T.お酒の分類

 ウイスキーとは何か?の前にお酒(アルコール飲料)にはどんな種類があるかを知っておく必要があります。お酒というと思いつくのはビール、ワイン、日本酒、焼酎、泡盛、ウイスキー、ウォッカ、ブランデー、ジン、ラム、リキュールなどいろいろ挙げられますが、大別するとわずかに3種類になります。

1.醸造酒
 ビールやワイン、日本酒などがこれにあたります。穀物や果実をは発酵させたアルコール飲料のことです。醸造酒の基本的な造り方はいたってシンプル。ワインならよく熟したブドウを摘んできて潰して容器に入れておくだけでブドウの皮についている菌がブドウ果汁を栄養として自然発酵してアルコールが作られます。これは自宅でも作れるほどです。
 発酵してアルコールを作るのでアルコール度数は高くても20度前後になります。


2.蒸留酒
 ウイスキーやブランデー、ウォッカ、焼酎、泡盛、ラム、テキーラなどがこれにあたります。原料は穀物、果実です。この穀物や果実をいったん発酵させてアルコールを含む状態にした液体にした後、この液体を蒸留機にかけて高濃度アルコールを抽出したお酒です。蒸留を行えば行うほどアルコール度数は高くなります。世界で一番強い蒸留酒はスピリタスというポーランドのウォッカでして度数は96度あります。2番目は同じくウォッカでブルガリア産のバルカンで度数88度、3番目はレモンハート151というラムで度数75.5度です。
 一般的にはアルコール度数は40〜43度くらいです。


3.混成酒
 醸造酒+α、蒸留酒+α、醸造酒+蒸留酒+αのお酒です。この「+α」は薬草だったり果汁だったりハチミツだったりします。また、醸造酒+蒸留酒も混成酒になります。
 自宅で作れる梅酒も混成酒です。ホワイトリカー(焼酎=蒸留酒)+梅+氷砂糖=梅酒となります。コンビニで売っている缶チューハイなんかもウォッカ+果汁+炭酸水のものもありますし、第3の発泡酒も混成酒とみなしてもいいでしょう。ほかにはカンパリやカルアミルク、ヴェルモットなどのリキュールも混成酒です。簡単に言ってしまえば、醸造酒や蒸留酒に含まれない酒がこの混成酒になります。


 この分類は基本的な分け方ですが、実は国によってさらに細分化されていたり別の言い方をしたりします。なぜかというとお酒というのは税金の対象なのです。お酒に税金がかかっていない国はありません。国家の重要な収入源なのです。ですので、国によっていかにしていろいろな種類の酒から税金を取るか?と目的で実に細かく分類されている国もあります。代表的な国は日本ですね。
 日本で税金に関して知名度が高いと言えばビール。ビールは税金が高いのでもっと売れるようにとメーカーがビールよりも税金が安い発泡酒を誕生させました。ビールと同じような味で値段が安いのであれば消費者はこっちを買いますよね。そしてビールの売り上げは落ちて発泡酒が伸びるわけです。するとビールの税収入が減ります。そこで日本政府は発泡酒の安い税金を上乗せしました。安い発泡酒が値上がりしたら消費者は買わなくなります。売り上げが落ちると困るのはメーカーです。そこでビールの原料である大麦を使わないビール風味の「その他の雑酒」を作り上げました。今度がこれを税金の値上げしようと日本政府が狙っています。
 イギリスやアメリカ、フランス、ドイツは国を代表するお酒をしっかりした法律を作り保護しているのですが、日本の酒税法は税金を取る目的に主眼を置かれて作られている法律なのです。


 話が少々それましたが、お酒の基本的な分類は【醸造酒】【蒸留酒】【混成酒】の3種類だけです。
 話がそれたついでに他の分類もあります。2つに分ける分類では「美味い酒」「不味い酒」とか「飲める酒」「飲めない酒」(メチルアルコールなど)なんてのもあります。

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