リスクとリターン


 生物は、環境に作用されます。当然ですね。すなわち、飼育環境により、その生物の発育は、変わる事も当然あります。ただし、環境要因がもたらす可能性は、種や、複数の要因によって変わるので、見極めが難しいです。

 これは、普段気にしないpHに関しても言えます。これを謳った菌床メーカーもありますが、はたして、ビンのpHコントロールがなされるのか、私には判りません。当然、試薬は、持っていますので、試験はしていますが、狭い空間のペーハーコントロールというのは、実感として非常に微妙な気がします。

 例えば、水生昆虫ですと、pH6(弱酸)〜7.5(弱アルカリ)での生育かと記憶していますが、※7.5は、蛍
 
 環境の中でのペーハーとその他の要因で、オオクワの幼虫成長を語るのは早計かもしれません。その他の要因が不明だからです。微量なガス成分の分析も必要でしょうし、湿度、温度との相関関係も必要です。様々な係数管理をされている方のデータに菌糸の劣化に伴うペーハー曲線があっても、それは、その人の管理下のデータであり、直ぐに答えには、結びつかないはずです。

気温の変化も、同じ期間に同じだけ増加しても、在る年は、小刻みに増加したり、ある年は、緩やかだったり、急激にだったり、様々です。農作物のようにこれらの要因を跳ね返す、品種改良された、植物だとリスクをある程度ブァファリングしてくれますので、大きく成果が崩れる事は無いでしょう。

 さて、はっきりしている事は、器の容量との関係です。つまり、環境領域が大きくなれば、影響は、少なくなり、逆になると、大きくなるでしょう。菌糸ビンという、狭い世界は、ある意味影響を受けやすいかも知れません。つまり、ハイリスクハイリターンな世界の様な気がします。バケツ大の容器の菌糸で飼育する場合と比較してみると判ると思います。
 大きな器は、影響が緩やかにしか出ません。つまり、劣化や有効な作用も出にくいはずです。小さい場合は逆ですから、あとの結果は、虫が語ってくれる事になります。

※私はオオクワの幼虫の成長過程における必要微量元素及びそれに関わるガス成分を知りません。