三龍戦騎RPG 試験遊戯
 第5話 古き森の王 再編集版

   2005年7月17日、開発団のチャットにて有線遊戯を行った。試験遊戯の時間を確保できなかったからとはいえ、募集は遊戯の2日前、チャット設置は遊戯の当日という、無駄に劇的な展開を経ての開催となった。作者の計画性の無さがうかがえる。
 なお、この遊戯録は、試験段階のルールによっているので、いちぶ、最新のルールとは細部が異なる点にご注意いただきたい。
 
<登場人物>

 「藤原恋秘歌」(ふじわらのれんひか)
 種属:天魂
 至星連絡会の末端構成員家系の子株。困っている人を助けたいと思って地上にやってきたが、同人誌作成にはまってしまったらしい天魂。歌や踊りが好き。今一番ほしいものは、【禁断の男色本】らしい。
 自分たちは異種族同士が理解しあうために創造されたと考えており、相手の立場を考えた交渉が得意。
 常に百科事典のように大きなメモ帳をもっており、取材したり、同行者の評価をつけている。(成績が良いと天魂桃をあげたりする)
 遊戯者はかすみ玲瑠さん。

 諸元
「体力」1:【舞踏1(2)】
「技術」4:【同人誌作成1(5)】【おしゃれ1(5)】【野戦調理1(5)】
「知性」6:【星界の伝説1(7)】
「魅力」3:
「龍魂」1:

 生命:13 和魂:24
 キズナ:天魂1(7) 根性:6

 出生:至星連絡会の末端構成員家系の子株 所持金70万
 関連組織:シンテツ兵の友達がいる。
 冒険目的:困っている地上人を助けたい

 装備:【軽抗弾服】属性:対火弾  防御力:1D

【小型背嚢】
【多用途迷彩雨具】
【40式野戦調理器具】
【ガ式11型野戦化粧品】
【秘密の絵草子】×10
【星覇写真集】×2

【トモガミ】
雪華「名前:   」
年代:ジュラ紀全般  環境:森林  体長:2m

キズナ難易度:12  生命:13  白兵ダメージ:なし

 知8【トモガミ判定値(6)】【トモガミ技能:<重力制御1(2)>】
 体1【トモガミ判定値(1)】【トモガミ技能:<天華法・治癒1(4)>】
 動2【トモガミ判定値(3)】【トモガミ技能:<戦術支援1(7)>】
               【トモガミ技能:<鋭いツッコミ1(7)>】

<トモガミ装備>
第1種装甲21型
属性:対火弾



 ガルナス・メイ「ドロン=ボカン=タイム=ボヤギン」
 種属:ガルナス・メイ
 機刃匠の子として生まれ、機刃衆内で丁稚として下積みしてきたリガのメイ。蘇竜機についての情熱は高いが、やはり星覇には弱い。元々は名家とよばれる機刃衆の出で、先代までは龍王機まで所持していたらしい。しかし、その先代機刃長が、大マガツに突撃、玉砕。彼の家系は零落し、兄弟ともはぐれてしまう。いつかは、家産の復興と龍王機の再建をと頑張っているが、星覇に弱く、その執着が足をひっぱっているようだ。
 トモガミはソウデン科蘇竜機「ザンアグメガ」、神亀95式装備。なお、特例でキズナ2レベルで作成していただいた。遊戯者は悪の博士さん。
諸元
リガ、7歳
蘇龍技師、丁稚、機刃手見習い

「国籍」ガーグ宗王国(ガルナス帝国)「種属」ガルナス=メイ
「言語」ガルナス語、星覇語
「等級」1(キズナ+1)

「体力」:1【泥縄修理1(2)】
「技術」:3
「知性」:7【支援要請(知性)】【航空戦術(知性)】 【星界考古学(知性)】
「魅力」:4【星覇萌え(魅力)】
「龍魂」:1

