6-2.クホ761・サホ762形(ホッパー貨車)

     
761・762 各1両         1978(昭和53)年6月製造
                        2011(平成23)年3月除籍


     

      道場南口の留置側線にて、バラスト積込作業中の761−762−701。
      その後、専用の荷卸場は駅周辺の区画整理に伴い、東側の第三車庫内に移設されました。


    【概要】

      保線作業の近代化・効率化を図る為、昭和53年に導入されたホッパー貨車です。
      電気機関車701号とプッシュ・プル編成を組成し遠隔制御を行う為、クホ761は701号と
      ほぼ同様の運転台を備える他、サホ762には制御回路の引通し線が配線されています。
      スタイルは何となく先輩格の電動貨車デヤ750形を意識した作りですが、乗務員室は
      こちらの方が狭く、車体長も短くなっています。


      

      谷上〜箕谷の登り勾配に挑む761-762-701のプッシュ・プル3連。
      電動貨車デヤ750形に似た顔ですが、前照灯部分のくぼみや乗務員室部分のRが省略されており、
      ホイッスルも701号と同じものを装備しています。


      

      神戸電鉄のクホ・サホの原型とも言うべき、山陽電鉄のホッパー貨車クホ70・サホ80形。
      こちらの電動車は電気機関車ではなく、大正生まれの有蓋電動貨車、モワ1形が頑張っていました。
      製造は1966(昭和41)年1月、10歳以上年下の子分に比べると、時代を感じさせるスタイルですね。
      車体長も神鉄とほぼ同じですが、荷重はやや多めの20tでした。

      2編成が活躍していましたが、工事用機械の導入に伴って1990年に廃車されました。



    【761号の車内を拝見】

      それでは、ホッパー貨車クホ761・サホ762を詳しく拝見していきましょう。
      (掲載に当たっては、神戸電鉄鰍フご協力を頂戴しています)


      
 

 

 (左)761の運転台。電気機関車701号とほぼ同様の機器配置です。運転台窓上に見えるラインフローファンが懐かしいですね。
 (右上)主幹制御器も勿論701号と同じ丸型ハンドル。
 (右下)制御貨車なので761の運転台には単弁はなく、自弁のみの設置です。


  

 (左)運転台右横に配置された10点スイッチ箱。
 (右)車内の各種スイッチ群。「砂マキ」の表示に電機の匂いを感じます。


  

 (左)ハンドブレーキも飾り気のないたたずまいを見せます。
 (右)SLや昔の貨車でよく見かけた、懐かしい「架線注意」の表示も。


  

 (左)デヤ750形に比べると、少し間延びした印象の761ナンバープレート。
 (右)登場は昭和53年と事業用車両としては比較的最近。在来車の更新対応ではなく、新車としての製造です。


      

      台車は旧国鉄の中速貨車用TR211形を基本として新設計された、KW-23形を履いていました。


      

      

      荷重は各車とも16t。写真上では小型のショベルカーで少しずつ積み込みを行っていますが、
      通常は写真下のように、道場南口第三車庫内に新設された荷卸場から大型ダンプで豪快にバラストを
      落とすのが一般的でした。
      ホッパー内部には騒音軽減の為、防音用のゴム板が設置されていました。


      

      この日は偶然、お昼寝中のデヤと砕石積込にやってきたデキホッパーが第三車庫で遭遇。
      鈴蘭台以外での茶坊主同士の並びは非常に珍しい風景です。


      

      珍しく市場の保線基地でお昼寝中のデキ+ホッパー。この一ヶ月前には同じ場所に軌道モータカーが
      搬入され、世代交代の近い事を実感しました。



     

      見津車庫で待機する軌道モータカー+ダンプトロと、解体の為回送されたデキ+ホッパーの出会い。
      去りゆく茶坊主たちは次代を担う後輩に、どんな言葉を送って行ったのでしょうか・・・。


      先輩格のデキとは30年以上に亘りコンビ)を組み、神戸電鉄の重軌条化・近代化に貢献して来ましたが、
      老朽化に伴う軌道モータカー代替により、2011年3月に除籍、デキとともに解体されました。



(2012.01.22 廃車に伴う内容一部更新)


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