福岡都市圏文芸作品年表(1965-2003)草稿


1.本年表は「福岡都市圏」(福岡市とその周辺地域=前原市・糸島郡・糟屋郡・宗像郡・古賀市・春日市・筑紫野市・太宰府町・朝倉郡・甘木市)にゆかりの文学作品(広義に解釈)を網羅的に年表化しようとするものです。「ゆかり」とは出生・一時滞在・在住を意味します。出身校が福岡都市圏である作家の場合も含みますが、これは当該作家のその後の文学活動における「ゆかり度」に応じて取捨選択しています。大西巨人氏の場合は全作品、宇能鴻一郎の場合は芥川賞受賞作のみという如くです。
2.原則として単行本を掲げていますが、文学賞受賞作品等の場合は初出をも表示しています。
3.各作品のジャンルを示すべきでしたが、もはや間に合わず後悔しています(いずれ克服策を思案します)。
4.本年表は目下、全体の3分の2くらいでしょうか。日々増殖をかさねる努力はしておりますが、おのずから限界があります。どうか本年表に載っていない作品を教えてください。作者名・作品名・ジャンル・出版社・発行年月日を明記の上、メールをくださるか、あるいは掲示板(スカラベ広場)に書き込んでいただけると助かります。
5.これ以前の記事もありますが、ここでは省略しています。明治元(1868)年以来の文芸作品をことごとく網羅したいと願っています。ほとんどドン・キホーテみたいなお笑い草ではありましょうとも。

昭和40年

1965

1月 中村光至「氷の庭」(「現代作家」9)2月 角田嘉久「平戸の宿」・木庭房代「井堰の番人」(「九州文学」)森崎和江『第三の性』(三一書房)崎村久邦『飢餓と毒』(思潮社)3月 角田嘉久「天草の宿」・原田種夫「竹ん芸」(「九州文学」)織坂幸治『石』(薔薇の会)4月 藤田幸平「不吉な花」・那津ゆき「筑紫の弓矢」・角田嘉久「高千穂の宿」(「九州文学」)5月 宮崎康平(島原市)「まぼろしの邪馬台国(1)」・角田嘉久「対馬の宿―私の九州地図(4)」(「九州文学」)一刀研二『萬物流転』(鶯書房)6月 角田嘉久「英彦山の宿」(「九州文学」)松本清張「風圧」(「西日本新聞」18日―41年7月7日)梅崎春生『幻化』(新潮社)7月 角田嘉久「指宿の宿」(「九州文学」)那珂太郎『音楽』(思潮社)梅崎光生「柱時計」(「ももんが」)8月 角田嘉久「呼子の宿」(「九州文学」)梅崎春生『幻化』(新潮社)花田清輝『恥部の思想』(講談社)9月 角田嘉久「人吉の宿」(「九州文学」)檀一雄「梅崎春生追悼」(「文藝」)10月 明石善之助「煙の記憶」・北川晃二「第百五十六兵站病院」(「午前」)中村光至『氷の庭』(講談社)福田万里子『風声』(●)11月 檀一雄『女は大敵』(双葉小説新書)12月 原田種夫「ふだん着ばなし」(「西日本新聞」夕刊、2日―28日)■この年、城谷文城(文四郎)『遍路』(私刊)鹿児島寿蔵『やまみづ』(新星書房)安西均『恋のうた』(現代教養文庫)花田比露思『さんげ(改訂版)』(短歌研究社)

1月 長谷川修(旧制福岡高等学校卒)が「真赤な兎」で第52回(昭和39年下半期)芥川賞候補(19日*該当作なし)。2月 宮本一宏が詩誌「詩郷」創刊。3月 崎村久邦・山口津詩集出版記念会、市内サッポロビールで開催(7日)。4月 黒田静男没(29日)。7月 梅崎春生が肝硬変のため東大病院で死去(19日)。中村光至が「氷の庭」で、古川薫(下関市出身)が「走狗」で第53回(昭和40年上半期)直木賞候補(19日*受賞は藤井重夫「虹」)。8月 泉淳夫・鷹野青鳥らが現代川柳誌「藍」創刊。「九州文学」同人大会、佐賀市・武雄市で開催(28日―29日)。9月 船津隆造らが文芸誌「阿修羅」(福岡市香椎町)創刊。10月 「午前」第15号を「創刊20周年記念号」として発行★[1]15日)。11月 梅崎春生が『幻化』で第19回毎日出版文化賞。12月 野田宇太郎が文学散歩調査のため九州一円の旅を開始(*41年4月9日来福)。この年、第1回福岡県詩人賞(福岡詩人協会主催*第2回以降は福岡県詩人協会主催)は崎村久邦「飢餓と毒」(「ALMEE」連載)。

昭和41年

1966

1月 鈴木召平「きつねのお嫁いり〈ある終戦記〉」・原田種夫「懸巣(かけす)」(「九州文学」)柿添元『遺言』(ALMEEの会)手島一路『跫音』(ゆり短歌会本部)2月 松田修『靠身文書』(でん書房)原田種夫『エロスの教養─南国風俗誌』(弘文堂)3月 原田種夫「リチャード一世」(「九州文学」)4月 那津ゆき「島嶼」(「九州文学」)眞鍋呉夫「飛ぶ男」(「文藝」)澤田藤一郎『澤田藤一郎歌集 第二集』(私刊)5月 小島直記「福沢山脈」(「西日本新聞」11日―42年4月16日)『福永武彦詩集』(麦書房)6月 一丸章「筑紫野抄」・滝勝子「供養」(「ALMEE」)原田種夫『九重・由布の旅』(ジャパン・コンサルト・ルーム)7月 持田勝穂「〈九州風土記〉博多川」(「九州文学」)『福岡県詩集 1966年版』(思潮社)9月 わかと・わたる「ベンシー」・原田種夫「肩」・古川千里「無限小数」(「九州文学」)原田種夫『佐野前励上人』(日蓮上人銅像護持会日管上人報恩会)原田種夫(文)末松龍児(写真)『筑後路』(柳川観光開発)10月 木庭房代「母の土地」(「九州文学」)大塚幸男『白きやまかひ』(心遠書屋)11月 織坂幸治「壺」(「九州文学」)12月 杉山竜丸『印度をあるいて』(国際文化福祉協会出版部)原田種夫『二宮佐天荘主人 四島一二三伝』(福岡相互銀行)■この年、清水ゑみ子『黒い使者』(時間社)藤口透吾『鳶太平記』(南北出版サービスセンター)

1月 長谷川修(福高出身・下関市)が「孤島の生活」で第54回(昭和40年下半期)芥川賞候補(17日*受賞は高井有一「北の河」)。2月 安部源太郎没(13日)。4月 岡松和夫が関東学院大学国文科専任講師に就任。各務章編集の詩誌「福岡詩人」(*41年1月第17号で終刊)を「異神」と改題創刊(5日)。野田宇太郎が西日本文学散歩調査の途次来福(9日*「西日本の旅」、「九州文学」昭41・6)。大道珠貴、福岡市で出生(10日)。高松文樹・菅原純らの詩誌「九州詩人」を「季節風」と改題し月岡祥郎が編集発行人。山下晴美・桜木久美子らが俳誌「文鳥俳句集」創刊。5月 西田嵐翠★[2]が二日市の長男宅で没(17日)。眞鍋天門が筑紫郡太宰府町の自宅で心筋梗塞のため死去(10日*享年77歳、15日福岡市御供所町の幻住庵で葬儀)。中野秀人没(13日)。九大教授檜垣元吉が宇野浩二の父親・六三郎の墓碑を崇福寺で発見。7月 「ALMEE10周年記念詩画展、天神ビル1階で開催。福岡詩人協会(*34年創立)を発展的に解消して福岡県詩人会創立総会、東中洲サッポロビール3階で開催(24日*代表幹事は丸山豊、事務局幹事は一丸章)。長谷川修が「哲学者の商法」で第55回(昭和41年上半期)芥川賞候補(該当作なし)。五木寛之(八女郡福島町出身)が「さらばモスクワ愚連隊」で、滝口康彦が「かげろう記」で第55回(昭和41年上半期)直木賞候補(18日*受賞は立原正秋「白い罌粟」)。小島与一・原田種夫・持田勝穂ら「吉井勇先生を偲ぶ会」が東中州の川丈旅館前に吉井勇の歌碑〔旅籠屋の名を川丈といひしことふとおもひ出てむかし恋しむ〕、および「五足の靴」文学碑建立除幕式(31日)。8月 「福岡県詩人会会報」創刊(10日)。日下部舟可らが「福岡番傘川柳会」を結成し川柳誌「ふくばん」創刊。「九州文学」同人大会、宮崎観光ホテルで開催(20日*翌日県内観光)。10月 白秋展および野田宇太郎・大塚幸男講演会、福岡県文化会館で開催(29日*主催は福岡県図書館協会・九州文学社)。草野心平が来福し囲む会を東中洲の明治生命ホールで開催(30日)。11月 第2回福岡県詩人賞は野田寿子★[3]〔詩誌「歩道」における詩作活動〕、東中洲博多ライオンで授賞式(27日)。この年、石沢英太郎★[4]が「羊歯行」で双葉推理賞。二神千代子・今村俊三らが俳誌「茜(あかね)」創刊。

昭和42年

1967

1月 吉村三生「志布志線」・藤田幸平「叢雲亭主」・古川千里「黒い投影」(「九州文学」)鬼頭鎮雄「文化人往来」(「西日本新聞」●日―●日*全80回)高木市之助『国文学五十年』(岩波書店)2月 木庭房代「十七歳の夏の日に」(「九州文学」)一丸章「歎異鈔のリズム―矢山哲治の手紙をめぐって(連載)」(「ALMEE」)『市民文芸 第1集』畑正憲『われら動物みな兄弟』(共同企画出版部)原田種夫(編)『臼杵石仏とその周辺』(西日本観光出版社)3月 後藤明生「人間の病気」(「文學界」)〈特集禅寺洞研究〉(「形象」)白水廣『紺青集』(新星書房)4月 吉村三生「落日」・白垣詔男「雪の降る河で」・高松文樹「薄い膜」(「九州文学」)5月 花田清輝『小説平家』(講談社)大塚幸男『フランスのモラリストたち』(白水社)原田種夫(編)『国東半島の旅』(西日本観光出版社)6月 北川晃二「晩香記(第一回)」(「九州文学」)7月 土井敦子「渦」(「九州文学」)檀一雄『帽子いっぱいの涙』(大光社)織坂幸治『壺』(薔薇の会)吉村三生『綺語白話』(歩道社)8月 青海静雄「冬の旅」(「現代作家」11)9月 白石一郎「さいころ武士道(連載)」(「夕刊フクニチ」)大塚幸男「初夏の旅」(「九州文学」)花田清輝『古典と現代』(未来社)10月 原田種夫『原田種夫全詩集』(其刊行会)大塚幸男『ひと日われ海を旅して』(福岡大学研究所)西口紫溟『五月廿五日の紋白蝶』(西口紫溟古稀記念刊行会・博多余情社)第6合同歌集『ゆり根』(ゆり短歌会)11月 福田須磨子「われなお生きてあり(連載)」(「九州文学」)山本哲也『夜の旅』(思潮社)檀一雄『新・世界千一夜』(ドリーム新書)12月 片瀬博子『わがよわいの日の』(思潮社)大塚幸男『ひと日われ海を旅して』(福岡大学研究所)佐藤秀『冬川』(私刊)『定本吉岡禅寺洞句集』(其刊行会)『句集 檣石』(名島弁天句会)■この年、各務章編『ゼロ 1967年版』(現代詩グループゼロの会)鹿児島寿蔵『群緑』(新星書房)

1月 五木寛之(福岡県福島町出身)が「蒼ざめた馬を見よ」(「別冊文藝春秋」昭4112)で第56回(昭和41年下半期)直木賞に決定(23日)。河村健太郎(佐賀県)が「大きな手」で同候補(23日)。3月 河野信子★[5]が個人誌「無名通信」(福岡市)創刊。岩井護★[6]が「雪の日のおりん」で第10回小説現代新人賞。宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』出版記念会、福岡市内で開催。春、鶴田2丁目の田鍋邸に花田比露思の歌碑〔この庭や南公園のいただきを遠くながめて月夜のよけむ〕建立。4月 林千代子らが草香江川柳グループを結成し川柳誌「くさがえ」創刊。5月 檀一雄・眞鍋呉夫が来福し市内で文理書院主催の講演会。福岡詩人会議結成、詩誌「筑紫野」創刊。6月 北川真智子・坂田トヨ子・下川悦治らが詩誌「筑紫野」創刊。7月 後藤明生(朝倉高校卒)が「人間の病気」で第57回(昭和42年上半期)芥川賞候補(21日*受賞は大城立裕「カクテル・パーティー」)。滝口康彦、「霧の底から」で第57回(昭和42年上半期)直木賞候補(21日*受賞は生島治郎「追いつめる」)。花田比露思没(26日)。岡部六弥太・林十九楼・小田小石・菊川芳秋らが俳誌「円」創刊。8月 福岡県詩人会総会、東中洲サッポロビールで開催、第3回福岡県詩人賞は有田忠郎〔詩誌「ALMEE」に於ける「詩の位置」の連載その他のエッセイ活動〕(6日)。「九州文学」同人大会、北九州市門司の門鉄会館で開催(20日―21日)。9月 「夕刊フクニチ」、〈郷土作家六氏の競作シリーズ〉と銘打ち白石一郎ら6作家の新聞連載小説開始★[7]10月 「詩とインテリア展」(福岡県詩人会主催)、福岡ビル2階「ニック」で開催★[8](5日―15日)。11月 一丸章が胸部手術のため約1年間の予定で生の松原の九大分院に入院(8日*翌々年3月10日退院、福岡県詩人会事務局は各務章に交替)。12月 笠信太郎★[9]没(4日)。村山凡葉子・渡辺白路らが名島弁天句会を結成し俳誌「檣石(ほばしらいし)」創刊。この年、KBC会館前(長浜)に山頭火句碑〔砂に足あとのどこまでつゞく〕建立。東潤が福岡通産局を退職。

昭和43年

1968

1月 秋山六郎兵衛『不知火の記』(白水社)2月 〈原田種夫全詩集批評特集〉(「九州文学」)4月 後藤明生「S温泉からの報告」(「新潮」)5月 『中野秀人全詩集』(思潮社)宮本一宏『詩の想原』(昭森社)6月 岩井護「雪の日のおりん」(「小説現代」)高松文樹「記憶の中の油虫」(「九州文学」)東亮★[10]『不鳴梵鐘』(私刊)湯川達典『人びとのなかで』(九州記録と芸術の会)中村光至『黒の儀式』(講談社)樋口謙太郎「ひとりごと」(「西日本新聞」夕刊、29日―8月26日)原田種夫(写真=末松龍児)『写真集 筑後・さけどころ瀬高・邪馬台国紀行』(ジャパンアート)7月 檀一雄『太宰と安吾』(虎見書房)8月 庄野潤三「前途」(「群像」)五木寛之「内灘夫人」(「西日本新聞」夕刊、30日―44年5月10日)9月 後藤明生「私的生活」(「新潮」)10月 庄野潤三『前途』(講談社)福森隆(絵=寺田健一郎)『屋台のバラード』(創言社)清水ゑみ子『主題と変奏曲』(時間社*H氏賞候補)11月 角田嘉久「猫のいびき」(「九州文学」)中村光至「黒い轍」(「夕刊フクニチ」1日―1231日)黒田達也・他「座談会 なぜ詩を書くか」(「ALMEE」)黒田達也『間藤次郎伝』(プランニング九州)12月 大西巨人『神聖喜劇 第一部 混沌の章(上)』(光文社*44年7月まで全4冊)境忠一『半人間譚』(ALMEEの会)高松文樹『予感』(思潮社)鹿児島寿蔵『春露』(新星書房)■この年、鹿児島寿蔵『故郷の灯』(短歌研究社*2回迢空賞受賞)平光吾一『此の一句』(私刊▲県図)

1月 檀一雄・眞鍋呉夫らが季刊文芸誌「ポリタイア」創刊(*49年3月刊の第20号で休刊)。佐木隆三(北九州市出身)が「奇蹟の市」で第58回(昭和42年下半期)芥川賞候補(●日)。2月 福岡県文化会館内図書室に「西日本詩歌文庫」設置★[11]25日*地域文学資料寄託寄贈)。3月 吉岡三郎らが詩誌「あんぷ」創刊。6月 山田牙城詩集『菫花歌』出版記念会、天神ビル11階で開催(17日)。加藤介春全詩集(学燈社)・夢野久作全集(三一書房)出版記念会、西鉄グランドホテルで開催(25日)。7月 後藤明生が「S温泉からの報告」で第59回(昭和43年上半期)芥川賞候補(22日*受賞は大庭みな子「三匹の蟹」・丸谷才一「年の残り」)。佐木隆三(八幡市出身)が「大将とわたし」で第59回直木賞候補(22日*該当作なし)。8月 野村望東尼像が山荘通りに完成し除幕式(10日)。「九州文学」同人大会、鹿児島市で開催(24日―25日)。福岡県詩人会総会、東中洲サッポロビール博多ライオンで開催、第4回福岡県詩人賞は山本哲也『夜の旅』(25日)。9月 檀一雄・眞鍋呉夫・石田光明らが長崎県小値賀島に旅行。10月 飯田桂子・甲原貞幸らが文芸同人誌「風化の会」創刊。11月 藤田公園(博多駅前2丁目)に手島一路の歌碑〔滅ぶもの生まるゝものゝ証とも淡々として行く雲ひとつ〕建立。

昭和44年

1969

1月 織坂幸治『ミニ・ロマン集 消し算』(薔薇の会)2月 後藤明生「笑い地獄」(「早稲田文学」)今村武志編『颯翁 田中辰次句集』(私刊)3月 柳猛直「イブラヒムの災厄」(「九州文学」)檀一雄「月とスッポン」(「西日本新聞」夕刊、4日―5月1日)佐藤恵子★[12]『野菊の歌』(鳥飼書房)4月 境忠一『小さな母の里』(ロッキー)5月 藤田幸平「提灯屋」・白垣詔男「血液」(「九州文学」)深野治「不意の壁」(「九州人」)山田牙城『菫花歌』(九州文学社)6月 柳猛直「金印」(「九州文学」)福永武彦『幼年その他』(講談社)『加藤介春全詩集』(学燈社)『夢野久作全集』(三一書房)刊行開始(*45年1月まで全7巻)小田小石『続多々良』(菜殻火社)7月 丸山豊「月白の道」(「西日本新聞」夕刊、1日―8月27日)8月 〈山田牙城詩集『菫花歌』に寄せる〉・白垣詔男「四月二十八日」(「九州文学」)原田種夫『観光九州名物地図』(JAPAN CONSALTANT ROOM)9月 柳猛直「俵屋宗達」(「九州文学」)音成京子『博多抄』(短歌研究社)檀一雄『わが百味真髄』(講談社)原田種夫(文)甲斐巳八郎(画)『九州の民話』(積文館書店・東京店)10月 豊田行二「奴婢の国」(「九州人」)檀一雄『小説坂口安吾』(東洋出版)大西巨人『戦争と性と革命』(三省堂)田中圭介『時代の影』(現代詩グループゼロの会)『川柳 はかた散歩』(福岡川柳作家連盟)11月 原田種夫「リチャード二世」(「九州文学」)各務章・他『詩と絵でつづる博多』(毎日新聞福岡総局)畑正憲『天然記念物の動物たち』(月刊ペン社)花田清輝『随筆三国志』(筑摩書房)入江英雄『彷徨』(●)■この年、織坂幸治『消し算』(薔薇の会)鈴木召平「詩作ノート 北埠頭」(記録と芸術の会双書)清水修一『石庭』(白玉書房)藤口透吾『八光流宗家奥山龍峰』(創思社)手島一路『銀の泡』(遊李短歌会本部)白水竹子『沈む』(ながれの会)山口津『山に木を』(時間社)清水洋子『眠れない鳥』(●)入江英雄『彷徨』(同門会)