 生命:19 和魂:18
 キズナ:蘇龍機2(特例措置) 根性:7

出生:機刃匠の子供。
経歴:丁稚
関連組織:星覇一名。憧れの人(恋敵4人)。
冒険目的:資金と信者と仲間を集め、自分の機刃衆を立ち上げたい。

装備:
【特60型対戦車拳銃】

【星覇写真集】【秘密の絵草子】【ガ式11型野戦化粧品】

【トモガミ】
ソウデン科「名前:ザンアグメガ」

知【トモガミ判定値(4)】【トモガミ技能:騎乗ヤシャダマ1(5)】【高機動射撃1(5)】
体【トモガミ判定値(3)】
動【トモガミ判定値(6)】

<トモガミ装備>
第1種装甲11型
属性:対火弾

神器・「神亀95式」

 
第1章
 

 星覇王国の河口域に広がる大紅樹林は、大きく、深い。

 かつてこの星の大気を組み替えるために生み出された異形の巨樹の森は、旧時代の摩天楼にも匹敵する巨大さをもって、アマミツヨの蒼空にそそりたつ。「大紅樹林」という名は、一種の樹木をさすものではない。シンハオヒルギ、ダイセンダンといった、汽水域に適応した巨大植物の一大群落である。

 高層建築ほどもある大いなる森をぬうようにして、河口に向かって幾つもの支流が流れている。濁った汽水から、じかに巨木の根が突き出し、家ほどの太さがある幹を支えている。

 シンハオヒルギの巨根の影で、ダイオウガザミと格闘する少女星覇がいた。短く切り上げた蒼銀の髪、黄金色に光る小柄な身体、なにより、星覇にしては知性のかんじられる視線が目立つ。

 ダイオウガザミは、シンハワタリガニ類のなかでも特に性質が荒い。青緑色の重々しい甲羅は、優にヒトの大人ひとりがその上に寝そべることができるほどの大きさだ。甲羅の前縁には鋸歯状突起がならび、ハサミ脚は、ヒトや小型恐竜の胴体を丸ごと捕らえ、楽に分断できる凶器である。

 ハサミ脚の突きが繰り出される。内湾の泥土をえぐり、水煙を吹き上げた。が、そこにはもう、少女の姿は無い。星覇少女は、空中でしなやかに一回転し、巨大蟹の頭胸甲に降り立つ。蒼白い光刃を拳に生み出し、両のハサミ脚に斬撃を叩きこみ、丸太のようなそれをもぎ取って、投げ捨てる。

「一丁あがりっと」

 笑顔でカニの口器のあたりを一発なぐりつけ、昏倒させる。恐竜でもひとたまりもない、星覇の一撃である。動かなくなったダイオウガザミを天魂製の金縛縄で縛り上げて、軽々と背中に担ぐ。先刻投げ捨てたハサミ脚も、ちゃんと拾い上げた。このカニは、王国の重要水産資源である。超硬キチン質の外殻は装飾品の素材となるし、中につまった芳醇な肉には独特の甘みがあり、喜如羅市で高く売れるのだ。

「玲嵐おねーちゃん!」

 集落に帰ろうとした少女のまわりを、一人のヒマワリ種シンニャンが風車のように駆け回る。よほど嬉しいことがあったのか、四脚で駆けている。

「ニャミ。行儀悪いから、ちゃんと二本足で走りなさい」

「あのね、あのね。あたし、海のちかくにね、新しい狩り場をみつけたよ!」

 言って、金毛におおわれた耳を期待に羽ばたかせながら飛びついてきた。ひとまずシンニャンを落ち着かせ、河口へ下ってみる。

「ほんとだ。三日前に来たときはあんな島、なかったのに」

 内湾の穏やかな干潟に、こんもりとした密林が塊となって浮き上がっていた。大型の竜脚類ぐらいはありそうな島が、忽然と現れたのである。

 ふたりの星覇は、島の樹木に手をかけて、枝から枝へと跳び、とりあえず島の頂へと駆け上がった。一斉に、白く光る羽虫のような影が、鈴を振るような笑い声を残して青空へ舞い踊って消えていく。早くも、目ざといハベルたちが日光浴の場所をみつけていたらしい。

