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シナリオ「星界への熱い道のり」 このシナリオは、キズナ判定回数5回前後を予定する。遊戯時間は4〜6時間程度であるが、情報収集でPCがもたついた場合、より長引く可能性がある。前日はよく寝ておくこと。 内容は、墜落した<古代シンテツ>の船体をめぐり、ファーグニル軍・上級シンテツとの争いにPCが巻き込まれるというもの。そのさなか、<豪嵐>が接近し、同時に惑星掃討獣の襲撃を受け、ファーグニル軍とPCが共同戦線を展開する。 想定するPCレベルは1〜5レベルである。敵方に天魂NPCが登場するため、その対比として、PCにひとりは天魂がいることが望ましい。また、下級とはいえ、「惑星掃討獣」が出現するため、「竜紋」などの対電磁ダメージ装甲をもつPCがひとり以上いることが望ましい。 古代シンテツは、宇宙への帰還を望んでいる。それを妨害するのがファーグニル軍や惑星掃討獣である。それらを排除し、古代シンテツの気持ちを汲みとってやり、無事、彼女を宇宙に帰還させれば、任務は成功である。 なお、便宜上、シナリオはシーンごとにわけて表記しているが、三龍戦騎RPGは、システム上、シーン制をとっているわけではない。場面の区切りについて厳密に考える必要はなく、GMは、適当に日常的なシーンなどをはさんでも構わない。 【シーン1】 環境は、ジュラ紀/草原。開始時のキズナ判定を行うこと。 PCたちは、ある夜、央天青の繁華街「海城京」(うんぐすくきょう)にいる。 中世の沖縄を思わせる、白いサンゴ壁や瓦屋根がきれいな町である。街の中心には、全長数キロメートルはありそうな、巨大な天航船<テルミキヨ>の残骸が、空に向かって突き立っている。ここもまた、央天青の首都・央天京同様、天航船の残骸を中心として発展した町である。人口は100万人ほどで、星覇のネコ街、ガルナス人街など、各国の人種が支配する領域もある。天魂の志星連絡会や、ガルナス・メイの牙洞院支部も存在する。 PCが合流している理由は適当にきめて、休日の夜らしく演出をしてもよい。屋台では、アガニ商人による小粒三葉虫のカラ揚げや、星覇商人による巨大ノコギリガザミ鍋などが売られている。 適度にキャラ紹介などがすんだところで、突如、夜空が異常に明るく照らされる 見ると、巨大な火の玉が落下してくる。 このとき、天航船や星界関係の技能・難易度10の判定に成功すると、その落下物体は「天航船」らしいとわかるが、それはそのまま、海の向こうに落ちていく。 【シーン2】 翌朝。 PCは、教官(PCの教育をしているツカサ。アラガミ師)に、前日の落下物体の調査を命じられる。GMは、教官データを決めるのが面倒なら、アカマツ百騎長とすること。キャンペーンをする場合、ひとりは教官であるツカサを決めておくと後で使い回しが出来て便利である。 NPC 【赤松サダ百騎長】 アラガミ師、16歳、セミロングの黒髪をもつ。しとやかな印象の教導隊ツカサ。実際は、穏やかな笑顔で無理難題を新人に押し付ける、谷底にわが子を突き落とし、しかも這い上がるのを邪魔するタイプ。央天青の国主(クニヌシ)・赤松トキ大司の愛娘。 5ランクNPC(全判定値が5) 生命・和魂いずれも20 ただし、龍魂は6ランク、「上官命令」3レベル(判定値8) トモガミ:タッキリュウ「雷電丸」 教官「電波障害が生じているとシンテツ部隊から連絡があり、早急に原因を突き止める必要があります。昨夜の落下物と関係があるに違いありません。出動し、調査してください。いえ、拒否権は認めませんからね。拒否するなら、来月の月給は三分の一に減らします(笑顔)」 無線など通信機器を渡してくれるのかと聞くと 「貸しません(笑顔)。勢頭(せど)部隊が使用中で在庫がないんです。