1月 後藤明生が「私的生活」で第60回(昭和43年下半期)芥川賞候補(20日*該当作なし)。江口竹亭らが俳誌「万燈」創刊。八坂双太郎・朝日白羊らが俳誌「百年」創刊。2月 夏樹静子が「天使が消えていく」で江戸川乱歩賞佳作。4月 八尋冨美・平田穂積らが「現実と文学」創刊。6月 山田牙城詩集『菫花歌』出版記念会、福岡市天神の「ぬうべる・てんじん」で開催(17日)。『加藤介春全詩集』『夢野久作全集』出版記念会、西鉄グランドホテルで開催(25日)。歌誌「形成」同人福岡県大会、聖福寺で開催。7月 後藤明生が「笑い地獄」で第61回(昭和44年上半期)芥川賞候補(18日*受賞は庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」・田久保英夫「深い河」)。8月 福岡県詩人会総会、福岡市東中洲の喫茶「エスキモー」で開催(17日)。「九州文学」同人大会、熊本市で開催(23日―24日)。鈴木召平・今泉一彦らが詩誌「地」創刊。11月 詩画集『詩と絵でつづる博多』(毎日新聞福岡総局)刊行(●要確認*詩は各務章・崎村久邦・黒田達也・野田寿子、絵は西島伊三郎・河津嘉三ら)。この年、佐賀県出身で東京在住(朝日新聞社)の犬塚堯が詩集『南極』(地球社、昭43・3)で第19H氏賞(*犬塚堯は昭和60年福岡市に転勤赴任)。

昭和45年

1970

1月 山田敦心「友だち」・柳猛直「綸旨と生首」(「九州文学」)2月 夏樹静子『天使が消えていく』(講談社)吉武富子『まっ白な闇』(現代詩グループゼロの会)3月 揚野浩★[13]「F4ファントムジェット戦闘機を降ろせ」(「新日本文学」)〈創刊三百号に寄せて―九州文学と私〉・山田敦心「幸福のやうに」(「九州文学」)檀一雄『母の手』(皆美社)松原一枝『お前よ美しくあれと声がする』(集英社)4月 ながいもりゆき(長井盛之)「菖蒲園の幻想」・原田種夫「冬の日」(「九州文学」)5月 白石一郎「孤島の騎士」・石沢英太郎「競う」(「南方文学」)柳猛直「清姫」・原田種夫「女人漂泊 第一回―北原白秋前夫人・江口章子(*連載)」(「九州文学」)大山安太郎『白光』(横山白虹)森崎和江『闘いとエロス』(三一書房)森崎和江『ははのくにとの幻想婚』(現代思潮社)花田清輝『乱世今昔談』(講談社)6月 下村仁「広場は海に」(「九州文学」)滝勝子『渡る』(思潮社)江川英親『雁』(思潮社)福岡県詩人会編『福岡県詩集 1970年版』(思潮社)杉野なおき『僅かな天』(葦書房)7月 岡松和夫「筑紫夫婦記」(「新潮」)河野信子『闇を打つ鍬』(深夜叢書社)畑正憲「ムツゴロウ動物巷談」(「西日本新聞」夕刊、6日―9月1日)檀一雄『檀流クッキング』(サンケイ新聞社出版局)10月 各務章『愛の地平線』(思潮社)麻田春太『甦る』(現代詩グループゼロの会)江口竹亭『句集 万燈』(万燈社)11月 金本健二『幻歩の途』(現代詩グループゼロの会)■この年、芥川影之介(杉山参緑)『囁』(生命社)藤口透吾『暫くの間さようなら』(プレス東京出版局)音成京子『博多抄』(短歌研究社)鹿児島寿蔵『海と花』(新星書房) 鹿児島寿蔵『青墨』(短歌研究社)安西均『〈現代詩文庫17〉安西均詩集』(思潮社)帯谷瑛之介『女がいちばん美しいとき』(コンノ書房▲北九図)『大正会夜話』(コンノ書房▲市図)松田常憲『松田常憲短歌全集』(其刊行会)

1月 鈴木召平が詩誌「地」創刊。河村健太郎(佐賀県)が「おたまじゃくしは蛙の子」で第62回(昭和44年下半期)直木賞候補(19日*該当作なし)。岡松和夫ら文芸誌「朱羅」創刊。2月 那津晋介らが「川柳グループせぴあ」を結成し川柳誌「九州芸苑」(のち「川柳社会」)創刊。3月 坂牧周祐らが福岡市俳人協会を結成して会報を発行。「九州文学」300号記念会、北九州市の小倉ステーションホテルで開催(22日)。4月 文化誌「叡智」(第2次)[14]復刊。角田嘉久『九州の宿』出版記念会、福岡市で開催(18日)。この頃、一丸章らが現代詩グループ「土曜会」を結成。5月 岩井護・石沢英太郎・白石一郎・滝口康彦・中村光至が「五人の会」を結成し同人誌「南方文学」創刊(15日*46年4月河村健太郎・古川薫も参加し「七人の会」と改称)。添田博彬編集の歌誌「リゲル」(アララギ系)第200号発行し記念歌会開催。6月 福岡県詩人会編『福岡県詩集 1970年版』出版記念会、東中洲5丁目レストラン・エスキモーで開催(7日)。林十九楼らが福岡市俳句連盟を結成し、会報を発行。俳誌「あまのがわ」同人が50年記念俳句会を津屋崎町海浜で開催。岩下俊作・山田牙城・東潤・原田種夫が月例会「珈琲の会」を結成(*47年6月まで)。7月 白石一郎が「孤島の騎士」で、福岡徹(福岡県出身・本名は富安鉄太郎)が『軍神―乃木希典の生涯』で第63回(昭和45年上半期)直木賞候補(18日*受賞は渡辺淳一「光と影」・結城昌治「軍旗はためく下に」)。8月 九州文学社主催の「没後10年記念 火野葦平展」、北九州市小倉井筒屋で開催(13日―18日)。一丸章らが詩誌「表現」創刊。金龍寺境内(今川2丁目)に倉田百三文学碑〔このころのわれのこころのさやけさやくるあさあさをただにむかふる〕建立除幕式(21日)。「九州文学」同人大会、長崎市で開催(22日―23日)。福岡県詩人会総会、東中洲レストラン・エスキモーで開催、福岡県詩人会奨励賞は清水洋子『眠れない鳥』・山口津『山に木を』(23日*福岡県詩人賞は該当者なし)。9月 棚橋影草没(9日)。岩田屋デパートで「草野心平展」開催、草野心平が来福し、「草野心平さんを囲む会」を福岡市新天町のレストラン「プリンス」で開催(12日)。児島竹志・井出典生らが「福岡川柳研究」創刊。俳人協会九州俳句大会開催。10月 揚野浩・執行武昭らが文芸同人誌「創作集団」創刊。森澄雄が俳誌「杉」創刊主宰。第1回市民俳句大会(福岡市俳句連盟主催・市民芸術祭参加行事)、福岡県町村会館で開催(10日)。檀一雄がヨーロッパ旅行に出発(30日)、ポルトガルのサンタ・クルスに長期滞在(*47年2月2日帰国)。11月 高松文樹・織坂幸治らが季刊詩誌「PARNASSIUS(パルナシウス)」創刊。江川英親『雁』・滝勝子『渡る』出版記念会、東中洲サッポロビールで開催(7日)。こかちょうスキモーるとすれば12月 各務章詩集『愛の地平』出版記念会、福岡市日生ビ地下「スコール」で開催(12日)。藤口透吾が筑紫郡春日町の末弟宅で死去(20日)。この年、久丸修(本名は徳丸望)が「荒れた粒子」で第9回オール讀物推理小説新人賞。

昭和46年

1971

1月 大塚跣「百姓」(「九州文学」)小堺昭三「矢野朗素描」(「九州人」)2月 「九州沖縄芸術祭文学賞作品集 」1(九州・沖縄文化協会)芥川影之介(杉山参緑)『一匹羊』(生命社)『九州沖縄芸術祭文学賞作品集1970』(九州文化協会)3月 後藤明生『書かれない報告』(河出書房新社)境忠一『詩と故郷』(桜楓社)大西巨人編『兵士の物語』(立風書房)4月 鈴木召平「詩作ノート 東京への私信」(記録と芸術の会)5月 岩井護『雪の日のおりん』(講談社)7月 角田嘉久「筑後川(第一回)」(「九州文学」)黒田達也『時間の岸辺』(九州文学社)伊達得夫『詩人たち―ユリイカ抄』(日本エディタースクール出版部)花田清輝『東洋的回帰』(文藝春秋)宮本一宏『現代詩活動の責任』(九州人文化の会)8月 梅崎光生『暗い渓流』(講談社)田中小実昌『自動巻時計の一日』(河出書房新社)畑正憲『ムツゴロウの青春記』(文藝春秋)9月 福永武彦『死の島』上(河出書房新社)10月 東潤「夢の自供」(「九州文学」)後藤明生『関係』(皆美社)柴田基典『キリン論』(ALMEEの会)森崎和江『異族の原基』(大和書房)11月 境忠一「九州が生んだ土着詩人たち(連載)」(「九州人」)井上寛治「バスがくるまで」(「九州文学」)境忠一『ものたちの言葉』(葦書房)安西均『機会の詩』(昭森社)織坂幸治『恋愛詩集 風』(パルナシウスの会)小野和之『スエズの雨』(ALMEEの会)湯川達典『文学の市民性』(青蛮社)12月 福田万里子『夢の内側』(思潮社*第3回東海現代詩人奨励賞)境忠一『詩と土着』(葦書房)花田清輝『冒険と日和見』(創樹社)森崎和江・川西到『与論島を出た民の歴史』(たいまつ社)『定本吉岡禅寺洞文集』(其刊行会)■この年、松田軍造『海辺の風景の中で』(讃岐孔版社●国鉄詩人連盟▲国会図)桑原廉靖『黄落』(短歌新聞社)安西均『機会の詩』(昭森社)富田淑『がまの涙』(私刊▲市図)

2月 第1回(’70)福岡市文学賞決定(17日)、小説=白石一郎、詩=滝勝子★[15]、短歌=内田さち子★[16]・江上栄子★[17]、俳句=松尾しのぶ★[18]・松田洋星★[19]、川柳=日下部舟可★[20]・龍興秋外(たつおき・しゅうがい)[21]、受賞作品集『福岡’70文学賞』(福岡市教育委員会・福岡市文芸運営委員会)刊行(3月31日)。3月 第1回九州沖縄芸術祭文学賞授賞式(1日)。辻仁成、福岡市から帯広市に転居。4月 「南方文学」発行の「五人の会」、河村健太郎・古川薫を加えて「七人の会」と改称し、「南方文学 別冊」★[22]発行(20日)。5月 福森隆らが詩誌「屯田兵」創刊。専立寺(渡辺通5丁目)に清原枴童の句碑〔蛙田も夕つき頃の音もやみ〕建立。6月 一丸章・岩崎成子ら「土曜会」のメンバーが詩誌「ふおるむ」創刊。(●秋頃?*5311月終刊)。7月 福岡県詩人会総会、東中洲のサッポロビールで開催、第7回福岡県詩人賞は滝勝子『渡る』(4日)。8月 秋山六郎兵衛没(2324日)。「九州文学」同人大会、別府市で開催(29日―30日)。9月 黒田達也詩集『時間の岸辺』出版記念会(19日)。宮本一宏らが詩誌「映発」創刊。那珂太郎が来福し、県詩人会有志が「那珂太郎氏を囲む会」を開催(26日)。11月 詩人と画家の合同詩画展「ふあんたじあ」開催(10日―20日)。この年、福岡刑務所教誨師の一田牛畝の指導により死刑囚らの月刊俳誌「ももぢ」創刊(*52年『句心仏心』に集成)。

昭和47年

1972

1月 片瀬博子『陶器師の手に』(詩学社)今村俊三『家』(福岡鶴俳句会)3月 福岡文化連盟編『画文集 博多』(創言社)4月 井上寛治「赤いピストル」(「九州文学」)夏樹静子『蒸発』(光文社)河野信子『女の論理序説』(永井出版企画)泉淳夫『風話』(藍グループ・発行所)石村通泰『しずめうた』(ALMEEの会)清水ゑみ子『動いている帯』(国文社)伊藤常子『安真木』(冬蕾短歌会福岡支部)澤田藤一郎『澤田藤一郎歌集 第三集』(私刊)5月 白石一郎「ちくぜん狂想曲」(「狼群」)柿添元『酔』(ALMEEの会)檀一雄『来る日 去る日』(皆美社)原田種夫『博多観光叢書(3)博多文学案内』(福岡市観光協会)清水ゑみ子『環』(詩学社)6月 一丸章『天鼓』(思潮社)7月 崎村久邦『民話集 海山の姫唄男ばなし』(葦書房)勝屋ひろを『海の笛』(●)8月 大塚幸男「郷愁の詩人・宇野浩二―未発表書簡26通」(「九州文学」)田鍋はじめ『風韻』(短歌研究社)9月 山本哲也『連?騒々』(母岩社)10月 岩井護『花隠密』(講談社)岡林真紀子(甲木美帆)『青いカンバス』(思潮社)鳥巣太郎『ヒマラヤ杉』(葦書房)永海兼人『夜明け』(あまのがわ発行所)三上りつよ『白さるすべり』(短歌新聞社)手島一路『菅烝相』(ゆり短歌会本部)11月 東潤「夢の自供」(「九州文学」)原田種夫『さすらいの歌』(新潮社)小原菁々子『西日本歳時記』(西日本新聞社)12月 森優『ジャワ島への旅』(私刊)■この年、今村俊三『蟹曼陀羅』(福岡鶴俳句会)鹿児島寿蔵『花冴々』(新星書房)藤田きよし『風雪』(私刊)松原一枝『藤田大佐の最後』(文藝春秋▲ハナダ所有)帯谷瑛之介『子守唄をうたって下さい』(コンノ書房▲市図)

1月 長谷川修(旧制福高卒・下関市)が「まぼろしの風景画」で第66回(昭和46年下半期)芥川賞候補(20日*受賞は東峰夫「オキナワの少年」・李恢成「砧をうつ女」)。田中小実昌が『自動巻時計の一日』で、福岡徹(旧朝鮮生まれ・本籍地は福岡県)が『華燭―乃木静子の生涯』第66回(昭和46年下半期)直木賞候補(20日*該当作なし)。2月 第2回(’71)福岡市文学賞決定(14日)、小説=夏樹静子、詩=境忠一★[23]、短歌=白水廣・大野素子★[24]、俳句=古賀寿代(としよ)[25]・古賀青霜子★[26]、川柳=安武仙涙★[27]・鷹野青鳥★[28]。3月 ALMEEの会と清水一洲らのサンSフォートクラブが共催し詩と写真展「博多湾のうた展」を福岡県文化会館で開催。阿木津英(末永英美子)が九大文学部哲学科を卒業し、翌月福武書店に就職。4月 「春の詩人祭」、レストラン「マルベニ」で開催、講演は境忠一「詩と土着」」」・一丸章「伊勢物語の現代的意義」(2日)。5月 古川薫・石沢英太郎・滝口康彦・白石一郎が文芸同人誌「狼群」創刊(1日*発行所は下関市古川薫方狼群同人会)。福田秀実『孤絶』出版記念会、福岡市内「ホテルタカクラ」で開催(27日)。宮本一宏らが詩誌「芸神」創刊。7月 福岡県詩人会総会、福岡市天神「マルベニ」で開催、第8回福岡県詩人賞は境忠一『詩と土着』・古賀忠昭『泥家族』他(2日)。8月 「九州文学」同人大会、佐賀県唐津市で開催(19日―29日)。9月 林逸馬没(2日)。10月 角田嘉久が第5回九州文学賞(九州文学社主催)受賞(1日)。一丸章詩集『天鼓』出版記念会、天神のレストラン「三和」で開催(14日)。11月 「詩と絵による愛のふあんたじあ展」、福岡市少年文化会館で開催(1日―10日*福岡市民芸術祭参加行事、以後毎年開催)。ホトトギス900号記念西日本大会(西日本新聞社主催)、太宰府天満宮余香殿で開催(4日)。福岡市民芸術祭開催、福岡県詩人会福岡支部主催の「詩と絵による愛のふあんたじあ展」を福岡少年文化会館で開催(1日―10日)。12月 手島一路主宰の歌誌「遊李(ゆり)」が創刊25周年、12月号で通巻300号達成。永海兼人句集『夜明け』出版祝賀会、博多東急ホテルで開催(3日)。

昭和48年

1973

1月 北川晃二『青木繁 その愛と彷徨』(講談社)2月 井上寛治「サヨナラさんかく」(「九州文学」)野田寿子『そこに何の木を植えるか』(詩学社) 岡部六弥太『土漠』(円発行所)3月 河野信子『吉本隆明論』(母岩社)福田秀実『孤絶』(漫画こけしの会)4月 檀一雄『美味放浪記』(日本交通公社)5月 山田敦心「ここに幸あり」(「九州文学」)境忠一「詩人たちの戦後史」(「毎日新聞」西部版夕刊、12日―49年6月1日)『九州詩集 1973年版』(葦書房)6月 小田小石『多々良 第三部』(菜殻火社)河野信子『女の論理T』(柳下村塾出版)『九州詩集 1973年版』(葦書房)7月 大西巨人/大西赤人『時と無限』(創樹社)揚野浩『プロレタリア情話』(講談社)崎村久邦『海山の姫唄男ばなし』(●)8月 田瀬明子「証し」(「九州文学」)友清高志『ルソン死闘記』(講談社)9月 高松文樹『時間 TIME』(POETRY NIPPON)北川晃二『黒衣の女(ひと)』(光風社書店)石沢英太郎『唐三彩の謎』(光文社)河野信子『女の系譜』(太平出版社*編著)10月 後藤明生『挟み撃ち』(河出書房新社)原田種夫(文)郡憲輔(切絵)『筑前のわらべ遊び』(梓書院)11月 赤塚正幸「木霊」(「ALMEE」)河野静雲『閻魔以後』(西日本新聞社)花田清輝『室町小説集』(講談社)紫村一重『筑前竹槍一揆』(葦書房)12月 岡松和夫「墜ちる男」(「文學界」眞鍋呉夫『虫の勇気』(財界展望新社)■この年、白石一郎『博多歴史散歩』(創元社)高松文樹『時間』(ポエトリー・ニッポン)谷川定子『手の中の記憶』(野火の会)今村俊三『冬の樫』(福岡鶴俳句会)姜基東(大山基利)『パンチョッパリ(半日本人)』(私刊)今村俊三『冬の樫』(福岡鶴俳句会)谷川定子『手の中の記憶』(野火の会▲市図)深野幸代『深野幸代歌集』(私刊)岡部六弥太『土漠』(●)

1月 滝口康彦(佐賀県)が「仲秋十五日」で第68回(昭和47年下半期)直木賞候補(18日*該当作なし)。3月 第3回(’72)福岡市文学賞授賞式、博多東急ホテルで開催、小説=岩井護、詩=山本哲也★[29]、短歌=田鍋はじめ★[30]・鳥巣太郎★[31]、俳句=今村俊三★[32]、川柳=島垢吉★[33]・高木千寿丸(せんじゅまる)[34]21日)。夏樹静子が『蒸発』で第26回日本推理作家協会賞。5月 一丸章が詩集『天鼓』で第23回H氏賞受賞(6日*決定は3月3日)。「リゲル」創刊20周年記念短歌大会開催。第14回九州俳句大会(九州俳句作家協会主催)、福岡市草香江の「那の津荘」で開催、金子兜太が来福し講演「ことばともの」、前夜祭はシンポジウム「口語俳句の問題」(26日―27日)。6月 一丸章H氏賞受賞祝賀会、電気ビル地下2階で開催(16日)。7月 第10回現代俳句西日本大会(現代俳句協会西日本地区会議主催)、博多区住吉のホテル「法華クラブ」で開催、前俳句協会長の三谷昭が来福し講話「俳句と志」(8日)。8月 福岡県詩人会総会、天神の喫茶店「マルベニ」3階で開催、東潤に第1回福岡県先達詩人顕彰(5日)。「九州文学」同人大会、福岡県柳川市で開催(25日―26日)。10月 第4回福岡俳句大会(福岡市俳人協会主催・市民芸術祭参加事業)、明治生命ホールで開催、講師は鷹羽狩行(14日)。下呉服町の国松邸に河野静雲句碑〔大濤や薄暮の色にひるがへる〕建立。11月 原田種夫、第32回西日本文化賞受賞(3日)。「朗読と詩論の夕べ」(福岡県詩人会主催)、天神ビル8階(学士会)で開催、自作詩朗読とシンポジウム「辺境と言語」(司会=境忠一、パネラー=秋吉久紀夫・各務章・崎村久邦)(26日)。

