その33 熊野古道・大辺路(2) H20.3.29 作成
春分の日が過ぎると桜の季節!! 今年は3月22日に桜(ソメイヨシノ)の開花は東京、
静岡で始まり、24日に京都、高知、26日には大阪、神戸、奈良などが開花。鹿児島も28日
にようや開花宣言が出されました。いよいよ、本格的なお花見シーズンが幕開けです。
例年、『桜前線』は列島を南から北上しますが、今年は全国トップを切って東京で開花する
一方、南九州の開花が遅れた。開花宣言から一週間ぐらいで満開になる。
開花が東と西で逆転したのはどうして?西日本では2月から3月中旬までは寒く、雪の降る
日が続いた。こんなことも関係しているのかな?
桜や春咲きのチューリップのような球根には夏に花芽が出来て『休眠』している。この状態
で秋を過ぎ、5℃前後の冬の寒い日に一定期間さらされると『休眠打破』が起こり、眠りから
目覚めて春に向かう季節に気温が上昇すると蕾が大きく膨らみ、開花するそうです。
私の熊野古道歩きもようやく大辺路134kmの内、半分くらいの65kmを歩くことができました。
紀伊路の海南市をスタートして約150kmを歩いたが、まだ全体390kmの半分にもなりません。
この4月から6月にかけて残りを歩くと次は伊勢路173kmが待っています。これを完歩すれば、
紀伊路〜大辺路〜伊勢路までの390kmを歩くことになります。海南市から伊勢市までの紀伊
半島の海岸沿いの古道を歩き、文人や墨客が憧れた枯木灘や熊野灘の眺望を楽しみたいと
思っています。
今回はH19/11、12、H20/3に世界遺産に指定された『富田坂』、『仏坂』、『長井坂』の三
つの坂を歩いてきました。ただ、大辺路は鉄道や道路建設のため古道は寸断されているところ
や新しい道路のため古道が廃道になったところもあり、地元のボランティア活動隊『刈り開き隊』
は地元の古老の話を聞き、草木を刈り取って古道の発掘、保全に努めておられます。
世界遺産に指定されるには地権者の同意を得ることや保全に地元の苦労が大変であることを
痛感いたしました。また、現在モロモロのツァーで紀伊路〜大辺路〜伊勢路を歩くツァーはほと
んどありません。さらに、語り部さんによれば、我々のように古道を忠実に歩くツァーも少ないとの
こと。今回の語り部さんは新谷さんと言う方でしたが70歳を過ぎた方で小学生のころ1時間以上
もかけてこの古道を歩いて学校に通ったそうです。
*富田坂から安居の渡しへ H19.11.14.に歩く
| 富田坂は草堂寺の脇を左に折れるところから始まり石畳を登ると一里松跡を経て急な 七曲がりの坂に至る。 これを登りきると峠の 茶屋跡を経て安居の 辻松峠にでる。 |
ここからみ三ヶ川の 梵字塔と庚申塔を経 て安居の渡し場に至 る。この間、歩行距離 は約13km、標高差 約360m。歩行時間 は約5時間です。 |
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| 草堂寺の脇の石垣は 世界遺産に指定され ていて古道に誘って いるようだ。 |
樹間からは右手に白浜方面を望むことが できる。大辺路は紀伊 半島の海岸に沿った 古道であるため、素晴らしい眺望を楽しむこ とができる。 |
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| 七曲がりの急な古道。 勾配のある坂が4.9 kmも続く。 |
一里松跡の近くの馬 谷城跡(うまんたに) に通じる道。この城は 山の頂上にあり、あたり一面を見渡すことが でき要害城として好適 であった。 |
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| 紀伊半島には火山は ないが、遠く離れた霧 島火山帯の桜島は幾多の爆発を繰り返した 今から2万2千年前に 鹿児島の桜島で大爆発があり。大量の火山 灰が噴き上げられた。 |
この大量の灰が偏西風に乗って約500km 離れた安居の三ヶ川 や本宮、中辺路に降り 積もって蛤良火山灰 層の地層を見ることができる。 |
*安居の渡しから仏坂越えて周参見駅へ H.19.12.12に歩く
| 安居の渡しは1954年 まで対岸を行き来していたが、一時廃止とり ました。2005年10月に 復活した。我々一行も 渡し舟で日置川を渡り 仏坂の登り口にたどり着いた。 |
ここから急なつづら折りの古道を登り、周参見町入谷に至る古道 は仏坂と呼ばれてい る。この間、約4.5km 今回の周参見駅までは約10km、標高差290m、歩行時間は約 5時間でした。 |
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| スタート地点から急な 階段が現れ、山の中 に入って行くので少し 薄暗い感じがした。 皆が一歩一歩確かな 足取りで登る。 |
つづら折りの急な坂道 を登り、『桂松跡』と呼ばれる一里塚に着い た。丁度、和歌山からここまでが25里。つまり100kmにあたります |
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| 江戸時代には高い峠 の上に臨時の接待を する茶屋が設けられ 明治期になると人の 往来が多くなり、戦前 まで常備の茶屋が営 まれた。 |
茶屋跡を過ぎるとなだらかな古道をゆっくり 歩く。樹間からは日置 川の河口と外洋を望 むことができる。一休みして眺望を楽しむ。 |
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| 世界遺産の指定を受けるには地権者の了解がいる。この先は地 権者の了解が得られず、古道は廃道のようになっている。新たに 造られた迂回ルートを 下った。 |
大辺路には王子は少ない。天文15年(1546 年)に当時、周参見領主、左衛門太夫藤原 氏安によって建立された。 |
*周参見駅から長井坂越えて田子へ H20.3.12〜13.に歩く
| 周参見駅から長井坂 を越えて田子への道 歩行距離26km、標高 差300m、歩行時間 9時間。眼下に広がる外洋(熊野枯木灘)の眺望は大辺路随一。 このように樹間からの眺望をいたるところ楽 しむことができる。 |
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| 長井坂は長柄坂とも 言われ、全長4.5km 標高200m.。大辺路 古道はJRや国道で 寸断され、『刈り開き 隊』によって復元、保全が行われている。 |
タオの峠を下ってくる と廃校になった小学校 跡とのどかな棚田の 風景。 |
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| 長井坂の西登り口。 04/7/7に世界遺産 に登録された。 |
長井坂の段築。古墳 を造るのと同じ要領で 赤土と粘土を混ぜて つき固めた古道である。歴史的遺産。こう した段築が3ヶ所あった。 |
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| 野生のツツジのトンネル。5月ごろになると 満開になり、見事な トンネルになる。 (写真を見せてもらう) |
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| 『刈り開き隊』によって 草木を刈り取り、開かれた古道。掘割とは道 の部分を掘り下げて 造られた古道。 |
*富田坂〜仏坂〜長井坂の草花、紅葉、そして春の満開の山桜