あと、あなた方はウツロヒの身なんですから、わたしの指示に頼らず、現地で自分で判断してください」 シンテツ・蘇龍機PCも、教官の御殿への無線連絡は禁止される。御殿へ連絡すると、経験点−10点されることをGMは説明すること。 ここで、交渉判定(難易度10)に成功すると、 「仕方ない、ちょっと助言ね。昨夜の落下物体は、海に落ちたようだから喜如羅市に行けば何かわかるかも」 喜如羅市(キジョラいち)とは、央天湾に広がる、10km×10kmほどもある巨大な水上貿易集落群である。おもにカワアガニが居住している一大交易所である。 天魂PCには、志星連絡会から連絡が入っている。これは、ツカサ(教官、三龍帝国軍)側には知られていない動きである。 GMは、天魂PCに、こっそり以下の指令を伝えること。メモ書きで伝えるほうがよい。 志星連絡会からの連絡:「星界に関係のある品物なら、必ず確保せよ。どうやら第192工廠にも動きがあるようだ、先をこされるな」 天魂PCが、この情報を仲間に言うかどうかは自由である。明かしても特に志星連絡会に睨まれることはない。 【シーン3】 喜如羅市に行ってみると、市は騒がしい。カワアガニの店舗が何軒か浸水し、傾斜したらしい。 周囲にいるカワアガニに聞き込みを行うなら、「交渉/対カワアガニ」「魅力」または「知性」、そしてそれに関連する判定値で判定すること。難易度は8。ただし星覇PCは、判定値−1の修正を受ける。カワアガニの支配領域なので、星覇はちょっと冷たくされるかんじである。ケンカになるほどのものではない。 判定に成功すると、たまたま、住居浸水の現場を目撃していた少女アガニの言葉を聴ける。 「大きな生き物が水の中で動いていたよ」 調査判定を行う。難易度は10.1回の判定には20分を要する。 判定に成功すると、市場にある船着場の桟橋の付近に、全長15メートルほどもある古代ワニが泳いでいることがわかる。 この調査判定に失敗すると、この古代ワニにより「奇襲」される。「警戒」関連の技能で、奇襲に気づくかどうか確認すること。 古代ワニは、シンハダイオウワニである。生物学、またはアラガミ学、陸上戦術技能いずれかで難易度11の判定に成功すると、以下のデータがわかる。 NPC 【シンハダイオウワニ】 年代:白亜紀後期 環境:河川・海洋 分布:星覇王国(地球では北米) 体長:15m 肉食性 知3、体9、動3 キズナ難易度:17 生命:30 白兵戦ダメージ:9、大打撃あり 分布域が異なり、この央天湾にいること自体がおかしい。そして、理由も無く暴れて人家を破壊するなど、考えられないことである。 このワニを殺害する必要はないし、また、普通のPCなら、三龍帝国の文化から言って、殺害まではしようと思わないはずである。シンハダイオウワニの「生命」を10点ほど減らせば、正気に戻ったようになり、海に戻っていく。 なお、戦闘の最後は、トライスター版GODZILLA風に、ワニが桟橋をばきばきと壊しながらPCを追いかけてくる、という演出が望ましい。 アラガミ師のPCは、龍魂・難易度12の判定に成功すると、このワニの龍魂には乱れがあり、何者かに暴走させられたらしいことがわかる。 ワニの奇襲が成功しなかった場合、主導権判定を行い、戦闘を行うこと。PCが水中に飛び込むなら、戦闘は水中戦闘ルールを適用すること。 戦闘終了後、キズナ判定を行うこと。環境は、「ジュラ紀後期/河川」である。 【シーン4】 警戒または調査難易度10で判定。成功すると、付近の屋根の上に、黒づくめの天精花がいる。PCを見つめたあと、素早く立ち去る。追跡しても、見つけることができない。 また、シンハダイオウワニを見ていたPCは、調査難易度13の判定に成功すると、その尾に、黒百合の花弁のようなニードルが突き立っていることに気づく。実はこれは、屋根の上にいた黒づくめの天精花・オニキスが刺した、興奮剤入りの花弁である。 