 森の梢から、玲嵐とシンニャンが頭を出す。背中を刺すアマミツヨの陽光に目を細める。群青にきらめく水平線、はるか彼方には央天青の島影が、海峡を挟んで陽炎となって浮かび上がっている。

「いい景色。だけど、この島――」

 足元が揺れた。まわりの木々が、島の岩肌から剥がれ落ちて、眼下の干潟に落ちていく。折れ曲がった巨木が、島の陰から幾本も掲げられ、干潟に突き刺さり、水柱を吹き上げた。ふたりはあわてて駆け下りる。

 地上に降りた二人の頭上を、巨木のような何かが行き過ぎて影を落とす。島が、まるごと動き出す。島の前縁が弾けとび、土くれの中から、戦車のように巨大なハサミ脚がふりあげられた。干潟に刺さった巨木と見えたのは、その生物の脚であった。

 土石を豪雨のように振り落としながら、「島」が身をもたげた。頭胸甲に森を背負う、年経た椰子蟹の王である。

「マオウさま!」

 玲嵐もその目で見たのは初めてだった。星覇王国の甲殻類のなかでも最も巨大で、畏敬をもって語られる森の主、ダイマオウマクガン。

 本来いるはずのない、こんな人里近くに、なぜ? 玲嵐はいぶかしんだ。何か、良くないことが起こっている予感がした。玲嵐が、森にむかって走りだす。

「行こう、ニャミ! 村オサに早く知らせなきゃ!」

 我知らず、玲嵐は、シンニャンといっしょに四脚で駆けていた。



【場面1:海城京】

恋秘歌 こんばんわ、よろしくお願いします。天魂の恋秘歌です。

GM こちらこそ、よろしくお願いします。

ボヤギン こんばんわ、皆様。メイの機刃手、ボヤギンである。ちなみに拳銃技能をとってないところからも分かるように、60式対戦車拳銃はあくまで飾り。メイの体格を考えると、生身の近距離戦は無理があるので、拳銃は敵をつきつけて脅すためにしか使わないのである。

恋秘歌 私も技能は浅く広くです。しかもまったく戦闘向きではないです。

GM にしても、……恋秘歌さんの「同人誌作成」技能というのは?(笑)

恋秘歌 多分、最初に接触したのがガルナスの文明圏だったんでしょうねえ(笑)

ボヤギン するとボヤギンとはオタ仲間?

GM ではそろそろ始めます。六面体サイコロは2個おもちでしょうか、皆様?

ボヤギン ダイス、準備完了である。

恋秘歌 準備OKです。うるさくならないようにテーブルにタオルもしきました。

GM では始めましょう。蘇龍機乗りのボヤギン君と、天魂の恋秘歌さんは、オタ仲間ということで、いっしょにお仕事もこなしている、ということで。既にお知り合いってことでいいですよね?

ボヤギン こちらはそれでいいですが、かすみ殿は?

恋秘歌 私は構いません。トーン張りとか手伝ってもらってるかも。

GM スクリーントーンって、三龍帝國にはないかと(笑)。では、恋秘歌とボヤギンは、お友達同士ってことですね。

GM ボヤギン、恋秘歌の2人は、央天青の繁華街「海城京」(うんぐすくきょう)に来ています。例によって、中世の沖縄を思わせるような、瓦屋根と木造家屋のたちならぶ賑やかな街で、恐竜を連れた三龍人、それにカワアガニや竜撃士なんかもたくさん歩いてます。

