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ファーグニル部隊の火力は圧倒的だった。 星覇王国の外れの森に、突如かれらは現れた。旧時代の高層建築にも匹敵する大紅樹林の巨木が、爆薬と土木機械でなぎ倒されていく。シンハオヒルギにかけられた幾つもの星覇の巣が空に投げ出され、崩壊する。シンニャンと星覇たちが何人も逃げ惑っている。 ファーグニル正規軍ではなかった。機種もわからないほど粗雑な復元をされた小型の陸戦用蘇龍機が一体、それに、水陸両用の装甲車が何台か。いずれも、改造して取り付けたらしい対戦車誘導弾の発射機を大量に装備している。 「ヒヨヒヒョ。隊長、制圧、ほぼ完了ナノディスカ?」蘇龍機から、メイの下級僧侶のものらしい声が響く。 「よし、下車戦闘! 対戦車火器を集中して星覇を殲滅せよ」 装甲車の車長キューポラから視察しながら、がっちりした禿頭のファーグニル男性が指示を下す。正規軍の士官のような上品さは無い。巌のような額には銃弾の傷痕が刻まれ、荒々しい面。傭兵部隊の指揮官といったところだ。 装甲車と蘇龍機の誘導弾発射機から、多量の白煙が後方に蹴飛ばされ、甲高いロケットの咆哮を上げて、重対戦車誘導弾が連射される。それは、干潟で逃げ惑う星覇たちの群れにつぎつぎと着弾し、真紅の爆炎を吹き上げた。幼い子供やシンニャンをかかえて、獣人たちは隠れ場所を探しながら、爆発になぎ倒されていった。 「オーウ。効果的デスネー。星覇の連撃はツヨイ、シカーシ、発動マデに時間カカリマス。その前に大火力の対戦車みさいるで叩く、コレ私の発案デス。隊長、報酬ハズンデネ」 「共榮圏は面白いな。機刃衆にもお前のような外道がいる。だがな、正規軍から最新型のミサイルを仕入れたせいで足が出た。戦果とスポンサー様の評価次第だな。装甲車、前へ」 履帯をきしませ、装甲車の小隊が前進する。そこここにうずくまる傷ついた星覇を踏みしだきながら。ときおり、主砲の25ミリ機関砲が閃き、傷ついた獣人たちに止めを刺している。 「<ムレオサ>を探して殺害スレバ、奴らハ戦意ヲ喪失シマース」 シンハオヒルギの倒木の陰に隠れた一組のゲキとシンニャンが、それだった。装甲車の赤外線感知器が容赦なく捕捉する。 機銃掃射を受けて、たまらずその若い星覇は飛び出した。傷ついて動かないシンニャンを抱え、怒りのこもった瞳で、迫る蘇龍機を見上げた。成長しきっていない小さな爪を剥き出しにする。最後のひとりまで戦意を失わない、森の守護者としての意地だった。 「火力を集中しろ、ムレオサとやらに集中射撃!」 複数の誘導弾が放たれ、轟然と炸裂した。火柱が大紅樹の森を揺るがす。 爆煙が晴れる。群れ長の姿は無い。一抱えもありそうな巨大な有刺甲殻球が、表面からわずかに煙を上げていた。誘導弾を受け止めたのである。甲殻球をかまえた三人の少女星覇が、誘導弾を完全に防いでいた。後ろにムレオサを庇って。 「武器を使う星覇、だと」部隊長が、訝しげに眉を寄せる。不吉な予感がした。 少女星覇のひとりが、一つ結びにした長い髪を蒼くきらめかせ、咆哮した。全身の金毛が逆立ち、蒼銀の髪とからまり、猛虎のたてがみと化す。大紅樹の梢が揺れ、一斉に何百という葉が舞い散る。 気圧された歩兵たちが、たじろいで数歩、後ろに下がる。生物種として上位にある存在の怒号が、ファーグニル兵に根源的な恐怖を感じさせたのである。 「異人たちよ、われら森の守護者の名において命ずる。直ちに立ち去れ。さすれば命まではとらぬ」 厳かに、二つ結びにした髪をもつ星覇が言った。穏やかな表情の裏に、怒りのこもった声だった。 小型蘇龍機が、武装を展開して、一気に距離をつめた。「ナメルナッ、コノ作戦が失敗スレバわいらの機刃衆ハ、オマンマの食イ上ゲナンジャーーー!」 大地を割って、双頭の蘇龍機が頭部を跳ね上げた。 二つの大顎をカッと開き、突進してきた蘇龍機の首根ッこに特殊鋼の牙で喰らいつき、空中で一回転させ、干潟に叩き伏せる。地響き。 「ナゼ、<双顎大帝>がコンナトコロニ! いや、何か……!?」 現れたのは蘇龍機そのものではなかった。蘇龍機の頭部だけだ。装甲鈑で覆われた双頭を、操縦桿と支持枠で持ち上げているのは、ふたりの小さなシンニャンだ。ままごとを楽しむようにはしゃぎながら、何事かを操縦桿に入力する。 