【シーン5】 シンハダイオウワニとの格闘を眺め、喝采を送っていたカワアガニ商人たちの族長・ケルケケリ****が、話しかけてくる。結果的に、PCが喜如羅市を守ってくれたものだから、機嫌がいい。 NPC 【ケルケケリ****】 4ランク、生命・和魂18 29歳、女性 「あんたら、ウツロヒの軍人さんやね? 任務中なんやろ。なかなか見事な腕や、なんでも協力するで!」 PCが、昨夜の落下物体について質問すると、墜落場所はすぐ教えてくれる。ここから船で三時間ぐらいの沙希見島(さきみじま)付近だという。全長50キロほどの、何の変哲も無い無人島である。 「ヤバイ遺跡の商品を扱っているアガニが、一週間前から行方不明でな、なんか関係あるって噂やねん」 そのアガニの名前や素性まではわからない。カワアガニは、他人の動向に無関心である。 沙希見島へ調査に向かうこと。喜如羅市には筐体屋もあり、格調筐体も一通りのものが揃っている。また、PCにシンテツ兵がいなければ、「調達」難易度8の判定に成功すると、輸送船タイプの大型シンテツを雇うことが出来る。武装はない。3ランクNPCとして扱う。雇い賃は20万リンほど。 また、教官の御殿(ウドゥン)にもどり、PCの各トモガミのために、洋上航行装置を借りてもよい。共榮圏ではどこにでもある装置で、これをつけるとダイテイリュウでも海上航行が可能になる。要するに浮きである。ただし、恐竜トモガミはこれを装備するのを嫌がるので、ゲキはキズナ判定を行うこと。 【シーン6】 沙希見島。密林に覆われた普通の無人島である。 各PCは、長距離移動後なので、キズナ判定を行うこと。環境は白亜紀後期、河川(海洋でもよい)である。 昨夜の落下物体――天航船は、島にある高さ300メートルほどの山に突っ込むようにして止まっている。銀色で、紡錘形をした航宙船である。 全長100メートルほど。「星界考古学」など、天航船関係の技能で難易度13の判定をする。 成功すると、その天航船はやや特殊な形式であることがわかる。無人型で、<伝道者>のものというより、むしろシンテツの祖先に近い構造をしているらしい。 浜辺には、装甲車などの残骸がくすぶり、一個中隊、つまり200人ほどのファーグニル連合軍兵士が倒れている。 陸上戦術技能/難易度9で、化学防護服をきた調査部隊の兵だとわかる。何かに食われたようなむごたらしい傷跡が死因。 探すと、生き残りの兵士がいる。 ファーグニル兵士の台詞 「う……帝国のヤツらか? と、突然、あの古代船の中から怪物があらわれて我々を襲ったんだ……島の奥に行った第二中隊を助けてくれ」 島にある熱帯雨林に向かうと、森に入ってから200メートルもすると、島の中腹に川があることが分かる。幅10メートルほどの小さな川である。 そして、川の対岸から、兵士が賭けて来る。「助けてくれ!」必死の形相。 兵士の後ろの密林が、ガサガサと揺れる。巨大な何かが、追ってきている。ここは、PCの恐怖をかきたてるべく、「ガメラ 大怪獣空中決戦」(大映、1995年)の吊り橋のシーンのように緊迫した描写をすること。 アラガミ師のPCは、難易度4の龍魂判定に成功すると、それが通常の生物でないことがわかる。 戦闘と捕食のみのため創られた邪悪な戦闘生物「惑星掃討獣」らしい。 森から、巨大な宇宙竜が首をもたげる。目のない巨大な蛇のような醜悪な生物である。 惑星掃討獣である。掃討獣は、口に兵士の死体をくわえており、それを咀嚼して飲み込むと、PCたちに気づく。 龍魂の呼応により、アラガミ師には武魂+4、他の種属PCには武魂+2してよい。惑星掃討獣を前にして、戦意が上がるのである。この一時的に増加した武魂は、戦闘終了後、消去すること。 おそらく、墜落した船に巣くっていたものだろう、と判定をするまでもなく推理できる。 