昭和49年

1974

1月 〈安西均特集〉(「詩学」)檀一雄『風浪の旅』(山と渓谷社)鹿児島寿蔵『アプローチ』(短歌新聞社)河野信子・橋本真理『母の思想』(太平出版社)2月 山埜井喜美枝『やぶれがさ』(短歌新聞社)佃雪女『冬の花』(私刊)原田種夫編『緒方隆士小説集』(梓書院)4月 河野信子『恋愛論』(三一書房)森崎和江『奈落の神々』(大和書房)持田勝穂『まぼろしの琴』(西日本新聞社)5月 森崎和江『かりうどの朝』(深夜叢書社)白石一郎『火炎城』(講談社)花田清輝『日本のルネッサンス人』(朝日新聞社)境忠一『近代詩・12人の詩人たち』(桜楓社)6月 杉山龍丸「父、夢野久作の思い出」(「九州文学」)小山俊一『EX-POST通信』(弓立社)7月 井上寛治「蝶と陸橋」(「九州文学」)森禮子『愛と迷いと』(聖文社)城谷文城『防塁』(私刊)8月 揚野浩『プロレタリア哀愁劇場』(光風社書店)柿添元『季節の歌』(私刊)10月 岡松和夫『小蟹(ちいがね)のいる村』(文藝春秋)黒田達也『現代九州詩史(増補版)』(葦書房)大塚幸男『流星の人モーパッサン』(白水社)11月 井上寛治「父の伝説」(「九州文学」)森崎和江『匪賊の笛』(葦書房)花田清輝『箱の話』(潮出版社)12月 檀一雄『王様と召使い』(番町書房)原田種夫『黎明期の人びと―西日本文壇前史』(西日本新聞社)原田種夫編『記録九州文学 創作篇』(梓書院)■この年、白水廣『十代の歌(渓谷集)』(短歌新聞社)城谷文城『防塁』(私刊)林十九楼『愛憎』(菜殻火社)小川清流『声の句集』(●)松原一枝『万葉夫人』(サンケイ新聞社出版局▲ハナダ所有)

1月 岡松和夫が「墜ちる男」で第70回(昭和48年下半期)芥川賞候補(16日*受賞は森敦「月山」野呂邦暢「草のつるぎ」)。滝口康彦(佐賀県)が「日向延岡のぼり猿」で、古川薫(山口県)が「女体蔵志」で第70回(昭和48年下半期)直木賞候補(16日*該当作なし)。河野静雲没(24日*25日太宰府町観世の花鳥山仏心寺の自坊で告別式、2月10日福岡市内の称名寺で本葬)。3月 第4回(’73)福岡市文学賞授賞式、天神の東急ホテルで開催、小説=井上寛治★[35]、詩=柴田基典★[36]、短歌=三上りつよ★[37]、俳句=岡部六弥太・林十九楼、川柳=山見都星★[38]・大和柳子★[39]24日)。4月 樹のぶ子が東京から福岡市に転居。5月 文芸誌「西南文学」(西南学院大学同窓会)創刊(1日)。7月 小台三四郎没(1日)。福岡県詩人会総会、新天町のレストラン「みかど」で開催、野田寿子の緊急動議により金芝河死刑判決に抗議する緊急声明を採択、第10回福岡県詩人賞は鈴木召平★[40](『北埠頭シリーズ 燎原』)、第2回福岡県先達詩人顕彰は山田牙城(14日)。岡松和夫が「小蟹のいる村」で第71回(昭和49年上半期)芥川賞候補(17日*該当作なし)。白石一郎が『火炎城』で第71回(昭和49年上半期)直木賞候補(17日*受賞は藤本義一「鬼の詩」)。斎藤滴萃★[41]没(18日)。織坂幸治が福岡市博多区祇園町に「珈琲亭ぼんくら」開店(20日*63年2月閉店)。檀一雄が博多湾の能古島に単身転居。8月 「九州文学」同人大会、宮崎市曽山寺で開催(24日―25日)。9月 花田清輝が脳出血のため慶応大学病院で死去(23日)。福岡県詩人会福岡支部主催「詩の朗読と詩話会の夕べ」、福岡市中央区YWCA3階ホールで開催(18日)。この年、今津の松林内に河野静雲句碑〔濤音の太古の響神の春〕建立。今村俊三、福岡俳人協会賞を受賞。谷口哲秋が「海へのチチェローネ」で第22回小説現代新人賞。

昭和50年

1975

1月 菊畑茂久馬「フジタよ眠れ」・森崎和江・石牟礼道子・松浦豊敏「鼎談「「奈落の神々」をめぐって(「暗河」6)今村俊三『立歩』(桃滴舎)2月 宮本一宏『瞳・TEOREMA』(梓書院)3月 境忠一『近代詩と反近代』(葦書房)原田種夫『博多方言(改訂版)』(文林堂)4月 白石一郎「一炊の夢」(「小説宝石」)杉本章子「男の軌跡」(「歴史読本」)北川晃二『黙してゆかむ―広田弘毅の生涯』(講談社)5月 〈滝勝子追悼特集〉(「ALMEE」)6月 手島一路「終戦の前後」(「遊李」)原田種夫『全国方言資料集成 博多方言』(国書刊行会)7月 鈴木召平「さようなら―夏よ」(「九州文学」)有田忠郎『異質のもの』(牧神社)崎村久邦『海』(葦書房)檀一雄『檀一雄詩集』(五月書房)8月 境忠一「美しい日本と鴉―山田かんと反原爆」(「九州人」)井上寛治「落日の前に」(「九州文学」)大西巨人『巨人批評集』(秀山社)9月 原田種夫「長塚節断片」(「九州文学」)井上寛治『四季のプロムナード』(梓書院)高松文樹『ことばと存在』(葦書房)高松文樹『言語・ことば』(パルナシウスの会)矢山哲治『詩人の死』(風信社)後藤明生「めぐり逢い」(「西日本新聞」24日―51年1月4日)10月 白石一郎「幻島記」(「オール讀物」)那珂太郎『はかた』(青土社)楠原花子『句集 こよみ』(あまのがわ発行所)武田鉄矢『ふられ虫の唄』(講談社)11月 岡松和夫「志賀島」(「文學界」)境忠一『迷った羊のあふれる夜に』(葦書房)柿添元『悲しき彷徨』(私刊)麻田春太『美しきものへの挑戦』(現代詩グループゼロの会)檀一雄『火宅の人』(新潮社)持田勝穂『紙魚のごとく』(西日本新聞社)〈現代歌人叢書24ははのくに』(短歌新聞社)西本弥生『百日紅〈自鳴鐘叢書18』(私刊)■この年、夏樹静子『黒白の旅路』(講談社)中野与八郎『閃光』(私刊)吉武俊子『樹層』(新星書房)今村俊三『至順』(桃滴舎)鹿児島寿蔵『練馬』(高千穂書房)安西均『安西均詩集』(五月書房)脇川郁也『黒羊の歌』(●)森雷音『輪華』(●)

1月 岡松和夫が「熊野」で第72回(昭和49年下半期)芥川賞候補(16日*受賞は阪田寛夫「土の器」・日野啓三「あの夕陽」)。古川薫(山口県)が「塞翁の虹」で第72回(昭和49年下半期)直木賞候補(16日*受賞は半村良「雨やどり」・井出孫六「アトラス伝説」)。岸本みか・土井敦子ら4人の女性による文芸同人誌「らむぷ」創刊(20日*のち樹のぶ子も参加)。2月 黒田達也『現代九州詩史 増補版』出版記念会、福岡市のヌーベル天神で開催(23日)。杉本章子が「男の軌跡」で第4回歴史文学賞佳作(28日)。3月 村田喜代子、「水中の声」で第7回九州芸術祭文学賞最優秀作。檀一雄が二日市の柳沢病院に検査入院(*6月23日再入院)。第5回(’74)福岡市文学賞授賞式、小説=角田嘉久★[42]、詩=片瀬博子★[43]、短歌=佐藤秀(ひいづ)[44]、俳句=植木京雛子(けいすうし)[45]・城谷文城★[46]、川柳=那津晋介★[47]・谷岡不可止★[48]21日)。4月 有田忠郎が北九州大学から西南学院大学に赴任(1日)。那須辰造没(5日)。滝勝子が乳癌で死去(22日*24日葬儀)。5月 檀一雄・柳井道弘・六百田幸夫らがコピー手作り版「能古島通信」創刊。6月 檀一雄が九大附属病院呼吸器科に入院(30日)。7月 白石一郎が「一炊の夢」で第73回(昭和50年上半期)直木賞候補(17日*該当作なし)。福岡県詩人会総会、天神のレストラン「みかど」で開催、第3回先達詩人顕彰は岩下俊作(北九州市)(27日)。8月 「九州文学」同人大会、鹿児島県霧島で開催(23日―24日)。12月 宇美町の福岡刑務所敷地内に小原菁々子(篤志面接委員)の句碑[朝鵙(もず)や宿直明けの椅子正す]建立。檀一雄・眞鍋呉夫らが第2次「ポリタイア」創刊(*52年5月刊の第3号で休刊)。植木京雛子没(31日)。

昭和51年

1976

1月 松本清張「清張通史」(「西日本新聞」1日―53年7月6日)柴田基典『その都市は縮んでいる』(思潮社出版)入江英雄『あけぼのつつじ』(西日本新聞社)2月 星加輝光「檀一雄論―火宅の人を中心に」(「九州文学」)小田島雄志『シェイクスピアより愛をこめて』(晶文社)3月 岡松和夫『志賀島』(文藝春秋)荒木力『海神』(私刊)4月 広渡常敏「青春無頼」(「西日本新聞」18日―6月30日)石沢英太郎「視線」(「小説宝石」)檀一雄『わが青春の秘密』(新潮社)中村光至『黒い轍』(令文社)河野信子『シモーヌ・ヴェーユと現代』(大和書房)5月 森崎和江『からゆきさん』(朝日新聞社)岩井護『まぼろしの南方録』(講談社)6月 〈檀一雄追悼号〉(「能古島通信」3)小田小石『多々良 第四部』(菜殻火社)『檀一雄全詩集』(皆美社)今村嘉孝『黴』(葦書房)7月 東潤「遠い自画像」・山田敦心「窓のうちそと」(「九州文学」)江川英親『偽証』(ALMEEの会)8月 星加輝光「戦争体験への二つの銛―島尾敏雄と阿川弘之」(「九州文学」)手島一路『全人的』(ゆり短歌会本部)恒成美代子『早春賦』(葦書房)長尾大太郎『句集 点滴』(あまのがわ発行所)斎藤滴萃『短夜』(福岡同人句会)古川静水『静水句集』(私刊)石沢英太郎『やきもの推理行』(新人物往来社)9月 赤川次郎「幽霊列車」(「オール讀物」)杉山龍丸編『夢野久作の日記』(葦書房)10月 檀一雄『蘆の髄から』(番町書房)泉隼人★[49]『流水』(葦書房)11月 角田嘉久「ライラックの咲く街で」(「九州文学」)橋爪政成『二月の風』(九州文学社)各務章『樹間黙思抄』(異神の会)12月 東潤『深層面接』(梓書院)樋口伸子『一二八四年の嵐―ハーメルンの笛吹き男●要タイル確認』(葦書房)山崎正夫『貧しき日より』(西日本新聞社)■この年、白石一郎『幻島記』(文藝春秋)夏樹静子『夏樹静子自選短篇集』(読売新聞社▲ハナダ)岡松和夫『熊野』(文藝春秋▲ハナダ)一田牛畝編『句心仏心―十人の死刑囚句集』(那の津書房▲市図)東義人『過眼』(●)安西均『古代歌謡の現場』(教育出版センター)酒井直『歌集 素稿』(●)

1月 檀一雄が悪性肺腫瘍のため九大附属病院で死去(2日*翌日柳川市の福巌寺(ふくごんじ)で密葬、8日東京青山斎場で告別式)。岡松和夫が「志賀島」で第74回(昭和50年上半期)芥川賞に決定(14日*同時受賞は中上健次「岬」)。白石一郎が「幻島記」で第74回直木賞候補(14日*受賞は佐木隆三『復讐するは我にあり』)。長尾大太郎★[50]没(15日)。2月 故檀一雄が『火宅の人』で第●回讀賣文学賞。北川晃二が夕刊フクニチ新聞社代表取締役に就任。3月 第6回(’75)福岡市文学賞授賞式、東急ホテルで開催、小説=該当者ナシ(次点は白垣詔男)、詩=高松文樹★[51]、短歌=中野与八郎★[52]・吉武俊子★[53]、俳句=西本弥生★[54]・伊藤てい子★[55]、川柳=中田竹葉子★[56]・林千代子★[57]21日)。夏樹静子が夫の転勤で名古屋市に転居。6月 第6回九州詩人祭、福岡市博多区中洲5丁目の大成荘で開催、記念公演は安西均「私の筑紫」(5日―6日)。故檀一雄、『火宅の人』で第●回日本文学大賞。7月 福岡県詩人会総会、レストラン「みかど」で開催、県詩人賞は2年連続該当者なし(25日)。8月 「九州文学」同人大会、長崎県島原市で開催(21日―22日)。10月 正木賢次没(20日)。11月 福岡県詩人会福岡支部主催「詩の朗読と詩話会の夕べ」(市民芸術祭参加行事)、福岡ビル9回で開催(5日)。この年、伊藤通明が「白桃」で第22回角川俳句賞受賞。深町準之助・仲尾等・菟田久美子らが詩誌「砂」(砂の会=福岡教育大内)創刊。

昭和52年

1977

1月 境忠一「小さな母の譚」(「九州文学」)那珂太郎『鬱の音楽』(小沢書店)岡松和夫『深く目覚めよ』(講談社)河野信子『火の国の女・高群逸枝』(新評論)鳥巣蕗『夫(つま)帰り来ぬ』(私刊)2月 白石一郎『足音が聞えてきた』(立風書房)3月 井上寛治「或る休日」(「九州文学」)夏樹静子『光る崖』(光文社)4月 大塚幸男「花のある窓」(「西日本新聞」夕刊、19日―6月27日)安西均『冬の麦』(日本基督教団出版局)5月 金子秀俊『讃え歌』(パルナシウスの会)坂牧周祐/坂牧しげ子『琅?』(琅?房)夏樹静子『アリバイのない女』(集英社)富永敏治『夕焼け日記』(小さい旗の会)6月 米倉斉加年=絵(文=野坂昭如)『マッチ売りの少女』(大和書房)安西均「宛名を忘れた手紙」(「西日本新聞」夕刊、28日―9月2日)7月 外園静代『八月のことば』(福岡詩人会議)8月 夏樹静子『誤認逮捕』(講談社)石沢英太郎『五島・福江行』(集英社)石沢英太郎『ブルー・フィルム殺人事件』(立風書房)鹿児島寿蔵『古代祭場』(新星書房)9月 島尾敏雄『死の棘』(新潮社)広渡常敏『稽古場の手帖』(三一書房)夏樹静子『ベッドの中の他人』(講談社)石沢英太郎『視線』(文藝春秋)川淵幸雄『背振山系』(短歌研究社)10月 安西均『詩への招待』(新日本出版社)森崎和江『光の海のなかを』(冬樹社)夏樹静子『星の証言』(徳間書店)11月 岡松和夫『鉢をかづく女』(文藝春秋)白石一郎『オランダの星』(文藝春秋)夏樹静子『遠い約束』(文藝春秋)12月 武田幸一『つりがね山は大さわぎ』(理論社)森崎和江『ふるさと幻想』(大和書房)石沢英太郎『噂を集め過ぎた男』(新評社)■この年、鹿児島寿蔵『花白波』(五月書房)脇川郁也『二人しずか』(●)近藤隆司『歌集 助断つ』(●)

2月 第7回(’76)福岡市文学賞は、評論=大塚幸男、詩=江川英親★[58]、短歌=山崎正夫★[59]・恒成美代子★[60]、俳句=一田牛畝(いちた・ぎゅうほ)[61]・山城寒旦(かんたん)[62]、川柳=吉田四馬路(すまろ)[63]・森真吾★[64]。5月 能古島に檀一雄文学碑〔モガリ笛いく夜もがらせ花ニ逢はん〕建立除幕式(22日)。6月 『檀一雄全集』(新潮社)刊行開始(25日*52年1月25日まで全8巻)。7月 福岡県詩人会総会、福岡市中央区天神のレストラン三和で開催(100)いンくきうしウム「辺境と言語」(境忠一・秋吉))。8月 「九州文学」同人大会、熊本県菊池市で開催(20日―21日)。10月 福岡県詩人会福岡支部主催の第3回「詩の朗読と詩話会の夕べ」(市民芸術祭参加行事)、福岡ビル9回で開催(29日)。11月 東潤が腎臓炎のため死去(16日*享年73歳、「九州文学」第397号で追悼特集)。この年、石沢英太郎が「視線」で第30回日本推理作家協会賞(短篇部門)。

昭和53年

1978

1月 勝屋ひろを『山の音』(●)河野信子『女の自立』(新評論)笑顔九州男『遅かれ早かれ』(ユーモア文芸社)2月 杉山龍丸「西の幻想作家―夢野久作のこと(1)」(「九州文学」)上野英信「ボタ拾い」(「西日本新聞」夕刊、3日―4月10日)森田緑雨『蝶凝る』(私刊)森崎和江『遙かなる祭』(朝日新聞社)檀一雄『檀一雄歌集』(皆美社)3月 〈追悼 東潤〉(「九州文学」)境忠一『小さな母の里』(ロッキー)境忠一『宮沢賢治の愛』(●)正木賢次『貧窮(びんぐ)博多歌』(梓書院)4月 湯川達典「ある遺書(1)」(「記録と芸術」24)赤川次郎『三毛猫ホームズの推理』(光文社)夏樹静子『第三の女』(集英社)占部良彦「「母音」の人たち」(「朝日新聞」西部版、10日―6月9日)5月 添田博彬『夜郎自大の記録』(梓書院)安西均『金閣』(牧羊社)石井水脈『九文の文吉』(葦書房)6月 『福岡県詩集 1978年版』(葦書房)夏樹静子『重婚』(講談社)夏樹静子『蒼ざめた告発』(集英社)小田小石『多々良 第五部』(菜殻火社)7月 星加輝光「火野葦平と平野謙」(「九州文学」)那珂太郎『定本那珂太郎詩集』(小沢書店)菊畑茂久馬『フジタよ眠れ』(葦書房)8月 中村法翠『限られし世界』(ゆり短歌会本部)笠怡土子『土音』(梓書院)渡辺勝三郎『絵本南戦線―忘れないうちに』(葦書房)9月 山埜井喜美枝『多々良』(短歌新聞社)夏樹静子『閨閥』(文藝春秋)石沢英太郎『21人の視点』(光文社)原田種夫『筑紫路』(保育社カラーブックス)10月 石村通泰『水唱(みなうた)』(葦書房)谷川定子『わたしの時間わたしの声』(現代詩グループゼロの会)小原菁々子『定本西日本歳時記』(西日本新聞社)原田種夫『筑紫路』(保育社)11 〈追悼 渡辺修三〉(「九州文学」)柿添元『否(non)』(私刊)渡辺斉『わが島』(葦書房)持田勝穂『わが思い出のカンタータ』(梓書院)岡部六弥太『神の竪琴』(東京出版)12 〈資料 同時代から見た夢野久作〉(「暗河」)湯川達典『ろうそくの火』(九州記録と芸術の会)石沢英太郎『牟田刑事官事件簿』(双葉社)■この年、今村俊三『翼』(桃滴舎)平光吾一『戦争医学の汚辱にふれて―生体解剖事件始末記』(福岡県文化会館▲県図)福山喜徳編『筑紫歌壇 第一集』(春日市短歌教室▲市図)佐々木菁子『千手』(牧羊社▲市図)