頭だけの蘇龍機は、シンニャンを守るように全自動で動き、くわえた小型蘇龍機の粗雑な装甲鈑を噛み千切った。メイの乗った蘇龍機は倒れ伏し、首の切断面から火花を吹く。 「ダ、脱出装置がッ……! 値引キシナキャヨカッターーー!」 首を無くした蘇龍機は、主を脱出させないまま、爆発四散する。一瞬にして戦力が半減したことを悟ったのか、ファーグニル歩兵部隊は動揺し、部隊長を仰ぎ見る。 部隊長は動じなかった。無線を取り出し、指示を出す。 森の木陰をまわりこむようにして、黒々とした鋼鉄の要塞が舞い降りてきた。回転翼の轟音が、干潟の水面に波紋を叩きつける。スタブウィングに下げられた16発もの対戦車誘導弾、機首には視線照準式のチェーン・ガンが鈍く光っている。 猛烈なダウンウォッシュを背負い、髪を跳ねさせながら部隊長は叫んだ。 「どうだ、ケダモノども! 完全武装したファーグニル陸軍の対戦車ヘリに手向かうつもりか!」 三人の少女星覇の面に、恐れは無い。尖った耳を突き上げ、戦意のこもった眼差しを、敵に向けた。瞳孔が縦に絞られる。 対戦車ヘリコプターの機関砲が、火を吐いて咆哮する。 少女星覇たちは、各々の武具を掲げた。 * * * 三龍帝國の伝承に曰く、星覇王国を守護するつわものの星覇あり。その名は―― |
高レベル星覇キャラクターのための追加設定「豪星団」(ごうしんだん)を紹介する。 ●豪星団とは ごうしんだん。星覇王国奥地の数箇所に存在するケダマサマの神殿を警護する精鋭星覇部隊である。その他、特に強力な戦術生物などの討伐や、困難な軍務にあたるが、基本的に王国防衛の要であり、国外で活動することは少ない。 ふつうの星覇とは異なり、特殊な武具を使い、絶大な戦闘能力や特殊能力を誇る。星覇王国の主要な集落や、央天青などの大きな街には、かならず豪星団番所(ばんしょ)やその出張所があり、強力なマガツやはぐれアラガミの出現に対し、目を光らせている。PCが豪星となる場合、特定の集落の番所に籍を置くのが普通である。番所は、星覇雄蛭木など樹高200メートル程度の巨木に事務所を置くことが多い。 毛華京を警護する豪星は、「翠花」「桃花」「泡花」の三人娘で、それぞれ新米星覇のシンニャン授与試験の試験官、ケダマ様の警護、ケダマサマから生まれたシンニャンの取り上げを担当している。PCでも、一定の条件をみたすと豪星団に入隊し、武具を獲得することができる。 ●豪星団とケダマサマ 星覇属の少女は、年ごろになると、主に配偶者を探すため、ウツロヒの旅に出る。そのとき初めて、シンニャンを授かる。星覇王国を構成する大紅樹林の奥深く、星覇の御嶽(ウタキ)に鎮座する「ケダマサマ」にお願いして、シンニャンを産み出してもらうのである。もっとも、その御嶽にいくまでもそれなりに大変な旅で、それ自体、ちょっとしたウツロヒの旅でもある。 ケダマサマは、毛球神(マォチューシェン)ともいう。アマミツヨ入植初期、「伝道者」によって創造されたと推定される、シンニャン製造用の生体工廠(こうしょう)である。 外見は直径数十メートルの毛のはえた球体で、豪星団が世話をする。頂上部に丸い口があり、星覇の毛を入れると、通常、1D分を経て、下部の排出口から、毛を入れた星覇の遺伝形質をもつシンニャンが生み出される。 通常、1回の儀式で生まれるシンニャンは一人で、キャラクター成長時に新たなシンニャンを授かるには、またケダマサマの神殿を訪れる必要がある。授与されるには、豪星団の審査を受けねばならない。ケダマサマは繊細な内分泌系をもち、化学物質などに対して脆弱である。 ケダマサマの多くは直径数十メートルの巨大な毛玉のような形態をとっており、星覇王国深奥にしか現存しない。ケダマサマの鎮座する<御嶽(ウタキ)>は、聖地として、豪星団に守護されている。ケダマサマの詳しい生理機構などは、星覇がかたくなに<竜王教導院>などの調査を拒んでいるため、不明である。星覇は、ケダマサマのいるウタキに他種属が足を踏み入れることを嫌うが、ウツロヒの公務など、必要があれば他種属でも見学は可能。 現時点では、とあるアラガミ師・竜撃士混成のウツロヒ部隊からの報告により、星覇王国の首都「毛華京」(もうかきょう)に、一体のケダマサマが確認されている。 ゲーム上は、この過程終了後、一体目のシンニャンを取得している状況から、遊戯が開始される。