参加プレイヤーが三龍戦騎RPGの初心者である場合、「この惑星掃討獣は下級天魔ではあるが、主砲は電磁属性ダメージであり、通常の対火弾装甲では防御不可能である」ことを、GMは説明するとよい。 NPC 【惑星掃討獣ネッセンイクチ】 最下級<天魔>の一種。甲殻に覆われた禍々しい蛇のような形態。知性は低く、惑星侵攻作戦の終盤で、地表面に残った目標を掃討するために創造された戦術生物と推測される。太古の昔、天魔が襲来した際、多数の耐久卵をアマミツヨに生み残していったらしく、今なお、工事現場や天航船遺跡などからしばしば出現する。人間や恐竜を積極的に捕食する。三龍帝国軍の交戦規定では、威嚇射撃不要で、直ちに銃殺するよう定められることが多く、アラガミ師の不倶戴天の敵である。多少の経験を積んだアラガミ師たちにとっては、大した敵ではない。 年代:―― 環境:―― 分布:アマミツヨ全土 全長 :20m 食性:肉食(人間や恐竜を好む) 知2、体5、動5 生命:15 【武装】口部生体熱線砲 属性:電磁 破壊力:4 射程:400 消費生命:一射ごとに1 運用難易度:10 白兵ダメージ:牙/5 装甲:対火弾、1D 戦闘終了後、PCはキズナ判定を行うこと。環境・年代は、「白亜紀後期・森林」である。 ネッセンイクチをやっつけると、兵士が以下の情報を教えてくれる。ファーグニルではあるが、命を救われたため、抵抗なく話をしてくれる。兵士の外見は、白人の、人のよさそうな青年である。 ファーグニル陸軍央天青方面軍・第7化学科中隊所属・ハーマン二等兵(2ランクNPC) 「驚いたな、帝国では、君たちのような子供が軍人なのかい? ……我々は、一週間ほど前、あるアガニから古代シンテツの船体の破片を入手して、それを調査していたんだ。その<知性核>が、この島の地底に埋まっていてね。我々はその<知性核>を発掘したのだが、それが突如、起動してな。わが中隊参謀、リリー氏によれば、その<知性核>が、あのスターシップを呼び寄せたらしい。あの古代シンテツの予備の船体が、衛星軌道上を周回していたらしいな」 「まだ、あのバケモノの仲間がいるかもしれない。出来れば、我々と協力して戦って欲しいのだが……」 たとえファーグニルであっても、戦術生物を前にした場合、三龍帝国軍と協力することに抵抗はない。これは一般的な傾向である。三龍帝国軍としても、同様の傾向がある。 この状況下では、普通のPCは協力を申し出ても不自然ではない。しかしそれでもPCが協力を拒むなら、ハーマンは無理強いはしない。PCは、この島にいる残存ファーグニル軍とは協力せず、独力で以後の敵と戦うことになる。 【シーン7】 PCが残存ファーグニル軍に協力を申し出ると、化学科中隊の野戦分析・司令室に案内される。粗末な、カーキ色の天幕のなかに、各種の分析機器が配置されている。 司令室に入ると、黒百合をおもわせる天魂、オニキス・リリー少佐があらわれる。天魂球は雪華に似た球形の植物である。 NPC 【オニキス・リリー少佐】 4ランク。常に黒い軍服をまとっている。長い金髪をした女性型の天精花で、丁寧な物腰で会話をするが、星界への熱い情熱を秘めている。 生命15、和魂21 「星界の伝説」4レベル(判定値8) 「星界への道」4レベル(判定値8) オニキス少佐の台詞 「よく来ましたね。あのとき、私の部下が誘導したダイオウワニにやられたかと思いましたが。共榮軍に悟られると厄介なので、あちこちで妨害工作をしました」 なぜファーグニルの味方をする? とPCが質問すると…… 「我らの一族は、太古の昔よりあちら側に生息し、かれらの政治や軍事中枢に何人もの要人が入り込んでいます。我々のもつ天航船の知識が、連合軍にも有益なのでね。それに、共榮圏に味方するよりも、こちらのほうが技術力が高く、星界に戻る手段としては信頼できますよ」 (天魂PCに向かって) 「御覧なさい。