1月 古川薫(山口県)が「十三人の修羅」で第78回(昭和52年下半期)直木賞候補(17日*該当作なし)。2月 月岡祥郎らが詩誌「石廊」創刊。第8回(’77)福岡市文学賞は、小説=石沢英太郎、詩=崎村久邦★[65]、短歌=酒井直(ただし)[66]・近藤隆司★[67]、俳句=伊藤通明★[68]・菊川芳秋★[69]、川柳=土居一亭★[70]。月岡祥郎らが詩誌「石廊」創刊。3月 俳人協会主催の福岡懇親吟行句会(会長は小原菁々子、事務局は岡部六弥太ら)開催、結社の枠をこえ太宰府へ(12日)。岸秋渓子没(26日)。北川晃二が夕刊フクニチ新聞社取締役社長に就任(31日*7月3日代表取締役社長)。5月 歌誌「リゲル」創刊25周年記念「九州山口短歌大会」、三鷹ホールで開催(21日)。7月 福岡県詩人会総会、福岡電信電話会館で開催、第6回福岡県先達詩人顕彰は森田緑雨(9日)。現代俳句協会西日本地区会議・俳句大会、中央区大名のパーソナル・ホテルで開催、横山白虹・鈴木六林男・藤田湘子らが来福、実行委員長は大山安太郎(22日―23日)。俳句色紙短冊展示会(俳人協会主催)、福岡玉屋で開催(27日―10月2日)。8月 「九州文学」同人大会、佐賀市で開催(19日―20日)。10月 福岡県詩人会福岡支部主催の「詩の朗読と詩話会の夕べ」(福岡市民芸術祭参加行事)、福岡ビル9階で開催(13日)。第5回九州雲母の会、博多駅前のリッチホテルで開催、飯田龍太らが来福。11月 口語俳句全国大会、福岡国際ホールで開催(12日)。12月 吉岡禅寺洞句碑〔冬木の木ずれの音誰れもきいていない〕、一光寺(筥崎3丁目)に建立。この年、樹のぶ子が文芸同人誌「らむぷ」(福岡市)に同人参加。

昭和54年

1979

1月 山田牙城「昭和初頭の詩人の群れ」(「九州文学」)入江英雄『何でも語ろう』(●)2月 檀一雄句集『モガリ笛』(皆美社)眞鍋呉夫『飛ぶ男』(東京新聞出版局)田中小実昌『香具師の旅』(泰流社)片瀬博子『筑紫万葉散歩』(●)『夢野久作著作集』全6巻(葦書房*平成3年7月完結)3月 森田緑雨『いのち凝る』(私刊)黒田達也『北極上空』(葦書房)石村通泰『水晶』(●)山口要『哀』(パルナシウスの会)森崎和江『産小屋日記』(三一書房)石沢英太郎『秘画殺人事件』(集英社)夏樹静子『あしたの貌』(実業之日本社)4月 山田敦心「平和な時代」(「九州文学」)森崎和江「ミシンの引出し」(「西日本新聞」夕刊、7日―6月13日)一丸章『呪いの木』(葦書房)山本哲也『冬の光』(七月堂)夏樹静子『遙かな坂』(毎日新聞社*下巻は6月刊)石沢英太郎『謀鬼』(講談社文庫)澤田藤一郎『澤田藤一郎歌集 第四集』(私刊)5月 田中小実昌『ポロポロ』(中央公論社)6月 大鶴竣朗『闇のなかに』(出雲書店)田中小実昌「また一日」(「西日本新聞」夕刊、14日―8月20日)畑正憲『ムツゴロウの少年記』(文藝春秋)7月 福田万里子『発熱』(詩学社)石沢英太郎『殺人日記』(集英社文庫)岡部六弥太・平田羨魚共編『福岡吟行歳時記』(りーぶる出版企画)8月 森禮子「モッキングバードのいる町」(「新潮」)野阿梓「花狩人」(「SFマガジン」)眞鍋呉夫「雲に鳥」(「西日本新聞」夕刊、22日―1031日)9月 立原夏彦(南里征典)「鳩よ、ゆるやかに翔べ」(「問題小説」)小原菁々子『自註現代俳句シリーズ 小原菁々子集』(俳人協会)10 〈福永武彦追悼特集〉(「新潮」)片瀬博子『やなぎにわれらの琴を』(葦書房)多田茂治『筑前江川谷―竹槍一揆から秋月の乱まで』(葦書房)11月 門田照子『巡礼』(梓書院)白石一郎『天翔ける女』(文藝春秋) 岡部六弥太・他編『空谷』(円発行所)12月 夏樹静子『重婚』(講談社)上坂冬子『生体解剖』(毎日新聞社)■この年、今村俊三『樫のほとりに』(桃滴舎)『筑紫歌壇 第2集』(春日市短歌教室)林澄山『句集 秋灯』

1月 境忠一、福岡大学病院で没(3日*葬儀は6日、「ALMEE」第183号で追悼特集)。龍秀美・安河内律子・村岡正子らが詩誌「花粉期」創刊(28日)。古川薫(山口県)が「野山獄相聞抄」で第80回(昭和53年下半期)直木賞候補(受賞は宮尾登美子「一絃の琴」・有明夏夫「大浪花諸人往来」)。2月 第9回(’78)福岡市文学賞は、詩=石村通泰★[71]、短歌=中村法翠★[72]、俳句=笠怡土子(りゅう・いとし)[73]・佐々木菁子★[74]、川柳=小野杏子★[75]・山見いく子★[76]、小説=該当なし(候補作は竹井千代)。3月 一光寺(東区箱崎)境内に吉岡禅寺洞句碑[冬木の木ずれのおとたれもきていない]建立。4月 樋口伸子・福間明子らが詩誌「蟻塔」創刊(28日)。6月 福山喜徳らが春日市短歌連盟結成記念文化講演会開催。7月 福岡県詩人会総会、福岡電信電話会館で開催、第12[通算第15]回★[77]福岡県詩人賞は石村通泰『水晶』、奨励賞は柏木恵美子(北九州市)・谷川定子★[78]、第7回先達詩人顕彰は丸山豊(久留米市)(13日)。重兼芳子(福岡県立田川高女卒)が「やまあいの煙」(「文学界」昭54・3)で第81回(昭和54年上半期)芥川賞に決定(18日)。田中小実昌が「浪曲師朝日丸」「ミミのこと」(『香具師の旅』所収)で第81回(昭和54年上半期)直木賞に決定、滝口康彦が「主家滅ぶべし」で、帚木蓬生(福岡県小郡市出身)が「白い夏の墓標」で第81回直木賞候補(18日)。第9回九州詩人祭、宮崎市で開催し、故・渡辺修三と故・境忠一を偲ぶ会(28日―29日)。8月 野阿梓★[79]が第5回ハヤカワSFコンテストに「花狩人」で応募、第1席入選し作家デビュー。福永武彦没(13日)。「九州文学」同人大会、別府市で開催(25日―26日)。9月 南里征典が立原夏彦のペンネームで第4回問題小説新人賞に応募し、受賞は逸したが作家デビュー。11月 福岡県詩人会福岡支部主催の「詩の朗読と独白劇の夕べ」(市民芸術祭参加行事)、都久志会館大ホールで開催、那珂太郎が来福し自作詩「はかた」の一部を朗読(2日)。手島一路没(3日)。

昭和55年

1980

1月 大西巨人「遼東の豕」(「西日本新聞」夕刊、14日―3月22日)森禮子『モッキングバードのいる町』(新潮社)夏樹静子『遠い約束』(光文社)岡松和夫『詩の季節』(新潮社)鹿児島寿蔵『やまぼうし』(新星書房)2月 夏樹静子『わが子が消えた』(光文社)森禮子『愛と迷いと(改訂版)』(聖文舎)角田嘉久『或る馬賊芸者・伝』(創思社出版)3月 石丸寛「指揮台」(「西日本新聞」夕刊、24日―5月29日)森禮子『五島崩れ』(主婦の友社)夏樹静子『風の扉』(文藝春秋)内田南草『たてがみ』(感動律俳句会)4月 杉本章子「男の軌跡」(「歴史読本」)〈悼 岩下俊作〉(「九州文学」)岡松和夫『魂ふる日』(文藝春秋)石沢英太郎『カーラリー殺人事件』(講談社文庫)国友香代『可也山』(黄?社)鹿児島寿蔵『人形随歌』(日本紙塑芸術研究所)5月 那珂太郎「帰郷の記」(「東京新聞」9日)白石一郎『サムライの海』(文藝春秋)夏樹静子『密室航路』(光文社)6月 森崎和江『はじめての海』(吉野教育図書)渡辺斉『アメリカ紀行』(私刊)森禮子『光るひととき』(主婦の友社)江口竹亭『〈自註現代俳句シリーズV・6〉江口竹亭集』(俳人協会)7月 夏樹静子『夜の演出』(読売新聞社)森禮子『天の猟犬・他人の血』(文藝春秋)藤島正之『随筆 那珂川の流域/歌集 原生林』(教育春秋社)8月 南里征典『獅子は闇にて涙を流す』(徳間書店)柴田基典『無限氏』(葦書房)伊藤通明『白桃』(東京美術)山下千代寿『年輪―続随筆句文集』(私刊)夏樹静子『暗い循環』(文藝春秋)9月 赤川次郎『悪妻に捧げるレクイエム』(角川書店)森禮子『ひとりの時間』(海竜社)鹿児島寿蔵『臼と杵』(五月書房)伊藤てい子『句集 飛天』(円発行所)10月 阿木津英『紫木蓮まで・風舌』(短歌研究社)広渡常敏『夜の空を翔ける』(三一書房)牛島春子『ある微笑―わたしのヴァリエテ』(創樹社)森禮子『ひとりの時間』(海竜社)手島勇次郎(一路)『一路を語る』(ゆり短歌会本部)11月 那珂太郎「わがふるさと」(「西日本新聞」13日)〈悼 高木秀吉〉(「九州文学」)石沢英太郎『死の輪舞(ロンド)』(双葉社)12月 樹のぶ子「その細き道」(「文學界」)大西巨人『巨人雑筆』(講談社)原田種夫『あすの日はあすの悦び』(財界九州社)夏樹静子『遠ざかる影』(講談社)石橋三重子『句集白衣』(あまのがわ発行所*永海医院看護師)石井水脈『博多裏景・ばってん人生』(恒友出版)■この年、那須正幹『ムクリの嵐―蒙古襲来』(教学研究社▲市図)六百田幸夫『寒木瓜』(火の会)鈴木召平『古き海峡幻想』(凧館)山口要『壱岐之島瀬戸浦覚書』(パルナシウスの会)荒木力『白イ本・愛』(私刊▲市図)辻文子『鯨尺』(●)石井水脈『片化粧』(私刊▲県図)石井水脈『一人で三千人』(オール印刷)

1月 湯川達典がクラス雑誌「止里可比」復刻版刊行★[80]。森禮子が「モッキングバードのいる町」で第82回(昭和54年下半期)芥川賞に決定(17日)。岩下俊作(北九州市)没(30日)。2月 第10回(’79)福岡市文学賞は、小説=青海静雄★[81]、詩=山口要★[82]・門田照子★[83](奨励賞))、短歌=橋本満★[84]・山埜井喜美枝★[85]、俳句=城内里風(じょうない・りふう)[86]・鮫島春潮子★[87]、川柳=杉原新二★[88]・佐々木義雄★[89]。杉本章子(筆名は風切辰巳)が「男の軌跡」で第4回歴史文学賞佳作(28日)。3月 「近代洋画と福岡県」展、福岡県文化会館で開催(2日―23日)。宮崎康平没(16日)。4月 大西巨人が谷崎潤一郎賞を辞退。那珂太郎が一時帰郷。5月 長井盛之・吉岡修一郎(元・久留米大教授)らが第2次「国語をよくする会」を結成し、会長は春日和男(九大教授・国語学)が就任、会員数約60人、隔月会合で5年間継続。6月 角田嘉久没(13日)。7月 福岡県詩人会総会、福岡電信電話会館で開催、第13[通算第16]回福岡県詩人賞は片瀬博子『やなぎにわれらの琴を』(13日)。白石一郎が「サムライの海」で、赤川次郎が「上役のいない月曜日」他で第83回(昭和55年上半期)直木賞候補(17日*受賞は志茂田景樹「黄色い牙」・向田邦子「花の名前」他)。8月 「九州文学」同人大会、北九州市門司区で開催(23日―24日)。9月 原田種夫が福岡文化連盟の理事長に就任(8日*旧理事長は広瀬不可止)。10月 福岡県詩人会福岡支部主催の「詩の朗読と講演の夕べ」、福岡アメリカンセンターで開催(3日)。櫛田陣社境内に鹿児島寿蔵歌碑〔荒縄を下げてゐさらひ露はなる山笠びとの瑞々しさよ〕建立。11月 ホトトギス壱千号記念九州俳句大会、二日市玉泉館・太宰府天満宮で開催、主宰の稲畑汀子も来福(8日―9日)。ここんょう20

昭和56年

1981

1月 星加輝光「作家の動態」(「九州文学」)岡松和夫『人間の火』(文藝春秋)甲木美帆『森からの道』(ALMEEの会)北垣一柿『吉岡禅寺洞覚書』(三元社)滝口康彦(佐賀県)『乱離の風―若き日の立花宗茂』(文藝春秋)2月 安西均『遠い教会』(教文館)夏樹静子『雪の別離』(角川書店)夏樹静子『花の証言』(徳間書店)原田種夫『武内礼蔵翁伝』(其刊行会)3月 白石一郎「ペンの揺り籠」(「西日本新聞」夕刊、4日―5月18日)森崎和江『海路残照』(朝日新聞社)4月 眞鍋呉夫『雲に鳥』(大和美術印刷出版部)南里征典『獅子は怒りて荒野を走る』(徳間書店)石沢英太郎『退職刑事官』(光文社)5月 岡松和夫『風の狂える』(小沢書店)音成京子『彩る季節』(短歌新聞社)東義人『喜劇』(梓書院)6月 野田行雄「非望」(「九州文学」)石沢英太郎『空間密室』(講談社)7月 森禮子『人生のまわり道』(潮出版社)原田種夫『べにうし─玩具の本』(村田書店)川上宗薫『待ちぼうけの自画像』(文化出版局)8月 渡辺斉『わが冬』(燎原社)小島直記『出世を急がぬ男たち』(新潮社)福岡県教職員組合編(働正装画)『戦争と子供たち』(葦書房)9月 〈福田秀実追悼特集〉(「日本短詩」)勝屋ひろを『山の韻(ひびき)』(梓書院)10月 広渡常敏『夜の空を翔ける』(三一書房)森崎和江『髪を洗う日』(大和書房)森崎和江『海鳴り』(三一書房)野田寿子『やっぱり歌えない』(地球社) 高松文樹『仮面』(パルナシウスの会)平田羨魚『黄砂』(葦書房)夏樹静子『家路の果て』(講談社)北田倫『幻のホテル』(南風書房)11月 土井敦子『姫胡蝶花(ひめしゃが)』(葦書房)河野信子『隠れ里物語』(三一書房)手島一路『白き玉繭』(「ゆり」短歌会)千田夏光『従軍慰安婦・慶子』(光文社カッパノベルス)12月 江川英親『狼の嘘』(ALMEEの会)森崎和江『旅人サンダル』(花曜社)江頭慶典『海の序章』(葦書房)■この年 桑原廉靖『川下る蟹』(歌と評論社)松下静祐『設計工房より』(私刊)小島隆保『月日を得つゝ』(東京出版▲市図)河田政一『歌と絵 南公園』(私刊)

1月 樹のぶ子が「その細き道」で第84回(昭和55年下半期)芥川賞候補(19日*受賞は尾辻克彦「父が消えた」)。古川薫(山口県)が「きらめき侍」「刀痕記」で第84回(昭和55年下半期)直木賞候補(19日*受賞は中村正軌「元首の謀叛」)。原田種夫文筆生活30年『あすの日はあすの悦び』出版記念会(財界九州社主催)、ホテルニューオータニで開催(19日)。福田秀実が郷里の田主丸町で死去★[90]22日)。山埜井喜美枝らが季刊歌誌「?(ひょう)」創刊。3月 中村能三没(5日)。第11回(’80)福岡市文学賞授賞式、西鉄グランドホテルで開催、評論=河野信子、詩=野田寿子、短歌=澤田藤一郎★[91]・音成京子★[92]、俳句=林澄山★[93]・辻文子★[94]、川柳=樋口祐海★[95]・武藤瑞こ(みずこ)[96]21日)。6月 角田嘉久没(13日)。北川晃二がフクニチ新聞社長を退任。7月 福岡県詩人会総会、福岡市電信電話会館で開催、第14[通算第17]回福岡県詩人賞は柴田基典『無限氏』(12日)。板橋謙吉没(14日)。8月 「九州文学」同人大会、宮崎県日南市で開催(22日―23日)。11月 福岡県詩人会福岡支部主催の「詩と遊ぶ夕べ」(市民芸術祭参加行事)、秀巧社印刷5階クライアントルームで開催(6日)。俳人協会25周年記念第5回九州俳句大会、都久志会館で開催、安住敦・大野林火・鷹羽狩行・中村汀女・平畑静塔らも来福参加(29日)。12月 湯川達典が旧制福高文乙17回生クラス雑誌「青々」復刻版(櫂歌書房)上梓(25日)。この年、福岡貯金局前庭(中央区大名2丁目)に富安風生句碑[この道をここにふみそめ草の花]建立。

昭和57年

1982

1月 『福田秀実遺稿集』(漫画こけし)岩井護『踏絵奉行』(講談社)白石一郎『秘剣』(青樹社)夏樹静子『ビッグアップルは眠らない』(講談社)鳥巣蕗『再審査』(葦書房)2月 「西日本文学地図」(「西日本新聞」6日―58年3月5日)清水ゑみ子『青の世界』(梓書院)夏樹静子『Wの悲劇』(光文社)3月 森崎和江『クレヨンを塗った地蔵』(角川書店)安西均『邪悪な螢』(幻想社)松原一枝『電灯が三回点滅した…』(エイジ出版)夏樹静子『碧の墓碑銘』(文藝春秋)『夏樹静子作品集』(講談社*全10巻刊行開始)三宅愛子『玄海のひびき』(新星書房)白石哲雄『残照の彼方に』(私刊)黒田達也編『ALMEEアンソロジー・1982』(ALMEEの会)4月 白石一郎「島原大変」(「別冊文藝春秋」)河野信子『近代女性精神史』(大和書房)5月 夏樹静子「訃報は午後二時に届く」(「西日本新聞」夕刊、17日―58年3月17日)白石一郎『包丁ざむらい―十時半睡事件帖』(青樹社) 宮本一宏『現代詩の可能性原論』(芸神社)安部マツエ『白き道』(財界九州社)6月 石沢英太郎『橋は死の匂い』(徳間文庫)夏樹静子『ひとすじの闇に』(集英社)岡部六弥太『自註現代俳句シリーズ 岡部六弥太集』(俳人協会)7月 小島直記「花よりワイン」(「西日本新聞」26日―10月7日)桝谷啓市『有縁無情』(短歌新聞社)8月 石沢英太郎『ヒッチコック殺人事件』(廣済堂出版)西木正明『悪夢の封印―救療部堕胎分析』(角川書店)9月 大西巨人『俗情との結託―大西巨人文芸論叢・上巻』(立風書房)森崎和江『風』(沖積舎)河田政一『随想集 閑雲野鶴』(私刊)10月 岡松和夫『薄氷を踏む』(新潮社)森禮子『もうひとりのあなたへ』(ヨルダン社)麻田春太『アポリアの歌』(現代詩グループゼロの会)木原昭三『千羽の鶴』(伊麻書房)11月 森崎和江『湯かげんいかが』(東京書籍)宮本一宏『宮本一宏詩集』(芸風書院)小野和之『歩く季節』(近代文芸社)片瀬博子(訳)『テドヒューズ訳詩集』(土曜美術社)白石一郎『黒い炎の戦士』(徳間書店)石沢英太郎『九州殺人行―「博多どんたく」の謎』(光文社)福山喜徳『彩雲』(私刊)今泉一彦『詩集 再会した海よりの手帖』(私刊)■この年、井尾望東(正隆)『検証』(私刊)青木昭子『百年橋』(●)