したがって、この過程をGMが描写する必要はない。また、成長時に新たにシンニャンを得るときも、同じ過程を経ているが、とくにセッション中に描写する必要は無い。 ●豪星となるには 豪星団の入隊試験を受けるには、最低でもキャラクターの等級(レベル)が4以上でなければならない。合格すれば、「豪星」(ごうしん)として認められ、豪星団の入隊資格を得る。試験は、星覇王国の首都「毛華京」で行われる。 試験の判定には、ゲキの「知性」を用い、難易度12の判定に成功しなければならない。GMは、状況に応じて、試験の難易度を上下させてもよい。この過程は、セッション内で処理しなければならない。入隊試験は、1セッション中、1回しか受験できない。シンニャン「あざみ」を使ってもよい。 試験内容は、かんたんな四則演算ていどだが、星覇にとっては極めて難関であるとされている。受験料は一回あたり10万リンである。入隊後は、ウツロヒと平行して、日常的に豪星団としての戦闘訓練も受けることになる。また、豪星団から、強力なマガツなどの討伐を下命されることもある。 豪星団に入隊すると、豪星団見習いウツロヒの資格を与えられ、星覇王国の防衛任務など、星覇王国の国益にからんだ依頼を受けることも多くなる。見習いであり、正式な豪星団員ではないが、星覇王国を守る戦士として、高い誇りと倫理が求められるようになる。豪星団としてふさわしくないような不正を働いたり、環境破壊に加担したり、卑怯な行動をするなどした場合、豪星団から除名されることがある。 ●豪星団の武具 豪星団には、特殊な星覇用武具を扱う技が伝えられている。星覇はみずからの肉体とシンニャンで戦うことを良しとする種属だが、豪星団は精鋭とされているため、特別に、武具の使用を許される。但し、武具の装備によりシンニャンとの意思疎通が難しくなったり、シンニャンがやきもちをやいたりすることがあるため、不利な修正が課されることがある。 武具の製作には特殊な材料が用いられ、用法も星覇独特のものであり、ほかの種属では扱えない(重量が1トンを超える武具も珍しくない)。また、入手にあたり、豪星団の上官との面接が行われ、そこで一定の戦闘経験を求められることがある。この点は、入手条件のルールにより表現されている。PCは、武具の入手要件を満たすことで、武具を与えられ、装備することができる。 使い方は、ゲキの星覇による白兵攻撃として判定を行う。入手条件にある特定目標の「撃破」は、友軍との共同撃墜でもよい。 豪星団武具には、通常攻撃にのみ使用可能なものと、ニャンポウと組み合わせたり「連撃」に組み込んだりすることができるものとがある。詳細は各武具を参照。 武具は、基礎となる武具から、より強力な武具への改造が可能なものもある。 ●専用技能の追加 豪星団に入団したキャラクターは、入団時に、以下の専用技能を1点、取得できる。以後、成長ルールにしたがって技能をのばすこともできる。 豪星団の武具や防具は、原則として、ここに示す専用技能でしか使用できない。「対戦車白兵戦」「三次元白兵戦」などの星覇ゲキ技能は、素手で戦うことを前提としているので、豪星武具をあつかうことはできないのである。当然、それらの技能と、以下の技能を併用することもできない。 豪星武術【体力】 豪星団の武具を扱うゲキ技能。王国の守護者として、大殻球や裂竜角といった武具で戦う技術である。代々、豪星団に伝承されてきた武芸であり、豪星団に入団した者にしか習得できない。この技術をもつものには、豪星団にふさわしい高潔さが求められる。 【豪星武具 一覧】 【一覧の見方】 説明文。なお、豪星団の武具や盾の数値は、特に断りの無い限り、「徹甲値」である。 属性:その武具がもつ破壊力の属性。 破壊力:その武具がもつ破壊力を示す。ゲキにしか使えない武具もある。 価格:新品を豪星団番所で買う場合の値段。調達判定は必要なく、GMへの申告のみでよい。 備考:特殊効果など。防御力が付与される場合、特に断りのない限り、対徹甲防御力である。 シンニャンへの影響:武具を装備することでシンニャンに現れる影響。不利なものもある。 特殊用法:通常攻撃のほかに特殊な攻撃法がある場合に記載される。 入手条件:豪星団に入隊していることのほかに求められる条件。これを満たせば、調達判定は不要で購入できる。 