これが、我々が入手した、あの古代シンテツ船の<知性核>です。これを利用し、あの船体を再起動することができれば……我が一族は、星界へ帰還することができるかもしれない」 知性核は、10センチほどの立方体であり、表面に、きらきらと光る回路上の紋様が浮かび上がっている。シンテツの知性の中枢であり、いわば「脳」である。 見ていると、立体映像が虚空にあらわれる。可憐な少女の姿をした、知性核の対人交渉用映像である。 蒼い髪で、10歳ほど。 知性核の台詞 「私は空に帰りたい。私の身体を返してください。なぜあなたたちは、わたしの邪魔をするのですか」 オニキス少佐の台詞 「それが……私たちの生きる意味だから。貴方の体は、有効に使わせていただくわ。ファーグニルの最優秀宇宙産業に提供してね」 PCの誰かが情報を聞くと、入植初期の、航宙船タイプのシンテツだとわかる。「蒼機224型」という。 オニキス少佐によれば、すでにあの墜落した船体の調査はだいぶ進んでおり、既に運び出された機関部などは、洋上の軍輸送艦にあるという。 【シーン8】 天幕が、強い風に揺れる。嵐が接近しているらしい。天魂PCは、「環境警戒」(知)、「気象予知」(知性)難易度10の判定に成功すると、<豪嵐>が接近していることがわかる。あと3時間ほどで暴風圏だ。最大風速100メートルにもなる豪嵐のなかでは、無線も使用不能になり、そもそも破壊されないものはない。 そこに、飛び込んできた来た兵士が、 「少佐! 大変です。怪物はあれ一匹だけではなかったようです。天航船の機関部に、まだ卵があった様で。このままでは、じきに孵化すると思われます。輸送艦が危ない!」 オニキス少佐の台詞 「なんですって! もし艦がファーグニルに帰港したら、掃討獣がわが国で繁殖して、手がつけられない事態になるわ!」 しかし、豪嵐の接近により、無線は使用不能である。 【シーン9】 外に出ると、既に暴風が吹き始め、空には暗雲が垂れ込めている。海も荒れている。 突如、大型対地攻撃機タイプのシンテツが6機も上空に出現する。いきなり威嚇として、司令部付近に機銃掃射をあびせてくる。 無人型の、上級シンテツである。 上級シンテツの台詞 「われわれに、すべての研究成果を引き渡せ。それが軌道華族のものならば、我々が知る権利がある」 第192工廠のシンテツは、軌道上にいるという別種のシンテツ属と対立しているのだ。その敵シンテツは、「軌道華族」とよばれ、ファーグニル軍の一部とつながりがあるという噂がある。 PCは、知性/シンテツ学・難易度14の判定に成功すると、襲ってきたシンテツが、落下した船を軌道華族と勘違いしているのでないか、と思い当たる。 PCがこの上級シンテツと戦おうとすると、そんなことをしている場合ではない、とオニキス少佐に強くいさめられる。また、特に、シンテツPCなら判定不要で気づくが、戦って勝てる相手ではない。そもそも、シンテツPCは、上級シンテツに逆らうことができないので、敵対行動をとれない。 PCは、交渉判定により、このシンテツたちの誤解を解くこと。この上級シンテツには、星覇などの魅力系技能は効果が無い。知性系の交渉技能により判定をすること。 【攻撃機タイプの無人シンテツ】(6機出現) 知6、体4、動5、生命25 白兵戦不可 【武装1】 20ミリ3銃身機関砲 属性:火弾、連射 破壊力:4(3回攻撃。弾薬消費量も3倍) 射程:400 弾数:箱弾倉、連環式、200発 運用難易度:10 【武装2】 四連装対地ミサイル(×2、合計8発) 属性:火弾 破壊力:15+爆風 射程:最低10/2,000 誘導値:1 運用難易度:12 装甲:対火弾、2D 備考:低光量、悪天候による「知」修正なし 交渉判定は、3回、判定に先に成功したほうの勝ちとする。説得に成功すれば、上級シンテツは誤解を解く。 