恋秘歌 はぐれて迷子にならないようしっかりと手を繋いでいこう。

GM 身長1m20cmのメイと手をつなぐ身長50cmの天精花……すいません萌えました(笑)。

ボヤギン 特に買うものは無い。絵草子や写真集を立ち読みしてるかもしれんが。

恋秘歌 そして頭上にはアドバルーンのように浮かぶ私の本体、天魂球が(笑)。

GM 「知性」難易度10で判定をお願いします。警戒技能があればそれを加算してもいいです。知性+2D+(あれば関連能力値)ですね。結果をお書きください。

恋秘歌 「警戒」は無いです。サイコロが7ですので合計12、成功。

ボヤギン 知性7+サイコロ2dで6=13、成功である。

GM お2人とも気づきました。20メートルほど離れた商店の一軒が、いきなり粉々に吹っ飛びました

ボヤギン ジュピッチャアア!?(驚いている鳴き声)

恋秘歌 近いですね。逃げ惑う人たちに踏まれないよう、本体につかまって上空に避難します。

GM 舞い散る瓦礫の中に、巨大な星覇大王ワニの姿が見えます! 全長15メートル、ワニの背中にカワアガニ女性が騎乗しています。

GM それを追って、光の爪を構えた星覇が、飛び出してきます。交戦しているようです。

恋秘歌 上空から、逃げ遅れている子供とかがいないか探します。

GM 恋秘歌さんが見たところ、市民は、慣れっこになっているのか、巻き込まれた人はいないみたいです 。
 ガガガガガッ! ワニの背に装備された連装式の三式重機関銃が、火を噴きます。被弾し、後ろに弾き飛ばされる星覇! そのまま星覇少女は、商店の店先に叩きつけられる!

恋秘歌 刺激しないようゆっくりと後退しつつ次回作のための取材を……。

ボヤギン 「あーりゃりゃ、喧嘩? こりゃまずいよねん」話しかけて喧嘩を止めよう。GM、難易度は?

GM 難易度13、魅力でいくなら魅力系、論理で攻めるなら知性系の交渉関連技能でどうぞ。

恋秘歌 「これってあれかな? 民族紛争というやつでしょうか?」

ボヤギン 「ちょいと、そこ行くお嬢さん。喧嘩なんて下らないぜよ」魅力4+星覇萌え1+ダイス11で=16、成功である。

GM/星覇 「あ、あなたたちは……?」

ボヤギン 「そんなことより、ボヤギンとちょいと遊ばんかい?」鳥型爬虫人類の癖に可愛くウィンク。微妙に腰に手をやり貧相な体でポーズをとる。「見ての通りの、平和を作る愛の戦士だわよん」

カワアガニ/GM 「ちっ、この場は見逃してやるだ!」といって、逃走しました。

GM 戦闘は終結したようです。星覇は、機銃弾に撃たれて、軽いかすり傷ていど。15歳ぐらいのケモノ少女で、金色の毛並みが輝いてますねー。短い髪の、賢そうな女の子です。

恋秘歌 星覇は全国の女子高生なのか。かすり傷なら手当てはしません。和平調停の時に星覇よりと思われるのは困りますから。

星覇/GM 「わたしは、玲嵐(レイラン)といいます。助けてくれて、ありがとう」

ボヤギン  相方のように細かいことを考えないたちなので、手当てしにいく。

恋秘歌 こっそりメモ帳に、今日ボヤギンがナンパしてたと書いておこう。

GM ボヤギンの手当てに感謝しつつ、玲嵐が「お願いします! わたしたちの森を助けてください!」と、頭を下げます。かなり傷がきれいに消毒されたようで、玲嵐は憧れの目で、ボヤギンさんを見つめます(笑

恋秘歌 治療するなら、私がやりますよ。私がやったほうが確実ですし。

GM 「みゃみゃみゃー!」という声とともに、恋秘歌さんの背中に、別の毛玉生物がとびかかってきました。

恋秘歌 このままでは萌え画像になってしまう!