1月 樹のぶ子が「遠すぎる友」で第86回(昭和56年下半期)芥川賞候補(18日*該当作なし)。つかこうへい(福岡県嘉穂町出身)が『蒲田行進曲』(角川書店、昭5611)で第86回(昭和56年下半期)直木賞に決定(18日*同時受賞は光岡明(熊本市)『機雷』)。北垣一柿(馬場駿二)没(●日)。3月 第12回(’81)福岡市文学賞授賞式、小説=土井敦子★[97]、詩=清水ゑみ子★[98]、短歌=桑原廉晴★[99]・松下静祐★[100]、俳句=小島隆保★[101]・平田羨魚★[102]、川柳=早良葉★[103]・播磨圭之介★[104](●日)。4月 三宅酒壺洞没(7日)。川崎竹一没(28日)。5月 澤田藤一郎没(11日)。7月 福岡県詩人会総会、福岡電信電話会館で開催、第18[=通算]回福岡県詩人賞は江川英親『狼の嘘』(4日*鍋島幹夫『あぶりだし』も同時受賞)。白石一郎、「島原大変」(「別冊文藝春秋」159、昭57・4)で第87回直木賞候補(15日*受賞は深田祐介『炎熱商人』)。8月 片山英一郎が総合文芸誌「文芸四季」創刊(●日)。小野和之(ALMEE同人)、交通事故死(5日*享年54歳)。「九州文学」同人大会、長崎県大村市で開催(21日―22日)。鹿児島寿蔵没(22日)。10月 永海兼人★[105]没。11月 福岡県詩人会福岡支部主催の「詩の朗読とあなたの夕べ」(市民芸術祭参加行事)、秀巧社ホール(中央区渡辺通)で開催(5日)。宮本一宏らが詩誌「汎芸神」創刊。歌誌「ゆり」(加野喜久親編集・手島類甫発行)創刊35周年記念全国大会を福岡で開催、「別冊ゆり 三十五周年記念号」を発行(14日)。

昭和58年

1983

1月 原田種夫『ペンの悦び』(西日本新聞社)伊藤通明『自註現代俳句シリーズ 伊藤通明集』(俳人協会)2月 北田倫『アカシアよひそやかに香れ』(南風書房)3月 板橋謙吉『秒のなかの全て』(南風書房)那珂太郎『詩のことば』(小沢書店)4月 森崎和江『消えがての道』(花曜社)松原一枝『いつの日か国に帰らん』(講談社)森禮子『三彩の女』(主婦の友社)鈴木召平『北埠頭』(葦書房)三宅酒壺洞『句集 玄海』(文献出版)5月 有田忠郎『セヴラックの夏』(書肆山田)安西均『暗喩の夏』(牧羊社)夏樹静子『殺意』(角川書店)夏樹静子『紅い陽炎』(新潮社)杉本章子『写楽まぼろし』(新人物往来社)森禮子『にっぽん味栗毛』(潮出版社)大場可公『みち潮』(西日本川柳十七会)国友香代『有馬山』(黄?社)友清高志『狂気―ルソン住民虐殺の真相』(現代史出版会)福岡文化連盟編『画文集 博多新風土記』(梓書院)6月 〈永海兼人先生追悼号〉(「あまのがわ」)柿添元『不毛の時』(紀元書房)有田忠郎『夢と秘儀』(書肆山田)原田種夫『原田種夫全集』全5巻(国書刊行会)犬塚堯『河畔の書』(思潮社*第2回現代詩人賞)岡松和夫『純粋な生活』(河出書房新社)森禮子『聖書による十二の物語』(中央出版社)7月 夏樹静子『国境の女』(講談社)古賀青霜子『落し文』(私刊)泉淳夫『句集 博多歳時記』(私刊)8月 森崎和江『能登早春紀行』(花曜社)9月 川上一雄『水の反映』(桃滴舎)樹のぶ子『その細き道』(文藝春秋)樋口修吉『ジェームス山の李蘭』(講談社)村上淳『摩天楼のレストランにて』(私刊)10月 有田忠郎『蝉』(書肆山田)白石一郎『天上の露』(青樹社)原田種夫『銀婚飛行』(梓書院)11月 安西均『暗喩の夏』(牧羊社)米倉斉加年『おとなになれなかった弟たちに』(偕成社)夏樹静子『訃報は午後二時に届く』(文藝春秋)中村光至『捜査』(徳間書店) 12月 樹のぶ子「光抱く友よ」(「新潮」)阿木津英『天の鴉片』(不識書院)今村俊三『桃滴コラム』(桃滴舎)■この年、日下部舟可『人間賛歌』(私刊)藤田きよし『花は白』(私刊)河田誠一『迷路金印考』(丸善福岡支店出版サービスセンター▲県図)万燈同人句集刊行会編『万燈同人句集』(万燈同人句集刊行会▲市図)鈴木薫(詩)きどさわこ(画)『海よ』(●)

1月 原田種夫『ペンの悦び』出版記念会、福岡国際ホールで開催(19日)。2月 第13回(’82)福岡市文学賞は、小説=北田倫★[106]、詩=麻田春太★[107]、短歌=三宅愛子★[108]・桝谷啓市★[109]、俳句=的野冷壺人★[110]・秦夕美★[111]、川柳=江藤けいち★[112]・一鬼ふく世★[113](●日)。3月 第14回福岡市文学賞に杉本章子(20日)。夕刊フクニチ新聞社取締役社長に北川晃二が就任(31日*56年6月まで)。4月 板橋謙吉遺詩集『秒のなかの全て』(南風書房)出版記念会、西日本新聞社ビル16F国際ホールで開催(7日)。7月 福岡県詩人会総会、福岡電信電話会館で開催(3日)。樹のぶ子が「追い風」で第89回(昭和58年上半期)芥川賞候補(14日*該当作なし)。杉本章子が『写楽まぼろし』で第89回(昭和58年上半期)直木賞候補(14日*受賞は胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』)。8月 第13回九州詩人祭福岡大会、福岡市内の九州エネルギー館・ホテル法華クラブホテルで開催、シンポジウム「いま九州の詩は…」など(6日―7日)。「九州文学」同人大会、鹿児島県東市来町で開催(20日―21日)。10月 若久団地集会所前に夏樹静子文学碑建立。11月 福岡県詩人会福岡支部主催の「詩の朗読とイメージ展」(市民芸術祭参加行事)、秀巧社クライアントルームで開催(5日)。小田小石没(●日)12月 第五期「九州文学」終刊★[114](1日)。この時期、福岡都市圏発行の詩誌は「ALMEE」「異神」「花粉期」「樹」「蟻塔」「記録と芸術」「九州野火」「草」「聖氷島」「石廊」「砦」」「パルナシウス」「汎芸神」「木火」「融合」など。

昭和59年

1984

2月 『光抱く友よ』(文藝春秋)3月 『ALMEEアンソロジー1982』(ALMEEの会)森崎和江『慶州は母の呼び声』(筑摩書房)森禮子『出会いの時間』(海竜社)菊畑茂久馬『焼け跡に海風が吹いていた』(葦書房)4月 杉山武子「土着と反逆―吉野せいの文学について」(「農民文学」*第27回農民文学賞)渡辺斉『わが海』(燎原社)白石一郎「海賊たちの城」(「別冊文藝春秋」)夏樹静子『女の銃』(講談社)樹のぶ子『寒雷のように』(文藝春秋)羽田敬二『未明』(海図出版)宮本一宏『近代詩人の内景』(桜楓社)杉森久英『浪人の王者 頭山満』(河出文庫)5月 野阿梓『花狩人』(ハヤカワ書店)宮本一宏(絵=藤野一友)『神話序曲』(芸神社)樋口伸子『夢の肖像』(石風社)平田俊子『ラッキョウの恩返し』(思潮社)秋枝原児(義廣)『句縁曼陀羅』(私刊)6月 吉木幸子『風と寓話と』(立風書房)久津晃『■■賽人(ぱりさいびと)』(雁書館)夏樹静子『秘められた心中』(文藝春秋)小田島雄志「道化の目」(「西日本新聞」22日―8月30日)7月 上野真子『クレイジーキルト』(現代詩グループゼロの会)薄敏男★[115]『黄貌』(裸足の会)南里征典『核戦争を救った男』(光風社出版)8月 森崎和江『森崎和江詩集』(土曜美術社)高田律子『微風』(双弓舎)9月 岡松和夫『楠の森』(福武書店)森崎和江『津軽海峡を越えて』(花曜社)河野信子『火の国の巡礼』(工作舎)夏樹静子/深野治『ニッポン青春グラフティ』(勁文社)10月 大西巨人『天路の奈落』(講談社)柴田基典『想像力の流域』(西日本新聞社)樋口修吉『アバターの島』(講談社)夏樹静子『最後に愛を見たのは』(講談社)中村光至『刑事』(徳間書店)北田倫『オレンジが輝くとき』(南風書房)岡部六弥太『鰤雑煮』(葦書房)11月 石沢英太郎「ミステリー映画館」(「西日本新聞」夕刊、13日―60年1月29日)尹一柱編/伊吹郷訳『尹東柱全詩集 空と風と星と詩』(影書房)夏樹静子『妻たちの反乱』(光文社)夏樹静子『旅人たちの迷路』(角川書店)野阿梓『武装音楽祭』(ハヤカワ書店)久丸修『殺意の断層』(文春文庫)澤田藤一郎『澤田藤一郎歌集 第五集』(私刊)12月 金子秀俊『太宰府』(パルナシウスの会)■この年、平田俊子『ラッキョウの恩返し』(思潮社)安武九馬『まほろ』(番傘川柳本社九州総局)平田羨魚・他編『跫音』(円発行所)中村淳子『裸馬に乗って』(桃滴舎?▲市図)福山喜徳編『彩雲の会合同歌集Vol.1』(彩雲の会)佐々木菁子編『観』(都久志句会▲市図)古賀博文『犬のまま』(●)

1月 樹のぶ子★[116]が「光抱く友よ」で第90回(昭和58年下半期)芥川賞に決定(17日)。樋口修吉★[117]が『ジェームス山の李蘭』で第90回(昭和58年下半期)直木賞候補(17日*受賞は神吉拓郎『私生活』・高橋治『秘伝』)。2月 第14回(’83)福岡市文学賞は、小説=杉本章子、詩=有田忠郎★[118]、短歌=福山喜徳(きとく)[119]、俳句=井尾望東(いお・ぼうとう)[120]、川柳=末松仙太郎★[121](●日)。7月 福岡県詩人会総会、福岡電信電話会館で開催、村上淳が奨励賞(15日)。白石一郎が「海賊たちの城」で第91回(昭和59年上半期)直木賞候補(●日*受賞は連城三紀彦『恋文』)。北川晃二・東野利夫・北田倫の3人が季刊文芸誌「西域」★[122]創刊(20日*平成7年24号で終刊)。野田宇太郎没(20日)。11月 福岡県詩人会福岡支部主催の「詩の朗読と公開座談会」(市民芸術祭参加行事)、秀巧社ホールで開催(1日)。12月 山本作兵衛没(19日)。■この年、田島安江が詩誌「道化師」創刊(●日)。

昭和60年1985

1月 米倉斉加年「道化口上」(「西日本新聞」夕刊、30日―4月11日)白石一郎『ぎやまん波止場』(青樹社)2月 松原一枝『今日よりは旅人か』(文藝春秋)石沢英太郎『博多殺人行』(廣済堂文庫)河野静雲『〈脚註名句シリーズT・7〉河野静雲集』(俳人協会)寺田健一郎『直腸切断』(葦書房)3月 森田緑雨『蒼生』(私刊)石沢英太郎『犯罪調書』(大和書房)4月 岡松和夫「こぞの雪」(「西日本新聞」夕刊、12日―6月25日)眞鍋呉夫『黄金伝説』(沖積舎)白石一郎『島原大変』(文藝春秋)夏樹静子『女検事霞夕子 螺旋階段をおりる男』(新潮社)5月 大西巨人『観念的発想の陥穽―大西巨人文芸論叢・下巻』(立風書房)谷川雁『海としての信濃』(深夜叢書社)鹿児島寿蔵『人形と歌と』(朝日新聞社)6月 森崎和江『悲しすぎて笑う』(文藝春秋)岡松和夫『異郷の空』(文藝春秋)石沢英太郎『博多殺人風景』(廣済堂文庫)7月 山本哲也『静かな家』(七月堂*H氏賞候補・高見順賞候補)加藤悟『加藤悟歌集』(芸風書院)8月 白石一郎『観音妖女―十時半睡事件帖』(青樹社)南里征典『青春山河』(徳間書店)中村光至『特別捜査本部』(徳間書店)檀一雄『青い雲』(作品社)藤崎美枝子『下萌』(東京美術)9月 樹のぶ子『波光きらめく果て』(文藝春秋)飯田飯彦『昔、そこに森があった』(理論社)渡瀬一男『近況』(パルナシウスの会)近藤洋太『カムイレンカイ』(一風堂)10月 那珂太郎『空我山房日乗其他』(青土社)田島安江『金ピカの鍋で雲を煮る』(花神社)龍秀美『花象譚』(詩学社)大西巨人『運命の賭け』(晩聲社)伊藤ルイ『海の歌う日』(講談社)樹のぶ子『街角の法廷』(新潮社)11月 小島直記『君子の交わり紳士の嗜み』新潮社)森禮子『ひとり行く旅』(菁柿堂)読売新聞西部本社学芸資料課『西日本文芸風土記』(創思社出版)12月 白石一郎『幽霊船』(東京文芸社)小島隆保『俳論集 一点の芳草』(梓書院)足立律子『〈現代俳句新鋭集〉家族』(東京美術)■この年、俣野衛『私本聊斎志異』(紀元社)桑原廉靖『往診は馬車に乗って』(葦書房)中野与八郎『街茜』(私刊)城谷文城『麁原(そはら)』(私刊)吉本洋子『午前一時の湯浴み考』(石風社▲市図)富田淑『六十代―はがき・ボランティア集』(「文集お便り」拡大写本の会)『花粉期アンソロジー 1985』(現代詩グループ花粉期の会市図)福山喜徳編『彩雲の会合同歌集Vol.2』(彩雲の会▲市図)城谷文城麁原(そはら)』(私刊▲市図)朝倉恭『日吉峠』(●)

1月 樋口修吉が『アバターの島』で第92回(昭和59年下半期)直木賞候補(17日*該当作なし)。2月 第15回(’84)福岡市文学賞は、評論=佐渡谷重信★[123]、詩=金子秀俊★[124]、短歌=江嶋寿雄★[125]、俳句=山崎冨美子★[126]、川柳=野田はつ★[127](●日)。3月 夏樹静子が夫の転勤で福岡市に転居。5月 犬塚堯★[128]が朝日新聞社監査役をへてKBC九州朝日放送専務取締役に赴任。7月 福岡県詩人会総会開催、第18[通算第21]回福岡県詩人賞は樋口伸子★[129]『夢の肖像』(7日)。杉本章子が「名主の裔」で第93回(昭和60年前半期)直木賞候補(18日*受賞は山口洋子『演歌の虫』『老梅』)。10月 川上宗薫没(13日)。『〈日本現代詩文庫〉丸山豊詩集』出版記念会、福岡国際ホールで開催、安西均・川崎洋・牛島春子・森崎和江らも出席(19日)。

昭和61年

1986

1月 白石一郎「ウルフたちの海」(「西日本新聞」1日―9月23日)各務章『四季風信帖』(異神の会)湯川達典『〈日本現代詩人叢書94〉湯川達典詩集』(芸風書院)『九州詩集 1985』(九州詩集発行委員会)樋口修吉『国別外国人接待法』(講談社)2月 松原一枝「春はそこまで」(「西日本新聞」夕刊、5日―4月17日)檀一雄『燃える砂』(毎日新聞社)原田種夫『萩の抄』(西日本新聞社)原田種夫『乱世梟商記』(叢文社)森崎和江『インドの風のなかで』(石風社)河野信子『家族幻想』(新評論)3月 夏樹静子『わが郷愁のマリアンヌ』(角川書店)中村光至『署長特命』(徳間書店)入江英雄『鶏の脚』(私刊)一田牛畝『句集 花瓜』(正定寺)4月 那珂太郎『はかた幻像』(小沢書店)広渡常敏「青春無頼」(「西日本新聞」夕刊、18日―6月30日)夏樹静子『女の銃』(講談社)清水修一『香春』(石川書房)5月 石沢英太郎『福岡・博多殺人模様』(廣済堂文庫)6月 野阿梓『凶天使』(ハヤカワ書店)北田倫『黄蘭の道美しく』(南風書房)7月 安西均『宛名を忘れた手紙』(鉱脈社)森崎和江『こだまひびく山河の中へ』(朝日新聞社)岩井護『二羽鴉』(光風社出版)夏樹静子『ドーム』(角川書店)樹のぶ子『星夜に帆をあげて』(文藝春秋)松原一枝『今はもう帰らない』(海竜社)小川清流★[130]『川柳 びいどろ』(福岡番傘川柳会)8月 島尾敏雄『魚雷艇学生』(新潮社)安西均『お辞儀する人』(花神社)福間明子『原色都市圏』(石風社)石沢英太郎『中洲ネオン街殺人事件』(廣済堂文庫)吉野裕之『風景画』(桃滴舎)鹿児島寿蔵『牡丹の花・朝と夕』(新星書房)9月 柴田基典『耳の生活』(葦書房*H氏賞候補・日本詩人クラブ賞候補・地球賞候補)石沢英太郎『ゴルフツアー殺人事件』(光文社文庫)10月 山埜井喜美枝『呉藍(くれなゐ)』(不識書院)西本弥生『句集 風むらさき』(石風社)中村光至『漂着死体』(勁文社)11月 眞鍋呉夫『二十歳の周囲』(沖積舎)大西巨人『遼東の豕』(晩聲社)森崎和江『日本の父』(潮出版社)田中裕子『あなたのいない場所』(異神の会)松田常憲『松田常憲全歌集』(其刊行委員会)12月 石沢英太郎・他『博多ミステリー傑作選』(河出文庫)山本巌『夢野久作の場所』(葦書房)野坂治『くれなずみ』(梓書院)■この年、柿添元『達人』(紀元書房)宮本一宏『北原白秋』(桜楓社)岸本みか『残影』(沖積舎)山下千代寿『傘寿好日』(私刊▲県立図)福山喜徳編『彩雲の会合同歌集Vol.3』(彩雲の会)石井水脈『紅の燈台』(私刊▲市図)

2月 元「こをろ」同人の川上一雄没(4日)。第16回(’85)福岡市文学賞は、ノンフィクション=東野利夫★[131]、詩=龍秀美★[132]、短歌=久津晃★[133]、俳句=高田律子★[134]、川柳=近藤ゆかり★[135]。原田種夫『萩の抄』『乱世梟商記』出版記念会、福岡国際ホールで開催(26日)。4月 劉寒吉(小倉)没(10日)。6月 菅原神社(警固3丁目)に進藤一馬の歌碑〔世を思い燃えつくさんと我がいのちたぎりし若き日夢のごとしも〕建立。7月 福岡県詩人会総会、ヘルプラザ(中央区)で開催、第19[通算第22]回福岡県詩人賞は龍秀美『花象譚』(6日)。村田喜代子(中間市)が「熱愛」で第95回(昭和61年上半期)芥川賞候補(17日*該当作なし)。11月 福岡県詩人会福岡支部主催の「若い詩人の集い―朗読と卓話の夕」(市民芸術祭参加行事)、天神コアホールで開催、劇団テアトル博多も協賛(1日)。島尾敏雄が鹿児島市の自宅で死去(12日)。この年、片山恭一(九大農学部大学院生・「らむぷ」同人)が短篇「気配」で文學界新人賞。木村風師らが俳誌「曙」創刊。