PCが交渉判定に負けても、豪嵐の接近で、上級シンテツは目的をとげず、引き返していく。そして、孵化した惑星掃討獣に襲われた輸送艦が、この島に引き返してくる。【シーン11】へ進むこと。 シンテツとの交渉に成功した場合、彼らは強力な無線装備をもつので、依頼すれば、望む相手に連絡してくれる。 成功した場合の選択は、輸送艦を呼び戻し、この島で掃討獣を退治するか、今からこの上級シンテツに乗せてもらい、輸送艦の上に降り、そこで掃討獣を叩くか。この2つのうちひとつである。PCに決定させること。 【シーン10】 輸送艦に行って、その上で惑星掃討獣に決戦を挑む場合 上級シンテツは、全PCをトモガミとともに空輸できる。 輸送艦には上級シンテツが2時間ほど飛べばつく。 輸送艦<ゴールデンアップル>の艦長クラム・ブラッドベリ中佐 「なに、掃討獣の卵が? 共榮圏の連中の言うことなど、信用できるか!」 PCは信用してもらえない。中佐を4ランクNPCとし、交渉判定を行うこと。 アラガミ師のPCは、龍魂の高まりを感じる(武魂+3)。輸送艦の船倉で、掃討獣の卵が孵化しようとしているのだ。 3ターンのうちに交渉に成功しないと、孵化した惑星掃討獣が、甲板を突き破って現出する。荒れる海、暴風雨と雷鳴の中、掃討獣は、2匹も出現する。戦い、撃破すること。ブラッドベリ中佐は戦いの妨害はしないが、船がとばっちりで破壊されることを嘆く。 惑星掃討獣のデータは上述したネッセンイクチである。2匹出現する。 船は、豪嵐により激しく揺れている。また、暴風雨もひどい。ここで戦闘を行う場合、PCは、トモガミの全判定値に−1の修正を受ける。 輸送艦は浸水しており、徐々に傾斜していく。10ターン以内に掃討獣を撃破しないと、沈没してしまう。機械工学または操艦技能をもつPCは、修理判定・難易度11に4回まで挑める。このうち2回、判定に成功すれば、浸水箇所の修理が完了し、船の沈没は免れる。 GMは、映画「パーフェクト・ストーム」風に、激しく暴風雨を演出すること。 PCが負けそうになると、ブラッドベリ艦長は、船にあった爆薬を自爆させ、掃討獣ごと艦を沈めようとする。PCは、洋上に脱出すれば巻き込まれない。GMは、この場合、掃討獣は自動的に死亡したものとしてよい。ただし、経験点は半減する。 NPC 【輸送艦ゴールデンアップル】 全長120メートル、最大幅11メートル、基準排水量2,200トン。乗員250名。 知5、体9、動4、生命500 【シーン11】 輸送艦を呼び戻す場合、もしくは輸送艦が勝手に戻ってきた場合 惑星掃討獣2匹に絡みつかれた輸送艦が、海岸に乗り上げ、座礁する。爆発炎上。ハリウッド映画風に、この場面はスペクタクルに描写すること。 PCが海岸にいた場合、乗り上げた輸送艦につぶされそうになったりすると、なおよい。回避は、「動」難易度4ぐらいでよいだろう。艦がトモガミにぶつかっても、ダメージは徹甲火弾2ぐらいにしておく。 暴風雨の中、復活した惑星掃討獣が、PCたちに襲いかかってくる。撃破すること。交渉は通じない。龍魂の呼応により、全PCに武魂+3. 海岸で戦うと、暴風により、全判定値−1の修正。掃討獣は修正を受けない。森林で戦うと、修正は受けない。掃討獣をうまく森林にひきこむには、知・難易度10の判定に成功する必要がある。 PCが戦力的に強いと感じるなら、GMは、掃討獣の残り生命が三分の一をきった時点で、掃討獣を以下の発展型へと変態させてよい。「掃討獣の咆哮とともに背景に稲光が走る」などの描写をして、怪獣映画風に、強そうに演出すること。 NPC 【惑星掃討獣フタクビイクチ】 ネッセンイクチに、もうひとつの頭部が発生したもの。攻撃回数が多い難敵である。白兵戦を挑むと、口部熱線砲は使用せず、噛みつき攻撃をしてくる。ややネッセンイクチよりも主砲の射撃精度が向上しており、あなどれない。 