Live Steam and Model Engins Collectionライブスチーム&模型エンジンのコレクション あちこちのウェブページで紹介されているような本格的なライブスチームなんて、資金的にも自分の工作技術的にもとても手が出せるようなものではありません。
しかし電気モーターではなく、本物と同じ仕組みで動く蒸気機関やエンジンの模型は、その構造を見ているだけでも楽しくなりますし、実際に手に入れて動かしたいという気持ちは抑えきれません。
ということで、限られたお小遣いの範囲で手元に集めたエンジンや蒸気機関の模型を順次紹介してみたいと思います。
内燃機関は、音や臭いの問題や私の単純な頭には複雑すぎてもう一つ好きになれないせいか、手を出していません。
●ベビーエレファント号
言わずとしれた科学教材社扱いの、技術工作教材ライブスチームです。
送料を入れても5000円程度で手に入るのが魅力のキットです。
組み立ても一部のハンダ付けが残されているだけで簡単に組み上がりますが、調整や燃料の焚き方が難しくて、いろいろたのしめます。
動力はシンプルな首振りエンジン。これをギヤボックスで減速してゆっくりゆっくり走ります。
ギアボックスにはクラッチもついていて、停止したまま首振りエンジンの動きだけを楽しむことも可能です。
ずいぶん古いもので、このあいだ引っ張り出してみたらボイラーの鏡板を固定する鉄のボルトが腐れ落ちてしまっていました。ボイラーの水を完全に抜いていなかったのが悪かったのでしょう。
しかたがないので、手元にあった少し細めの真鍮製の寸切りねじとナットを使って仮止めし、久方ぶりに運転してみましたが、案の定、蒸気の漏れがひどくて、クラッチを切ってようやくなんとか首振りエンジンを動かせるというくらいの状態でした。
初めて手にしたライブスティームという記念碑的アイテムですので、これでよしとしなければならないでしょうが、そのうちなんとかボイラーをちゃんと修理して動かしてやりたいと思います。
●教材ライブスチーム弁慶号利用の軽便蒸気機関車
残念ながら絶版になってしまいましたが、これも科学教材社扱いの、技術工作教材ライブスチームです。
そのままではあまりにも格好が不自然なので、ボディーを新製して鉱山で使われていた軽便鉄道の機関車風にしてみました。
オリジナルの形は、牛越憲治さんの「すずしろ鉄道」に紹介されています。
これは、ピストンバルブ式の立派なエンジンがついていますが、けっこうラフな設計で蒸気漏れも多く、とにかく機関車の格好をしていてピストンとロッドが本物と同じ仕組みで動いて走るのに感激できるモデルというところでしょうか?
動力にかかわるパーツは機械加工済みですので、組み立ては基本的にはねじ止めだけで簡単です。
バルブはちょっと変わった仕組みになっていて、定格以上の圧力を逃がすのではなく、圧力が一定以上に達するとポップアップし、エンジンに蒸気が送られて走り出すという構造になっています。
火力が小さくて蒸気が十分に供給されないことを見越しての設計でしょう。
Gゲージ線路の上を走ることが出来ますが、スピードコントロールは難しく、かなりのスピードで突っ走っては止まり、を繰り返すのがせいいっぱいのようです。
●斉藤製作所エンジン
ある模型店が斉藤エンジンの取り扱いをやめる際に半額でセールしていたものを、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入した、秘蔵品(死蔵品)です。
動きを楽しむため、斉藤製作所に頼んでビニールホースをつなげる口金を作ってもらい、ときどきエアコンプレッサーで回して動きを楽しんでいます。
そのうちボイラーを手に入れて、なんとかGゲージの機関車にできないかなと思っているのですがいつのことになるのやら。
ボイラーの既製品って、目の玉が飛び出るくらい高いんですね。
●エアーエンジン
「科学のたまご」というムック雑誌の付録についていたエンジンです。
空気で回ります。構造は2サイクルの内燃機関とほぼ同じ。
ばばばばばという排気音を出して勢いよく回ります。
透明のプラスチックで出来ているので構造がよくわかるのが楽しいですね。
部品の組み替えで、自動車やヘリコプターの実験が出来るようになっています。
構造や材質からして連続して動かせるようなものでもありませんし、その他の模型への応用もあまり利きませんからすぐに飽きてしまうと言えばそれまでのことですが、こういうのも一つ持っていてもいいなとおもいます。
そのうち構造を研究して、自分でも作ってみたいと思っています。
●ダイヤフラムスターリングエンジン
「大人の科学」というムック雑誌の付録に付いていたエンジン、というより動くオブジェです。
スターリングエンジンにはとても興味があって、いつかは自作しようと、ピストンに使うガラス製の注射器なども手に入れてはいるのですが、それっきりの状態です。
年齢とってくると、どうにも手を動かす気力がわいてこないのが自分でも情けない限りですね。
むかしなら、こんなもの、材料から切り出して自分でスクラッチビルドするのが当たり前だったのですが、くるくる回る付録のダイヤフラムスターリングエンジンを眺めながら、つくづく堕落したなあと反省しきりの今日この頃です。
new!