強化:その武具を素材として作製できる、より高性能な武具を示す。強化できないものもある。 ![]() 大殻球 だいかっきゅう。一種の連接棍で、先端に、ひとかかえほどもある巨大な攻撃用球体をそなえる武具。星覇のゲキが、これをふりまわして目標にぶつける。対掃討獣、対戦車戦などに幅広くつかわれる。巨大な攻撃球を盾がわりにして攻撃を防ぐこともできるため、攻撃、防御両方に秀でる。この点は、キャラクターへの防御力付与により表現されている。 惑星掃討獣の甲殻や、ファーグニル戦闘車両の装甲を素材として製作されるため、「殻」球という。一般的な星覇は、ニャンガラと呼称することが多い。 ■両手で扱うため、「豪盾」や「裂竜角」との併用はできない。 ■ゲキの通常時の白兵ダメージのみ強化され、「連撃」には組み込めない。 ■人物管理用紙に、大殻球を装備したゲキの「破壊力」を個別に記載すること。 【牙クダキ】(初期武具) 掃討獣の甲殻を素材とした直径100センチにもなる攻撃球に、掃討獣や攻竜類の牙から削り出した対機甲・対竜用の超硬衝角が植えつけられた白兵戦武器。基本的な大殻球である。重量は1トンを超える。 属性:火弾、大打撃なし 破壊力:ゲキの白兵ダメージ+4 価格:100万 備考:ゲキとシンニャンの対火弾防御力+3 シンニャンへの影響:キズナ難易度+1 【入手条件:PC等級4以上、惑星掃討獣との交戦経験があること】 【戦車ゴロシ、ガラドン、夢龍に強化可能】 【桃撃】(初期武具) 直径10センチほどの小型の攻撃球に10メートルほどの紐を結びつけ、打撃力よりも敵の戦闘能力を奪うことを重視した武具。攻撃球は、大紅樹林に繁茂する「星覇雄蛭木」の実を覆う堅い殻から削りだして製作される。敵の武器をからめとったり、敵の身体を縛って拘束することができる。ヨーヨーに似た外観である。豪星団の星覇「桃花」が愛用していることで有名。素材は入手しやすいが、扱うのはそれなりに難しい(桃撃を使う判定で自動失敗した場合、自分が拘束されてしまう)。 属性:火弾、大打撃なし 破壊力:ゲキの白兵ダメージ+2 射程:最大10メートル 価格:200万 備考:ゲキとシンニャンの対火弾防御力+1、自動失敗で自分を拘束 シンニャンへの影響:キズナ難易度+1 特殊用法:宣言することで、目標にダメージを与えるかわりに、目標を拘束したり、からめとったりできる。判定方法は通常の白兵攻撃と同じ。 【入手条件:PC等級4以上】 【にゃんころがしに強化可能】 【戦車ゴロシ】 「牙クダキ」を強化した大殻球。鹵獲した戦車砲の徹甲弾から取り出し、加工したタングステン弾芯製の衝角を植えつけた大殻球。角ばった外見。対機甲戦闘においてとくに効果を発揮する。重量は2トンを超える。 属性:火弾、大打撃あり 破壊力:ゲキの白兵ダメージ+2、ただし車輛・蘇龍機・シンテツなどの装甲車輛に対しては+6 価格:200万 備考:ゲキとシンニャンの対火弾防御力+3 シンニャンへの影響:キズナ難易度+1 【入手条件:PC等級5以上、「牙クダキ」を所持していること】 【大震星に強化可能】 【ガラドン】 「牙クダキ」を強化した大殻球。鹵獲した戦車砲の成型炸薬弾を流用した炸裂衝角弾を植えつけてある。目標に命中すると、衝角が装甲を貫いた後に目標内部で爆発し、摂氏3,000度をこえる極超音速の集束ジェット流により、高射砲の直撃に等しい絶大なダメージを与える。爆風により味方も巻きこまれるので、付近に星覇以外の歩兵がいる場合、注意が必要。1回使用するごとに弾薬の再装填が必要で、再装填には1ターンを要する。特異な構造のため、これ以上の強化はできない。 属性:火弾、大打撃なし 破壊力:15(固定)。使用時に半径5メートル以内に爆風ダメージ(対人・火弾5) 価格:200万、ガラドン衝角弾1発20万(豪星団番所で購入可能) 備考:ゲキとシンニャンの対火弾防御力+4、ただし射撃武器を被弾すると誘爆してしまい、弾薬も消費される(防御力自体は有効)。誘爆時は爆風ダメージが生ずる。 シンニャンへの影響:キズナ難易度+1 【入手条件:PC等級5以上、「牙クダキ」を所持していること】 【夢龍】 防御に特化した特殊な大殻球。攻撃球は(球体ではなく)環状のヤシャダマ発生器となっている。