昭和62年

1987

2月 白石一郎『海狼伝』(文藝春秋)後藤明生「客地にて」(「西日本新聞」夕刊、16日―4月24日)夏樹静子『孤独のフェフウェイ』(朝日新聞社)石沢英太郎『石沢英太郎の推理作家の裏側の裏』(創思社出版)安西均『茜色の仮面』(椋の木社)3月 杉本章子「げんまん」(「オール讀物」)大西巨人『巨人の未来風考察』(朝日新聞社)4月 持田勝穂『青馬を見む』(短歌新聞社)夏樹静子『霧の証言』(光文社)岡松和夫『口紅』(講談社)石沢英太郎『少数派』(講談社)李興燮『アボジがこえた海』(葦書房)村井斐(あや)『連綿』(梓書院)5月 村田喜代子「鍋の中」(「文學界」)夏樹静子『懇切な遺書』(集英社)石沢英太郎『博多歓楽街殺人事件』(廣済堂文庫)6月 恒成美代子『季節はわれを』(雁書館)樹のぶ子『陽ざかりの迷路』(新潮社)7月 島尾敏雄『震洋発進』(潮出版社)安西均『詩歌粒々』(飯塚書店)甲木美帆『黄泉がえり』(沖積舎)小原菁々子『句集 海女』(其刊行会/西日本新聞社)中村光至『手配書の女』(徳間書店)8月 坂田Y子『お七・異聞』(石風社)9月 『矢山哲治全集』(未来社)夏樹静子『駅に佇つ人』(講談社)中村光至『阿蘇外輪山(カルデラ)殺人事件』(勁文社)坪井芳江『一文字』(本阿弥書店)10月 平田俊子『アトランティスは水くさい!』(書肆山田)白石一郎『蒙古の槍―孤島物語』(文藝春秋)樋口修吉『銀座ラプソディ』(話の特集)石沢英太郎『秘画・写楽の謎』(ケイブンシャ文庫)今村俊三『桃滴記』(桃滴舎)田村圓澄『太宰府の春―回顧七十年』(六興出版社)11月 中村光至『殉職』(勁文社)松田軍造『空港』(国鉄詩人連盟)黒田達也『西日本戦後詩史』(西日本新聞社)『福岡県詩集 1987年版』(梓書院)夏樹静子『死の谷から来た女』(文藝春秋)北田倫『光る風 光る波』(南風書房)12月 久丸修『迷走―国際女子マラソン殺人事件』(徳間書店)岩井護『西南戦争』(成美堂出版)友清高志『満洲慟哭』(講談社)坂田Y子(ようこ)『お七・異聞』(石風社)俣野衛『夢幻彷徨』(二元社)松田軍造『空港』(国鉄詩人連盟)清水ゑみ子『赤い闇』(花神社)上原稔『黄落』(梓書院)藤田潔『さすかた』(白楊書院)■この年、宮原修『万華鏡』(瑞穂書房▲市図)

1月 村田喜代子(中間市)が「盟友」で第96回(昭和61年下半期)芥川賞候補(16日*該当作なし)。2月 第17回(’86)福岡市文学賞は、小説=明石善之助★[136]、詩=福間明子(めいこ)[137]、短歌=加藤悟★[138]、俳句=足立律子★[139]、川柳=荒幸介★[140](●日)。森田緑雨★[141]没(21日*葬儀は24日)。5月 俳人協会25周年記念九州俳句大会、都久志会館で開催し600人以上が参加、鷹羽狩行が講演「歳時記の見直し」(31日)。7月 福岡県詩人会総会、ベルプラザで開催、第20[通算第23]回福岡県詩人賞は福間明子『原色都市圏』(5日*同時受賞は餘戸義雄)。白石一郎★[142]が『海狼伝』で第97回(昭和62年上半期)直木賞に決定(16日)。村田喜代子が「鍋の中」で第97回(昭和62年上半期)芥川賞に決定(16日)。9月 山口要・織坂幸治・黄村葉・宝生房子・田代茂・月岡祥郎らが文芸誌「海」創刊。村田喜代子・白石一郎が福岡市天神の福岡国際ホールで芥川賞直木賞受賞記念講演会(17日)。菅原神社(警固3丁目)に中牟田喜一郎の歌碑〔古しへのゆかりの里に咲く花の色香は永久に変らざりけり〕建立。11月 上野英信没(21日)。福岡県詩人会福岡支部主催の「詩の朗読の夕べ―詩そして詩人との対話」(市民芸術祭参加行事)、秀巧社ビル1階で開催(28日)。12月 山田牙城没(17日)。この年、谷口哲秋が「遠方より」で昭和62年前期文學界新人賞。織坂幸治・●らが文芸同人誌「海」創刊。

昭和63年

1988

1月 岡松和夫『海の砦』(新潮社)樹のぶ子『花嵐の森ふかく』(文藝春秋)樋口修吉『針路はディキシーランド』(集英社)3月 今村嘉孝『無音』(鳥影社)白石一郎『刀―十時半睡事件帖』(青樹社)4月 大西巨人『地獄変相奏鳴曲』(講談社)夏樹静子『雲から贈る死』(角川書店)小島直記『斬人斬馬剣―古島一雄の青春』(中央公論社)土井敦子『天翔る〈高場乱〉』(私刊)5月 森崎和江『ナヨロの海へ』(集英社)夏樹静子『湖・毒・夢』(新潮社)中村光至『刑事(デカ)たちの死角』(勁文社)野阿梓『銀河赤道祭』(ハヤカワ書店)6月 白石一郎『弓は袋へ』(新人物往来社) 7月 脇川郁也『百年橋』(紫陽社)今村俊三『摘花集』(桃滴舎)8月 黒田達也『ホモ・サピエンスの嗤い』(ALMEEの会)白石一郎『鳴門血風記』(徳間書店)石沢英太郎『さらば大連』(光文社文庫)9月 樹のぶ子『虹の交響』(講談社)眞鍋呉夫『評伝 火宅の人』(沖積舎)猪城キヨミ『手漉和紙の里』(華琳舎)鮫島康子『〈俊英俳句選集U・18〉榛の木』(東京四季出版)中村祐子『隠沼』(草韻新社)10月 岩井護『江戸密偵帖』(光風社出版)白石一郎『戦国武将伝』(文藝春秋)夏樹静子『そして誰かいなくなった』(講談社)『石沢英太郎追悼文集』(中村光至)中村健次『ラングーン刑務所』(東峰書房)安西均『チェーホフの猟銃』(花神社*平1・3新装版)11月 杉本章子『東京新大橋雨中図』(新人物往来社)北川晃二『武蔵に勝った男』(武道学園純正館・島津書房)森崎和江『トンカ・ジョンの旅立ち』(日本放送出版協会)久丸修『周波数α殺人事件』(徳間書店)羽田敬二『豊後岡城詩抄』(海図出版)12月 山本哲也『詩という磁場』(石風社)井出俊作/田代俊一郎『上野英信 人・仕事・時代』(櫂歌書房)■この年、鳥巣蕗『孫の風船』(●)楢崎六花『那の津』(玉藻社)楢崎六花『冬将軍』(私刊)山下千代寿『つれづれの旅』(私刊▲県立図)青木昭子『深緋』(●)

1月 谷口哲秋が「遠方より」で第98回(昭和62年下半期)芥川賞候補(●日*受賞は池澤夏樹「スティル・ライフ」・三浦清宏「長男の出家」)、堀和久(北九州市出身)が『大久保長安』で第98回直木賞候補(*受賞は阿部牧郎『それぞれの終楽章』)。2月 第18回(’87)福岡市文学賞は、小説=岸本みか★[143]、詩=坂田Y子(ようこ)[144]、短歌=朝倉恭★[145]、俳句=藤崎美枝子★[146]、川柳=大場可公★[147](●日)。5月 夢野久作の妻・杉山クラ没(26日)。6月 石沢英太郎、太宰府市内の自宅で縊死(16日)。7月 福岡県詩人会総会、ベルプラザで開催(10日)。岩森道子(北九州市)が「雪迎え」で第99回(昭和63年上半期)芥川賞候補(13日*受賞は新井満「尋ね人の時間」)、堀和久(●)が『春日局』で第99回直木賞候補(13日*受賞は西本正明「凍れる瞳」「端島の女」)。泉淳夫★[148](ふぁうすと川柳社同人)没(●日)。9月 夢野久作の長男・杉山龍丸★[149]没(20日)。10月 福岡県詩人会福岡支部主催の「筑紫路にうたう―講話と詩の朗読の宴」(市民芸術祭参加行事)、四王寺山散策後に太宰府市中央公民館で開催(16日)。

昭和64年

平成1年

1989

1月 原田種夫『あすの日はあすの悦びU』(財界九州社)森崎和江『大人の童話・死の話』(弘文堂)伊藤常子『森のささやき』(冬蕾短歌会)2月 長井盛之『風にあたえる』(長井盛之全家集刊行会)田中小実昌『アメン父』(河出書房新社)石沢英太郎『推理作家の裏側の裏』(廣済堂文庫)中村光至『横須賀・マニラ殺人事件』(廣済堂出帆)北田倫『星は煌きぬ』(南風書房)3月 『現代日本詩人全集 福岡の詩人』(教育企画出版)白石一郎『夫婦刺客』(光文社)石沢英太郎『九州推理紀行』(天山文庫)森禮子『神女』(講談社)隈智恵子『ベンチャーの日日』(雁書館)4月 鹿児島寿蔵『鹿児島寿蔵全歌集』(新星書房)5月 杉本章子『名主の裔』(文藝春秋)夏樹静子『東京駅で消えた』(中央公論社)伊藤通明『西国』(富士見書房)門田照子『アレルギー前線』(花神社)江口竹亭編『万燈二十年史』(万燈社)6月 檀一雄『句集 モガリ笛』(むなぐるま草紙社)坂牧周祐/坂牧しげ子『唐木坂』(草韻新社)樹のぶ子『ゆめぐに影法師』(集英社)森禮子『神女(かみんちゆ)』(講談社)7月 田中艸太郎『「こをろ」の時代』(葦書房)8月 〈吉岡禅寺洞生誕百年記念号〉(「あまのがわ」)久津晃『僕と獏』(雁書館)中村光至『緊急逮捕、令状なし』(勁文社)いしがのぶこ(文)むらせかずえ(絵)『聖福寮の子どもたち』(石風社)9月 片瀬博子『Memento mori』(花神社)加野靖典『冬の構図』(梓書院*加野乃芙子編)夏樹静子『ペルソナ・ノン・グラーダ』(文藝春秋)夏樹静子『Cの悲劇』(光文社)10月 有田忠郎『髪と舟』(書肆山田)江川英親『ひもじい鬼』(ALMEEの会)石沢英太郎『狙われた部屋』(天山文庫)リゲル短歌会編『リゲル歌集』(梓書院)11月 柿添元『詩集 年輪』(早大校友会福岡県支部)岡松和夫『手弱女』(文藝春秋)岡部六弥太『夜須野』(円発行所)12月 白石一郎『海峡の使者』(文藝春秋)樋口修吉『回転木馬』(集英社)湯川達典『ある遺書―特攻隊員林市造』(九州記録と芸術の会*平成5年8月櫂歌書房より再刊)■この年、六百田幸夫『筑前国万葉続歌枕紀行』(私刊)谷口治達『俳諧求道―小原菁々子聞書』(西日本新聞社)松本ヤチヨ『鐘』(東京美術)中野与八郎『冬の鸚哥』(私刊)勝屋ひろを『山の余情』(梓書院)帯谷瑛之介『童歌幻燈記』(コンノ書房▲県図・北九図)古賀博文『西高東低』(●)櫻井ツ子『象牙色の空』(●)

1月 杉本章子★[150]が『東京新大橋雨中図』で第100回(昭和63年下半期)直木賞に決定(12日)。岩森道子が「香水蘭」で第100回(昭和63年下半期)芥川賞候補(12日*受賞は李良枝「由熙」・南木佳士「ダイヤモンドダスト」)。2月 第19回(’88)福岡市文学賞は、小説=久丸修★[151]、詩=今村嘉孝★[152]、短歌=藤田潔★[153]、俳句=志摩一平★[154]、川柳=冨永紗智子★[155](●日)。4月 俣野衛没(7日)。6月 安西均が『チェーホフの猟銃』で第7回現代詩人賞(日本現代詩人会主催)受賞、丸山豊が先達詩人顕彰(17日)。7月 福岡県詩人会総会、ベルプラザで開催、第25[*今年度から通算回数に統一]回福岡県詩人賞は今村嘉孝『無音』(9日)。山本哲也評論集『詩という磁場』出版記念会、福岡ガーデンパレスで開催(22日)。8月 丸山豊没(8日*22日告別式)。原田種夫没(15日*享年88歳、告別式は19日安国寺にて)。いしがのぶこ(文)むらせかずえ(絵)『聖福寮の子どもたち』(石風社)出版(*石賀信子は元「婦人之友」福岡友の会員)。9月 長井盛之・高田昭三らが歌誌「日本短詩派」創刊。深野幸代(歌人)没(15日)。黒田達也『西日本戦後詩史』『ホモサピエンスの嗤い』出版記念会、ベルプラザで開催(17日)。10月 夏樹静子が「第三の女」でフランス犯罪小説大賞。福岡県詩人会福岡支部主催の「詩と視覚の実験」(市民芸術祭参加行事)、県立美術館視聴覚室で開催(29日)。11月 福岡市制100周年・KBC開局35周年企画事業として犬塚堯の長詩「筑紫讃歌」を團伊玖磨が作曲・指揮し福岡サンパレスで発表会(10日)。原田種夫展、岩田屋で開催(22日―27日)。

平成2

1990

2月 中村光至『横浜市警殺しの捜査線』(勁文社)3月 北田倫『歌集 シーザーの花香る』(南風書房)原田種夫『さすらいの歌』(日本図書センター)4月 白石一郎『戦国を斬る』(講談社)樹のぶ子『時を青く染めて』(新潮社)杉本章子『妖花』(新人物往来社)5月 那珂太郎『幽明過客抄』(思潮社)黒田達也『〈日本現代詩文庫39〉黒田達也詩集』(土曜美術社)宮本一宏『幼年の繭』(詩美学研究会)宮本一宏『季節の残響』(詩美学研究会)宮本一宏『現代詩作家考』(詩美学研究会)柴田佐知子『筑紫』(本阿弥書店)7月 白石一郎『海王伝』(文藝春秋)中村光至『広域指定105号事件』(勁文社)末松仙太郎『〈日本全国川柳草書11〉末松仙太郎集』(近代文芸社)内田南草『遠雷』(感動律俳句会)8月 〈お前よ美しくあれと声がする―福岡高等学校と九州帝国大学〉(「敍説」)松原一枝『お前よ美しくあれと声がする』(梓書院*新装版)森崎和江『詩的言語が萌える頃』(葦書房)白石一郎『水軍の城』(白水社)9月 杉本章子『爆弾可楽』(文藝春秋)堀和久『死にとうない―仙腰a尚伝』(新人物往来社)夏樹静子『ダイアモンドヘッドの虹』(文藝春秋)木村博子『歌集 風声』(砂子屋書房)河野信子『高群逸枝』(リブロポート)10月 杉山参緑『種播く人々』(葦書房)井上瑞貴『渓谷〇年』(石風社)樹のぶ子『ブラックノディが棲む樹』(文藝春秋)11月 樹のぶ子『霧の子午線』(中央公論社)藤原智美「王を撃て」(「群像」)〈特集・川上一雄遺稿〉(「九州作家」95)樋口伸子『図書館日誌』(石風社)12月 脇川郁也『花の名を問う』(本多企画)久仁栄『花咲く町』(短歌新聞社)■この年、本村正雄『笹丘の径』(短歌新聞社)楢崎六花『続冬将軍』(私刊)楢崎六花『全冬将軍』(私刊)中尾好郎『にんげん』(私刊)中尾好郎『みちくさ』(私刊)

1月 重松泰雄らが文学批評「敍説」創刊(6日)。原ォ(佐賀県鳥栖市在住・九大卒)が「私が殺した少女」で第102回(平成元年後半期)直木賞に決定(16日*同時受賞は星川清司「小伝抄」)。2月 第20回(’89)福岡市文学賞は、小説=片山恭一★[156]、詩=該当者なし、短歌=隈(くま)智恵子★[157]、俳句=坪井芳江★[158]、川柳=鷹野五輪(いつわ)[159]★(●日)。4月 杉山参緑★[160]没(14日)。7月 福岡県詩人会総会、ベルプラザで開催、代表幹事は一丸章から各務章に交替(15日)。10月 藤戸高光・前野りりえ・手嶋サヤ子・石川敬大らが詩誌「GAGA」創刊。パルナシウス20周年記念会を県立美術館で開催、「現代詩とアジア」のテーマで荒川洋治・犬塚堯・鈴木召平による講演とシンポジウム(14日)。福岡総合短歌大会(福岡市歌人会主催)開催、桑原廉靖の講演「博多の歌人大隈言道」(28日)。11月 一丸章が福岡県教育文化功労者表彰(2日*リーセントホテルにて表彰式)。福岡県詩人会福岡支部主催の「地球言語と詩の集い」(市民芸術祭参加行事)、県立美術館視聴覚室で開催(18日)。12月 今村俊三★[161]没(24日)。この年、原口真智子が「電車」で第23回(平成元年度)北日本文学賞を受賞。

平成3年

1991

1月 樹のぶ子「銀河の雫」(「西日本新聞」夕刊、4日―4年2月27日)樹のぶ子『哀歌は流れる』(新潮社)白石一郎『異国の旗』(中央公論社)2月 伊藤ルイ『虹を翔ける』(八月書館)中村光至『横浜−博多−誘拐殺人』(廣済堂出版)田尻啓『もがり笛の女』(菁柿堂)3月 柴田基孝『〈日本現代詩文庫46〉柴田基孝詩集』(土曜美術社)北田倫『その薔薇は紅すぎる』(南風書房)4月 岡松和夫『一休伝説』(講談社)樋口修吉『選ぶのはヴィーナス』(集英社)四島司『人惚れ』(日本経済新聞社)5月 夏樹静子『独り旅の記憶』(光文社)原口真智子「かなしい雪男」(「西域」)土井敦子『彼岸への道』(近代文藝社)6月 森崎和江『風になりたや旅ごころ』(葦書房)夏樹静子『死なれては困る』(新潮社)樹のぶ子『サザンスコール』(日本経済新聞社)樹のぶ子『フラッシュバック』(文藝春秋)7月 平田俊子『夜ごとふとる女』(思潮社)東義人『自由時間(フリータイム)』(裏山書房)白石一郎『犬を飼う武士』(講談社)吉岡紋『グッバイロック』(近代文芸社)今村俊三『深養集』(津村愛文堂)8月 山埜井喜美枝『六花(りつくわ)』(不識書院)9月 柿添元『世紀末ラプソディー』(海図出版)山代あづさ『句集 袖屏風』伊藤ルイ『必然の出会い』(影書房)野田寿子『眼』(地球社)10月 野阿梓『バベルの薫り』(早川書房)渡辺玄英『水道管のうえに犬は眠らない』(書肆山田)内田南草『〈現代俳句の一〇〇冊〉黒潮』(現代俳句協会)11月 安西均『晩夏光』(花神社)吉田まり子『カンダタ』(本多企画)北田倫『撩乱の窓を閉じよ』(南風書房)一丸文子『〈現代俳句女流シリーズZ・5〉隠(おん)の出の笛』(牧羊社)■この年、鴨川武彦『句集 天心』(●)

2月 第21回(’90)福岡市文学賞は、小説=吉岡紋(あや)[162]、詩=古賀博文★[163]、短歌=本村正雄★[164]、俳句=楢崎六花★[165]、川柳=中尾好郎★[166](●日)。5月 北川晃二らが文芸同人誌「季刊午前」創刊。長谷川町子没(27日)。7月 福岡県詩人会総会、ベルプラザ博多で開催、先達詩人顕彰は岡部隆介(筑紫村出身・直方市在住)(14日)。8月 丸山豊三回忌を記念して第1回白鳥忌を丸山家墓所(大野城市牛頸・福岡中央霊園)で開催(7日)。原田種夫三回忌を記念して中洲大橋袂の文学碑前で偲ぶ会を開催(15日)。9月 小山俊一、松山市にて死去(18日)。10月 香椎宮境内に小原菁々子句碑〔綾杉のこぼす神威の雨路涼し〕建立。この年、友成純一が東京から福岡市に転居。11月 福岡県詩人会福岡支部主催の「詩の朗読と講演会「谷間からの発言」」(市民芸術祭参加行事)、福岡県立美術館視聴覚室で開催(10日)。