玲嵐/GM 「この桃、美味しいです!」と、恋秘歌さんに微笑みかけます。ところで、恋秘歌に飛びついたのは、外見6〜7歳の、玲嵐のトモガミの、シンニャンのようです。彼女の声を聞いた玲嵐が、

GM/玲嵐 「なんですって! 森が!? ……わたしたちの森で、<ダイマオウマクガン>が暴れているそうです! 皆さん、一緒に来てくださいませんか!? お願いします!」

ボヤギン 「ジュピッチャア!? 意外と事態は切迫してるみたい!?」

GM マクガンというのは、星覇王国の乗用生物である巨大ヤシガニのことです。普通は全長3メートルぐらいなんですが。キャラクターが知っているかどうか、知性、生物学関連の技能で、判定をどうぞ。難易度12ぐらいかな。

ボヤギン って、大魔王マクガンだと!? 我輩が前にアイディアだしたアレかい!!

恋秘歌 サイコロが10で成功。

ボヤギン 生物学関係の判定は「星界考古学」技能じゃ駄目だろうから、知性で判定、達成値16、成功。

GM ダイマオウマクガンとは、星覇王国の主ともいわれる、全長30メートルにも及ぶ巨大なヤシガニです。個体数は少なく、滅多に暴れたりしないはずなのですが……。

恋秘歌 「私は、戦いは駄目だけど簡単な治療なら出来るから」と、出発の準備をします。

ボヤギン 「ジュピッチャア、こいつはまずいやね。詳しい事情は後回し、善は急げだわさ!」出撃準備。

GM 皆さんのトモガミも連れて行きますよね? 特に欲しいものなどなければ、このまま次の場面にいきます。

ボヤギン わが蘇龍機<ザンアグメガ>は飛べるから、皆を乗せて飛べばすぐつくはず。

恋秘歌 私の本体はスイカのように吊り下げられていくのでしょうか。

GM 蘇龍機の離陸はどうしようかな。市街地だから、蘇龍機用の滑走路ぐらいはあるだろうし。生命マイナス4消費で、離陸できまっせ。

GM 剣竜に乗った女性の勢頭(セド)たちがきて、実況見分などしているようです。
 「また、あの暴れ屋カワアガニみたいね」

 「勢頭」とは、本来は、領主であるアラガミ師の側近をいう。武官であり、現在では、軍の現場部隊の指揮や、街の治安維持などの警察任務もこなすなど、多様化が進んでいる。

 勢頭は、必ずしもアラガミ師ではなく、通常の民間人(男性含む)から登用されることもある。恐竜に乗っているからといって、全ての乗り手がアラガミ師であるわけではない。


恋秘歌 勢頭さんたちに、私たちが先に行くからいざというときに備えていてね、とお願いしておきます。あと情報収集もしておきます。

GM 何を質問するんでしょうか? 交渉技能かな。

恋秘歌 正直 星覇側だけじゃなく街の人の意見も聞きたいんだけど急いでいるんだよねえ。

GM まあ、近くに居た平民の三龍市民(42歳、主婦、女性)と、勢頭ひとりに話をきいたってことで。何を質問されます?

恋秘歌 最近の情勢について、質問します。

GM 魅力または知性、交渉関係の技能があればそれで。難易度10でお願いします。

恋秘歌 知性で挑戦 サイコロが9で成功しました。さっきの戦闘で皆が逃げなれているのも気になったもので。

GM では、両方ともに話を聞いたということで。主婦「カワアガニと星覇が仲が悪いのなんて、いつものことよねえ?」

女性勢頭/GM 「詳細は、職権機密事項なので言えぬが、あのカワアガニ、昔から揉め事のタネでな」

恋秘歌 「いつものことか。じゃあ星覇が妙なちょっかいを出したわけではなさそうですね」

GM 特にそういう話は耳には入らなかったようです。2人に聞いた限りでは。

恋秘歌 まあ、私はいざというときの支援要請の根回しで話し掛けたのがメインですし。というわけで、星覇側についても問題は無さそうだと判ったころに、蘇龍機に私の本体を固定し終わったのかな。

勢頭/GM 「ウツロヒのヒヨッコどもを助けるのも我らの仕事、安心して行くがいい」
 滑走路については、ちょうどよい具合の直線の街道が見つかったので、そこから離陸できそうです。ウツロヒ宿のそばの街道はたいがい滑走路になってるんでしょうね。通行人や通行恐竜はごく普通に、脇にのいてくれます。

ボヤギン では生命−4で離陸である。この生命消費はけっこうキツイな。

GM ジェットエンジンの爆音が轟き、天魂球をぶらさげた蒼電型の蘇龍機は、滑走路がわりの街道から飛び立ちます。一路、星覇王国へ!