気泡状のプラズマ弾性体を多数発生させて、敵の射撃攻撃を無効化したり、味方の防御力を高めることができる。毛華京のケダマサマ番所では、生まれたシンニャンをとりあげるのにも使われており、豪星団の象徴といえる武具。射程を有するが、判定は基本どおり「体」で行う。毛華京豪星団の「泡花」が愛用。 属性:対電磁 破壊力:―― 射程:10メートル 使用法:いずれも一回分の行動として扱う。 1.「龍の揺り篭」。気泡状のプラズマ弾性体を多数放ち、当該ターンで味方や自分に向けられた射撃をそらす。そのターン中は、自分の行動順に関係なく、味方や自分が射撃を受ける度に本判定を行える(「豪星武具」による対抗判定)。電磁属性の射撃も無効化できる。一回ごとにゲキの和魂−4. 2.「乱れ彩雲」。運動している物体をプラズマ弾性体で包みこみ、運動エネルギーを減少させる。高所から墜落しそうなキャラクターを確保して守ることもできるし、落下物を防ぐこともできる。プラズマ弾性体の最大直径は15メートル。目標が抵抗しない場合、自動失敗しない限り成功。一回ごとにゲキの和魂−2. 価格:300万 備考:ゲキとシンニャンの対火弾防御力+1 シンニャンへの影響:キズナ難易度+1 【入手条件:PC等級6以上、「牙クダキ」を有していること】 【大震星】 伝説の星覇神の名を冠する武具。大殻球のひとつの完成形。攻竜類の重力制御器官を埋めこんだ攻撃球により、対攻竜戦すら可能な戦闘能力が引き出された。これをもつものは星覇王国では憧れの的であり、使いこなせる者はごく少ない。球体というより槌に似たいかめしく武骨な外観により、シンニャンには嫌われる。毛華京の豪星団「翠花」が愛用。 属性:通常は火弾、大打撃なし。(特殊使用法では重力攻撃、大打撃なし) 破壊力:(通常攻撃)ゲキの白兵ダメージ+6。 特殊な使用法: 「竜紋崩し」。破壊力の値は通常攻撃と同じだが、電磁・火弾属性装甲を貫通する。一回行うごとにゲキの「和魂」−4。 価格:700万 備考:ゲキとシンニャンの対火弾防御力+5 シンニャンへの影響:キズナ難易度+2 【入手条件:PC等級6以上、「戦車ゴロシ」を有していること】 【にゃんころがし】 大殻球というより、直径3メートルほどもある巨大な球体。星覇やシンニャンが複数、上に乗って走ることで高速移動し、膨大な質量によって敵を押しつぶす。掃討獣の殻や戦車装甲などを寄せ集めて作られる。転がる球体の上でバランスをとり、しかも体重移動によって針路を制御しつつ目標に当てなければならず、扱いには練習が必要。大きすぎるので屋内や船内には持ちこめない。 属性:火弾、大打撃なし。 破壊力:ゲキの白兵ダメージ+9 価格:400万 備考:ゲキとシンニャンの対火弾防御力+7。攻撃に失敗すると、球の上からキャラクターが転げ落ちてしまい、次のターンではゲキもトモガミも一切攻撃できない。 シンニャンへの影響:―― 【入手条件:PC等級6以上、「桃撃」を有していること】 裂竜角 通称にゃんヅメ。掌や尾の先など、体の各部に装備する爪に似た武具である。惑星掃討獣などのモノガミ類の体組織を主な素材とする。大殻球とは異なり、シンニャンの破壊力も向上するが、破壊力そのものは小さく、防御力は向上しない。ただし、一部をのぞき、裂竜角を装備したまま「連撃」を行うことができる。 ニャンポウ発動時の身体動作や、シンニャンとの意思疎通を阻害しないため、シンニャンとの相性がよい。大殻球とは異なり、シンニャンも装備できるので、おそろいにするのが慣例。 通常の白兵攻撃よりも、特殊な効果や、シンニャンとの協調に主眼をおいている。武具によって、相性のよいシンニャン種とそうでない種があるので、性能をひきだすためには、自分のシンニャンともよく相談して、慎重に武具をえらぶ必要がある。 ■裂竜角は、ゲキとトモガミ両方に装備され、身体のどこに装備されるかそれぞれ決まっている。 ■裂竜角により増加した白兵破壊力を基礎とし、連撃の破壊力を算出することができる。 ■同じ部位には一個の裂竜角しか装備できない。 ■大殻球との併用は出来ない。 ■裂竜角装備シンニャン以外のシンニャンに豪盾を使わせる場合、豪盾との併用は可能。 ■異なる部位に装備した裂竜角の「シンニャンへの影響」効果は重複する。しかし、「破壊力」は加算されない点に注意。二種以上の裂竜角を同時に使うことはできないからである。 ■人物管理用紙には、それぞれの裂竜角を使用した場合の「破壊力」を個別に計算してかきこんでおくとよい。 【ひまわり手っ甲】 掌に装備する武具。巨大な爪型の白兵戦武器で、もっとも一般的な裂竜角である。シンニャンの好みや相性を検討するのを面倒くさがり、これのみを装備する星覇も多い。 属性:火弾、大打撃あり 破壊力:ゲキおよびシンニャンの白兵戦破壊力+1 価格:300万 備考:―― シンニャンへの影響:「向日葵」技能+1 【入手条件:PC等級4以上】 【打竜鞭】 尻尾の先端に装備する衝角。鞭のようにしなる連接刃となっている。通常の単発攻撃のほか、ゲキとシンニャンが同時にこれをふりまわし、演舞することで、広範囲の目標に斬撃を与えることも可能。ただし目が回る。特殊用法は、「連撃」には組み込めない。 属性:火弾、大打撃あり 破壊力:ゲキおよびシンニャンの白兵戦破壊力+1 特殊用法:打竜演舞。キャラクター中心に半径10メートル以内の全目標にダメージが及ぶ 価格:300万 備考:打竜演舞の後は、1ターンの間、キャラクターは目が回って行動不能となる。 シンニャンへの影響:「向日葵」技能+1、「薊」「菖蒲」技能−1 【入手条件:PC等級4以上】 【カカト火竜】 脚に装備する刃状の裂竜角。手に装備するものよりも破壊力が大きく、攻撃範囲も広い。扱い辛いのが難点で、一般的に、樹上行動を好むシンニャンには好まれない。 属性:火弾、大打撃あり 破壊力:ゲキおよびシンニャンの白兵戦破壊力+2 価格:400万 備考:自動失敗した場合、脚からすっぽぬけて回収しづらい場所に飛んでいってしまう。戦闘終了まで回収できない。 シンニャンへの影響:―― 【入手条件:PC等級4以上】 【ドッカン虎】 どっかんこ。頭にかぶる大きな角のような裂竜角。突進攻撃専用。大きな破壊力を誇る武具だが、敵に刺さると抜けないという欠点がある。ドッカン虎による攻撃を行う前のターンは、突進準備のため、攻撃できない。元々は薬師シンニャンの装飾品だったが、近世になってから改良され、武具となった。かさばるので、連撃には組み込めない。 属性:火弾、大打撃あり 破壊力:ゲキおよびシンニャンの通常の白兵戦破壊力+6(ニャンポウや連撃ダメージは変化しない) 価格:500万 備考:目標や障害物に命中した場合、1ターンの間、刺さったまま動けない。 シンニャンへの影響:「山茶花」技能+1 【入手条件:PC等級4以上】 【豪盾】 シンニャンに装備させる巨大な盾である。星覇のキャラクターは、もともと重さ2までのトモガミ用防具を装備できる(設定としては自前の毛皮だが)。豪星団では、これに追加して、さらに防御力を増すことのできる盾を使用できる。倒したモノガミなどの装甲などを利用した巨大な盾で、たいていは高さ2メートル以上にもなり、シンニャンごとゲキを防御することができる。他種属の技術協力により完成されたものも多く、星覇の文化交流の一端がうかがえる。 豪星団の盾――豪盾は、シンニャンが装備し、ゲキを守るために使用される。遊戯者は、自分のキャラクターのどのシンニャンに盾を装備させるのか、決定すること。 ■豪星団に入隊したキャラクターは、以下の盾のうち、いずれか一つを自分のシンニャンに装備させることができる。「入手条件」をみたせばGMへの申告のみで購入でき、調達判定は必要ない。 ■豪盾を装備したシンニャンは、その重量のため、ニャンポウや豪星武具を使用できなくなる。 ■ゲキや他の姉妹シンニャンが、攻撃の回避や防御に失敗した場合、豪盾を装備しているシンニャンの「シンニャン」技能で、「盾防御判定」を行う。例えば、向日葵が盾を装備している場合、「向日葵」技能によって盾を使用する。この判定は、敵の攻撃判定値を目標とする対抗判定である。射撃に対しても行える。 ■盾防御判定に成功したら、豪盾の防御力が、本来の防御力に加算される。 ■豪盾はかさばるため、屋内への持込みはできない。 豪盾 一覧 【マクガン甲】 オオマクガンの甲殻を薬品加工し、抗弾繊維をはりつけて盾にしたもの。大きさの割には軽量。もっとも基本的な豪盾で、星覇王国のほか、共榮圏の豪星番所でもよく見かけられる。元来、中世にカワアガニの戦士が戦利品として製作していたものが、星覇王国でも一般化したもの。 