●オシレーチングエンジンのオブジェ
小さな小さなオシレーティングエンジンのキットです。
太陽と月がデザインされたホイールを回すだけのオブジェですが、デザインがとても気に入って手に入れました。
組み立ては簡単でしたが、動くまでが大変。
ガラスのフラスコに水を2/3程入れてロウソクに火をつけると2,3分で沸騰するので、ホイールの軸を指で回して弾みをつけてやるのですが、エンジンの排気口から水滴が噴出されるばかりでちっともスムーズに回ってくれません。
ピストンや摺動部に油をさしたり、ロウソクの炎をフラスコにギリギリまで近づけたり、いろいろと工夫を重ねて回り出したときはほんとにうれしかったです。
ただ、フラスコの容量が小さいのとロウソクの炎の火力が弱いので、すぐに圧が下がってしまい、続けて転することができません。
でも、実際にロウソクの炎だけでこれだけの動力が取り出せるのかとあらためて感心してしまいました。
もう何回か慣らし運転したら、もうちょっと長い間回り続けるようになるだろうと思います。
●ガラスフラスコボイラーのライブスチーム
小さなオシレーチングエンジンのオブジェと一緒に手に入れたGゲージのミニライブスチームです。もちろんキットですが、こちらはちょっと組み立てに手こずりました。
車輪を車軸に圧入するのに一苦労。車軸の突き出しを一定にするために穴をあけた薄板をあてがい、万力に挟んでじわじわと締め付けて、なんとか成功。
フレームの軸受けは、下部をいったんペンチで内側に曲げ開いて車軸をはめ込んだあと、伸ばし直して車軸を保持します。
エッチング抜きの薄いフレームだからできることですが、フレームに車軸を入れてから車輪を圧入するような手順だとあちこちぶつけたりひねってたりして薄いフレームが歪んでしまうのを避けるための工夫なのでしょう。しかし、かなり乱暴というか思い切ったやり方だなと変な感心の仕方をしました。
オシレーティングエンジンは太陽と月のホイールが回る小さなオブジェと同じもの。小さなクランクでソフトメタル製のフライホイールをまわし、その軸にはめたビニルチューブに押し付けるフリクションドライブ方式のアイドラーホイールから、ゴムベルトで後輪を駆動します。
ところがインストラクションの通り組み立てると、ゴムベルトがエンジンのフレームにこすれてしまうことが判明。どうやら動力ユニットの支柱の位置が後ろすぎる様です。
フレームに支柱取り付け穴をあけ直してなんとかしのぎましたが、これって、設計ミスでしょうか?
インストラクションの写真をみるとエッチングのフレームの形状が少し違っているようです。バージョンアップ?したときにミスしたのかもしれませんね。
このキット、かなり工作慣れしていないとうまく動くように完成するのは難しいかもしれません。
さて、動きの方はどうかというと・・・実はまだ動かしていません。組み立てるだけで、へばりました。
というわけで、運転レポートはまたの機会に。
ガラスフラスコのボイラーはオブジェより一回り大きいし、固形燃料を使うのでわりとまともに動いてくれるのではないかと期待しています。
●船舶用V型スチームエンジン
Wilesco社の船舶用V型スチームエンジンとボイラーのセット、2 Cylinder V Marine Steam Engine D 49です。
ネットで見つけて、さんざん悩んだ末、購入ボタンを押しました。
なんといっても現在の自分の技量では作成できないボイラーがセットになっているのが魅力です。
しかし、届いた荷物を開封すると、輸送途中でかなり乱暴に扱われたのでしょうか、中の発泡スチロールが崩れてエンジンが動き回り、ぐっちゃぐちゃになってました。それでもたいした傷が無かったのが幸いでした。
しかし、箱から出してよく見るとエンジンの配管の工作が不揃いでいかにも不細工な工作です。よくまあこんな工作で品質検査をパスするなあ、と妙なところで感心してしまいました。動けばOKって感覚なのでしょうか?
海外通販なので、クレームをつけて交換してもらうのも大変ですし、海外の製品はたいていこんなものでしょうと、半分あきらめ、半分愛嬌と考えて、ちゃんと動けばよしとすることにします。
で、早速自転車の空気入れで試運転してみると、少々動きが渋いし不安定です。バルブギヤーロッドの曲げ方がいい加減で長さが合っていないのが原因らしかったので、一度分解して調整。割とスムーズに動くようになりました。
力は強いですけれど、回転速度はあまり高くありません。V型なので、弾みをつけなくてもスロットを開くと回転し始めますし、逆転もできます。
これを使って、Gゲージのライブスチームをつくってみるつもりです。
new!
●「エアエンジン飛行機」用エンジン
学研「科学のタマゴ」シリーズ「エアエンジン飛行機」
のエンジンです。
以前に購入した「エアエンジンレーサー」は、一度も走らせることなく、エンジンとエアタンクだけ残して廃棄。ライブスチームコレクションの一つとして段ボール箱の片隅に保管しているだけになっていますが、今回の飛行機は是非一度はとばしてやろうと思っています。
今回のエアエンジンは、エアエンジンレーサーのものより一回り小さく、飛行機の胴体をかねたタンクに直接取り付けて専用のプロペラを回すように設計されています。負荷も軽いことから、きっと長時間回転するように出来ているのでしょう。
たのしみだな、と張り切って組み立て、付属のポンプでタンクに空気を入れエンジンを回そうとしたら・・・回らない・・・プロペラがぱたぱたと往復運動するばかりで、回転してくれません。毎度のことながら、どうやら不良品を引き当ててしまったようです(苦笑)。
構造から考えて、コンロッドを少しのばせば回るようになるかもしれないとは思いましたが、工作が面倒になりそうです。それに、おもちゃとはいえ精密機械?ですし、エンジンを自作したことがない私には、不具合の本当の原因を特定するのは無理というものです。
しかたがないので、学研の「科学のタマゴ」編集部に電話して相談したら、すぐにスペアのエンジンを送ってくださるとのこと。感謝感激。あまりの対応の良さにびっくりしてしまいました。
これで、なんとかエアエンジン飛行機を飛ばすことが出来そうです。
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(c) Shozo Kitamura 2006