【場面2:星覇王国への空路】


 おそらく天魂一体ぐらいは運べるだろうということで、ボヤギンの蘇龍機は、恋秘歌の本体を搭載して、星覇王国へ急ぐ。
 海城京から星覇王国まで、どの程度の距離があるのか明確ではないが、とりあえず、星覇王国は、央天青のどこからでも、おおむね数時間、1D時間程度でいける、としておいた。


  ボヤギン  恋秘歌の本体は、固定というか、カギヅメでわしづかみにしてるんでしょうか(笑)

恋秘歌 空の旅は気持ち良いのである。機心宮(コクピット)はすし詰めかもしれないけど。

GM 三龍の、蒼く澄みきった空を、ヴェイパートレイル(航跡雲)を残しつつ、流麗な機影の蘇龍機が飛翔していきます。恋秘歌の天精花のほうは機心宮ですし詰めに、天魂球のほうは、空いている兵器庫にくくりつけですね(笑

恋秘歌 ここで誤作動を起こされたら私は死にますね……。恐怖で思わず樹液が滴りそうです。

GM 確かに、恋秘歌の本体は機体の外にあるので、ガクブルでしょうね(笑

【場面3:星覇王国】


GM 星覇王国の大密林と、青い海岸が見えてきました。着陸するには十分な距離です。ここで「動」で判定を。難易度11かな。

ボヤギン 着陸せずに上空を旋回して状況を把握したいんだが。

GM なるほど。では、蘇龍機の「知」で判定をどうぞ。12で。

恋秘歌 メモ帳に「怖くない怖くない」と書いていよう。やばい、私死ぬかも。

GM (笑)>恋秘歌

ボヤギン この判定はトモガミの能力だけ、それともトモガミとゲキの能力値の平均値でしたっけ?

GM トモガミ判定値ですから、トモガミ+ゲキの平均値ですね。この場合は、知性+知の平均値です。三龍戦騎RPGでは、たいていはこの平均値「トモガミ判定値」を使います。

ボヤギン ぎりぎり成功。

GM 王国に広がる大紅樹林(巨大マングローブ)の奥のほうで、木々がなぎ倒されたような形跡がみえます。形跡は、海に続いています。

恋秘歌 不味い、着陸がものすごく不安だ。ミスったら摩り下ろし天魂が出来上がってしまう。

GM 垂直離着陸機能はないので、着陸は海岸のみ可能です。「動」トモガミ判定値、難易度11。

ボヤギン ふむ、ではダイマオウマクガンは去った後か。じゃあ、着陸だな。

 ボヤギンは着陸の判定に成功した。失敗すれば、トモガミ生命−1D点の損傷を受ける。科学技術が失われた共榮圏の人々とトモガミにとって、飛行とは、基本的に危険性が高い行為なのだ。

GM 砂塵をまきあげ、後脚を揚げて、蘇龍機が着陸します。熱核ターボ・ファンジェットの轟音がとどろいて、機体は停止しました。

ボヤギン 「ふふーん、綺麗に着地。……珍しく(ボソ)」

GM/玲嵐 星覇の少女が、「急ぎましょう! わたしの村はこっちです!」と走り出します。で、村へ着きますが……。

恋秘歌 着陸成功ですか。血の気(葉緑素?)の引いた顔で出てきます。「この野郎、女の前だからって良いとこ見せようと全速力で飛ばしやがった」とメモりながら。

GM (笑)

