものである。
 機種は、AAV7A1。参考写真
 米軍の、水陸両用兵員輸送車である。ワタシが買ったのはソマリア派兵版だが、イラク戦争のときもニュース映像で見た覚えがある。いかにも水陸両用、といった独特の形状が面白い。

 装甲も戦車ほどは厚くないし、武装も機銃とグレネードランチャーほどで、中ボス的な敵NPCとして多用できそうだ。兵員は25人も搭乗可能。河川や浅海の多い共榮圏では、アラガミ師がよく目にする敵メカとなるであろう。
 このAAV7A1の模型は、金属製で、各部ハッチやキャタピラ、水流ジェット噴射口などが良く作りこまれており、作画資料にもなりそうである。

 水陸両用の軍用車輛というのは、せいぜい第二次大戦アタリまでかと思っていたが、現代でも意外と活躍しているというのは予想外だった。共榮圏での主な敵役となるので、情報収集せねば。

 そういえば陸自の73式装甲車も、浮きをつければ水上航行が可能ときく。ダイテイリュウに浮きをつけて水上航行をした試験遊戯の第3話の描写は、あながち間違ってはいないか。まあ、今後はシンテツ艦か、アガニ水軍に水上戦闘は任せたほうがいいだろうとも思うが。


  2月11日:おのれ新星界スターロード
 http://www.scoopsrpg.com/scoops_reviews.htmlにあるスターロードの感想を読んでいたら、どうも、<大崩壊>という名称はすでに使われているらしい。うはー、脱力〜。
 ということで、大崩壊にかわる名詞を何か考えねば。射爆場BBSにスレ立てするほどじゃないので、ここで議題提起ね(笑)

 当該レビュー頁では、他にはソードワールドの記事なども参考になった。やはり三龍は、最大公約数的RPGではなく、世界設定や種属間の対立などを追及していくべきか。まあ、そうであろう。
 パラフリやウィッチクエストが誉めてあるのも嬉しい。

 ホラー映画と三龍戦騎RPGの関係について考察。
 帰宅時、うっかり何かのホラー映画のマンガ版を立ち読みしてしまい、もうガクブル。幽霊ものは苦手だし、科学的でないので、嫌いである。ちなみに、空科傭兵団はオカルト話題禁止だが、ここも同じ。もちろん、民俗学、妖怪などの考察や、作品批評は問題ない。オカルト的な信仰を前提とした投稿は禁止、という意味である。

 それにしても、最近の幽霊もので、特殊メイクなどによるクリーチャーをはっきり映像化してしまうのは、意外とオーソドックスというか、昔ながらの手法だとおもうので、意外な印象を受けた。
 まあ、ホラーは嫌だね、キモチワルイ。ああ、「怪奇大家族」は、昭和40年代・コメディ特撮タッチで好きだったけど(笑)。

 さて、関連して、リングなどが米国でも受けたのに、それ以前の和製ホラーが受けなかった原因についての論考を思い出した。どこで読んだのか、たしかキネマ旬報だったか。

 すなわち、米国でも、初代ゴジラのような、恐怖の対象が明確なホラー映画(その論者はゴジラ=ホラーという前提で話を進めていた)は昔からウケていた。フランケンシュタインや吸血鬼ものと同様であろう。

 しかし、四谷怪談のような話は、復讐として呪われるような悪いことをしなければ平気ジャンというのか、恐怖の対象が明確でなかったのか、これまでウケなかったそうだ。
 リングなど最近の和製ホラーがウケたのは、理由も無く誰にでも災いが降りかかるという、その理不尽さが現代的な恐怖を感じさせたから、ということらしい。

   まあ、そのへんは傍論で、ここで指摘したいのは、三龍戦騎RPGにおいて、ホラー的視点をどのていど導入するか、という問題である。
 バケモノ的なもの、仮に「異形」と呼ぶが、そうした存在が登場し、ホラー的な構図をもっている映画、しかもゴジラ映画と共通する要素があるとなると、「ジョーズ」や「ジュラシック・パーク」あたりが近いと思う。

 それらの映画をみて恐竜好きやサメ好きが喜ぶとはいってもそれは副次的なもので、基本的には、現代的な恐怖対象として、サメや恐竜が選ばれたのであろう。なにしろ、現代において、他の生物に食われることって滅多にないわけで、それはなかなかの恐怖であろうから。

 ただ私は、恐竜や怪獣をただの恐怖の対象、「倒すべき対象」とのみ捉えるのは物語性に乏しいし、人間中心的な発想で嫌悪感をおぼえる。本RPGでは、恐竜を味方につける構図を強調していきたい。

 一般の人には、ただ恐竜を射殺していくテレビゲームのほうが分かりやすいのかもしれない。
 しかし、ジュラシック・パークでも、恐竜への畏敬や憧れが描かれていた。三龍戦騎RPGでは、それをさらに推し進め、恐竜やマガツなどの「異形」を、ホラー映画的な恐怖の具象化存在と捉えることは殆ど切り捨てている。
 むしろ、「異形」の立場から、既存の人類文明や文化を相対化してみたいのである。←ちょっとSFらしいナ(笑)


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