「映像企画パンドラの箱」
この集団は、それまで主に小劇場で劇作家として活動してきた
飯田祐介が1998年に映像作品を制作するために結成しました。
集団といっても、作品単位でメンバーを更新するユニット集団なので、
とくに構成員などはおいておりません。
まずはこのホームページをみて、
もし私の企画意図、作品内容などに興味を持っていただけたならば、
あなた自身の創作活動の実践の場として、
何かを一緒に生み出すことが出来たらうれしいです。
ご参加・ご協力は随時募集しておりますので、
お気軽にご相談ください。
現在のところ、活動はアマチュアの域を出ず、
経済的にも自立した集団ではありませんが、
将来的には制作から配給までを行なえる
自立した集団へと育てていきたいと考えております。
「映像企画パンドラの箱」・・・・・
それは最後に底に残された希望の光です。
むかしむかし、えらい神様から「絶対開けちゃいけない」と言われて
とある箱を預かったパンドラさんは、好奇心に負けて箱を開封、
そこからこの世のあらゆる災いが生まれてしまいました。
そんな神話にちなんで、何かやっかいなことのきっかけを生むことを
「パンドラの箱を開ける」なんて言いますね。
私がなぜこの集団にこの忌み嫌われる名前をつけたかと言えば、
最後に箱の底には「希望」が残されていた、
という部分が心に残っているからです。
人は何故映画を観るのか、という問いには
観客の数だけ無数の答えがあるとは思います。
私の場合、しばらくの間現実を離れて虚構の世界を楽しむということも
確かにあるのですが、
現実をよりよく観るために、他人が虚構の中に込めた
「思い入れ」や「意味付け」に触れる、
そんな出会いを求めて映画館の暗闇にじっと座っているように思うのです。
ひごろ見落としている空の青さに、
言葉も交わさずにすれ違っていく人々に、
ただ通りすぎてしまった路地裏に、
何か新しい「思い入れ」を持つことでそこに眠っている歌を呼び覚ますこと、
そんな映画を作りたいと思っています。
そこには目をつぶりたい現実もあるでしょうが、
何とかそこに残されている希望も見つけていきたいのです。
劇場の暗闇から出てきたとき、
今までありふれていた風景に
何か喜びを見つけることが出来たら、
私の映画制作の夢は成功です。
かつて宮澤賢治が
「林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりから」
おはなしをもらってきたように、
わたしも「ビルや雑踏や路地裏やらで、空やネオンライトから」
もらってきた映像が
「あなたのすきとほつたほんたうのたべもの」
になったらいいなと思います。
(2003年1月・文責 飯田祐介)
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