南アルプスの雨は半端じゃない。雨粒が太く、激しい。雨に打たれた登山者には、山小屋はオアシスだ!
▲山行記(北岳)
広河原山荘
広河原から野呂川の吊り橋を渡ってすぐの、広河原山荘。ココが北岳登山口だ。宿泊者なのか、何人かが出発の準備をしている。
用を足すため裏手に行くと、3分300円也のコイン・シャワーがあった。
なお、乗り合いタクシーの運転手によれば、雨量が基準を超えたら南アルプス林道は閉鎖され、足止めされた登山者はこの小屋に泊まるそうだ。
北岳山荘
二俣を過ぎたら雨が落ちてきて、八本歯のコル辺りで本降りだ。冷たい木の梯子、ゴアなのに染みるカッパ、標準タイムをかなりオーバーして、北岳山荘に辿り着いた。
宿泊の受付には3人もいたのに、事務的に部屋を伝えられ食券をもらっただけ…。救いなのは夕食のとき、テキパキと案内をしてくれた北海道出身の女性従業員だ。
オトイレは男女兼用、小は2つしかない。でも、少しだけど水が流れる水洗だ。
布団は軽くて暖かい羽毛で、雨で冷えた体には有り難かった。畳まれたままの布団はわずかで、満員に近いようだ。
翌朝、奇跡的に雨があがっていて、豪雨の夜を過ごしたテントが3つあった。そして、夏山シーズン開設の、昭和大学医学部診療所に気づいた。
北岳肩ノ小屋
天気予報は雨なのに、北岳山頂が近づくにつれガスが引き晴れてきた。流れる雲に甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳が見え隠れし、北岳肩ノ小屋の宿泊者が押し寄せてくる。聞いたら半分ほどの泊まり客で、テントは10ちかくあったらしい。
標高3000mの小屋まで降りてくると、またガスにまかれて、変な天気だ。前庭にはへりで空輸する準備か、大きな網が拡げられていた。
白根御池小屋
急坂のつづく草スベリ、トッテモ大きなカエルが登山道を横切ったら、御池が見えてきた。池の主かしらん。
白根御池小屋は06年6月に新築オープンして見た目、旅館のようだ。2人の登山者が雨宿りしていたが、雨音が聞こえるだけ…、静かだ。テントは2張りあった。
ここから雨が本降りになり、草スベリに劣らない急坂を滝のように流れていく。南アルプス林道が閉鎖されるまえに広河原に着かなくては…、何回もスベリながら駆け下っていった。
(すべて08.9撮影)