属性:対火弾 防御力:防御成功でゲキとシンニャンの防御力+2 価格:50万 シンニャンへの影響:―― 【入手条件:等級4以上】 【ジゴク亀甲】 ジゴクカミツキガメの背甲を薬品加工し、祖先の抗弾体毛で補強した巨大な盾。カワアガニの加工技術を参考にしている。全長2メートルにもなり、シンニャンもゲキと一緒にすっぽり隠れることが出来て安心。たいていは星覇の縄張りを侵して退治されたジゴクカミツキガメの死体から作られるが、物好きなカワアガニ商人が売りにくることも多い。豪星団の基本的な武具。 属性:対火弾 防御力:防御成功でゲキとシンニャンの防御力+4 価格:100万 シンニャンへの影響:―― 【入手条件:等級4以上。カワアガニとの交渉経験あるいは戦闘経験があること】 【加除式・蘇龍機大聖典 第1巻】 ガルナス・メイの技術供与により完成された豪盾。ほんとうは盾ではなく、要らなくなった蘇龍機整備マニュアルである。あまりに分厚く重いので、表紙に掃討獣や暴竜の甲殻をはりつけて、盾として加工された。内容が読まれることは全く無い。 属性:対火弾 防御力:防御成功でゲキとシンニャンの防御力+4 価格:200万 シンニャンへの影響:「薊」技能+1 【入手条件:等級4以上。ガルナス・メイの知り合いか仲間がいること。NPCでもよい】 【加除式・蘇龍機整備儀式大聖典 第2巻に強化可能】 【加除式・蘇龍機大聖典 第2巻】 第1巻に、モノガミの熱線砲に耐えられるよう高反射加工を施したもの。反面、火弾兵器に対する防御力は失われた。格調高い外観となるが、やはり内容が読まれることは全く無く、防具として使用される。 属性:対電磁 防御力:防御成功でゲキとシンニャンの防御力+6 価格:400万 シンニャンへの影響:「薊」「山茶花」技能+1、「向日葵」「菖蒲」技能−1 【入手条件:等級4以上。<加除式(略)大聖典 第1巻>を所持していること】 【実務用・蘇龍機小聖典】 大聖典が簡略化されたもの。手軽な防具として幅広く使われる。小口径の機銃弾ていどには抗堪できる。豪盾としては最も小型であり、例外的に、屋内でも使用できる。 属性:対火弾 防御力:防御成功でゲキとシンニャンの防御力+2 価格:200万 シンニャンへの影響:―― 備考:屋内持込できる 【入手条件:等級4以上】 【マオウ骸甲】 ダイマオウマクガンの甲殻を薬品加工したうえで抗弾装甲を貼り付け、盾にしたもの。自然死したダイマオウマクガンの遺体から、哀悼の意と敬意をこめて作製される。ダイマオウマクガンは個体数がごく少なく、また星覇王国では神聖視されているため、この防具は極めて希少価値が高い。ダイマオウマクガンは共榮圏で特別保護指定を受けているが、民族文化の保存のため、特例でこの防具の作製が認められている。 属性:対火弾 防御力:防御成功でゲキとシンニャンの徹甲防御力+12 価格:900万 シンニャンへの影響:「薊」技能+2 【入手条件:等級6以上。ダイマオウマクガンを守るために戦った経験があること】 【ガブリ砲・ダージャオ】 蘇龍機「ダージャオ」の機首(頭)を豪盾としたもので、敵の白兵攻撃に対し、自動的に反撃する点が特長。縦横およそ2〜3メートルのものが普通で、蘇龍機の機首そのままな外観のため、威嚇効果も高い。蘇龍機の装甲による高い防御力をもつだけでなく、噛みつき攻撃機能がそのまま残されている。白兵攻撃を防御した場合、搭載された戦闘知性核により、全自動で敵に対する反撃が行われる。ガブリ砲による防御判定で2レベル以上の成功だった場合、反撃として、敵に自動的に噛みつき攻撃が命中したものとして扱う。電力を消費するのが欠点で、一回反撃に成功するたびに、電源弾倉を1コ消費する。ガルナス・メイが星覇用に試作した実験兵器。射撃に対しては反撃は行われない。 属性:対火弾、火弾 防御力:防御成功でゲキとシンニャンの徹甲防御力+5 攻撃力:2レベル成功で火弾徹甲6(固定、大打撃なし) 価格:500万 シンニャンへの影響:「菖蒲」技能+1 備考:電源弾倉1個10万。弾倉の購入過程は省略可(反撃に成功する度にゲキの所持金を減らす) 【入手条件:等級4以上。蘇龍機との対戦もしくは共闘の経験があること】 【ガブリ砲・鷹龍へ強化可能】 【ガブリ砲・鷹龍】 ガブリ砲ダージャオに、蘇龍機オウリョウの戦闘知性核と部品を追加したもの。