ボヤギン メイは寸足らずゆえ、ちょこまかと足をばたつかせ懸命に玲嵐についていく。メモには気づかぬふりで。

GM あッそうだ、キズナ判定をお願いします。最初のも忘れていたので2回ですね。環境修正は今回はナシで。キズナ難易度以上を、キズナ判定値で出せば成功です。難易度の4以下の達成値だと、恐怖の「大失敗表」でつよ♪(このルールは2007年度の現行版とは異なる)

 ……GM、環境および年代による修正を忘れているぞ。まあ、毎回年代修正を厳密に適用すると大変かもしれないし、たまには忘れてもいいかもしれない(笑)。そして、判定の結果は。

GM ピロン♪ ボヤギンは武魂を二点入手しました♪(ゾイドインフィニティ風)

ボヤギン おお。あと1点で武魂発動できる。

GM 恋秘歌さんは、−2なら、通常失敗ですから特に何も起こりません。ちょっと街の水が天魂球に合いませんでしたかな。武魂1点を入手しました。(このルールは現行とは異なる。2007年追記)

恋秘歌 後のほうが失敗しそうなものだったと思うのだが、街のほうでキズナ判定に失敗するとは。世の中は不思議ですね。

GM 街よりも冒険が肌に合う、野生的な天精花なんですね(笑)。

恋秘歌 能力はインドア派なんですけどね。徹夜明けに飲んだ水の硬度が高かったのか、上空でもらしたから元に戻ったんですね。ちょろっと萎びながらついていきます。

ボヤギン GMに質問。神亀95式(1ターンチャージで三連続攻撃)と暴牙・【疾風神】(動+3・二回行動)を組み合わせた場合、5回攻撃が可能だろうか?

GM なにいっっ!! そ、そんな使い方があったとわ!!! ……考えてみると、確かにおっしゃるとおりですね(笑)

ボヤギン しかし三連射を二回という考えなら、六回攻撃ともとれる、むしろそっちのほうがらしい。どう思われる、GM殿?

GM そ、そうかもしれません。ルールブックを見てみると6回射撃かも。うはww強すぎwww

 * * *

GM さて。玲嵐の村は、大紅樹林――天を覆うような巨大なマングローブの森の奥地にあります。行ってみると、樹高2,300メートルはあっただろうという巨大マングローブの樹木が何本もなぎ倒されていて、ひどい有様です。星覇は頑丈だから死人はいないですが、4人ほど、ケガをした星覇が横になっています。聞き込みにあたるか、治療にあたるか。どうされます?

ボヤギン  「こりゃひどい。もう少し早くついてたらと思うと、すまんです」玲嵐の横に並んで呟く。

玲嵐/GM  「ううん、いいの。むしろここまで連れてきて、助けてくれたじゃない」しかし、星覇少女の目は憂いを帯びています。

ボヤギン  玲嵐って星覇の標準からすると凄く賢くて、物腰が丁寧なようだな。まさか伝説の突然変異体・慎ま星覇(つつましんは)か!?(笑)

GM 負傷者はけっこう痛そうにしていて、骨折している幼い星覇もいたりします 星覇「うーん、痛いよう〜」

玲嵐/GM  「あの、恋秘歌さん。もしよければ、何か手当てをしてやっていただけないでしょうか」

恋秘歌 ポケットから謎の効果音付きで天魂桃を出します。実は食べさせるしか能が無かったり。

GM  「ふみゃっ ふみゃみゃー」元気なシンニャンや、幼体星覇が、2人に群がって、花弁や羽をむしろうとしますが?(笑

ボヤギン  玲嵐に話しかけ、情報収集を行おう。この事件、そして関連があるかも知れないあのカワアガニについて。 とりあえず、まめ星覇たちから逃げまわりながら。

GM  天魂桃を生み出すなら……天華法/治癒系ですから、「動」トモガミ判定値で、ここでは難易度11で、判定お願いします。成功したら、和魂3点消費です。

恋秘歌 天魂桃を四人分ですね。街での分とあわせて15点消費です。

GM  ふわ!! 和魂15点消費って、大丈夫ですか? 天魂桃を食べた星覇たちは、元気になりました。「みゃみゃん!」感謝しているようです。

ボヤギン 「ジュピッチャア、羽をむしらんといてぇ! 玲嵐ちゃん、そもそも一体全体、何でまたこんなことに? ダイマオウマクガンが自然に人里を襲うとも思えんないし、あのカワアガニと何か関係が?」

