下肢静脈瘤の最新レーザー治療についての解説

レーザー治療が平成23年1月より保健適応となりました


エンドレーザー法
は下肢静脈瘤に対する新しい血管内治療法です。


皮膚の上からレーザーをあてるいわゆるレーザー治療とは全く異なるもので、静脈瘤を原因から治療することが可能です。下肢静脈瘤の原因となっている逆流のある静脈に大きさがわずか1mm程度のカテーテルを挿入しレーザーを利用して閉鎖します。
エンドレーザー治療は、体への負担が少なく、TLAという局所麻酔下で行うため手術後すぐに日常生活に戻ることが可能です。

1999年に開始されて以来、欧米で急速に広がって、静脈瘤の標準的治療法となりつつあります。。


ベノネットでは2002年、日本で最初にエンドレーザー治療を行い

現在までに1000例を越えるエンドレーザー治療を行い97%以上の閉塞率となっています。

エンドレーザー法は大伏在静脈または小伏在静脈に逆流のある静脈瘤の方が適応となります。
下肢静脈瘤の最新レーザー治療の模式図

エンドレーザー治療の概念

下肢静脈瘤の原因となっている静脈に大きさがわずか1mm程度のレーザーファイバーを挿入しレーザー照射を行い静脈を閉鎖します。その結果静脈の逆流は止まり、静脈瘤は縮小消失します。通常の外科手術と違って、静脈は取り出しません。そのために手術後の出血などの合併症の心配がありません。また傷もないので、感染などの心配もありません。

下肢静脈瘤のレーザー治療前 下肢静脈瘤のレーザー治療後 下肢静脈瘤のレーザー治療風景
レーザー治療前 レーザー治療後 レーザー治療風景


レーザー治療の適応とならないのは
血栓性素因(血液が固まりやすい方)
悪性腫瘍を合併している(あるいは手術後5年以内)
などです.

以前は治療が困難であった表在走行例や拡大した静脈瘤に対してもベノネットではレーザー治療が可能となっています。

これまでの経験より伏在型の下肢静脈瘤の95%以上の方にエンドレーザー治療を行うことが可能と考えています。


ベノネットのこれまでのエンドレーザー治療成績(2010年 1月 現在)

1000例以上治療を行い97%の閉塞率を得ています。


レーザー治療の利点
局所麻酔でできる
手術時間が短い(約20分)
切らずに治せる
手術中の痛みがほとんどない
神経障害がほとんどない
血腫の発生はない
手術後直ぐに歩ける
外来治療ができる

日常生活にすぐに戻れる
レーザー治療の欠点
長期(5-10年)の成績が不明
レーザー治療は新しい治療のために行われている病院は極めて少なく、また現時点では保険適応ではありません。

レーザー治療についてのお問い合わせは

ベノネット足の静脈瘤相談室

laser@venonet.jp

までお問い合わせください。



即日レーザー治療について 
詳しくはべノネット血管クリニックへ




レーザー治療のスケジュール

1.来院
2.エコーを行い、手術する足の静脈にマジックで印をつけます。
3.痛み止めのクリームを塗ります。
4.局所麻酔を行います。
5.血管を穿刺して、カテーテルを挿入します。
6.レーザーファーバーをカテーテルのなかへ挿入します。
7.静脈周囲に超音波を使って麻酔剤を注入します。
8.レーザー治療を行います。レーザー治療中はTLA麻酔のためほとんど痛みがありません。また目の保護のために防護メガネを着用していただきます。
9.治療は終了です。穿刺法の場合は全く切開創がありません。
10.レーザー治療の時間は20−30分程度です。
11.弾性ストッキングを着用します。
12治療終了後、直ちに歩行を開始します。
13.食事、飲水は治療後直ちに可能です。
14.状態が安定していることを確認後ご帰宅できます。
15翌日よりお仕事や入浴可能です。
16.術後の経過をメールやお電話などで確認いたします。治療の翌日に来院していただく必要は通常ありません。

17.1ヶ月後に手術後の経過をエコーや空気容積脈波で検査いたします(外来受診ご希望の方)。


  静脈瘤の麻酔について

べノネットではほぼすべての静脈瘤の麻酔をTLAという低用量の局所麻酔剤(通常の局所麻酔リドカインの1/10)の濃度で使用します。これを静脈の周囲にたくさん注入してレーザー治療を行います。濃度が薄いため大量に使って広範囲に麻酔をすることが可能です。

この麻酔法は超音波で注入する場所を見ながら行うので、高度な技術を要します。

全身麻酔では麻酔からさめてからしばらく大変ですが、この麻酔方法の良い点は治療が終わればすぐに歩けることです。また食事もすぐに開始できます。レーザー治療の場合は、治療中の痛みもほとんどありませんので、患者様と会話をしながら治療を進めていきます。

静脈瘤のかたは血液の固まりやすい傾向のかたがいますので、手術後にすぐに動けることは静脈血栓症(肺塞栓症を起こす:エコノミークラス症候群と同じことです。)の予防の意味でもとても重要なのです。

局所麻酔で静脈瘤の根本的治療を行っているところはまだ非常に少ないのが現状です。

べノネットでは重症の静脈瘤に対して行うSEPSという手術にも局所麻酔を導入しており、静脈瘤のほぼ100%のタイプで局所麻酔による治療が可能となっています。



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