年代:―― 環境:―― 分布:アマミツヨ全土 全長 :20m 食性:肉食(人間や恐竜を好む) 知4、体5、動5 生命:15 【武装】口部生体熱線砲 属性:電磁 破壊力:4(1ターンで2回攻撃) 射程:400 消費生命:一射ごとに1 運用難易度:10 白兵ダメージ:牙/5(1ターンで2回攻撃) 装甲:対火弾、1D 嵐のため、さきほどの上級シンテツは行動不能である。ただし、交渉判定難易度15に成功すると、支援射撃を1回だけしてくれる。これは自動的に命中し、掃討獣1体の生命を−3する。装甲などは考慮せず、単に−3してよい。 【シーン12】 PCが不利になると、古代シンテツの知性核が、以下の台詞をいう。また、GMは、好みによってこの提案を知性核にさせてよい。 「わたしに考えがあります。山腹に墜落しているわたしの船体に、掃討獣を誘導してください。船倉に閉じ込めて、太陽にむかって放り投げてやります。ただ、その投棄作業は、船内から行わねばなりませんので、どなたかお願いします」 PCトモガミが知・難易度10の判定に2回成功すると、掃討獣は、古代シンテツの墜落した船体に誘導される。同時に、知性核を船体に戻し、接続すれば、古代シンテツが起動。この判定は、シンテツ学・難易度7である。 古代シンテツの船体まで掃討獣を誘導したら、PCは、掃討獣を船倉に押し込むこと。これは白兵戦の攻撃判定として処理する。攻撃が命中すれば、押し込むことが出来たものとする。 しかしそこで、オニキス少佐が、隠し持っていた拳銃をPC天魂に向ける。 オニキス少佐の台詞 「(PCの名前)! あなたは、天魂としての使命を忘れたのですか。このままこの船を離陸させれば、我々の手から、古代の技術は失われてしまい、星界へと帰還する好機を、みすみす逃すことになる! そんなことは許せない!」 3回、先に交渉判定に勝った側をこの交渉の勝者とする。知性系、魅力系、いずれの交渉関係技能も使用できる。良いロールプレイがみられた場合、GMは、PCの交渉判定値に+1〜+4の修正を適宜加えてよい。 オニキス少佐を説得するカギは、「オニキスと同じぐらい、またはそれ以上に、この古代シンテツも星界に帰りたがっている。その気持ちをわかってやるべきだ、同じ星界を目指すものとして、古代シンテツの思いを妨げるべきではない」という点を指摘することにある。 こうした趣旨の発言をPCがした場合、GMは、交渉判定値に有利な修正を加えてよい。 以上のようなことを熱心に主張すれば、オニキスは心を打たれる。PC側が2点先取したものとしてよい。 オニキスの説得に成功すれば、古代シンテツは、PC全員を乗せたまま、非常な高速で離陸して宇宙空間をめざす。天魂PCは、星界へ一時とはいえ戻れる感動を感じるはずである。 船は軌道上に直ちに到達する。PCは、船倉の開放レバーを引くこと。判定は不要である。掃討獣は船倉から放り出され、アマミツヨの太陽へ向かって「落下」していく。 【シーン13:終幕】 PCを地上に戻したあと、古代シンテツは感謝の言葉を述べて、再び宇宙へと飛び立っていく。アマミツヨに同胞はいないと感じ、他の星域へと旅立つのである。 ファーグニル連合や上級シンテツも、この事件については不問にしてくれるので、帰還にあたり、とくに判定などは必要ない。PCは、上級シンテツやアカマツの手配した輸送部隊によって無事に帰還できる。 古代シンテツを宇宙へと帰還させてやり、惑星掃討獣を倒せば、任務は成功である。 経験点は各自25点、報酬は20万リンである。交渉しだいで、教官から危険手当2D万リンを与えられる。シーン12で、良い演技をしたものには5点の追加経験点を与えても良い。GMは適宜判断すること。 以上 |
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