平成4年

1992

1月 有田忠郎『〈日本現代詩文庫52〉有田忠郎詩集』(土曜美術社出版販売)夏樹静子『霧の向こう側』(新潮社)中村光至『遊撃刑事(ショート・デカ)』(光文社)河野信子・田部光子『夢劫の人―石牟礼道子の世界』(藤原書店)2月 森崎和江『きのうから明日へ』(葦書房)樹のぶ子『白い光の午後』(文藝春秋)3月 白石一郎『戦鬼たちの海』(毎日新聞社)4月 白石一郎『江戸の海』(文藝春秋)4月 湯川達典『とある日の歌』(私刊・新装復刊)5月 藤原智美「運転士」(「群像」)樹のぶ子『これは懺悔でなく』(講談社)森崎和江『荒野の郷―民権家・岡田孤鹿と二人妻』(朝日新聞社)森禮子『私を変えた聖地の旅』(海竜社)中村光至『特捜刑事(デカ)』(双葉社)6月 恒成美代子『夢の器』(ながらみ書房)阿木津英『イシュタルの林檎』(五柳書院)大西巨人『三位一体の神話』(光文社)7月 那珂太郎『時の庭』(小沢書店)岡松和夫『北京の日』(講談社)中村光至『県警特殊捜査班』(勁文社)北田倫『黄色い河』若宮平里『緑樹』(近代文藝社)8月 藤原智美『運転士』(講談社)安西均『銃と刃物』(花神社)「汎芸神」同人詞華集『詩の珊瑚』(芸神社)宮原修(稲永収)『水鳥の歌』(瑞穂書房)溝上桓子『十二単』(短歌新聞社)9月 樹のぶ子『彩雲の峰』(福武書店)原口真智子『神婚(かみよび)』(立風書房)田島安江『水の家』(侃侃房)山川清『紙ヒコーキに乗って』(本多企画)『句集 砂丘』(西日本新聞社友句会)10月 荒木力『那の津の先輩たち』(海図出版)井上文『夜の庭』(梓書院)夏樹静子『白愁のとき』(角川書店)樋口修吉『銀座一期一会』(マガジンハウス)門田照子『満酌』(本多企画)11月 眞鍋呉夫『句集 雪女』(沖積舎)白石一郎『天命を知る』(PHP研究所)河合田鶴『スカルの水』(私刊)11月 野田寿子『〈日本現代詩文庫70〉野田寿子詩集』(土曜美術社出版販売)12月 井上静子『あしたの風』(葦書房▲県立図)今村俊三『桃滴日録』(桃滴舎)友清高志『鞍山昭和製鋼所』(徳間書店)■この年、岡部六弥太編『露華』(円発行所)藤田きよし『ふり向けば』(白楊書院)楠原花子『句集 葉奈』(私刊▲市図)

1月 志摩海夫(北九州市八幡東区)没(24日*葬儀は26日)。2月 第22回(’91)福岡市文学賞は、評論=重松泰雄★[167]、詩=吉田まり子★[168]、短歌=櫻井ツ子★[169]、俳句=鮫島康子★[170]、川柳=真島十三枝(とみえ)[171](●日)。4月 上林猷夫(元・日本現代詩人会会長)が来福し福岡県詩人会員らと詩話会を開催(8日)。平田羨魚没(●日)。5月 長谷川町子没(27日)。第3回伝統俳句協会全国大会、国際ホールで開催(30日)。7月 福岡県詩人会総会、ベルプラザ博多(福岡市中央区)で開催、第28回福岡県詩人賞は吉田まり子『カンダタ』・渡辺玄英『水道管のうえに犬は眠らない』(12日)。藤原智美★[172]が「運転士」で第107回(平成4年上半期)芥川賞に決定(15日)。長谷川町子に国民栄誉賞。12月 白石一郎が『戦鬼たちの海』で第5回柴田錬三郎賞(*「すばる」誌上発表)。この年、宮崎宣久没。

平成5年

1993

1月 白石一郎『江戸人物伝』(文藝春秋)樋口修吉『銀座北ホテル』(集英社)2月 樹のぶ子『湖底の森』(文藝春秋)岡松和夫『断弦』(文藝春秋)野阿梓『月光のイドラ』(中央公論社)守部直次/守部千加子『梨も柿も放生会』(私刊)3月 丹生秋彦『新羅(しるら)の壺』(本多企画)『西島伊三雄画文集 すんまっせん』(西島伊三雄童画集刊行会)4月 夏樹静子『女優X』(文藝春秋)中村光至『公開捜査』(双葉社)友成純一『内蔵幻想』(ペヨトル工房)北田倫『あなたは、神を見たか』(南風書房)5月 二沓ようこ『火曜サスペンス劇場』(ミッドナイト・プレス)樹のぶ子『氷炎』(講談社)6月 眞鍋呉夫『花火』(沖積舎)7月 白石一郎『海将』(新潮社)8月 平田俊子『(お)もろい夫婦』(思潮社)夏樹静子『夏樹静子サスペンス劇場』(光文社)中村光至『失踪人』(光文社文庫)9月 柿添元『酸素』(私刊●要確認)樹のぶ子『銀河の雫』(文藝春秋)原口真智子『神婚(かみよび)』(立風書房)森崎和江『買春王国の女たち』(宝島社)岡部六弥太『松囃子』(葦書房)東野利夫『南蛮医アルメイダ』(柏書房)『菊畑茂久馬著作集』1(海鳥社*全4巻・1994.8完結)10月 高松文樹『こころと霊』(思潮社)、月岡祥朗『不知不識譚(しらずしらずのものがたり)』(海図出版)樹のぶ子『時を青く染めて』(新潮社)吉岡紋『白い夏』(近代文芸社)11月 白石一郎『出世長屋』(講談社)野阿梓『緑色研究』(中央公論社)安西均『指を洗ふ』(花神社)12月 辻仁成「母なる凪と父なる時化」(「新潮」)目加田誠『殘燈』(石風社)佐々木菁子(忠雄)『句集 千眼』(牧羊社)■この年、松本ヤチヨ『曼珠沙華』(角川書店)藤田潔『思い川』(白楊書院)

2月 安西均(筑紫野市出身)没(8日*享年74歳、告別式は16日東京新宿区の千日谷会堂)。第23回(’92)福岡市文学賞は、小説=原口真智子★[173]、詩=荒木力★[174]、短歌=溝上桓子(たけこ)[175]、俳句=一丸文子★[176]、川柳=森雷音(らいおん)[177](●日)。5月 田瀬明子らが文芸誌「ガランス」創刊。薄敏男(宗像俳句作家協会長)没。6月 福岡県詩人会編集の詩誌「母音」復刻版(創言社)出版記念会、久留米市図書館で開催(26日)。志摩一平没。7月 福岡県詩人会総会、ベルプラザ博多で開催、第29回福岡県詩人賞は荒木力『那の津の先輩たち』(4日)。釜山詩人協会(韓国)の詩人らが来福し福岡県詩人協会の詩人らと福岡県社会福祉センターで交流会開催(27日)。8月 第3回白鳥忌、福岡市の天神ビル11階ホールで開催(7日)。11月 福岡県詩人会福岡支部主催の「福岡の詩祭「福岡の戦後の詩」」(市民芸術祭参加行事)、福岡県立美術館視聴覚室で開催(28日)。ビルじんしんいうし12月 持田勝穂らが歌誌「波濤」創刊(*歌誌「形成」の後継誌)。江口竹亭(「万燈」主宰)没。この年、「白桃」同人の松本ヤチヨが「手」50句で第39回角川俳句賞を受賞。

平成6年

1994

1月 海老井英次編『ふるさと文学館 福岡T』(ぎょうせい)2月 森崎和江『いのちを産む』(弘文堂)有田忠郎『一顆明珠』(書肆山田)久丸修『怪しげな宿』(双葉社)倉員直枝『香椎』(伊麻書房)3月 藤原智美『群体(クラスター)』(講談社)杉本章子『間諜』(中央公論社)4月 赤沼三郎『夢法師』(近代文芸社)中村光至『退職刑事(デカ)VS長期囚』(双葉社)野阿梓『黄金郷』(早川書房)羽田敬二『天の秤』(石風社)大野展男『鰤とブロイラー』(伊麻書房)菅原純『俺は生きていた』(日本図書刊行会)井上文『制服のない青春』(西日本新聞社)5月 行場沙羅『花だけが残った花』(紫陽社)樹のぶ子『熱』(文藝春秋)夏樹静子『夏樹静子のゴールデン12』(文藝春秋)6月 〈北川晃二追悼特集〉(「西域」)中戸真吾(谷口哲秋)『イスカンダル東征伝説』(立風書房)山埜井喜美枝『火渡り』(砂子屋書房)7月 柴田佐知子『歌垣』(富士見書房)8月 白石一郎『投げ銛千吉廻船帖』(文藝春秋)冨士本啓示『別れ道』(私刊)9月 樹のぶ子『蔦燃』(講談社)夏樹静子『一瞬の魔』(文藝春秋)樋口修吉『銀座ミモザ館』(集英社)森崎和江『いのちの素顔』(岩波書店)10月 大西巨人『五里霧』(講談社)松原一枝『大連ダンスホールの夜』(荒地出版社)北田倫『雨夜花が聞える』(南風書房)古賀博文『ポセイドンの夜』(土曜美術出版販売)11月 谷川雁「北がなければ日本は三角」(「西日本新聞」夕刊、10日―7年1月11日)夏樹静子『デュアル・ライフ』(毎日新聞社)藤原智美『Rリアリティ』(集英社)瀧口明(白石一文)『第二の世界』(海越出版社)白石一郎『海よ島よ〈歴史紀行〉』(講談社)12月 白石一郎『風雲児』(読売新聞社)森禮子『女の子はらくじゃない』(ポプラ社)鈴木薫『水を渉る』(本多企画)渡部智倶人『ある医学徒の青春』(海鳥社)■この年、佐々木菁子編『観』第2号(都久志てんじん句会▲市図)長ア島星『海光』(すなやま句会▲市図)

1月 辻仁成が「母なる凪と父なる時化」で第110回(平成5年下半期)芥川賞候補(13日*受賞は奥泉光「石の来歴」)。2月 安西均★[178]没(8日)。第24回(’93)福岡市文学賞は、小説=松本文世★[179]、詩=月岡祥朗(しょうろう)[180]、短歌=久仁栄★[181]、俳句=松本ヤチヨ★[182]、川柳=板木継生(いたき・つぐお)[183](●日)。北川晃二★[184]没(27日)。3月 武田幸一没(29日)。5月 夢野久作展「怪人Q作ランド」、赤煉瓦文化館で開催(21日―6月26日)。福岡県詩人会総会、ベルプラザ博多で開催、第30回福岡県詩人賞は二沓ようこ★[185]『火曜サスペンス劇場』(10日)。11月 福岡県詩人会福岡支部主催の「福岡の詩祭〈筑紫の詩人・安西均を偲んで〉」(市民芸術祭参加行事)、NHK福岡R-2スタジオで開催(13日)。各務章の福岡市文化賞・九州文学賞(詩賞)受賞祝賀会、福岡国際ホールで開催(19日)。小原菁々子の句碑〔未知の日々委ね詣づる初天神〕、水鏡天満宮(天神1丁目)に建立。那珂八幡宮に桑原廉晴の歌碑〔武者絵馬に少年の日の名はありて兵に召され発ちてゆきたり〕建立。

平成7年

1995

1月 白石一郎『孤島物語』(新潮社)片山恭一『きみの知らないところで世界は動く』(新潮社)渡辺斉『わが庭』(錫言社)2月 久津晃『天使の喇叭』(雁書館)樹のぶ子『花弁を光に透かして』(朝日新聞社)樋口修吉『シネマ倶楽部』(集英社)中村光至『密告者(インフォーマー)のリスト』(光文社)谷川雁『北がなければ日本は三角』(河出書房新社)3月 白石文郎『寵児』(海越出版社)清水修一『米の山』(石川書房)高山八郎『夢奪われし子ら』(海鳥社)隈智恵子『バランスシート』(雁書館)4月 「私の文人交友録」(「読売新聞」西部版、1日―9年1227日)夏樹静子『クロイツェル・ソナタ』(講談社)友成純一『幽霊屋敷』(角川書店)宅嶋徳光『くちなしの花―ある戦歿歿学生の手記』(光人社)門田照子『過去からの返信』(本多企画)5月 岡部隆介『魔笛』(本多企画)六百田幸夫『宇美通信』(私刊)樹のぶ子『水脈』(文藝春秋)松原一枝『中村天風先生 積極人間の大原則』(海竜社)大西巨人『迷宮』(光文社)森禮子『献身』(白水社)土井敦子『岩洞御女』(近代文藝社)藤渡由久子『黄鐘(わうしき)』(短歌新聞社)太田耕造『火の雨が降ってくる』(はぴねす文庫)6月 長谷川法世『走らんか!』(集英社)白石文郎『寵児』(海越出版社)西村聡淳『殉難の日』(梓書院)7月 那珂太郎『鎮魂歌』(思潮社)杉本章子『残映』(文藝春秋)森崎和江『二つのことば・二つのこころ』(筑摩書房)海老井英次編『ふるさと文学館 福岡U』(ぎょうせい)加賀博子編『林市造遺稿集 日なり楯なり―日記・母への手紙(改訂版)』(櫂歌書房)8月 原口真智子「クレオメ」(「季刊午前」)岡たすく『深夜の物差し』(詩土社)吉武俊子『樹層以後』(八重岳書房)9月 藤原智美『だから役にたつ仕事』(PHP研究所)脇川郁也『バカンスの方法』(本多企画)久丸修『悪夢の黙示録』(双葉社)10月 樹のぶ子『億夜』(講談社)夏樹静子『妻たちの変身』(光文社)夏樹静子『乗り遅れた女』(双葉社)11月 山本とし子『句集 貝塚』(天満書房)12月 松田軍造『佇む時の中で』(国鉄詩人連盟)中島寿子『ヒポクラテスの樹』(短歌新聞社)■この年、松本ヤチヨ・他『合同句集 菜の花』(私刊)

1月 「詩人・安西均展」、筑紫野市歴史民俗資料館で開催(6日―3月31日)。王塚跣没(8日)。2月 第2回福岡県文化賞授賞式、受賞者は森崎和江(創造部門)・杉本章子(奨励部門)・葦書房(特別部門)(18日)。第25回(’94)福岡市文学賞は、評論=織坂幸治★[186]、詩=羽田敬二★[187](『天の秤』)、短歌=大野展男(のぶお)[188]、俳句=柴田佐知子★[189]、川柳=藤田菁彦(あおひこ)[190](7日*授賞式は3月3日西鉄グランドホテル)。6月 文芸誌「西域」が第24号で終刊。福田清人没(13日)。持田勝穂没(25日)。7月 福岡県詩人会総会、ベルプラザ博多で開催(9日)。赤瀬川隼(三重県生まれ・少年時に門司港在住)が「白球残映」で第113回(平成7年前半期)直木賞に決定(18日)。8月 第5回白鳥忌、天神ビル11階で開催(6日)。11月 福岡県詩人会福岡支部主催の「福岡の詩祭〈詩の朗読とワインの夕べ〉」、天神ビル8階で開催(18日)。

平成8年

1996

1月 片瀬博子(訳編)『現代イスラエル詩選集』(思潮社)3月 藤原智美「午前三時のFAX」(「西日本新聞」夕刊、5日―5月2日)持田勝穂『ほたるぐさ』(短歌新聞社)鍋山ふみえ『新世界』(梓書院)伊豆丸竹仙『波のまにまに人生の面白し』(櫂歌書房)田代俊一郎『駆け抜けた前衛―九州派とその時代』(花書院)4月 柿添元『おれたち』(九州文学社)大西巨人『春秋の花』(光文社)原口真智子「飛ぶ女」(「文學界」)森崎和江・簾内敬司『原生林に風がふく』(岩波書店)樹のぶ子『葉桜の季節』(講談社)卜部啓『渡りの季節』(近代文芸社)平田俊子『ふむふむ芸能人図鑑』(花書院)三宅愛子『筑紫の抄』(新星書房)中村いつ子『風の譜』(本阿弥書店)5月 〈持田勝穂追悼号〉(「波濤」)長野秀樹『逢う、花に。―檀一雄作品集』(花書院)6月 福間明子『これからの絵手紙』(日貿出版社)7月 『福岡県詩集 1996年版』(石風社)8月 大西巨人『大西巨人文選』全4巻(みすず書房*12月完結)中村光至『追撃』(光文社)庄嶋里子『絢』(東京四季出版)9月 樹のぶ子『花渦』(講談社)大場可公『無限抱擁』(西日本新聞川柳十七会)10月 柴田基孝『水音楽』(思潮社)白石一郎『南海放浪記』(集英社)藤原智美『恋する犯罪』(読売新聞社)藤原智美『ディスプレイのなかの青空』(白水社)林光雄編『〈花田比露思歌集第2巻〉雑草路』(短歌新聞社)11月 山本哲也『詩が、追いこされていく』(西日本新聞社)門田照子『抱擁』(書肆青樹社)甲斐巳八郎/甲斐大策『アジア回廊』(石風社)林光雄編『〈花田比露思歌集第3巻〉茅野』(短歌新聞社)12月 辻仁成「海峡の光」(「新潮」)中村健次『戦友』(私刊)木原昭三『二次林』(本阿弥書店)野中亮介『俳句こころ遊び』(実業之日本社)■この年、平川店村『蹌踉』(●)

1月 原口真智子が「クレオメ」で第114回(平成7年下半期)芥川賞候補(11日*受賞は又吉栄喜「豚の報い」)。2月 第26回(’95)福岡市文学賞は、小説=西村聡淳★[191]、詩=鈴木薫[192]★、短歌=藤渡(ふじと)由久子★[193]、俳句=野中亮介★[194]、川柳=松本百子★[195](●日)。3月 安西均を偲ぶ会、筑紫野市立図書館敷地内の安西均詩碑前・太宰府天満宮境内茶店で開催(10日)。一丸章の地域文化功労者文部大臣表彰祝賀会、ベルプラザ博多で開催(24日)。4月 小原菁々子文庫展、福岡県立図書館で開催(●日―6月●日)。6月 伊藤ルイ没(28日)。7月 福岡県詩人会総会、ベルプラザ博多で開催(14日)。8月 第6回白鳥忌、天神ビルで開催、子息の丸山泉が講演「父を語る」(11日)。9月 山本哲也・北川透らが「詩と批評 九」(梓書院)創刊(25日*隔月刊・第25号まで)。11月 山本哲也評論集『詩が、追いこされていく』出版記念会、国際ホール(西日本新聞会館16階)で開催(5日)。福岡県詩人会福岡支部主催の「秋の詩祭〈詩に酔い、酒に酔い〉」(市民芸術祭参加行事)、福岡市博多区の「博多百年蔵」(石蔵酒造)で開催(16日)。この年、真田和が「ポリエステル系十八号」で第3回小説現代推理新人賞(講談社主催)を受賞。上野真子が個人詩誌「あるふぁ」創刊。ひわきゆりこ・廣■英子●が文芸誌「えとわす」創刊。

平成9年

1997

1月 夏樹静子『白愁のとき』(角川書店)上尾龍介『一片の冰心―ある学徒兵の戦後』(中国書店)2月 白石一郎『異人館』(朝日新聞社)3月 恒成美代子『ひかり凪』(ながらみ書房)松原一枝『中村天風先生に学んだ強運をよぶ才能』(海竜社)4月 織坂幸治『天景』(花書院)吉貝甚蔵『ハイホー』(石風社)麻田春太『白の時代』(異神の会)鶴田幸子『桂冠』(龍書房)梅田改良(写真)藤井千鶴子(短歌)『ふたり静』(海鳥社)5月 片山恭一『ジョン・レノンを信じるな』(角川書店)岡松和夫『峠の棲家』(新潮社)樹のぶ子『恋愛空間』(講談社)樋口修吉『サンデーサイレンスの産駒』(中央公論社)多田茂治『夢野一族―杉山家三代の軌跡』(三一書房)中尾義孝編『中尾武徳遺稿集・戦没学生の手記 探求録』(櫂歌書房)6月 夏樹静子『椅子がこわい』(文藝春秋)田代茂『夏の風に吹かれて』(花書院)木村風師『素描』(安楽城出版)7月 白石一郎『玄界灘』(文藝春秋)夏樹静子『花を捨てる女』(新潮社)大久保富士子『長閑原』(短歌研究社)8月 樹のぶ子『彩月』(文藝春秋)伊藤通明『蓬莱』(角川書店)安西均『安西均全詩集』(花神社)9月 樋口修吉『最後の恋文』(マガジンハウス)10月 井上寛治『さらばアリヨール』(九州文学社)平田俊子『ターミナル』(思潮社)黒田達也『集落記』(ALMEEの会)江川英親『雀万匹』(思潮社)姜h東『身世打鈴(シンセタリョン)』(石風社)11月 久津晃『砂時計』(本多企画)夏樹静子『時が証す』(潮出版社)藤原智美『メッセージボード』(読売新聞社)白石文郎『ぼくは微動だにしないで立ちつくす』(幻冬舎)黒田毅『遠い風に』(葦書房)12月 白石一郎『おんな舟』(講談社)藤原智美『「家をつくる」ということ』(プレジデント社)片瀬博子『片瀬博子詩集1957-1997(書肆山田)渡辺玄英『液晶の人』(梓書院)岡部六弥太『厚朴(ほお)』(角川書店)六百田幸夫『六百田橋』(私刊) ■この年、東義人『日常』(天籟俳句会)松本ヤチヨ『手』(角川書店)佐藤秀『冬川以後』(やまなみ短歌会佐藤秀歌集刊行委員会編、短歌研究社)松本ヤチヨ・他『合同句集 菜の花3』(私刊)三上りつよ『白芙蓉』(私刊▲市図)大里泰照『松風の関』(●)

