オリンピックスポーツXMLフォーマット開発物語

新しいオリンピックITは、ここから始まった。


1999年から私が経験した、IOCのオリンピックリザルトデータXML開発プロジェクトの物語を忘れないうちにときどき連載しようと思う。

2000年のシドニーオリンピックを最後にIBMがオリンピックスポンサーを降りることになった。2002年のソルトレークオリンピックでは、ITシステムが1社による開発から複数ベンダーを取りまとめて行う共同開発になり、ベンダー丸投げ体制から、オリンピック組織委員会主導によるインテグレーション体制に変えることになっていった。
そこで、サブシステム間インターフェースはIBMがスポンサーだった時代には専用個別インターフェースだったものを、オープンで柔軟なインターフェースにしようと、1999年から試行錯誤で設計が始まった。
そのインターフェースは、2002年のソルトレークで実を結んだだけでなく、2002年のサッカーFIFAワールドカップKorea-Japan、2004年のアテネオリンピックでも拡張されて使われた。そのときに設計されたXMLを利用してデータを受信利用した外部クライアントは2002年ソルトレーク大会では3ユーザー(公式WEBサイト、米NBC放送、日本のNHK放送)だったが、アテネオリンピックでは20社以上になった。

この物語は、1999年から2002年までのオリンピックスポーツXMLデータの開発の物語を、それにかかわった1エンジニアの視点から回想した物語である。


これから1週間に1回程度更新できればと思って書いてみますが、滞ったらお許しを。

第1章 Results XML プロジェクト始動 (1)ソルトレーク

(2)モントルー(スイス)

(3)再びソルトレーク

(4)マドリッド

(5)バルセロナ

(6)トゥイラ、ユタ州

(7)ソルトレーク

(8)ソルトレーク


... ここに1章も続きますが、記憶が前後するので2章以降も並行して書きます。

第2章 長野

第3章 アテネ


用語解説
オリンピック関係
IOC: International Olympic Committee.
ACOG: Altanta Committee for 1996 Olympic Games. アトランタオリンピック組織委員会
SLOC: Salt Lake Organizing Committee for 2002 Winter games. ソルトレーク冬季オリンピック組織委員会
ATHOC: Organizing Committe for the Olympic Games Athens 2004 アテネオリンピック組織委員会
TOROC: Organizing Committee for the 20th Olympic Winter Games Torino 2006 トリノオリンピック組織委員会
IT関係
IBM: アイビーエム
SEMA: セマ Schlumberger SEMA
ATOS Origin: アトス
SEIKO: セイコー
Swiss Timing: スイスタイミング 日本では、SWATCHというブランドネームで知られている。
WIGE-MIC: ビゲミック
XEROX: ゼロックス
CIS: Commentator Information System
GMS: Games Management System
WNP World News Press Agency
OVR: On-Venue Results
放送関係
ISB: International Sports Broadcasting
ORTO: Olympic Radio TV Organization 長野オリンピックで国際映像信号を制作した組織
AOB: Athens Olympic Broadcasting アテネオリンピックの国際映像信号制作会社
NBC アメリカのTV局
TVグラフィックス: テレビ画面上に重ねる文字や絵のこと。この物語では競技結果や選手名のグラフィックのことをいっている


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