村の星覇/GM 「おぬしたち、手助けしてくれるかにょ?」「ダイマオウマクガンがこんなに暴れるとは、巣に何かあったのかもしれないのじゃ」

  カワアガニ商人について調べるなら、央天青最大の水上市場<喜如羅市>(きじょらいち)に行けば何らかの情報が入手できる可能性が高い。それとも、まずは、ダイマオウマクガンの巣を調査すべきか。頭をめぐらせるボヤギンたちであった。

 玲嵐の話によると、彼女は、以前から、あるカワアガニ商人が星覇王国に潜入しては何か不穏なことをしているのに気づいていたという。今回も、その怪しいカワアガニ商人を追跡していたところ、途中で気づかれてしまったのだ。


恋秘歌 私は空飛ぶ救急箱。

玲嵐/GM 玲嵐「そんな! 他にも色々出来るじゃないですか! 蔓をのばしたり、タネをとばしたり!」

ボヤギン ふむ、二者択一か。喜如羅市に行ってアガニの情報を集めるか、それともダイマオウマクガンの巣に行ってみるか? うかつに喜如羅市に行っている間に、こっちでまた騒ぎがあるとまずい。

GM 群れ長っぽい威厳ある星覇が、「巣に行くなら簡単じゃ、その玲嵐に案内させようぞ」

ボヤギン 「それで、そのカワアガニは、追跡を振り切ろうとして暴れたってとこかの? それにしても、玲嵐ちゃん真面目で偉いねい。普通の星覇はそこまで細かいことしないのに」

GM/玲嵐 「……ありがとう」各部の結晶体がほのかに色づいたり。照れてるようです。

ボヤギン  順調にフラグが立ってるようだ(笑)。

GM  さてまあ、巣に行くほうが手っ取り早いのでは?

ボヤギン この先の行動としては……いちかばちか別行動を取ってみるか? ボヤギンが巣を押さえ、恋秘歌が適当な交通機関で市に戻って情報収集。

 このときGMは密かに思った。別行動されると処理が面倒くさいから断固としても阻止せねば、と(笑)。

玲嵐/GM 「あの、この少人数での別行動は、とっても危ないよ」

恋秘歌 喜如羅市まではどれくらいかかるのかな。

GM  喜如羅市の在る海城京まで、フネで3時間ぐらいですね。しかしッ! この村には舟がない!(笑

ボヤギン  ふ、船ないんかい(笑)

GM  星覇はマクガンが交通機関ですから。漁はといえば、潜って直接エモノを殴って採集してるし。

恋秘歌  たらい舟とか乗ってそうなイメージはあるんですが……大きなハスとか。

GM  それも可愛いカモ(笑)。海岸に行けば、定期航路のシンテツ汽船ぐらいは見つかるかもしれませんね。

恋秘歌 ダイマオウマクガンの活動時間は判りますか?

玲嵐/GM 「だいたい夜行性だけど、あんなに暴れてるんじゃ、よく分からないな……」

ボヤギン  ううむ……じゃあいっそ、巣に向かいつつ蘇龍機の通信機で、勢頭の人に電話で情報収集という手もありかな?

GM  無線は、街の巡察勢頭レベルだと所有していないかと。共榮圏では、電化製品は、基本的にレア・アイテムです。帝国軍や牙洞院には蘇龍機の無線が通じるでしょう。

玲嵐/GM 「もしオオマクガンが街に出たりしたら、大変なことになっちゃう」

 下手に動いては危ないと思ったのだろうか、恋秘歌とボヤギンはなかなか動こうとしない。ここにいたり、短気なGMはある決断を下した。

つづく

 
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清水三毛 初版2005.8. 2007.8.28.再編集