1月 辻仁成★[196]が「海峡の光」で第116回(平成8年下半期)芥川賞に決定(16日)。2月 第27回(’96)福岡市文学賞は、飜訳=持田明子★[197]、詩は松田軍造★[198]、短歌=清水修一★[199]、俳句=長ア島星★[200]、川柳=野ア輝俊(きとし)[201](●日)。3月 中州大橋横の清流公園に原田種夫文学碑[ひとをにくむなかれ…](詩「人間」、「九州文学」昭18・7)建立。7月 福岡県詩人会総会、ベルプラザで開催、第33回福岡県詩人賞は門田照子★[202]『抱擁』(6日)。8月 上野晴子(故・上野英信夫人)没(27日)。11月 福岡県詩人会主催の秋の詩祭「月白の道〜丸山豊を偲んで」(市民芸術祭参加行事)、天神ビルで開催、第一部は第7回白鳥忌、第二部は詩の朗読、第三部は1996RKB毎日放送制作(木村栄文ディレクター)「月白の道」を上映(23日)。

平成10年

1998

1月 上野晴子『キジバトの記』(裏山書房)鴨川武彦『句集 みあれ祭』(蝸牛社)2月 宮本一宏『〈時〉の瞼に触れて』(鉱脈社)樹のぶ子『イスタンブールの闇』(中央公論社)野阿梓『少年サロメ』(講談社)3月 高木良子『水中花』(花書院)4月 森崎和江『いのち、響き合う』(藤原書店)南里征典『博多 秘愛の女』(光文社)5月 森崎和江『地球の祈り』(深夜叢書社)柿添元『床の中から』(紀元書房)片桐英彦『枕辺のブーケ』(海鳥社)北川数義『北川鬼火句集』(菜殻火社)6月 那珂太郎『木洩れ日抄』(小沢書店)井上寛治『兄』(梓書院)石村通泰『空の花』(石風社)樹のぶ子『蘭の影』(新潮社)夏樹静子『最後の藁』(文藝春秋)百田和『弥生光』(短歌研究社)河野幸子『歌光』(砂子屋書房)7月 野田寿子『母の耳』(土曜美術出版販売) 石村通泰『空の花』(石風社)梁木靖弘『渚のモダニズム』(マック)林光雄/大津留温編『〈花田比露思歌集第4巻〉かりごも』(短歌新聞社)同編『〈花田比露思歌集第5巻〉夕凪』(短歌新聞社)8月 岡たすく『自分史画』(鉱脈社)樹のぶ子『サモア幻想』(日本放送出版協会)9月 藤原智美『シングルガールズ』(集英社)樋口伸子『あかるい天気予報』(石風社)北きりの『生絹(すずし)』(舷燈社)神崎クニ子『つくしこひし』(本阿弥書店)10月 各務章(詩)荒木幸史(絵)『詩画集 秋桜物語』(私刊)北きりの『生絹』(●)11月 伊藤ルイ『海を翔ける』(八月書館)眞鍋呉夫『露のきらめき』(KSS出版)眞鍋呉夫『夢みる力』(ふらんす堂)石川敬大『フィルターごしの恋』(梓書院)西村聡淳『雪の音』(梓書院)12月 白石一郎『怒濤の如く』(毎日新聞社)松村由利子『薄荷色の朝に』(短歌研究社)■この年、青木昭子『空の巣(エンプティネスト)』(砂子屋書房)

1月 福岡県立図書館で所蔵資料展「詩人たちの故里(くに)―郷土(福岡)の詩人(明治〜現代)」開催(20日―3月15日)。2月 第28回(’97)福岡市文学賞は、小説=高光巳代子★[203]、詩=吉貝甚蔵★[204]、短歌=木原昭三★[205]、俳句=木村風師(かざし)[206]、川柳=熊谷孝子(くまがえ・こうこ)[207](●日)。7月 福岡県詩人会総会、ベルプラザ博多で開催、第13回先達詩人顕彰は一丸章(5日)。8月 「福岡美術戦後物語」展、福岡市美術館で開催(8日―9月6日)。第8回白鳥忌、天神ビルで開催(8日)。10月 福岡市女性センター「アミカス」10周年記念「ふくおか国際女性フォーラム’98」開催(3日―4日)。11月 中村光至★[208]没(2●3日)。福岡県詩人会福岡支部主催の「秋の詩祭〈詩に酔い、酒に酔い〉」、博多百年蔵で開催(17日)。この年、白石一郎が海洋文学大賞特別賞を受賞。鍋島幹夫(黒木町)が第49H氏賞を受賞。樋口伸子が『あかるい天気予報』で第9回日本詩人クラブ新人賞を受賞。野田寿子が『母の耳』で第8回丸山豊記念現代詩賞を受賞。

平成11年

1999

1月 樹のぶ子『透光の樹』(文藝春秋)山本幹二『兎小屋』(パルナシウスの会)藤崎辰子『茶畑』(私刊)内田澪『句集風鐸』(北溟社)西日本新聞文化部『昭和の尋ね人』(不知火書房)2月 中村光至『拉致』(光文社)3月 林十九楼『谺して』(角川書店)甲斐大策『生命の風物語』(石風社*新装版)甲斐大策『シャリマール』(石風社*新装版)白石一郎『海の夜明け』(徳間書店)葉文館出版・出版部編『博多弁川柳』(葉文館出版)4月 夏樹静子・他『ハートフルトーク―福岡発信』(NECクリエイティブ)夏樹静子『茉莉子』(中央公論社)松原一枝『中村天風 活きて生きた男』(中央公論新社)5月 前田重治『風来日乗』(私刊)6月 原口真智子「悲しい雪男」・〈追悼・犬塚堯氏〉(「季刊午前」19)那珂太郎『木洩れ日抄』(小沢書店)杉山武子『夢とうつせみ―一葉樋口夏子の肖像』(私刊)7月 〈追悼 中村光至〉(「南風」8)白石一郎『航海者』(幻冬舎)7月 夏樹静子『妻たちの欲望』(光文社)8月 脇川郁也『露切橋』(本多企画)おだ・じろう(田中的典)『「宗像」から』(アピュアランス工房)10月 森崎和江『愛することは待つことよ』(藤原書店)入江杏子『檀一雄の光と影』(文藝春秋)大石實『福岡県の文学碑(古典編)』(海鳥社)11月 有田忠郎『子午線の火』(書肆山田)田中圭介『草茫茫 海茫茫』(西日本通信社●12月?)12月 龍秀美『TAIWAN』(詩学社)平田俊子『平田俊子詩集』(思潮社現代詩文庫)大里泰照『松風の関』(本阿弥書店)西村聡淳『天翔ける雲―久留米藩騒動異聞』(玄海灘の会)■この年、江頭慶典『蒼き海』(柊書房)

1月 犬塚堯が東京都清瀬市の病院で没(11日)。平野啓一郎(北九州市出身)が「日蝕」で第120回(平成10年下半期)芥川賞に決定(14日)。2月 第29回(’98)福岡市文学賞は、小説=西田宣子★[209]、詩=樋口伸子★[210]、短歌=青木昭子★[211]、俳句=北きりの★[212]、川柳=井手典生(いで・てんせい)[213](●日)。福岡市総合図書館主催の「福岡の作家・その作品と素顔」展開催、期間中の「福岡文学講座」に白石一郎・樹のぶ子・杉本章子・白石一郎が出演(11日―3月21日)。3月 樋口伸子が『あかるい天気予報』で第9回日本詩人クラブ賞。5月 野田寿子が『母の耳』で第8回丸山豊記念現代詩賞。6月 重松泰雄(日本近代文学研究者・九大名誉教授・「敍説」代表)没(19日)。鍋島幹夫・樋口伸子・野田寿子各賞受賞祝賀会、国際ホールで開催(26日)。7月 白石悌三(俳文学者・福岡大学教授)没(5日)。福岡県詩人会総会、ベルプラザ博多で開催、第35回福岡県詩人賞は井上寛治『兄』(11日)。藤野千夜(北九州市出身)が「夏の約束」で第122回(平成11年下半期)芥川賞に決定(14日*同時受賞は玄月「蔭の棲みか」)。8月 第9回白鳥忌、西日本新聞会館16階国際ホールで開催(1日)。後藤明生没(2日)。西村聡淳らが文芸誌「玄界灘」創刊(5日)。10月 福岡県歌人会(会長=山埜井喜美枝)を結成し、久留米市の文化ホールで大会開催(17日)。福岡県詩人会福岡支部主催の「福岡の詩祭〈詩に酔い、酒に酔い〉」、博多百年蔵で開催(30日)。11月 福岡市歌人会第1回大会、福岡市女性センターアミカスで開催(14日)。この年、白石一郎が「怒濤のごとく」で第33回吉川英治文学賞。田中圭介が九州文学賞(詩部門)受賞。

平成12年

2000

1月 白石一文『一瞬の光』(角川書店)柿添元『続 床の中から』(紀元書房)深野幸代(福岡喜徳編)『サビタの鈴』(梓書院)3月 樹のぶ子『百年の預言』(朝日新聞社)森禮子『神父ド・ロの冒険』(教文館)4月 大道珠貴「裸」(「文学界」)松原一枝『改造社と山本実彦』(南方新社)5月 岡松和夫『実朝私記抄』(講談社)6月 久津晃『孔雀都市』(短歌研究社)夏樹静子『贈る証言』(講談社)明石善之助『博多南新地』(花書院)上野朱『蕨の家―上野英信と晴子』(海鳥社)7月 藤原智美『家族を「する」家』(プレジデント社)8月 大西巨人『二十一世紀前夜祭』(光文社)森崎和江『いのちへの手紙』(御茶の水書房)9月 森禮子『森禮子戯曲集』(菁柿堂)山崎源太郎『やがて来る鳥』(短歌新聞社)原田純子『オルフェの花だより』(短歌研究社)10月 大道珠貴「スッポン」(「文学界」)平田俊子『手紙、のち雨』(思潮社)渡辺玄英『海の上のコンビニ』(思潮社)夏樹静子『弁護士霞夕子 夜更けの祝電』(新潮社)片山恭一『DNAに負けない心』(新潮OH!文庫)西村聡淳『天翔ける雲―久留米騒動異聞―久留米藩一揆異聞』(創風舎)竹下健次郎『解説しづの女句文集』(梓書院)11月 夏樹静子『幸福な罠』(光文社)12月 平田俊子『開運ラジオ』(毎日新聞社)中川由紀子『月のある風景』(花書院)岡部六弥太『金印』(梅里書房)■この年、中野与八郎『青の点滅』(私刊)賀来章輔『一薬草』(●)朝田魚生『朽縄』(●)

1月 藤野千夜(北九州市出身)が「夏の約束」(「群像」平1112)で第122回(平成11年下半期)芥川賞に決定(14日)。大道珠貴が「裸」で第30回九州芸術祭文学賞最優秀作(20日)。「俳句と絵画 野見山朱鳥の世界展」、アクロス福岡で開催(31日―2月6日)。2月 宇野浩二展、福岡市総合図書館で開催(11日―3月20日)。第30回(’99)福岡市文学賞は、小説=杉山武子★[214]、詩=田中圭介★[215]、短歌=江頭慶典(けいてん)[216]、俳句=大里泰照(おおさと・たいしょう)[217]、川柳=平川店村★[218](●日)。田中小実昌没(27日)。3月 大道珠貴、「裸」で第30回九州芸術祭文学賞最優秀賞を受賞。龍秀美が詩集『TAIWAN』で第50回H氏賞(4日*授賞式は6月3日)。7月 大道珠貴が「裸」で第123回(平成12年上半期)芥川賞候補(14日*受賞は町田康「きれぎれ」・松浦寿輝「花腐し」)。第36回福岡県詩人賞は田中圭介『草茫茫 海茫茫』・脇川郁也『露切橋』、第15回先達詩人顕彰は湯川達典(16日)。9月 梅崎光生★[219]没(23日)。「詩と批評 九」第25号で終刊(25日)。10月 末弘喜久★[220]が「塔」で第24回すばる文学賞(集英社主催)に決定(1日*授賞式は1116日)。11月 小原菁々子没(30日)。この年、

平成13年

2001

1月 大西巨人『精神の氷点』(みすず書房*新版)白石一文『不自由な心』(角川書店)末弘喜久『塔』(集英社)2月 森崎和江『北上幻想』(岩波書店)樹のぶ子『燃える塔』(新潮社)3月 白石一郎『蒙古襲来』(日本放送出版協会)持田えき『瀬越しいくたび』(短歌新聞社)4月 片山恭一『世界の中心で、愛をさけぶ』(小学館)羽田敬二『夢書』(石風社)松原新一『幻影のコンミューン』(創言社)6月 夏樹静子『量刑』(光文社)樋口修吉『縁かいな』(徳間書店)白石一文『すぐそばの彼方』(角川書店)7月 村山寿朗『緩徐楽章』(石風社)8月 岡たすく『水彩の日々』(燎原社)山本哲也『一篇の詩を書いてしまうと』(思潮社)柿添元『定本・九重詩集』(みくら詩房)夏樹静子『死刑台のロープウェイ』(徳間書店)9月 牛島春子『牛島春子作品集』(ゆまに書房)杉本章子『おすず―信太郎人情帖』(文藝春秋)大道珠貴『背く子』(講談社)江川英親『平穏無事』(思潮社)諸岡史子『天使突抜』(短歌研究社)大音千紘『水晶枕』(ながらみ書房)福山喜徳『挽歌集 さるすべりの花』(梓書院)大木練山『金比羅山―ある被曝二世の試み』(文藝書房)10月 高松文樹『空無』(思潮社)平田俊子『きのうの雫』(平凡社)樹のぶ子『満水子』(講談社)田代朝子『地層』(梅里書房)福島けい子『振り向けば』(本阿弥書店)田部光子『二千年の林檎』(西日本新聞社)轟良子(文)・轟次雄(写真)『ふくおか文学散歩』(西日本新聞社)11月 深町準之助『一日のレッスン』(近代文芸社)柿添元『続々 床の中から』(みくら書房)荒木力『兵隊オルフェ』(石風社)近藤ゆかり『桜貝』(私刊)宮本一宏『近代詩人の生と詩』(花書院)12月 大道珠貴「ゆううつな苺」(「文学界」)上野眞子『在り在りて』(花書院)片桐英彦『ヒポクラテスの髭を剃る』(ふらんす堂)■この年、森志げる『いまの今を』(●)

1月 大道珠貴が「スッポン」で第124回(平成12年下半期)芥川賞候補(16日*受賞は青来有一「聖水」・堀江敏幸「熊の敷石」)。2月 第31回(’00)福岡市文学賞は、小説=納富泰子★[221]、渡辺玄英★[222]、短歌=原田純子(すみこ)[223]、俳句=賀来章輔(かく・しょうすけ)[224]、川柳=谷川定子★[225](●日)。3月 「21世紀の現代詩in福岡」(日本現代詩人会主催)、ホテル・ステーションプラザで開催(24日―25日)。5月 岡部隆介★[226]没。7月 黒田達也、第16回福岡県詩人会先達詩人顕彰(15日)。10月 樋口修吉没(4日)。11月 夏樹静子が第9回福岡県文化賞に決定(26日)。この年、高樹のぶ子が西日本文化賞。一丸章が日本現代詩人会先達詩人顕彰。黒田達也が福岡県教委教育文化表彰。

平成14年

2002

1月 土井敦子『花筏』(近代文藝社)2月 白石一郎『東海道をゆく―十時半睡事件帖』(講談社)岡松和夫『無私の感触』(講談社)藪斗四子(淑子)『花杏』(菜殻火社)竹下淑子『回想のしづの女』(私刊)3月 杉本章子『水雷屯』(文藝春秋)長野瑞子『初列風切(しょれつかざきり)』(短歌研究社)4月 眞鍋呉夫『眞鍋呉夫句集』(芸林書房)那珂太郎(高柳誠編)『那珂太郎詩集』(芸林書房)5月 恒成美代子『ゆめあはせ』(砂子屋書房)6月 大道珠貴「タンポポと流星」(「文學界」)7月 花田衛「瞑れQ1」(「九州文学」)森禮子『誘惑の岸』(菁柿堂)8月 岡たすく『鉄床の呟き』(燎原社)黒田達也『幻影賦』(ALMEEの会)久保田美津子『歌集 冬榎』(短歌研究社)白石一文『僕のなかの壊れていない部分』(光文社)9月 樹のぶ子『エフェソス白恋』(文化出版局)杉本章子『狐釣り』(文藝春秋)吉岡紋『静かな街』(九州文学社)岡部六弥太『鷹柱』(角川書店)10月 大道珠貴『裸』(文藝春秋)11月 石川敬大『北一輝の帽子』(侃侃房)吉岡紋『話の小骨』(近代文芸社)小原菁々子『花鳥佛心』(西日本新聞社)12月 大道珠貴「しょっぱいドライブ」(「文学界」)片山恭一『満月の夜、モビイ・ディックが』(小学館)各務章『遠い声 近い声』(木星社)古賀博文『人魚のくる町』(詩画工房)上野真子『在り在りて』(花書院)田島安江『博多湾に霧の出る日は』(侃侃房)

1月 大道珠貴が「ゆううつな苺」で第126回芥川賞候補(16日*受賞は長嶋有「猛スピードで母は」)。2月 第32回(’01)福岡市文学賞は、小説=ひわきゆりこ★[227]、詩=岡たすく★[228]、短歌=諸岡史子★[229]、俳句=朝田魚生(ぎょせい)[230]、川柳=森志げる★[231](●日)。5月 「福岡市文学館」(福岡市総合図書館文学文書課)が発足し、デビュー展「カフェと文学」を福岡市赤煉瓦文化館で開催(25日―6月16日)。6月 一丸章没(12日)。7月 第17回福岡県詩人会先達詩人顕彰は荒木力(14日)。9月 詩誌「蟻塔」第50号で終刊。福岡市文学館の「余は発見せり」展、福岡市赤煉瓦文化館で開催(25日―11月4日)。杉本章子が『おすず』で平成14年度中山義秀賞を受賞。11月 福岡県文化団体連合会創立10周年記念式典。12月 牛島春子没(26日*享年89歳)。

平成15年

2003

1月 原口真智子『ふたたびの雪』(講談社)福間妙子『歌集 ソップ・名残紙』(短歌研究社)3月 大道珠貴『しょっぱいドライブ』(文藝春秋)片山恭一『空のレンズ』(ポプラ社)6月 大道珠貴『銀の皿に金の林檎を』(双葉社)7月 藤原智美『モナの瞳』(講談社)8月 織坂幸治『詩句發句』(花書院)松原一枝『通化事件―関東軍≠フ反乱と参謀 藤田実彦大佐の最期』(チクマ秀版社)大道珠貴『ひさしぶりにさうよなら』(講談社)10月 那珂太郎『現代能 始皇帝』(思潮社)

1月 大道珠貴★[232]が「しょっぱいドライブ」で第12回(平成14年後半期)芥川賞に決定(16日)。3月 第33回(02’)福岡市文学賞授賞式、小説=和田信子★[233]、詩=上野真子★[234]、短歌=長野瑞子★[235]、俳句=田代朝子★[236]、川柳=伊豆丸竹仙★[237](1日)。33回九州芸術祭文学賞最優秀作に吉永尚子(福岡県宗像市)「モモに憑かれて」(●日)。7月 福岡市文学館の企画展「「本」を創る―フクオカ出版物語」、福岡市文学館で開催(2日―8月3日)。