白兵戦用徹甲牙に、より高度な装甲が施され、鋭利さが増している。白兵攻撃を防御して2レベル成功以上が出た場合、噛みつきによる反撃のほか、搭載熱線砲による零距離射撃が発動することもある。これは自動的に命中したものとして扱う。射程は白兵戦距離のみ。反撃は戦闘知性核の演算によって全自動で行われ、使用者が効果を選ぶことはできない(2Dをふって出目が4以下なら熱線砲による零距離射撃、それ以外なら噛みつき)。反撃に成功するたびに電源弾倉を1コ消費する。射撃に対しては反撃は行われない。 属性:対火弾、反撃は火弾または電磁(電磁属性になるのは2Dの出目が4以下の場合) 防御力:防御成功でゲキとシンニャンの徹甲防御力+4 攻撃力:2レベル成功で火弾徹甲5(大打撃あり)または電磁徹甲5(零距離熱線砲、大打撃あり) 価格:600万 シンニャンへの影響:「菖蒲」技能+1 備考:電源弾倉1コ20万。弾倉の購入過程は省略してよい。 【入手条件:等級5以上、ガブリ砲ダージャオを所持していること】 【ガブリ砲・双顎大帝へ強化可能】 【ガブリ砲・双顎大帝】 伝説の双頭蘇龍機の頭部で作成された大型の試作ガブリ砲。豪星団だけでなく、牙洞院星覇支部からの信頼が厚い精鋭星覇にしか与えられない。大きさも防御力も最大級で、運用には二人のシンニャンが必要となる。一回の攻撃を防御後、二回の反撃が可能で、その破壊力はダイテイリュウの大顎にも匹敵する。扱いづらいため、豪星団のなかでも対攻竜任務など、危険な作戦に参加する者のみが装備する。豪星団内部では、シンニャンの能力を制約しすぎるとして、本機の運用に対して批判的な声もある。使用するシンニャン技能は二人のうちどちらのものでもよい。敵の白兵攻撃を防御して2レベル成功以上が出た場合、自動的に二回分の反撃が行われる。反撃に成功するたびに電源弾倉を1コ消費する。射撃に対しては反撃は行われない。 属性:対火弾、火弾 防御力:防御成功でゲキとシンニャンの徹甲防御力+9 攻撃力:2レベル成功で火弾徹甲9。(二回攻撃。それぞれについて大打撃あり) 価格:700万 シンニャンへの影響:「菖蒲」技能+1、「山茶花」技能−1 備考:電源弾倉1コ10万。弾倉の購入過程は省略してよい。 【入手条件:等級6以上、ガブリ砲鷹龍を所持していること、牙洞院の重要人物のために戦った経歴をもつこと】 【追加装備】 武具のほか、星覇用の追加装備類を紹介する。豪星でなくとも使用できるものもある。 ニャンガメ ガルナス・メイの技術供与により開発された飛行機械。星覇を空挺部隊として運用するために開発されたが、乗り心地がいいためシンニャンが中から降りようとしない事故が多く見られる。民間でも広く使われており、たいていのウツロヒ宿には数台が用意されている。豪星ではない一般星覇でも使用できる。 ![]() 【九六式ニャンガメ】 星覇とシンニャンの空中移動用装備。星娘と星覇をひとりづつのせられる。小型反重力発動機を搭載した壷や球体の形をしている。内部には、ふわふわもこもこの最高級星覇布が使われており、常に保温されていて、きわめて居心地がいい。シンニャンは一度これに入ると中々外に出ようとしない(無理やり引きずり出すにはキズナ判定を要する)。ガルナス・メイが、機動空中随伴歩兵として星覇属を運用するために量産している。ウツロヒ宿や空中艦にたいてい置いてあり、空中移動用に使用できる。豪盾なみに重いが、発動機を稼動させると重量がなくなり、常に任意の高度を浮揚するので、楽に移動させることが出来る。貸し出し専用。星覇の意思に感応して自在に飛行するため、操縦の判定は不要。星覇以外には扱えない。嵐のなかを飛ぶ場合など、難易度の高い飛行をする場合のみ、「動」のトモガミ判定値で操縦判定を行う。墜落するとニャンガメと搭乗者はそれぞれ火弾徹甲1Dダメージを受ける(搭乗者は防具でダメージ軽減可)。 操縦難易度10 最高速度400km/時、戦闘行動半径50km 最高飛行高度5,000m 和魂消費:10分稼動するごとに使用者の和魂−1D 装甲:火弾徹甲2 生命:12 賃料:一日あたり10万リン 全損させた場合の賠償額:300万リン 追補もくじへ
清水三毛 2007.5.26.
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